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凄辰の薄月
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「そろそろ紅音君のお迎えに行く時間じゃないのかな?」
静寂に満ちた秋槻学園大学部白糸教授室に、部屋の主である白糸の落ち着いた声が波紋のように広がり、慧斗の耳に届く。窓の外に目を向けると、空は朱と紺のグラデーションに染まっていた。
「あ、そうだ! 今日は俺がお迎えの日だった!」
そう叫びながら慌ただしく机の上の書類やファイルを片付け、パソコンをシャットダウンする。放り込むように自前のマグボトルや財布をトートバッグに入れ、椅子に掛けたジャケットを掴み、「お先に失礼します!」と声が言い終える前に扉が激しい音を立てて締まった。
そんな嵐にような一連の状況に「気をつけるように」と白糸は言葉を掛けたものの、多分届いていないだろう。
以前のような日常が戻りつつあるのを見て、白糸はこのまま平穏な日々が続けばいいと願うばかりだった。
慧斗は競歩にも似た早足でひとけのない教授棟の廊下をひたすら歩く。
仕事に集中しすぎて時間をすっかり忘れていた、と頭を抱えそうになるが、今はそれよりも足を動かすべきと自分に言い聞かせ教授棟を飛び出すと、ここぞとばかりに猛ダッシュで学園内にある保育園へと駆け出した。
外はすっかり秋景色になっている。
空は高く澄み、夏には緑の匂いを濃くしていた木々は赤や黄色に様変わりしていた。
紅音と手をつなぎ桜の下を歩いたのが、先日のことのようだと思うのに、もう半年も時が経ったのだと慧斗は感慨深くなった。
「慧斗」
「おかーさん!」
もうじき保育園に差し掛かる頃、低く艶のある声と明るく元気な声が慧斗を呼ぶ。そちらに視線を向けると、地味な灰色のセーターに黒のジーンズに黒縁眼鏡と、本人は変装のつもりでも輝く美貌を隠しきれていない紅龍に抱かれた紅音が、笑みを浮かべていた。
「あれ? 今日は撮影だったんじゃ……」
慌てて駆け寄ると、紅音からいつもと違う甘い香りが漂ってくる。
「あぁ、機材の調整が間に合わなくて、今日の撮影は中止になったんだ」
「それなら連絡してくれたら良かったのに」
「ほーろんさんが、さぷらいずしようって」
つい、窘める口調になる慧斗の言葉を、元気な紅音が遮ってくる。よくよく紅音の口元を見てみると、口の端にチョコレートの汚れがついてるのを見つけた。
「それで、紅音は紅龍と美味しいもの食べてきたんだね?」
「う?」
慧斗が自分の唇の横を指で突いて示すと、紅音はぱっと自分の口を小さな両手で覆い隠す。
「れいじさんがね、はろうぃんのけーきいかがですかー? って。だから、ぼくね、おねがいしますーってちゃんと言ったんだよ」
「つまり、ふたりで俺に内緒で『La maison』で美味しいの食べたのか」
「う」
「おかーさん、ごめしゃい」
しょんぼりする紅音に「いいよ、美味しかった?」と頭をそっと撫でる。紅音はちらりと紅龍を窺い、彼が小さく頷くのを認めると「おいしかったよ」と掌で隠した小さな口から感想を漏らした。
消沈している息子の格好をよく見ると、朝に着ていた服とは違うのに気づく。紅龍が購入したハイブランドの子ども服だ。
「紅龍、もしかして一回家に帰った?」
「まあな。迎えに行ったとき、丁度泥遊びしていて汚れてたから」
「そっか。綺麗にしてもらって良かったね、紅音」
「うんっ、ほーろんさんね、あわあわいっぱいつくってくれたの」
祖母の家を何者かによって損壊されたあと、慧斗たちは紅龍が手配してくれたホテル(それもスイート)で数日宿泊したのち、連れて行かれたのは学園近くにある高層のマンションだった。以前、秋槻理事が色々あって入手したものの手に余るからと、知人に売ったという話を聞いたことがある。その後玉之浦が所有していると、憂璃から聞かされていたが、まさか自分がそこに住むとは思わなかった。
紅龍曰く、この周辺でセキュリティが万全で通勤や通園に適した場所がここしかないと言われ、慧斗は紅音の安全のためにと渋々ながら受け入れたものの、余りのラグジュアリー感に未だ慣れない。
順応性の高い紅音はそうそうに常駐しているコンシェルジュの人や住民たちと仲良くなっているようだ。息子のタラシ属性に不安になる一幕もあった。
何気ない会話をしながら、三人で紅龍の車が停めてある駐車場へと向かう。送迎用の駐車場は、大半の生徒たちが帰宅の途についたからか、車がまばらに停まっている。その中に真新しい国産ミニバンがドンとあるのを認め、慧斗は何度見ても遠い目をしてしまう。
夏の突発的な旅行の時は、玲司の車を借りて行った。何を思ったのか、ある日突然「これなら三人で乗ってもゆったりできるから」と、慧斗でも知っている会社の新車……それも内装をフルオーダーまでしたものが現れたときには、呆れるやら怒ってもいいのかと頭痛がしたものだ。
とはいえ、この車が来てからというもの、買い物がすごく楽になった。現在住んでいる場所が大型ショッピングモールから少し距離があるし、前に使っていた商店街からも離れている。
マンションには宅配サービスもあり日用雑貨などは利用することもあるが、食材はやはり自分の目で決めたいたちの慧斗は、最悪バスで商店街まで行けばいいかと考えていた。
まさか高級車が現れるとは想像以上ではあったが。確かに重い荷物を抱えて紅音と一緒というのは、注意力散慢になるからありがたい。ついつい買いすぎてしまうのは、新しい悩みになってしまったけども。
「今日は先に買い物に出るか?」
「いや、一度家に帰ろうかな。先に家のこと終わらせてからゆっくり買い物したいし。それに随分寒くなってきたから、紅音の肌着とかも買いたい」
「了解」
運転席に座る紅龍が、後部座席に紅音と一緒に座る慧斗に問いかける。紅音は車に設置してあるマガジンラックから絵本を取り出し、ふむふむ言いながら読むことに集中している。
たった五分のドライブを終え、車は地下にある駐車場へと入っていく。
丁度、車から降りている三人の姿を見つけた。白糸の講義を受講している玉之浦憂璃とその番の椿、それから椿の右腕と言われている壱岐だった。
こんな時間に珍しいな、と紅龍がひとりごちるのを、慧斗も同意して頷く。
紅龍がウインドウを開けて「椿」と声を掛けると、その声に気づいたのか玉之浦が軽く手を挙げて応えている。
彼と壱岐は玲司と同じく、紅龍が留学していた時に交流を深めた友人だそうだ。世間は本当に狭いと慧斗は感じる。
「どうしたんだ、こんな早い時間に珍しい」
「お前もな」
「俺は紅音と慧斗の迎えだ。買い物前に荷物を置きにきただけで」
「昔のお前が見たらびっくりするだろうな」
「それはお前もだろう」
車から降りた途端、ポンポンと繰り広げられる応酬に、慧斗も壱岐も憂璃も困ったように笑う。仲がいいのか悪いのかと首をかしげるものの、壱岐が言うにはあれはあれでコミュニケーションとして成立しているのだそうだ。
ますます不可解だと、心で思う慧斗は、服の裾を引っ張られる感覚に視線を下へと下げる。赤い目をトロンとさせ、目を指で擦る紅音は今にも寝てしまいそうだ。
「眠いの?」
「うん……、ほーろんさんと、じんじゃで、いちょうとってあそんだの」
保育園で泥遊びをして、お風呂に入って、どうやらおやつもしっかり食べたようだ。それに加えて銀杏狩りまで興じていたのなら、眠くなって当然だろう。
「お部屋に入るまで、もうちょっと我慢できる?」
「むりぃ……」
小さな体を縦抱きにすると、もうほとんど目を閉じそうになっている。
「紅音君、もう寝ちゃいそうですね」
紅音の顔を覗き込んで微笑ましいと言わんばかりに憂璃が言うのを、慧斗は随分走り回ったようで、と苦笑して答える。
憂璃は籍を入れてまだ一年ほどで、子どもは卒業してから考えていると、少しだけ寂しそうに話していた。それでも十分若いのだから、今はふたりの時間を楽しんだらいいのでは、とアドバイスすると「そうですね」と可愛らしい笑みを浮かべてくれた。
自分のこともままならないくせに、一体なにを言ってるのだか、と内心で突っ込みを入れたが……
「慧斗、先に部屋に帰って紅音を寝かせたほうがいい」
「壱岐、一緒について行ってやれ」
「わかりました、カシラ」
紅龍の位置から紅音の今にも落ちそうな顔が見えるのか、そう放つ言葉に慧斗は「わかった」と返した。
静寂に満ちた秋槻学園大学部白糸教授室に、部屋の主である白糸の落ち着いた声が波紋のように広がり、慧斗の耳に届く。窓の外に目を向けると、空は朱と紺のグラデーションに染まっていた。
「あ、そうだ! 今日は俺がお迎えの日だった!」
そう叫びながら慌ただしく机の上の書類やファイルを片付け、パソコンをシャットダウンする。放り込むように自前のマグボトルや財布をトートバッグに入れ、椅子に掛けたジャケットを掴み、「お先に失礼します!」と声が言い終える前に扉が激しい音を立てて締まった。
そんな嵐にような一連の状況に「気をつけるように」と白糸は言葉を掛けたものの、多分届いていないだろう。
以前のような日常が戻りつつあるのを見て、白糸はこのまま平穏な日々が続けばいいと願うばかりだった。
慧斗は競歩にも似た早足でひとけのない教授棟の廊下をひたすら歩く。
仕事に集中しすぎて時間をすっかり忘れていた、と頭を抱えそうになるが、今はそれよりも足を動かすべきと自分に言い聞かせ教授棟を飛び出すと、ここぞとばかりに猛ダッシュで学園内にある保育園へと駆け出した。
外はすっかり秋景色になっている。
空は高く澄み、夏には緑の匂いを濃くしていた木々は赤や黄色に様変わりしていた。
紅音と手をつなぎ桜の下を歩いたのが、先日のことのようだと思うのに、もう半年も時が経ったのだと慧斗は感慨深くなった。
「慧斗」
「おかーさん!」
もうじき保育園に差し掛かる頃、低く艶のある声と明るく元気な声が慧斗を呼ぶ。そちらに視線を向けると、地味な灰色のセーターに黒のジーンズに黒縁眼鏡と、本人は変装のつもりでも輝く美貌を隠しきれていない紅龍に抱かれた紅音が、笑みを浮かべていた。
「あれ? 今日は撮影だったんじゃ……」
慌てて駆け寄ると、紅音からいつもと違う甘い香りが漂ってくる。
「あぁ、機材の調整が間に合わなくて、今日の撮影は中止になったんだ」
「それなら連絡してくれたら良かったのに」
「ほーろんさんが、さぷらいずしようって」
つい、窘める口調になる慧斗の言葉を、元気な紅音が遮ってくる。よくよく紅音の口元を見てみると、口の端にチョコレートの汚れがついてるのを見つけた。
「それで、紅音は紅龍と美味しいもの食べてきたんだね?」
「う?」
慧斗が自分の唇の横を指で突いて示すと、紅音はぱっと自分の口を小さな両手で覆い隠す。
「れいじさんがね、はろうぃんのけーきいかがですかー? って。だから、ぼくね、おねがいしますーってちゃんと言ったんだよ」
「つまり、ふたりで俺に内緒で『La maison』で美味しいの食べたのか」
「う」
「おかーさん、ごめしゃい」
しょんぼりする紅音に「いいよ、美味しかった?」と頭をそっと撫でる。紅音はちらりと紅龍を窺い、彼が小さく頷くのを認めると「おいしかったよ」と掌で隠した小さな口から感想を漏らした。
消沈している息子の格好をよく見ると、朝に着ていた服とは違うのに気づく。紅龍が購入したハイブランドの子ども服だ。
「紅龍、もしかして一回家に帰った?」
「まあな。迎えに行ったとき、丁度泥遊びしていて汚れてたから」
「そっか。綺麗にしてもらって良かったね、紅音」
「うんっ、ほーろんさんね、あわあわいっぱいつくってくれたの」
祖母の家を何者かによって損壊されたあと、慧斗たちは紅龍が手配してくれたホテル(それもスイート)で数日宿泊したのち、連れて行かれたのは学園近くにある高層のマンションだった。以前、秋槻理事が色々あって入手したものの手に余るからと、知人に売ったという話を聞いたことがある。その後玉之浦が所有していると、憂璃から聞かされていたが、まさか自分がそこに住むとは思わなかった。
紅龍曰く、この周辺でセキュリティが万全で通勤や通園に適した場所がここしかないと言われ、慧斗は紅音の安全のためにと渋々ながら受け入れたものの、余りのラグジュアリー感に未だ慣れない。
順応性の高い紅音はそうそうに常駐しているコンシェルジュの人や住民たちと仲良くなっているようだ。息子のタラシ属性に不安になる一幕もあった。
何気ない会話をしながら、三人で紅龍の車が停めてある駐車場へと向かう。送迎用の駐車場は、大半の生徒たちが帰宅の途についたからか、車がまばらに停まっている。その中に真新しい国産ミニバンがドンとあるのを認め、慧斗は何度見ても遠い目をしてしまう。
夏の突発的な旅行の時は、玲司の車を借りて行った。何を思ったのか、ある日突然「これなら三人で乗ってもゆったりできるから」と、慧斗でも知っている会社の新車……それも内装をフルオーダーまでしたものが現れたときには、呆れるやら怒ってもいいのかと頭痛がしたものだ。
とはいえ、この車が来てからというもの、買い物がすごく楽になった。現在住んでいる場所が大型ショッピングモールから少し距離があるし、前に使っていた商店街からも離れている。
マンションには宅配サービスもあり日用雑貨などは利用することもあるが、食材はやはり自分の目で決めたいたちの慧斗は、最悪バスで商店街まで行けばいいかと考えていた。
まさか高級車が現れるとは想像以上ではあったが。確かに重い荷物を抱えて紅音と一緒というのは、注意力散慢になるからありがたい。ついつい買いすぎてしまうのは、新しい悩みになってしまったけども。
「今日は先に買い物に出るか?」
「いや、一度家に帰ろうかな。先に家のこと終わらせてからゆっくり買い物したいし。それに随分寒くなってきたから、紅音の肌着とかも買いたい」
「了解」
運転席に座る紅龍が、後部座席に紅音と一緒に座る慧斗に問いかける。紅音は車に設置してあるマガジンラックから絵本を取り出し、ふむふむ言いながら読むことに集中している。
たった五分のドライブを終え、車は地下にある駐車場へと入っていく。
丁度、車から降りている三人の姿を見つけた。白糸の講義を受講している玉之浦憂璃とその番の椿、それから椿の右腕と言われている壱岐だった。
こんな時間に珍しいな、と紅龍がひとりごちるのを、慧斗も同意して頷く。
紅龍がウインドウを開けて「椿」と声を掛けると、その声に気づいたのか玉之浦が軽く手を挙げて応えている。
彼と壱岐は玲司と同じく、紅龍が留学していた時に交流を深めた友人だそうだ。世間は本当に狭いと慧斗は感じる。
「どうしたんだ、こんな早い時間に珍しい」
「お前もな」
「俺は紅音と慧斗の迎えだ。買い物前に荷物を置きにきただけで」
「昔のお前が見たらびっくりするだろうな」
「それはお前もだろう」
車から降りた途端、ポンポンと繰り広げられる応酬に、慧斗も壱岐も憂璃も困ったように笑う。仲がいいのか悪いのかと首をかしげるものの、壱岐が言うにはあれはあれでコミュニケーションとして成立しているのだそうだ。
ますます不可解だと、心で思う慧斗は、服の裾を引っ張られる感覚に視線を下へと下げる。赤い目をトロンとさせ、目を指で擦る紅音は今にも寝てしまいそうだ。
「眠いの?」
「うん……、ほーろんさんと、じんじゃで、いちょうとってあそんだの」
保育園で泥遊びをして、お風呂に入って、どうやらおやつもしっかり食べたようだ。それに加えて銀杏狩りまで興じていたのなら、眠くなって当然だろう。
「お部屋に入るまで、もうちょっと我慢できる?」
「むりぃ……」
小さな体を縦抱きにすると、もうほとんど目を閉じそうになっている。
「紅音君、もう寝ちゃいそうですね」
紅音の顔を覗き込んで微笑ましいと言わんばかりに憂璃が言うのを、慧斗は随分走り回ったようで、と苦笑して答える。
憂璃は籍を入れてまだ一年ほどで、子どもは卒業してから考えていると、少しだけ寂しそうに話していた。それでも十分若いのだから、今はふたりの時間を楽しんだらいいのでは、とアドバイスすると「そうですね」と可愛らしい笑みを浮かべてくれた。
自分のこともままならないくせに、一体なにを言ってるのだか、と内心で突っ込みを入れたが……
「慧斗、先に部屋に帰って紅音を寝かせたほうがいい」
「壱岐、一緒について行ってやれ」
「わかりました、カシラ」
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