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一章
知識
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「クライドが亡くなった……」
駄々を捏ねるフレデリクを見送って三日。疲れた顔でエミリオの前に帰ってきたフレデリクが告げたのは、思いもよらぬ一言だった。
「ほ、本当……ですか?」
「うん、私が彼を看取り、遺体をご両親に引き渡したからね」
「そんな……」
手にしていたカップがソーサーの上で倒れ、白磁に紅色のお茶が溢れる。そっとブランがエミリオの手からソーサーを受け取り、護衛騎士のノアルに渡すと、彼は着替えを用意する為に衣裳室へと向かった。
重苦しい空気が三人を取り囲む。だが、一番に口を開いたのは、訃報を知らせたフレデリクだった。
「多分、エミリオは彼のご両親に会いにいくつもりかもしれないが、それは止めてほしい」
「どう、して」
涙をはらはらと流し、兎のように目を真っ赤にして問うエミリオは庇護欲を唆る。だが、フレデリクは心を鬼にして、事実を伝える事にした。
「クライドは新種の薬物が原因で亡くなった。あんなに苦悶に歪んだ姿を、本人もエミリオに見られたくないだろう。どうか、記憶にある彼の姿のままクライドを送って欲しい」
「っ」
眉根を寄せ、苦しげな表情で訴えるフレデリクに、友人の酷い死を目の当たりにしたのだと、エミリオの胸がずきりと痛む。
エミリオはふらつきながらもソファから立ち上がり、よろつきながらフレデリクの両手をそっと握る。
彼にとってもクライドは友人という立場だったのだ。エミリオは元伴侶という立場だったけど、ひとりの男の死を追悼する気持ちは一緒だ。
「フレデリク様。かつて縁があり、今は切れてしまった僕が言うのは違うかもしれませんが。きっとクライド様は、フレデリク様に看取られて、安らかに天へと行かれた事だと思います。ですから……ですから、どうか泣かないで……」
「え?」
フレデリクはそろりと自分の頬を撫でる。指先が冷たい水に濡れていた。目の前のエミリオが滲んで見える。そこで自分が泣いているのだと漸く自覚したのだった。
「我慢しなくてもいいんですよ、フレデリク様。友人の死は年齢も身分も関係なく悲しいものです。僕も彼とは色々ありましたけど、今は悼み、彼が無事に天に迎えられるのを願いたいと思います」
「エミリオ……っ」
エミリオの細い体を強く抱きしめる。そこには性的な匂いも不埒な感情もなく、ただただ共通の人の死を慰めあう姿があった。
帰ってこない間忙しく動いていたのだろう。泣き疲れたらしいフレデリクは、エミリオのベッドで深い眠りに就いている。
最初は護衛騎士が別室に 運ぶと申し出てくれたのだが、近くに休む場所があるのだから問題ないと、エミリオが固辞したのだ。
「ありがとう、ブラン」
「いいえ」
泣き腫れた目を冷たい手巾で冷やしたエミリオは、水分補給にと柑橘と糖蜜の入ったグラスを手渡してくれた。普通なら毒見が必要な状況も、作った本人が目の前にいるからと、くっとグラスを傾けた。
甘く、酸味のある中に、微かに塩味を感じる。体が水分を欲してたようで、エミリオは一気にグラスの中身を空けた。
満足げなため息をこぼし、グラスをブランに返す。
「そろそろお昼になりますが、お食事はいかがされますか?」
もうそんな時間になるのかと、眠るフレデリクをちらりと流し見る。あまりよくない夢を見てるのか、眉の中心をぎゅっと寄せて魘されているようだ。
エミリオはソファから立ち上がり、ベッドの縁に腰を下ろしてフレデリクの肩を軽く揺さぶる。
「フレデリク様? 起きていただけますか?」
「う……うぅん……」
数回しっかりとしたフレデリクの肩を揺らすと、うっすらと目蓋が持ち上がり合間から赤いとろりとした双眸が顔を見せる。
「おはよう……リオ」
いつもより掠れた色気ある声に、エミリオは内心どぎまぎしながらも「起こしてごめんなさい」と謝った。
食事を取るか尋ねた所、軽くならと返事がかえり、ブランに先ほどの飲み物とふたり分のサンドイッチをお願いした。中身はフレデリクには肉っけのある物を、エミリオは野菜を使った物を。
ブランは「承知しました」と一言告げ、部屋を出て行った。
「大丈夫ですか?」
「んー……何が?」
「寝てる間、魘されてましたよ、フレデリク様」
「そう……」
ギシリとフレデリクが体を起こしたのを、エミリオは不安げに様子をうかがう。まだ顔色が悪いフレデリクを観察し、エミリオは振り返って扉に立つ護衛騎士を呼ぶ。
「ノアルさん、済みませんがオレンジの花とレモンバームを庭師に言って持ってきてもらえますか? あと、熱いお湯も」
「オレンジの花とレモンバーム……ですか。しかし……」
ちらっとフレデリクを見る護衛騎士は、護衛対象ふたりを残して部屋を出るのに躊躇しているのだろう。
「大丈夫だよ、ノアル。そもそも侯爵邸に入る馬鹿はいないから。ほら、ちゃんと心配せずに行ってきて」
「呑気なもんですね、殿下。すぐに戻るので、余計な事しないでくださいよ」
「余計な事ってなにかな。問題ないからさっさと行っておいで。ほら、ほらっ」
「追い出してる気がするのは俺がひねくれてるからですかね?」
「気のせい、気のせい。気をつけてね」
ひらひらと手を振って追い払うフレデリクに、護衛騎士は渋い顔のまま部屋を出る。
ふたりだけとなった途端、フレデリクは首を傾げながら疑問を口にした。
「リオ。もしかして薬草に詳しい?」
「え、はい。スーヴェリアの者は幼少期から教育されてますから」
スーヴェリア侯爵家は、代々王家に薬草を献上する家系だ。元は東の国で医術を取得し、王国へと移住した他国の者だったが、奇妙な縁で国の貴族と婚姻を結び、当時流行病で死の淵にいた王妃を東の医療で助けた逸話がある。それがスーヴェリア侯爵家の始まりだ。
その知識は今も脈々と受け継がれている。
エミリオは優秀な兄がいた為、両親からはまともに教育を受けさせて貰えなかったが、侯爵領に住む祖父母がエミリオを手とり足とり医術を教え込んだ。
本人は萎縮しているせいで、平凡だと思っているようだが、祖父母と同等の知識がエミリオの中にある。
「あ、でも、誰もが知ってる知識位ですよ? 僕が知ってるの」
「いや……それでも……。リオ」
「はい?」
「君の知識を私に貸してくれないか……?」
急にエミリオの手を握り、真剣な眼差しで自分の名を呼ぶフレデリクの様子に、先ほどとは違う強い視線を受けたエミリオはコクリと頷くしかできなかった。
駄々を捏ねるフレデリクを見送って三日。疲れた顔でエミリオの前に帰ってきたフレデリクが告げたのは、思いもよらぬ一言だった。
「ほ、本当……ですか?」
「うん、私が彼を看取り、遺体をご両親に引き渡したからね」
「そんな……」
手にしていたカップがソーサーの上で倒れ、白磁に紅色のお茶が溢れる。そっとブランがエミリオの手からソーサーを受け取り、護衛騎士のノアルに渡すと、彼は着替えを用意する為に衣裳室へと向かった。
重苦しい空気が三人を取り囲む。だが、一番に口を開いたのは、訃報を知らせたフレデリクだった。
「多分、エミリオは彼のご両親に会いにいくつもりかもしれないが、それは止めてほしい」
「どう、して」
涙をはらはらと流し、兎のように目を真っ赤にして問うエミリオは庇護欲を唆る。だが、フレデリクは心を鬼にして、事実を伝える事にした。
「クライドは新種の薬物が原因で亡くなった。あんなに苦悶に歪んだ姿を、本人もエミリオに見られたくないだろう。どうか、記憶にある彼の姿のままクライドを送って欲しい」
「っ」
眉根を寄せ、苦しげな表情で訴えるフレデリクに、友人の酷い死を目の当たりにしたのだと、エミリオの胸がずきりと痛む。
エミリオはふらつきながらもソファから立ち上がり、よろつきながらフレデリクの両手をそっと握る。
彼にとってもクライドは友人という立場だったのだ。エミリオは元伴侶という立場だったけど、ひとりの男の死を追悼する気持ちは一緒だ。
「フレデリク様。かつて縁があり、今は切れてしまった僕が言うのは違うかもしれませんが。きっとクライド様は、フレデリク様に看取られて、安らかに天へと行かれた事だと思います。ですから……ですから、どうか泣かないで……」
「え?」
フレデリクはそろりと自分の頬を撫でる。指先が冷たい水に濡れていた。目の前のエミリオが滲んで見える。そこで自分が泣いているのだと漸く自覚したのだった。
「我慢しなくてもいいんですよ、フレデリク様。友人の死は年齢も身分も関係なく悲しいものです。僕も彼とは色々ありましたけど、今は悼み、彼が無事に天に迎えられるのを願いたいと思います」
「エミリオ……っ」
エミリオの細い体を強く抱きしめる。そこには性的な匂いも不埒な感情もなく、ただただ共通の人の死を慰めあう姿があった。
帰ってこない間忙しく動いていたのだろう。泣き疲れたらしいフレデリクは、エミリオのベッドで深い眠りに就いている。
最初は護衛騎士が別室に 運ぶと申し出てくれたのだが、近くに休む場所があるのだから問題ないと、エミリオが固辞したのだ。
「ありがとう、ブラン」
「いいえ」
泣き腫れた目を冷たい手巾で冷やしたエミリオは、水分補給にと柑橘と糖蜜の入ったグラスを手渡してくれた。普通なら毒見が必要な状況も、作った本人が目の前にいるからと、くっとグラスを傾けた。
甘く、酸味のある中に、微かに塩味を感じる。体が水分を欲してたようで、エミリオは一気にグラスの中身を空けた。
満足げなため息をこぼし、グラスをブランに返す。
「そろそろお昼になりますが、お食事はいかがされますか?」
もうそんな時間になるのかと、眠るフレデリクをちらりと流し見る。あまりよくない夢を見てるのか、眉の中心をぎゅっと寄せて魘されているようだ。
エミリオはソファから立ち上がり、ベッドの縁に腰を下ろしてフレデリクの肩を軽く揺さぶる。
「フレデリク様? 起きていただけますか?」
「う……うぅん……」
数回しっかりとしたフレデリクの肩を揺らすと、うっすらと目蓋が持ち上がり合間から赤いとろりとした双眸が顔を見せる。
「おはよう……リオ」
いつもより掠れた色気ある声に、エミリオは内心どぎまぎしながらも「起こしてごめんなさい」と謝った。
食事を取るか尋ねた所、軽くならと返事がかえり、ブランに先ほどの飲み物とふたり分のサンドイッチをお願いした。中身はフレデリクには肉っけのある物を、エミリオは野菜を使った物を。
ブランは「承知しました」と一言告げ、部屋を出て行った。
「大丈夫ですか?」
「んー……何が?」
「寝てる間、魘されてましたよ、フレデリク様」
「そう……」
ギシリとフレデリクが体を起こしたのを、エミリオは不安げに様子をうかがう。まだ顔色が悪いフレデリクを観察し、エミリオは振り返って扉に立つ護衛騎士を呼ぶ。
「ノアルさん、済みませんがオレンジの花とレモンバームを庭師に言って持ってきてもらえますか? あと、熱いお湯も」
「オレンジの花とレモンバーム……ですか。しかし……」
ちらっとフレデリクを見る護衛騎士は、護衛対象ふたりを残して部屋を出るのに躊躇しているのだろう。
「大丈夫だよ、ノアル。そもそも侯爵邸に入る馬鹿はいないから。ほら、ちゃんと心配せずに行ってきて」
「呑気なもんですね、殿下。すぐに戻るので、余計な事しないでくださいよ」
「余計な事ってなにかな。問題ないからさっさと行っておいで。ほら、ほらっ」
「追い出してる気がするのは俺がひねくれてるからですかね?」
「気のせい、気のせい。気をつけてね」
ひらひらと手を振って追い払うフレデリクに、護衛騎士は渋い顔のまま部屋を出る。
ふたりだけとなった途端、フレデリクは首を傾げながら疑問を口にした。
「リオ。もしかして薬草に詳しい?」
「え、はい。スーヴェリアの者は幼少期から教育されてますから」
スーヴェリア侯爵家は、代々王家に薬草を献上する家系だ。元は東の国で医術を取得し、王国へと移住した他国の者だったが、奇妙な縁で国の貴族と婚姻を結び、当時流行病で死の淵にいた王妃を東の医療で助けた逸話がある。それがスーヴェリア侯爵家の始まりだ。
その知識は今も脈々と受け継がれている。
エミリオは優秀な兄がいた為、両親からはまともに教育を受けさせて貰えなかったが、侯爵領に住む祖父母がエミリオを手とり足とり医術を教え込んだ。
本人は萎縮しているせいで、平凡だと思っているようだが、祖父母と同等の知識がエミリオの中にある。
「あ、でも、誰もが知ってる知識位ですよ? 僕が知ってるの」
「いや……それでも……。リオ」
「はい?」
「君の知識を私に貸してくれないか……?」
急にエミリオの手を握り、真剣な眼差しで自分の名を呼ぶフレデリクの様子に、先ほどとは違う強い視線を受けたエミリオはコクリと頷くしかできなかった。
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