はぴまり~薄幸オメガは溺愛アルファのお嫁さん

藍沢真啓/庚あき

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Assortiment d'apéritifs

月を見るならあなただけがいい

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 カフェバー『La maison』の前庭は、様々なハーブや四季折々の花で埋め尽くされ、訪れる客の目を楽しませている。専門的なメンテナンスはガーデナーと相談して時期にあったものに植え替えたりしているが、自然と生える雑草まで面倒を見てくれる訳ではないので、店が休みの時などにはオーナーの寒川玲司と一緒に、彼の番である寒川桔梗も草抜きに精を出す。

「桔梗君、少し休憩でもしましょうか。あまり無理をして熱中症になっても困りますし」

 玲司が雑草をゴミ袋に入れながら提案してくるのを、桔梗は「そうですね」と言って賛同する。
 九月に入り夜は幾分過ごしやすくなったものの、やはり日中は夏の残りがしがみつくような暑さが続いている。同じ姿勢を続けたせいで腰も痛いし、喉も乾いた気がする。ふたりでさっさと片付けを済ませ、自宅の方へと戻ることにした。

 元は二階建ての古いアパートがあった敷地は、一般家屋に比べるとかなり広い。三階建ての自宅兼店舗を有し、一階部分は『La maison』と一部は自宅側の玄関と倉庫、二階はリビングダイニングや風呂などの水回り関係があり、三階が玲司と桔梗の寝室と、物置代わりの空き部屋が二つ、それからシャワー室がある。屋上階があり、そこで洗濯を干したり、日光浴をしたりしていた。
 駅から徒歩十分、街の外れとはいえ、広大な学園都市があるこの周辺は地価がそれなりに高い。玲司はどんな交渉をしたかは知らないが、平然と一括で購入して店を開いた。年々高騰している土地を思い立ってすぐに購入できる資産を持っているのも、彼の家名を聞けば納得できた。
 この世には男女以外に、アルファ、ベータ、オメガという性別が存在する。
 選民意識の高いアルファ、人口の八割以上が存在しているベータ、それから男であってもアルファの子を孕む事のできるオメガ。
 玲司はアルファの中でも上流アルファのひとつ、寒川家の次男――戸籍上は養子だが――で、『La maison』は趣味で出した店で、本業は別にあるという話だ。当然ながら玲司はアルファで、桔梗は寒川姓を名乗っているも、彼は昨年玲司と番関係を結び、婚姻をした青年である。そう、同性婚ではあるが桔梗はアルファの子を産む事ができるオメガだった。

 一緒に入浴しようと誘われたが、オメガ特有のヒート時でぼうっとしていない素面の状況で、玲司と風呂に入るというのはハードルが高すぎる。玲司が浴室を使用している間に、桔梗は寝室にあるシャワー室でざっと汗を流し、カットソーとデニムに着替えてダイニングへと向かう。桔梗の髪が少し濡れてるのを見た玲司は「僕が隅々まで洗ってケアしたかったのに……」とぼやくのを、桔梗は苦笑してなにも聞かない事にした。

「玲司さん、何を作っているんですか?」

 二階に降りる途中からぷわんと甘い匂いを感じ、そう尋ねると「美味しいものですよ」と詳しい内容を教えてくれない。
 玲司の脇から彼の手元を見ると、ボウルに白餡と黒砂糖を入れてヘラで練っている。

「お饅頭です?」
「そうですね、お饅頭といえばそうですね」
「違うんですか?」
「今日って何の日かご存知ですか?」

 質問を質問で返され、桔梗は首を傾げてみる。
 今日は九月二十一日。玲司と出会ったのはその数日後だったため、今日が何の日か全く思い当たらなかった。

「今日って何かあるんですか? 俺と出会った記念日……ではないですし」
「それはそれでちゃんと考えてますけど、コレとは違いますね」

 余計わからなくて桔梗は「うーん」と唸りながらも回答を探っているが、最後には降参と言わんばかりに両手を挙げた。

「今日は中秋の名月ですよ」
「ちゅーしゅーのめーげつ」

「世間ではお月見ですね」
 耳慣れた言葉に、桔梗はポンと手を叩いて瞠目する。

「でも、お月見って団子じゃないんです?」

 話してる間もレンジで餡の水分を飛ばし、乾煎りしたクルミを入れて混ぜる玲司に疑問をぶつける。

「団子も作りますけどね。これは……月餅です」
「月餅って点心の?」
「まあ、点心でも出ますけどね」

 門外漢の分野にハテナを飛ばす桔梗へ、玲司は説明してくれた。
 中国では春節、端午節、中秋節と三大節と呼ばれ、中秋節は別名『団円節』とも言われ、家族の団欒と大切にする日で月餅を食すという話だった。

「去年は桔梗君とはまだ出会ってなかったし、あの頃は色々ありましたからね。入籍して番になった初めての年なので頑張ってみる事にしたんです」
「つまりは俺と家族になった最初の年だから、家族として月餅を作る事にした……と」
「そうなりますね」

 玲司はたまにこうして桔梗と家族であるのを再確認するようにイベントをしたがる。
 それは彼の生い立ちによるものだが、同じく家族に捨てられた桔梗自身も話を聞いて楽しさがこみ上げてくる。
 桔梗にとっても玲司はたったひとりの大切な人なのだ。こうしたイベントを企ててくれるのを、この人と一緒になって良かったと再確認できた。
 ふたりで粉を練ったりして月餅をオーブンで焼いてる間、団子の用意をしたり、晩ご飯の支度を進める。

「日本では中秋の名月というと、豊作を祈る意味合いが強いんです。芋や栗を捧げ、来年の豊作を願うって感じですね」
「俺は月見っていうと団子を食べるイメージしかなかったです」
「子供の頃だとそうなりますよね。ひとり暮らしを始めてからはなにもしなかったんです?」

 何気ない玲司の質問に桔梗は「そう……ですね」と消沈した声で返すしかできなかった。

 桔梗は寒川家には劣るが、それなりにアルファ名家の次男として生を受けた。父親はアルファ至上主義で、桔梗と兄の朔音は幼少期からアルファとしての教育を受けてきた。しかし、桔梗が中学の時、国が施行したバース判定で突きつけられたオメガの三文字。
 その日を境に桔梗は父親から拒絶をされ、高校に入ると同時に家を出された。だが自由を与えられた訳ではない。
 桔梗が大学を卒業するまで、父親の秘書によって管理され、ある日突然全てから突き放されてしまったのである。
 元々オメガという性に絶望を感じていた桔梗は、社会に出てからは地獄に突き落とされる生活を送るようになる。
 そもそも桔梗自身はヒートによる発熱や性欲上昇などの症状は抑制剤のおかげか、そこまで他人に迷惑をかけるような所まで出ていなかった。しかし影のように息を潜めて生きていても、華奢な体躯、整った容貌を持つ桔梗は、アルファだけでなくベータたちの欲望の対象として見られた。何度か貞操の危機を感じた事もあったが、父親から秘書つてに渡された剛強なネックガードのおかげで番になるという過ちをおかさずに済んだ。
 だから玲司と番になったのは色んな要因が重なり、不幸だったり困難もあったものの、穏やかなこの人の傍で息をする楽さに安堵するまでに至った。
 まだ色んな問題は片付いていない。でも、桔梗は玲司と番になって後悔はしていない。それは……

「さて、夕食の準備も終わりましたし、少しお散歩に行きませんか?」
「え?」

 玲司に声をかけられ、思い馳せていた桔梗はぱちりと目を瞬かせる。確かに調理台やガスコンロを見れば、どこにも完成した食事らしきものが見当たらない。

「何かたりない物でも?」
「いえ、商店街のお花屋さんにススキをお願いしてあるんです。それを引取りに行こうかなと」
「あぁ……お月見というとススキのイメージがありますよね」

 よくイラストなどで三方の上に丸い団子がピラミッド状に詰まれ、その隣にふわふわなススキが必ず添えられているのを見たことがある。理由もわからず頭に記憶されていたが、どうしてお月見にススキなんだろうと首を傾げる。

「素朴な疑問なんですが……どうして月見にススキが飾られるんですか?」

 玲司は桔梗を見て、それから天井を見て、うーんと小さく唸った後「少し待ってくださいね」と言って、エプロンのポケットからスマホを取り出した。画面を長い指を滑らせてひとしきり凝視してから口を開く。

「えーと、稲穂代わりとして飾られるとありますが、元々は魔除けの意味のが強いようですね」
「魔除け……」
「ススキの茎って中が空洞らしいんですよ。そこに神様が宿り場として入ってくるそうで。魔除けは茎の切り口が鋭い所からきてるようです。悪霊や災いから収穫物を守って、来年の豊作を祈るようですね」
「へえ、結構深い意味があったんですね」

 博識だと思っていた玲司が真面目な顔でスマホをいじってる姿が可愛いと感じる桔梗は、彼の保身のためにもこのことは胸に秘めておこうと誓ったのだった。

 色々支度をしたり話している内に外は薄暮に染まり、頬に触れる風は少しひんやりとしている。

「陽が落ちてくると、秋が来たって感じますね」
「そうですね、去年は今の時期でも暑かった位でしたけど」

 ショップバッグを肩にかけた玲司が、小さく呟く。

「桔梗君と出会って一年ですね」

 はい、と桔梗も頷く。
 社長の息子で上司だったアルファの男がセクハラ紛いな行為で迫ってきたのを、嘘の報告を信じた社長が激怒し、桔梗はいわれもない罪で解雇を言い渡された。精神面にショックを受けたのだろう。予想外のヒートが桔梗を襲い、意識が朦朧としたせいで判断力が低下してしまった桔梗は、徒歩での帰宅を敢行するも突然の豪雨により体調が悪化する。
 そんな桔梗の前に現れたのが、閉店の準備をしようと外に出てきた玲司だった。彼は桔梗のヒートフェロモンにあてられラットを起こし、そして意識を失った桔梗の体を無理矢理暴き番にしてしまったのである。

「びっくりしました。起きたら見知らぬベッドの上で、藤田先生がいたんですから」

 藤田医師は寒川家の専属医師で、彼の番は玲司や玲司の義兄である総一朗たちに経営を叩き込んだオメガの男性だった。

「でも、番になったことや相手が玲司さんだったのは、別にイヤでもなんでもなかったんです」
「……どうして」

 玲司が疑問に思うのは不思議ではない。だけど桔梗自身も説明できない気がして曖昧に笑う。

「多分、一番の理由は、玲司さんが俺が知ってるアルファらしいアルファとはかけ離れてた……かな」

 桔梗が知ってるアルファというのは、皆傲慢で選民意識が高く、オメガは性処理の道具位にしか思ってない人ばかりだった。
 ぼんやりと紺色に塗り替えられていく空を見て言葉をこぼすと「そうでもありませんよ」と横から玲司の否定が聞こえた。

「知ってます。玲司さん、意外と導火線短いですよね」

 特に俺の事となると、と桔梗は首を巡らせて玲司を見上げる。

「去年の年末の時もそうでしたから」
「……」

 入籍して初めて言い合いをした時の事を切り出すと、バツの悪い顔を美貌に浮かべて玲司は目を逸らす。

「あの時、玲司さんのアルファらしいアルファの姿を見たんですけど。……それでもやっぱり怖いって思わなかったんですよね」
「え?」
「玲司さん、俺がアルファに苦手意識持ってるの気づいてましたよね」

 戸惑った声で反応をした玲司は、薄暗い中でもはっきり分かるほど困惑した表情を浮かべていた。

「俺が憧れてやまなかったアルファ。俺が嫌悪してやまないアルファ。玲司さんは俺とオメガじゃなく、ひとりの俺として見てくれるから……好きなんです」
「っ!」

 頭上の空は雲ひとつない紺碧で。澄んだ空気が桔梗の心を優しくほどく。
 玲司は桔梗の言葉に瞠目したあと、ふわりと目を細めて細くしなやかな番の手を取る。

「僕もあなたが好きですよ。出会いはお互い不幸でしたが、あなたの優しさや強さに沢山救われました。これからも色々あると思います。それでも一緒にいてくれますか?」

 玲司の体温がじんわりと桔梗の体温に溶けていく。肌から肌に伝わる温もりは、何度経験しても桔梗の心を優しく包み込んでくれた。

「それは俺のセリフです、玲司さん。沢山迷惑かけると思いますけど、俺をずっと傍に置いてくれますか?」
「もちろん」

 繋がれたままの手がそのまま玲司の口元まで上げられ、ちゅっと微かな音色と共に口づけられる。
 いつの間にか空に浮かぶまんまるのお月様が、永遠を誓う番たちを静かに見守っていた。


 のんびりと散歩を楽しみ商店街の皆々様にさんざんからかわれたふたりは、和菓子屋の女将さんから「一緒に食べなさいな」と言って渡してくれた栗大福の包みと、わさわさと穂を揺らすススキを持って帰宅する。

「桔梗君は本当に商店街のアイドルとなっちゃいましたね」

 複雑ですと言いたげな顔で、玲司がぽつりと本音を吐露する。

「オメガが珍しいだけだと思いますよ。動物園のパンダ感覚です」

 そう言い訳を返したが、まだ玲司は複雑な顔を崩さず、桔梗は苦笑した。
 食事の準備を玲司がしている間に、桔梗は買ってきたススキをバランスよく立体的な三角形になるよう配置する。これはススキを買ったときに花屋の店主が教えてくれた方法だ。
 玲司の手で詰まれた団子を乗せた三方と花瓶を持って慎重に屋上へと向かう。常設してあるウッドテーブルに飾る予定だ。今日の晩御飯はそこでとると玲司が言っていた。

「……わぁ」

 屋上の扉を開くと、淡く、だが存在を主張する月が煌々と輝くのが目に飛び込む。
 普段は洗濯物を干すサンルームを横切り、二色のタイルがオセロ盤のように敷かれたそちらへと向かう。広い屋上は元々屋上菜園をしたかったらしいが、土が意外と重く家を傷めると聞いて諦めたものの悪あがきした結果、ところどころに緑を配置した過ごしやすい憩いの場となっている。
 桔梗は低いウッドテーブルの端に花瓶と三方を並べ、座り心地の良いソファに座る。駅の反対側はマンションや高い建物が点在しているが、県境側のこちらは住宅街というのもあって手を伸ばせば月に届いてしまいそうなほど開放的だった。
 あまり人を呼びたがらない玲司だが、たまに屋上で食事を取ったりする事もあるため、近くに死角代わりの水場が置いてあるのもいい。夏に玲司の友人である玉之浦椿や彼の部下である壱岐、それから椿の愛し子の憂璃たちと、ここで隣県の花火大会を鑑賞したのは記憶に新しい。

「お待たせしました。お腹が空いたでしょう?」

 扉が開く音と共に玲司の声が聞こえ、桔梗は慌ててソファから立ち上がり駆け出す。ちょっとのつもりが長い休憩を取ってしまっていたようだ。

「ごめんなさいっ、手伝います」
「それじゃあ、こちらをテーブルに並べてもらってもいいですか? 僕は残りを取ってきますので」
「はいっ」

 大きなトレイを受け取り、綺麗に盛り付けられた皿を並べていく。
 栗ご飯に茄子の炒め煮、かぼちゃとサツマイモのグリルが添えられた鶏肉のソテーにはレッドペッパーの赤が綺麗だ。里芋と蓮根のガーリックソテーはいい匂いがお腹が刺激してたまらない。
 テーブルに銘々皿を並べ終えた頃、残りの料理を持ってきた玲司が現れる。こちらはデザートなのだろう。焼きたての月餅が香ばしい匂いを漂わせていた。
 ソファにふたり並んで腰をおろし「いただきます」と唱和して食事を開始する。背中にクッションが挟まれてるし、膝には玲司が持ってきたブランケットが掛けられ、とても快適である。
 玲司のご飯はとても幸せな味がする。常に桔梗の体調を考えて作られる食事は、心も体も玲司の愛で満たしてくれた。
 元々料理の得意でない箱入りの桔梗は、食事といえば腹を満たすだけのものだった。それが玲司と出会い、彼の作ってくれたご飯に癒され、最近では色んな人から綺麗になったと言われる事も増えつつあった。
(多分、そう言われる起因は食事だけでなく、玲司さんがたっぷり愛情をかけてくれたからだと思う)
 面映くて言葉にできないものの、桔梗はいつも玲司に感謝をしていた。
 小ぶりなオニオングラタンスープはパンをひとかじりすれば舌がやけどしそうに熱く、体の芯からポカポカ温めてくれる。心地良い気温だと思っていたが、予想以上に体が冷えていたらしい。なんとも幸せなご飯だ。

 食の細い桔梗は相変わらず少しずつを堪能し、健啖な玲司が残りを全て平らげてくれた。あの量があっさり収まるのが、いつも凄いと感心していると。

「まだデザートの入る余地はありますか?」

 水場に設置してある保温ケースからふわんと甘い香りを漂わせる月餅を持って玲司が尋ねる。

「はい、とっても楽しみにしてたんですよ」

 にこやかに返事をすれば、玲司は小皿に月餅を乗せ、熱いほうじ茶の入った湯呑を添えてくれた。
 香ばしい生地を葉で噛めば、ねっとりとした餡が舌の上でとろけていく。カリッとしたクルミが程よいアクセントとなり、熱いほうじ茶が甘さを流してくれる。
 中華菓子まで完璧な玲司に感嘆しつつ、静かに光を降り注ぐ月へと顔を向ける。隣の玲司も同じように月を仰いでいた。
 会話もない穏やかで静かな時間。それを苦痛と感じないのは互いに信頼を寄せ合っているから。言葉がなくとも彼の温もりから深い愛情を感じ取れる。だけど。

「月が綺麗ですね」

 ふと呟きにも似た小さな声に、桔梗は思わず月から玲司へと顔を移す。玲司も桔梗へと視線を注ぎ、緩やかな笑みを浮かべていた。
 もしかして、とひとつのフレーズが脳裏をよぎったものの、間違っていたらとんだ赤っ恥にもなりえる。それでも玲司の微笑みが優しいので、桔梗は自然と言葉を舌に乗せていた。

「玲司さんと見る月だからです」

 答えは間違ってなかったようだ。
 そっと近づく玲司に応えるように、桔梗は瞼の裏に月の光を感じながら温かく愛情ある口づけを受け入れた。
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