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番外編
番外編13
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「……つまり、月宮さんの元恋人の犯行である可能性が高い、と」
「先日も私の家に不法侵入して、部屋を荒らしてましたし、もしかしたら……」
「その件は、別の所轄の扱いになっているので、後ほど確認していただけますか?」
メインフロントにある応接コーナーで、テーブルを挟んで座る刑事さんふたりは、手帳に視線を落としたまま「うーん」と唸っている。
あれ、ドラマとかで知ったんだけど、実際は何もメモしてないらしい。相対する人に向けてのポーズなんだとか。
本当はどうなんだろうね。もしかしたら、ちゃんとメモとってたりして。
と、益体もない考えになるのは仕方がない。そうでもしないと、あの真っ赤に染まった光景が蘇るからだ。
かろうじて蓮也さんが私を守るように隣に座ってくれてるから、なんとか落ち着いて対応できているんだけども。
「まあ、そちらは署に戻ったら問い合わせてみます。……ところで、こちらのお住まいはどちらの」
「あ、わたしですね。彼女は婚約者なので、先日から生活を共にしているんですよ」
ニコニコニコニコ。
絶対、蓮也さんの脳内覗いたら「真唯のこと、婚約者って見知らぬ人に言っちゃった」と語尾にハートマーク付けそうな位に喜び舞ってるのが想像できる。
まあ、表向きはキリッと刑事さんたちに話している訳ですが。このイケメン詐欺め。
「ん? 真唯、どうした?」
「いや、別に。ナンデモナイデスヨ」
ひょい、と覗き込んでくる蓮也さんに、私は目を逸らしつつ答える。蓮也さんごしに見える刑事さんたちは、ポカンと私たちを見ているけど、気にしたら負けだ。負け。
「んんっ、不躾な質問で申し訳ないのですが。その……今回のイタズラが千賀さんを対象にした可能性というのは……」
ピキリ。
この場の空気が凍りついた。
「その可能性も捨てきれませんね。ですが、タイミングが良すぎやしませんか。真唯の部屋を荒らして数日も経っていないのに、次はわたしの住むマンションの集合ポストを狙うなんて」
くっ、と唇の端を上げて艶然と笑みを浮かべる蓮也さんは壮絶だ。
刑事さんたちも緊張からか、ゴクリと喉を鳴らしている。
こんな風な蓮也さんを見ると、本当に最上級のオトコだな、と納得する。
と、同時にどうして私みたいなのに、ここまで執着するんだろうとも思う。
私が蓮也さんを認識する前に出会っていたらしい。
その事はぶっちゃけ覚えてないけども、起因となった事件はしっかり記憶に残っている。
ついでに、気圧が変わったり、冬の寒い日になると、昔の怪我が疼くこともあって、割と忘れられない出来事だったし。
蓮也さんからすれば、私は命を助けた相手という気持ちが、恋愛と混在して執着に発展したと思うんだよね。
でも、私からすればちょっとハラハラドキドキな出来事という認識しかなく、これはどこかですり合わせしないことには、監禁エンドもありえそうな気配をひしひしと感じる。
そっと、過去の古傷を撫で、私は蓮也さんに顔を向ける。
「どうやら、彼は派遣会社に迷惑をかけた理由で、登録削除されたようですよ。派遣会社って地味に横のつながりがあって、そういったブラックリストが既に回ってる頃でしょうから、もしかしたら仕事が思いのほか見つからなくてイライラしているのでは?」
え? アイツ、派遣切られたの?
まあ、女性関係で色々トラブル起こしてたみたいだし、うちの会社でもあのバカが契約していた派遣会社できてる子たちを継続するか検討中、とか人事のチーフがぼやいてたなぁ。
そりゃ、うちのような大手企業と契約切られたら困るもんね。普通に考えて。
で、トカゲのしっぽ切りよろしく、あのバカを登録削除した、と。
もう別れたので、私の知ったことではない。
まあ、派遣登録しなくても、バイトとかハロワで就職すればいい話だからね。
何事も地道に、例え周囲に女の子がいなくても、人生切り開く道は沢山あるし。
ただ、私の部屋くらいは片付けろっての、あのボンクラめ。
「そ、そうですか。貴重な情報提供をありがとうございました。では、一度月宮さんの方の不法侵入について問い合わせてみます。それを踏まえて、また何かお尋ねするかもしれませんが、ご協力よろしくお願いします」
美形の睥睨と、舌打ちしそうなのを眉を寄せて顔をしかめてる私に、刑事さんたちは慌てたように腰を上げたかと思うと、そそくさとロビーを後にした。
え、最後らへんほとんど聞いてないけど、これで終わりなの?
「はぁ……。真唯、ごめんね。不快に気持ちになっちゃったよね」
へにょんと眉尻を下げて私を伺ってる蓮也さんは、先ほどの冷徹な微笑を浮かべてた人とは同一人物とは思えない位に、ワンコな顔で見てくる。
「いえ、私の男見る目がなかったせいで、蓮也さんにはすごくご迷惑を……」
「まあ、確かに真唯の男を見る目はないかもだけど、別れた男に困らされてるのは真唯じゃない? だから別にこっちは迷惑をかけられたって感じてないけどね」
「私の男を見る目がないのは否定しないんですね」
「うん、自分がまともじゃないのは自覚してるから」
堂々と自分はおかしいをのたまう蓮也さんがおかしくて、意図せず吹き出してしまった。
蓮也さんって確かに、ヤンデレで執着強くて、抱き潰したあげくに妊娠させようとするし、そのまま自分のマンションに囲っちゃうし。下手すれば元カレよりも迷惑度が高いっちゃ高い。
でも、蓮也さんのヤンデレは、私が心地よく尽くすようなもので、元カレみたいに搾取ばかりの感情ではない。だから、避妊せずに大量に中出しされても、警察にレイプ犯として駆け込むなんて考えに及ばなかったのかも。
「ふふっ、自分で言っちゃうんですね」
「だって事実だからね。一目惚れした相手を追って会社変わったりするし、その子が失恋した場に立ち会ったから、傷心に任せてホテルに連れ込んじゃうし?」
「挙げ句の果てには婚約までして、こんな素敵なマンショに連れ込んで、私を囲っちゃうし?」
「そうそう。……でも、真唯の意思までは奪うことはしないよ。できれば、誰とも交流せずにあの部屋で俺だけを見て生きて欲しいけどね」
「本当、蓮也さんって立派なヤンデレですね」
「嫌い? ヤンデレな俺」
ふと、真面目な顔で問いかける蓮也さんの言葉に喉が詰まる。
嫌いか好きかと言われたら、好意的にほぼ傾いている。
蓮也さんがうちの会社に来て、初めて顔を合わせて、蓮也さんという人間を認識してから、私は彼に嫌な感情を持ったことがない。
何かある度に私にだけ小さなお土産をくれたり、時々用事もないのに部署に来ては、さりげなく飲み物を差し入れしてくれたり。
あの蓮也さんに初めて抱かれた日も、きっと彼のことだから何かしら調べて、私の前に現れたのだと今にして思えば納得できる部分もある。
それでも心も体も喪失して冷たくなった私を、温めて、何度も愛してると言ってくれたのは蓮也さんだ。
絆されたのだと思う。だけど、今の私の中には違う感情が芽生えているのも事実なのだ。
「好きか嫌いか……ですか。嫌いではありませんよ」
「えー」
唇を尖らせて不満そうに顔をしかめる蓮也さん。まるで駄々っ子の子どものようで可愛い。
「でも、愛してるかは、蓮也さんが近くでちゃんと観察して、見極めてくださいね」
「……えっ!?」
鳩が豆鉄砲くらったようなキョトンとした蓮也さんは、私が言った言葉を反芻しているのだろう。だんだんと顔が赤くなって、目が挙動不審ぎみにキョロキョロと泳いでいる。
「さて、ポストは管理会社がやってくれるんですよね?」
「え、あ、うん。今回のことを踏まえて、住人も不安になっただろうから改装するって、コンシェルジュが言ってたけど」
「それなら。会社お休みしちゃったし、お昼には少し早いけどお腹空いちゃったので、外で取りませんか?」
「え?」
「あー、あと、今度のお休みに私の母と蓮也さんのご両親に挨拶に行くんですよね。ついでに、持っていくお菓子も一緒に選びましょう?」
「え、あ。選ぶ?」
さっきから蓮也さんが壊れたみたいに動きがおかしい。完全無敵な専務様な彼が、ひどく狼狽えてたり、顔を真っ赤にしているのが私の言葉だなんて。
せっかく予想外の休日なのだ。
たまには楽しまないと、と蓮也さんの手を取って、私は微笑んだ。
「先日も私の家に不法侵入して、部屋を荒らしてましたし、もしかしたら……」
「その件は、別の所轄の扱いになっているので、後ほど確認していただけますか?」
メインフロントにある応接コーナーで、テーブルを挟んで座る刑事さんふたりは、手帳に視線を落としたまま「うーん」と唸っている。
あれ、ドラマとかで知ったんだけど、実際は何もメモしてないらしい。相対する人に向けてのポーズなんだとか。
本当はどうなんだろうね。もしかしたら、ちゃんとメモとってたりして。
と、益体もない考えになるのは仕方がない。そうでもしないと、あの真っ赤に染まった光景が蘇るからだ。
かろうじて蓮也さんが私を守るように隣に座ってくれてるから、なんとか落ち着いて対応できているんだけども。
「まあ、そちらは署に戻ったら問い合わせてみます。……ところで、こちらのお住まいはどちらの」
「あ、わたしですね。彼女は婚約者なので、先日から生活を共にしているんですよ」
ニコニコニコニコ。
絶対、蓮也さんの脳内覗いたら「真唯のこと、婚約者って見知らぬ人に言っちゃった」と語尾にハートマーク付けそうな位に喜び舞ってるのが想像できる。
まあ、表向きはキリッと刑事さんたちに話している訳ですが。このイケメン詐欺め。
「ん? 真唯、どうした?」
「いや、別に。ナンデモナイデスヨ」
ひょい、と覗き込んでくる蓮也さんに、私は目を逸らしつつ答える。蓮也さんごしに見える刑事さんたちは、ポカンと私たちを見ているけど、気にしたら負けだ。負け。
「んんっ、不躾な質問で申し訳ないのですが。その……今回のイタズラが千賀さんを対象にした可能性というのは……」
ピキリ。
この場の空気が凍りついた。
「その可能性も捨てきれませんね。ですが、タイミングが良すぎやしませんか。真唯の部屋を荒らして数日も経っていないのに、次はわたしの住むマンションの集合ポストを狙うなんて」
くっ、と唇の端を上げて艶然と笑みを浮かべる蓮也さんは壮絶だ。
刑事さんたちも緊張からか、ゴクリと喉を鳴らしている。
こんな風な蓮也さんを見ると、本当に最上級のオトコだな、と納得する。
と、同時にどうして私みたいなのに、ここまで執着するんだろうとも思う。
私が蓮也さんを認識する前に出会っていたらしい。
その事はぶっちゃけ覚えてないけども、起因となった事件はしっかり記憶に残っている。
ついでに、気圧が変わったり、冬の寒い日になると、昔の怪我が疼くこともあって、割と忘れられない出来事だったし。
蓮也さんからすれば、私は命を助けた相手という気持ちが、恋愛と混在して執着に発展したと思うんだよね。
でも、私からすればちょっとハラハラドキドキな出来事という認識しかなく、これはどこかですり合わせしないことには、監禁エンドもありえそうな気配をひしひしと感じる。
そっと、過去の古傷を撫で、私は蓮也さんに顔を向ける。
「どうやら、彼は派遣会社に迷惑をかけた理由で、登録削除されたようですよ。派遣会社って地味に横のつながりがあって、そういったブラックリストが既に回ってる頃でしょうから、もしかしたら仕事が思いのほか見つからなくてイライラしているのでは?」
え? アイツ、派遣切られたの?
まあ、女性関係で色々トラブル起こしてたみたいだし、うちの会社でもあのバカが契約していた派遣会社できてる子たちを継続するか検討中、とか人事のチーフがぼやいてたなぁ。
そりゃ、うちのような大手企業と契約切られたら困るもんね。普通に考えて。
で、トカゲのしっぽ切りよろしく、あのバカを登録削除した、と。
もう別れたので、私の知ったことではない。
まあ、派遣登録しなくても、バイトとかハロワで就職すればいい話だからね。
何事も地道に、例え周囲に女の子がいなくても、人生切り開く道は沢山あるし。
ただ、私の部屋くらいは片付けろっての、あのボンクラめ。
「そ、そうですか。貴重な情報提供をありがとうございました。では、一度月宮さんの方の不法侵入について問い合わせてみます。それを踏まえて、また何かお尋ねするかもしれませんが、ご協力よろしくお願いします」
美形の睥睨と、舌打ちしそうなのを眉を寄せて顔をしかめてる私に、刑事さんたちは慌てたように腰を上げたかと思うと、そそくさとロビーを後にした。
え、最後らへんほとんど聞いてないけど、これで終わりなの?
「はぁ……。真唯、ごめんね。不快に気持ちになっちゃったよね」
へにょんと眉尻を下げて私を伺ってる蓮也さんは、先ほどの冷徹な微笑を浮かべてた人とは同一人物とは思えない位に、ワンコな顔で見てくる。
「いえ、私の男見る目がなかったせいで、蓮也さんにはすごくご迷惑を……」
「まあ、確かに真唯の男を見る目はないかもだけど、別れた男に困らされてるのは真唯じゃない? だから別にこっちは迷惑をかけられたって感じてないけどね」
「私の男を見る目がないのは否定しないんですね」
「うん、自分がまともじゃないのは自覚してるから」
堂々と自分はおかしいをのたまう蓮也さんがおかしくて、意図せず吹き出してしまった。
蓮也さんって確かに、ヤンデレで執着強くて、抱き潰したあげくに妊娠させようとするし、そのまま自分のマンションに囲っちゃうし。下手すれば元カレよりも迷惑度が高いっちゃ高い。
でも、蓮也さんのヤンデレは、私が心地よく尽くすようなもので、元カレみたいに搾取ばかりの感情ではない。だから、避妊せずに大量に中出しされても、警察にレイプ犯として駆け込むなんて考えに及ばなかったのかも。
「ふふっ、自分で言っちゃうんですね」
「だって事実だからね。一目惚れした相手を追って会社変わったりするし、その子が失恋した場に立ち会ったから、傷心に任せてホテルに連れ込んじゃうし?」
「挙げ句の果てには婚約までして、こんな素敵なマンショに連れ込んで、私を囲っちゃうし?」
「そうそう。……でも、真唯の意思までは奪うことはしないよ。できれば、誰とも交流せずにあの部屋で俺だけを見て生きて欲しいけどね」
「本当、蓮也さんって立派なヤンデレですね」
「嫌い? ヤンデレな俺」
ふと、真面目な顔で問いかける蓮也さんの言葉に喉が詰まる。
嫌いか好きかと言われたら、好意的にほぼ傾いている。
蓮也さんがうちの会社に来て、初めて顔を合わせて、蓮也さんという人間を認識してから、私は彼に嫌な感情を持ったことがない。
何かある度に私にだけ小さなお土産をくれたり、時々用事もないのに部署に来ては、さりげなく飲み物を差し入れしてくれたり。
あの蓮也さんに初めて抱かれた日も、きっと彼のことだから何かしら調べて、私の前に現れたのだと今にして思えば納得できる部分もある。
それでも心も体も喪失して冷たくなった私を、温めて、何度も愛してると言ってくれたのは蓮也さんだ。
絆されたのだと思う。だけど、今の私の中には違う感情が芽生えているのも事実なのだ。
「好きか嫌いか……ですか。嫌いではありませんよ」
「えー」
唇を尖らせて不満そうに顔をしかめる蓮也さん。まるで駄々っ子の子どものようで可愛い。
「でも、愛してるかは、蓮也さんが近くでちゃんと観察して、見極めてくださいね」
「……えっ!?」
鳩が豆鉄砲くらったようなキョトンとした蓮也さんは、私が言った言葉を反芻しているのだろう。だんだんと顔が赤くなって、目が挙動不審ぎみにキョロキョロと泳いでいる。
「さて、ポストは管理会社がやってくれるんですよね?」
「え、あ、うん。今回のことを踏まえて、住人も不安になっただろうから改装するって、コンシェルジュが言ってたけど」
「それなら。会社お休みしちゃったし、お昼には少し早いけどお腹空いちゃったので、外で取りませんか?」
「え?」
「あー、あと、今度のお休みに私の母と蓮也さんのご両親に挨拶に行くんですよね。ついでに、持っていくお菓子も一緒に選びましょう?」
「え、あ。選ぶ?」
さっきから蓮也さんが壊れたみたいに動きがおかしい。完全無敵な専務様な彼が、ひどく狼狽えてたり、顔を真っ赤にしているのが私の言葉だなんて。
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