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番外編
番外編10
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「真唯、迎えに来たよ」
部署入口から顔を覗かせたイケメン様の姿に、オフィス内が騒然となったのは言うまでもない。
あの後、いつまでの引き止めたがる蓮也さんを引き剥がし、そそくさとオフィスに戻った途端、謂れもないセクシュアリティを押し付けられた同僚が半泣きでパソコンのキーボードを叩いていた。ちなみに同僚の名は、萩野という。
「月宮チーフのきちくぅぅぅっ」
えぐえぐ泣きながらも、ちゃんと頼んでいた草稿が出来上がっていた。何だかんだ情緒不安定な部分はあるけども、下手したら私よりも仕事ができる同僚に、今度何か奢るとお礼を言って、早めに対処しなくちゃいけない案件から片付ける事にした。
「あ、と。そういえば、明後日から派遣の子が来るって本当?」
ふと、そういった話を先週に聞いたなと思い出し、隣の同僚に尋ねる。
「ほら、先日営業事務の人が産休に入ったじゃないですか。その臨時補填で派遣さんにお願いする事になったって。……もしかして、忘れてました?」
「ごめん。ここ数日色々ありすぎて、頭からすっかり飛んでた」
「あー……」
私の言いたい事を理解してくれたのか、同僚の彼は遠い目を上の階に向けて馳せていた。あ、そうだ。
「ごめん。もう一つ謝る事があった。さっき、萩野君の事をゲイだって、副社長と専務に言っちゃったんだ」
「は?」
「いやぁ、私も蛇に睨まれた蛙状態でさ。咄嗟に出ちゃったのよ」
「えぇっ! 俺、どこにツッコめばいいのか分からないんですけど!」
うん、そうだよね。私もそう思うわ。
「何とかチャンスができたら、誤解だったって説明しておくから」
だから、さっさと仕事させてください。
隣で「誤解じゃないです! 風評被害だ!」と萩野君が雄叫びあげてるけど、派遣の子のマニュアルやら、筆記用具やら準備しなくてはいけないし、あ、そういや、ロッカーって空きあったわよね。
あの様子だと、私に恫喝してきた秘書の皆さんは軽くて謹慎、悪くて免職な気配したもんなぁ。
ま、私は被害者。蓮也さんに囲まれて抜け出さなくなっても被害者。
蓮也さんも私も、誰と恋愛しようが、他人が嘴をつっ込むいわれはない。結果、彼女たちがどうなろうが、私の責任ではないし。
ちょっとは可愛そうかな、とか憐憫の気持ちがないわけじゃないけども、それはそれで彼女たちに失礼だもんね。ライバル(?)から憐れまれる程、プライドがズタズタになるんじゃないかな。
……って事で彼女たちの采配に関しては我関せず。
それよりも! 積まれた仕事を猛スピードで終わらせて、派遣の子がすぐに仕事できるよう手配して、チャイムが鳴ると同時に駐車場に行かなくては。またもココに来られるのは勘弁願いたい。
並行作業しながら、割り振れる仕事は萩野君に丸なげして、見知らぬ伝票があるけど、これも本人に渡すよう萩野君に任せ、ふと思い出した事があるから、泣きながら仕事している萩野君へと口を開く。
「あ、そういえば言うの忘れてたけど、多分来週の月曜日も休む事になりそう」
「え? どうしてですか? あんまり月宮チーフに休まれると、僕に負担がかかって大変なんですけど」
「来週入籍する……予定ぽいから」
「は?」
鳩が豆鉄砲くらったような顔で見てくる萩野君に、私は苦笑して返す。でも誰何されないのを見ると、相手が誰かってのは想像できてるみたいね。
まあ、萩野君って私の補助だもんね。でも、営業もできるから、普段は私と一緒に営業に出つつ、営業事務をパートの方と一緒にやってたんだっけ。
「正直、これからもっと負担かかるって覚悟しておいて」
「えぇー。僕、心労で今でも瀕死なんですけど」
「マア、ガンバレ」
「めっちゃ棒読み!」
チーフのいけず~、っておいおい泣いてる萩野君を横目に、新しい派遣の子が使える子だといいなぁ、なんて思っていたのだった。
「初めまして。今日から派遣でお世話になる、志田愛李です。不慣れな点が多々あるかと思いますが、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします」
リクルートスーツを纏った派遣の志田さんは、私と萩野君に向かって丁寧なお辞儀をしていた。うん、第一印象は悪くないかな。
挨拶は社会人の基本中の基本だもんね。
不快にならない程度にほんのりと茶色に抜かれた髪をひとつにまとめて、メイクもシンプルにしてあるけど、素地が可愛いから、雰囲気が柔らかく感じる。
正社員の育休で期間限定の派遣さんだけど、同じ仕事をするなら、感じの良い子としたいもんね。
「こちらこそよろしくお願いします。私は営業部チーフの月宮です。隣は同じく営業部で私の営業事務兼補助の萩野君。志田さんには別の営業の事務をお願いする事になるけど、何か不明な点や相談などがあれば、彼に言ってくれれば対応してくれるから」
「え。チーフが指導していただけないんですか?」
志田さんは萩野君に向けて綺麗に整えられた眉をひそめたかと思えば、今度はズイと私との距離を一歩縮める。え、なに。いきなり豹変したんだけど、この子。
「実は私、あんまり男性と接触する事がなくて……。苦手というか……」
「でも仕事だから、多少の我慢は必要だと思うんだけど」
「ですが、うちの営業からの話では、指導される方は女性とうかがってたので……」
すん、と鼻をすすって主張する志田さんに、私と萩野君は目だけで「困った」と言葉を交わす。
確かに派遣先に提示した就業条件明示書には、指揮命令者の欄に私の名前がある。が、それは形だけで、実質は他の者が指示を与えたりするのは普通だ。
まさか、そこをツッコまれるとは思ってもみなかった。
これ、どうしたもんかな、と脳内で唸っていると。
「月宮君、ちょっと……」
入口から今朝聞いたばかりの声が私を呼ぶ。ちらっと目線を動かすと、案の定蓮也さんがにっこりと微笑んで立っていらっしゃる!
一緒に出かける時(ええ、やはりあの豪華なマンションに滞在しておりますがなにか)には何も言ってなかったんだけど。一体なんぞや。
「志田さんごめんなさいね。……専務、どうされましたか?」
うるうる瞳を向けてくる志田さんに断りを入れ(萩野君に押し付けたともいう)、蓮也さんの元へと足を向ける。衆人環視の中、背中にバシバシ鋭い視線の矢を受けながら近づくと、それはもううちの女性社員の殆どが腰砕けになりそうな、蕩ける微笑を浮かべて、さりげなく私の腰に手を回してきた。
ここ会社。公私混同よくない。
「真唯の顔を見に来た……って」
「冗談はおやめください、専務。それでご要件は?」
スルッと今日着ている新品のパンツスタイルのアンサブルの臀部を撫でてきた蓮也さんの手の甲を爪を立てて抓る。セクハラもアウトですからね、蓮也さん。
ちなみに、この服だけでなく、クローゼットが破裂する程の新品で素敵なスタイルのお洋服が待機中である。どれもこれも、蓮也さんが、仕事帰りの私を拉致し、超有名セレクトショップで、大量にご購入された一着なのだ。
当然私は断ろうとしたんだけど、下着の試着(荒れた部屋から持ち出したのが数セットだったから)している間に精算済ませちゃってたのよ、あの人。
計算づくめかよ、と内心で盛大に悪態ついたけども、買っちゃったのは仕方ないし、妊娠してるかもしれない現状、無駄にお金使うのもなって考え、甘んじて受ける事にしたのだ。
「うん。今日仕事が終わるのが少し遅くなりそうなんだよね。それで、真唯が就業したら、上に来て欲しいんだけど」
「それってメッセージアプリでも十分な内容ですよね?」
「そうだけど。隙あれば、真唯に会いたいんだよ。真唯にはない? そういうこと」
「ないですねぇ。今はちょっとゴタゴタしてますし」
「ゴタゴタ?」
一刀両断した私の言葉に、がっくりと項垂れてた蓮也さんだったが、最後に放った言葉で顔を上げて整った眉をひそめる。苦い顔してもイケメンですね。
「ええ。今日から派遣の方が来てくれたんです。それで少し意見の相違というか……」
「……」
「蓮也さん?」
急に沈黙してしまった蓮也さんに、思わずいつもの呼び方で呼んでしまったけど、彼の瞳がまっすぐに向けられた方へと体を捻ると、そこには派遣の志田さんの姿が。
え、もしかして一目惚れ?
部署入口から顔を覗かせたイケメン様の姿に、オフィス内が騒然となったのは言うまでもない。
あの後、いつまでの引き止めたがる蓮也さんを引き剥がし、そそくさとオフィスに戻った途端、謂れもないセクシュアリティを押し付けられた同僚が半泣きでパソコンのキーボードを叩いていた。ちなみに同僚の名は、萩野という。
「月宮チーフのきちくぅぅぅっ」
えぐえぐ泣きながらも、ちゃんと頼んでいた草稿が出来上がっていた。何だかんだ情緒不安定な部分はあるけども、下手したら私よりも仕事ができる同僚に、今度何か奢るとお礼を言って、早めに対処しなくちゃいけない案件から片付ける事にした。
「あ、と。そういえば、明後日から派遣の子が来るって本当?」
ふと、そういった話を先週に聞いたなと思い出し、隣の同僚に尋ねる。
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「あー……」
私の言いたい事を理解してくれたのか、同僚の彼は遠い目を上の階に向けて馳せていた。あ、そうだ。
「ごめん。もう一つ謝る事があった。さっき、萩野君の事をゲイだって、副社長と専務に言っちゃったんだ」
「は?」
「いやぁ、私も蛇に睨まれた蛙状態でさ。咄嗟に出ちゃったのよ」
「えぇっ! 俺、どこにツッコめばいいのか分からないんですけど!」
うん、そうだよね。私もそう思うわ。
「何とかチャンスができたら、誤解だったって説明しておくから」
だから、さっさと仕事させてください。
隣で「誤解じゃないです! 風評被害だ!」と萩野君が雄叫びあげてるけど、派遣の子のマニュアルやら、筆記用具やら準備しなくてはいけないし、あ、そういや、ロッカーって空きあったわよね。
あの様子だと、私に恫喝してきた秘書の皆さんは軽くて謹慎、悪くて免職な気配したもんなぁ。
ま、私は被害者。蓮也さんに囲まれて抜け出さなくなっても被害者。
蓮也さんも私も、誰と恋愛しようが、他人が嘴をつっ込むいわれはない。結果、彼女たちがどうなろうが、私の責任ではないし。
ちょっとは可愛そうかな、とか憐憫の気持ちがないわけじゃないけども、それはそれで彼女たちに失礼だもんね。ライバル(?)から憐れまれる程、プライドがズタズタになるんじゃないかな。
……って事で彼女たちの采配に関しては我関せず。
それよりも! 積まれた仕事を猛スピードで終わらせて、派遣の子がすぐに仕事できるよう手配して、チャイムが鳴ると同時に駐車場に行かなくては。またもココに来られるのは勘弁願いたい。
並行作業しながら、割り振れる仕事は萩野君に丸なげして、見知らぬ伝票があるけど、これも本人に渡すよう萩野君に任せ、ふと思い出した事があるから、泣きながら仕事している萩野君へと口を開く。
「あ、そういえば言うの忘れてたけど、多分来週の月曜日も休む事になりそう」
「え? どうしてですか? あんまり月宮チーフに休まれると、僕に負担がかかって大変なんですけど」
「来週入籍する……予定ぽいから」
「は?」
鳩が豆鉄砲くらったような顔で見てくる萩野君に、私は苦笑して返す。でも誰何されないのを見ると、相手が誰かってのは想像できてるみたいね。
まあ、萩野君って私の補助だもんね。でも、営業もできるから、普段は私と一緒に営業に出つつ、営業事務をパートの方と一緒にやってたんだっけ。
「正直、これからもっと負担かかるって覚悟しておいて」
「えぇー。僕、心労で今でも瀕死なんですけど」
「マア、ガンバレ」
「めっちゃ棒読み!」
チーフのいけず~、っておいおい泣いてる萩野君を横目に、新しい派遣の子が使える子だといいなぁ、なんて思っていたのだった。
「初めまして。今日から派遣でお世話になる、志田愛李です。不慣れな点が多々あるかと思いますが、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします」
リクルートスーツを纏った派遣の志田さんは、私と萩野君に向かって丁寧なお辞儀をしていた。うん、第一印象は悪くないかな。
挨拶は社会人の基本中の基本だもんね。
不快にならない程度にほんのりと茶色に抜かれた髪をひとつにまとめて、メイクもシンプルにしてあるけど、素地が可愛いから、雰囲気が柔らかく感じる。
正社員の育休で期間限定の派遣さんだけど、同じ仕事をするなら、感じの良い子としたいもんね。
「こちらこそよろしくお願いします。私は営業部チーフの月宮です。隣は同じく営業部で私の営業事務兼補助の萩野君。志田さんには別の営業の事務をお願いする事になるけど、何か不明な点や相談などがあれば、彼に言ってくれれば対応してくれるから」
「え。チーフが指導していただけないんですか?」
志田さんは萩野君に向けて綺麗に整えられた眉をひそめたかと思えば、今度はズイと私との距離を一歩縮める。え、なに。いきなり豹変したんだけど、この子。
「実は私、あんまり男性と接触する事がなくて……。苦手というか……」
「でも仕事だから、多少の我慢は必要だと思うんだけど」
「ですが、うちの営業からの話では、指導される方は女性とうかがってたので……」
すん、と鼻をすすって主張する志田さんに、私と萩野君は目だけで「困った」と言葉を交わす。
確かに派遣先に提示した就業条件明示書には、指揮命令者の欄に私の名前がある。が、それは形だけで、実質は他の者が指示を与えたりするのは普通だ。
まさか、そこをツッコまれるとは思ってもみなかった。
これ、どうしたもんかな、と脳内で唸っていると。
「月宮君、ちょっと……」
入口から今朝聞いたばかりの声が私を呼ぶ。ちらっと目線を動かすと、案の定蓮也さんがにっこりと微笑んで立っていらっしゃる!
一緒に出かける時(ええ、やはりあの豪華なマンションに滞在しておりますがなにか)には何も言ってなかったんだけど。一体なんぞや。
「志田さんごめんなさいね。……専務、どうされましたか?」
うるうる瞳を向けてくる志田さんに断りを入れ(萩野君に押し付けたともいう)、蓮也さんの元へと足を向ける。衆人環視の中、背中にバシバシ鋭い視線の矢を受けながら近づくと、それはもううちの女性社員の殆どが腰砕けになりそうな、蕩ける微笑を浮かべて、さりげなく私の腰に手を回してきた。
ここ会社。公私混同よくない。
「真唯の顔を見に来た……って」
「冗談はおやめください、専務。それでご要件は?」
スルッと今日着ている新品のパンツスタイルのアンサブルの臀部を撫でてきた蓮也さんの手の甲を爪を立てて抓る。セクハラもアウトですからね、蓮也さん。
ちなみに、この服だけでなく、クローゼットが破裂する程の新品で素敵なスタイルのお洋服が待機中である。どれもこれも、蓮也さんが、仕事帰りの私を拉致し、超有名セレクトショップで、大量にご購入された一着なのだ。
当然私は断ろうとしたんだけど、下着の試着(荒れた部屋から持ち出したのが数セットだったから)している間に精算済ませちゃってたのよ、あの人。
計算づくめかよ、と内心で盛大に悪態ついたけども、買っちゃったのは仕方ないし、妊娠してるかもしれない現状、無駄にお金使うのもなって考え、甘んじて受ける事にしたのだ。
「うん。今日仕事が終わるのが少し遅くなりそうなんだよね。それで、真唯が就業したら、上に来て欲しいんだけど」
「それってメッセージアプリでも十分な内容ですよね?」
「そうだけど。隙あれば、真唯に会いたいんだよ。真唯にはない? そういうこと」
「ないですねぇ。今はちょっとゴタゴタしてますし」
「ゴタゴタ?」
一刀両断した私の言葉に、がっくりと項垂れてた蓮也さんだったが、最後に放った言葉で顔を上げて整った眉をひそめる。苦い顔してもイケメンですね。
「ええ。今日から派遣の方が来てくれたんです。それで少し意見の相違というか……」
「……」
「蓮也さん?」
急に沈黙してしまった蓮也さんに、思わずいつもの呼び方で呼んでしまったけど、彼の瞳がまっすぐに向けられた方へと体を捻ると、そこには派遣の志田さんの姿が。
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