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番外編
番外編5
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「……椙崎」
それはそれは渋々といった感で、私から離れた蓮也さんは、顔全体に不機嫌と言わんばかりの表情を浮かべ、我が社の副社長様を睨んでいる。やけに親しげだけど、友人だったんだっけ。
あ、これも総務の友人からの情報です。
「就業中に騒ぎを起こすなよ。ただでさえ、お前の半休やら諸々でこっちはてんやわんや状態だってのに」
「だったら、彼女と一緒に全休にするから、あとは頼んだ」
「待てっ、待てまてマテ!」
あれぇ? 蓮也さんよりも副社長の方が立場って上……だよね?
さっくり休みを宣言した蓮也さんを、副社長が慌てて引き止めてくる。
「こんなに忙しいのは、お前のせいだろうが! それに、例の処理もやらないといけないんじゃないのか?」
「……はぁ。そうですね、ソレがありましたね。真唯」
「は、はい?」
「すみませんが、昼食はまたの機会でいいですか。ちょっと面倒な事後処理があって」
とてもすまなさそうな消沈した顔で謝ってくる蓮也さんに、私は「大丈夫です」と無理くり笑みを作って応える。正直、これだけ注目を浴びてる状態で、蓮也さんが離れた途端、何が起こるか想像もつかないけども。
それよりも、ふたりの会話に妙な含みがあるような気がして、自然と首をかしげてしまう。
「お互い仕事ですから。頑張ってください、千賀専務」
内心は寂しいとは思っていても、それなりの年齢だし、社会人だし、と言い訳をして、蓮也さんにそう告げたんだけど、何故かまた機嫌が悪いのが滲み出していた。
「……」
「千賀専務?」
「蓮也?」
急に沈黙してしまった蓮也さんに、私と副社長が怪訝な顔となって、それぞれに彼の名を呼ぶ。本当、蓮也さんの地雷が全く分からない。すごく大人かと思ったら子供のように拗ねたりと、不思議な人だ。私よりも年上で大人な年齢のはずなのだけど。
不機嫌の原因は言わなくても分かってはいるのだ。
「真……唯?」
仕方ないな、と私は小さく吐息を落とし、小声でも届くような位置まで距離を詰めると、照れくさいとは思いつつも口を開く。
「蓮也さん。離れるのは寂しいですけど、お互いお仕事頑張りましょう? それで、終わったら、私をお迎えに来てくれますか?」
あー! 元カレにも、過去の彼氏面々にも、こんなねだるような事なんて言ったことないから、もう小っ恥ずかしくて色々つらい!
しかし、私の苦労も報われたものです。私からの言葉に不機嫌だった蓮也さんの顔はふわりと笑みを浮かべる程柔らかく変化してくれたのですから。これでまだ機嫌悪いとかだったら、もう私は全力で逃げますよ。
「それなら、真唯をオフィスに送って、君の上司に挨拶してから仕事に向かうとするよ」
すっと伸びてきた右手が、私の髪の中へと滑り込んでくる。周囲から悲鳴のような雑音が聴こえてくるけども、そっちに意識を向けるとあとあと面倒なので無視する。
「わかりました。元々、私の上司に報告するって言ってましたね。ちゃんと専務のお仕事頑張ってくださいね」
「専務、じゃなくて名前で呼んで、真唯」
少し節立った指が頭皮を撫でる心地良さを堪能していると、呼び方を指摘する蓮也さんの声が聞こえてくる。さっきもそうだけど、十把一絡げな『専務』呼びされるのが嫌だったんだろうね。一応、こっちは公私混同したくなくて役職で呼んだんだけども、それすらお気に召さなかったようだ。
とはいえども、あんまり大声で彼の名を吹聴するのもな。
「名前を呼ぶのは、二人きりの時だけにしましょ。だって、蓮也さんの名前を他の人の耳に入れるのちょっとだけ嫌」
蓮也さんの手の上に自分の手を重ねてにっこりと微笑む。営業の仕事で培ってきたこのスマイルを見てみよ!
挨拶は仕方がない。結婚に逃げ道があるなら逃げたいけども、そうしたら地の果てまで追いかけてきそうだけども、その点については半分諦めるとして。上司への報告は、今後の事──他への出向やら引き継ぎやら──の事もあるから、絶対にしなくてはいけないのだろうけども、できうることなら、結婚自体をもう少しだけでも送らせたい。
婚約はね、蓮也さんにお腹いっぱいになるまでナカに出されたから、結果論としては『してもいいかな』程度で諦観している。
ただ、正直なところ、仕事が楽しいんだよね。苦労やら試行錯誤することも多々あるけど、達成感は事務仕事では得ることのできないものだから。
蓮也さんの時折見える本音を察するに、彼自身は私を軟禁状態で囲いたいのだろう。片鱗が顔出してるし。バカ正直に「仕事は続けたい」なーんて言おうものなら、速攻軟禁という名の監禁ルートに急速展開しそうなので黙る。まだお外で過ごしたい。
それに、軟禁、監禁は別として、元カレらしい仕業の空き巣事件も解決していない。まあ、昨日今日の話だから、そうそうに解決ー、なんてマンガじゃあるまいに。
元カレについては、まともに別れ話をした訳じゃないしなぁ。しかも別れ話もメッセージ、次に顔を合わせた場所はラブホテル。逆にこっちが浮気を疑われそうだわ。
ただの八つ当たりなら、自業自得か、と納得できないまでも諦めもつくけど、アレはそういったタイプの人間じゃないのは、二年付き合った自分が知ってるからな。
あの人、自分が派遣社員ってのを卑下してるせいか、やたらと正社員を目の敵にしてる部分もあって、それが悪態として口から溢れ出てくるらしい。
そのくせ見栄っ張りで、安いものは男が下がるとか言っては、ブランド物を買っては自慢してくる。
で、いつも金欠だから、いっつもデート代は割り勘か、私が奢ったりしていた。
そんな自尊心の高い元カレが、自分から乗り換えたオトコが専務で高給取りだって知ったのなら……うーん、想像するのもきっつい。
私はちらりと甘やかに微笑む蓮也さんを見上げる。
「ん? どうかした?」
「うーん。大丈夫とは思うんですけど、万が一っていうのもありますので。蓮也さん、もしかしたら、元カレが何かしてくるかもしれない可能性があるので、本当に気をつけてくださいね。もし、異変があったら、教えてください。SNSはブロックしてしまったし、向こうの携帯番号は会社の貸与の方しか知らないのですけど、何とか連絡手段を見つけて抗議しますので」
「……」
一気にまくしたてた私に、蓮也さんはきょとんと目を瞬かせたあと、砂糖に蜂蜜とチョコレートシロップとガムシロップやら甘い何かをてんこ盛りな笑みをして、
「大丈夫。逆に真唯はおとなしくしてくれた方が、俺の精神も不安定にならなくて済むかな」
ごく自然に私の腰に手を添えて、うっとりと私を見つめてくる蓮也さん。一応、ここ真っ昼間のオフィスなんですがそれは……
ほうぼうからギャーやらキャーやらイヤァーやら聞こえてきてるけど、きっと蓮也さんの耳には届いてなさそう。心臓に毛でも生えてるんじゃないだろうか。
あ、私は胃がシクシクしています。割と繊細なんです。
「んー、それじゃあ、部屋の件は警察にお任せで、他は蓮也さんにお願いしてもいいですか。……私も蓮也さんを守りますけど、蓮也さんも私を守ってくださいね?」
彼に視線を合わせてまっすぐに言葉を伝えれば、何故か笑顔のまま固まった蓮也さんは、すぐさま再起動でもしたのか、空いた手で顔を覆い「この小悪魔め」と呟いていた。
誰が小悪魔なんでしょう?
その後、蓮也さんのエスコートで営業部に向かい、蓮也さんの口から婚約の旨を報告した途端、秘かにガッツポーズしている男性社員や、机に突っ伏してハンカチを噛み締めてる若い独身女性社員や、遠い目をしている上役の面々と、かなりカオス状態ではあったものの、かろうじて婚約の話は波紋が広がるように周知されていったようである。
元カレの件もあるけども、ぶっちゃけ、私的には若く優秀な男をゲットした事による四面楚歌の方が辛いです、蓮也さん。
果たして無事で帰れるのかなぁ……
頼むから、嫉妬心ば暴走して、少女漫画的展開にならないように祈るしかないだろう。
それはそれは渋々といった感で、私から離れた蓮也さんは、顔全体に不機嫌と言わんばかりの表情を浮かべ、我が社の副社長様を睨んでいる。やけに親しげだけど、友人だったんだっけ。
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「……はぁ。そうですね、ソレがありましたね。真唯」
「は、はい?」
「すみませんが、昼食はまたの機会でいいですか。ちょっと面倒な事後処理があって」
とてもすまなさそうな消沈した顔で謝ってくる蓮也さんに、私は「大丈夫です」と無理くり笑みを作って応える。正直、これだけ注目を浴びてる状態で、蓮也さんが離れた途端、何が起こるか想像もつかないけども。
それよりも、ふたりの会話に妙な含みがあるような気がして、自然と首をかしげてしまう。
「お互い仕事ですから。頑張ってください、千賀専務」
内心は寂しいとは思っていても、それなりの年齢だし、社会人だし、と言い訳をして、蓮也さんにそう告げたんだけど、何故かまた機嫌が悪いのが滲み出していた。
「……」
「千賀専務?」
「蓮也?」
急に沈黙してしまった蓮也さんに、私と副社長が怪訝な顔となって、それぞれに彼の名を呼ぶ。本当、蓮也さんの地雷が全く分からない。すごく大人かと思ったら子供のように拗ねたりと、不思議な人だ。私よりも年上で大人な年齢のはずなのだけど。
不機嫌の原因は言わなくても分かってはいるのだ。
「真……唯?」
仕方ないな、と私は小さく吐息を落とし、小声でも届くような位置まで距離を詰めると、照れくさいとは思いつつも口を開く。
「蓮也さん。離れるのは寂しいですけど、お互いお仕事頑張りましょう? それで、終わったら、私をお迎えに来てくれますか?」
あー! 元カレにも、過去の彼氏面々にも、こんなねだるような事なんて言ったことないから、もう小っ恥ずかしくて色々つらい!
しかし、私の苦労も報われたものです。私からの言葉に不機嫌だった蓮也さんの顔はふわりと笑みを浮かべる程柔らかく変化してくれたのですから。これでまだ機嫌悪いとかだったら、もう私は全力で逃げますよ。
「それなら、真唯をオフィスに送って、君の上司に挨拶してから仕事に向かうとするよ」
すっと伸びてきた右手が、私の髪の中へと滑り込んでくる。周囲から悲鳴のような雑音が聴こえてくるけども、そっちに意識を向けるとあとあと面倒なので無視する。
「わかりました。元々、私の上司に報告するって言ってましたね。ちゃんと専務のお仕事頑張ってくださいね」
「専務、じゃなくて名前で呼んで、真唯」
少し節立った指が頭皮を撫でる心地良さを堪能していると、呼び方を指摘する蓮也さんの声が聞こえてくる。さっきもそうだけど、十把一絡げな『専務』呼びされるのが嫌だったんだろうね。一応、こっちは公私混同したくなくて役職で呼んだんだけども、それすらお気に召さなかったようだ。
とはいえども、あんまり大声で彼の名を吹聴するのもな。
「名前を呼ぶのは、二人きりの時だけにしましょ。だって、蓮也さんの名前を他の人の耳に入れるのちょっとだけ嫌」
蓮也さんの手の上に自分の手を重ねてにっこりと微笑む。営業の仕事で培ってきたこのスマイルを見てみよ!
挨拶は仕方がない。結婚に逃げ道があるなら逃げたいけども、そうしたら地の果てまで追いかけてきそうだけども、その点については半分諦めるとして。上司への報告は、今後の事──他への出向やら引き継ぎやら──の事もあるから、絶対にしなくてはいけないのだろうけども、できうることなら、結婚自体をもう少しだけでも送らせたい。
婚約はね、蓮也さんにお腹いっぱいになるまでナカに出されたから、結果論としては『してもいいかな』程度で諦観している。
ただ、正直なところ、仕事が楽しいんだよね。苦労やら試行錯誤することも多々あるけど、達成感は事務仕事では得ることのできないものだから。
蓮也さんの時折見える本音を察するに、彼自身は私を軟禁状態で囲いたいのだろう。片鱗が顔出してるし。バカ正直に「仕事は続けたい」なーんて言おうものなら、速攻軟禁という名の監禁ルートに急速展開しそうなので黙る。まだお外で過ごしたい。
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そのくせ見栄っ張りで、安いものは男が下がるとか言っては、ブランド物を買っては自慢してくる。
で、いつも金欠だから、いっつもデート代は割り勘か、私が奢ったりしていた。
そんな自尊心の高い元カレが、自分から乗り換えたオトコが専務で高給取りだって知ったのなら……うーん、想像するのもきっつい。
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「うーん。大丈夫とは思うんですけど、万が一っていうのもありますので。蓮也さん、もしかしたら、元カレが何かしてくるかもしれない可能性があるので、本当に気をつけてくださいね。もし、異変があったら、教えてください。SNSはブロックしてしまったし、向こうの携帯番号は会社の貸与の方しか知らないのですけど、何とか連絡手段を見つけて抗議しますので」
「……」
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「大丈夫。逆に真唯はおとなしくしてくれた方が、俺の精神も不安定にならなくて済むかな」
ごく自然に私の腰に手を添えて、うっとりと私を見つめてくる蓮也さん。一応、ここ真っ昼間のオフィスなんですがそれは……
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彼に視線を合わせてまっすぐに言葉を伝えれば、何故か笑顔のまま固まった蓮也さんは、すぐさま再起動でもしたのか、空いた手で顔を覆い「この小悪魔め」と呟いていた。
誰が小悪魔なんでしょう?
その後、蓮也さんのエスコートで営業部に向かい、蓮也さんの口から婚約の旨を報告した途端、秘かにガッツポーズしている男性社員や、机に突っ伏してハンカチを噛み締めてる若い独身女性社員や、遠い目をしている上役の面々と、かなりカオス状態ではあったものの、かろうじて婚約の話は波紋が広がるように周知されていったようである。
元カレの件もあるけども、ぶっちゃけ、私的には若く優秀な男をゲットした事による四面楚歌の方が辛いです、蓮也さん。
果たして無事で帰れるのかなぁ……
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