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本編
ヤンデレで絶倫って怖い。
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さっき不穏な事を言われたから、おそるおそる訊ねてみれば、蓮也さんはニヤリと悪い笑みを浮かべ、私の足を持ち上げた途端、ギリギリまで抜いた楔を一気に奥へと突き上げてきたのである。
「あ、あぁっ!」
間髪入れず襲った刺激に、頭の中で白い光が点滅する。確実にイった。
鋭敏な中で蓮也さんの楔を逃がさないよう襞がまとわりつく感覚さえ、達したばかりの体はビクビクと連続して極めてしまう。
気持ち良いけど体と心が追いつかない。しかも、今しがたの質問に答えてもらってないから不安が募る。
「真唯……まい……愛してる」
だけど、蓮也さんが私の中で感じて貪るように腰を揺らしているのを見て、ここで止めるのもお互い体に悪いかな、とか思っちゃう。
流されすぎとかも自覚してるんだけど、物騒な台詞を考えると、このままなし崩しに結婚まで組み込まれてそうな気がひしひしとするんだけど。
もしかして、蓮也さんってヤンデレ属性?
と、少しガクブルしていたんだけど、それも激しい抽送で霧散していった。
濡れた蜜が跳ねる水音、肌を叩く破裂音、シーツが擦れる音、乱れ艶めく吐息、蜜壷で蓮也さんの熱を撫でる襞の感覚、微かに漏れる喘ぎ声、全てが嵐のように私を巻き込み、ただただ蓮也さんに揺さぶられ、快感に溺れるだけとなる。
「んっ、だめぇっ、そこぉ……! ひっ、んふぅ、そんなとこっ、おっきぃ、あぁっ……もうっ、イっちゃ……あぁ!」
「もっと真唯と、気持ちいい……! 締まって……っ、ぐっ、愛してるッもうダメだッこんなに気持ち良いなんてイきそうっ……あっ、我慢、出来な、一緒にイこう……ぐぅっ!」
これまでとは比べ物にならない絶頂が全身を襲う。そんな私に蓮也さんの腰が最奥まで突き込まれ、ドクドクと脈動しながら白濁を撒き散らすのを、半ば意識を失いながら、お腹の熱を感じていた。
あーあ、人生設計練り直さなくちゃ……。
+
揺蕩う感覚にぼんやりと意識を取り戻せば、いつの間にかお風呂の中に沈んでいた。
「真唯、大丈夫?」
「れんや、さん?」
後ろから蓮也さんの声が聞こえ振り返れば、不安に双眸を揺らす上司兼最愛の人の姿が映る。
「心配したよ……、呼んでも返事ないし、ぐったりしてたから」
それはあなたが抱き潰したからでしょ、とは言わない。やってもいい、と承諾したのは私だし。
「ごめんなさい。意識飛んじゃったから、心配してくれたんですよね」
「真唯が謝らなくてもいいよ。俺が無茶しちゃったのが原因なんだから」
まったり二人でお風呂に浸かりつつ、しばらく私が俺がと押し問答してたんだけど、思わず出ちゃったくしゃみのせいで論争は一時中断。
丁寧に全身をくまなく蓮也さんの手によってタオルで拭かれた後、ベッドは散々たる状態だった為、ソファで何故か蓮也さんの膝の上で抱っこされてますがこれは。
まあ、三年越しの想いが通じて浮かれてるんだろうな、と諦める事にしました。まる。
で、そこから第二、第三ラウンド突入までは憶えてるのだが、果たして私は蓮也さんと何回交わったか憶えておりませんがな。
ヤンデレで絶倫って怖い。
それから、案の定上司は全てにおいて中出ししてきたおかげで、なんとなくお腹がぽっこりしてるような……。ぶっちゃけ、これだけ種を注入されてたら、妊娠してそうな気が……しかもデキてたら、蓮也さん嬉々として入籍からの結婚式とかやりそうなんですが。いや、考えたら逃げたくなるからやめておこう。
私はアメニティの化粧水をパタパタ肌に叩き込みながら、遠い目をする。先程フロントから電話があったようで、雨が上がったと連絡があり、帰る支度をしている最中なのである。化粧直し用のポーチがあって良かった。この年齢でスッピンとか恥ずかしすぎる。
それにして、タオルを受け取った時におじ様従業員の方が言ってた『先程の件』って、降雨状況を教えてくれるものだったんだな、と手は動かしつつ、蓮也さんの手腕の早さに感心していると。
「真唯? そろそろ出るけど大丈夫?」
先に準備を済ませた蓮也さんがひょっこりと顔を覗かせる。
「はい、千賀専務。もういつでも出れますよ」
最低限のビジネスメイクを施した顔を笑みに変えて返すと、なぜか蓮也さんは渋面を浮かべる。一体全体なんなんだ。
「まーい。千賀専務じゃないだろう?」
怖い位イケメンスマイルを貼り付け、蓮也さんが後ろから私を抱き締めた。そしてすかさず首元に唇を寄せて、ジュッ、と痛みが走る程吸い付いてきたのだ。
「や、ちょっ」
ニンヤリと笑みを刷く蓮也さんの唇の近くにある私の首筋には、できたばかりの赤い印がくっきり浮かんでいる。
「ねえ、真唯。俺は真唯の何?」
「ひゃい?」
何、って上司じゃないのか?
「今、上司って言おうとしたでしょ。違うよね?」
あなたは超能力者ですか! 怖いわ!
内心ガクブルしている私を抱き締めるというか、捕縛してる腕をそろりと下腹部へと移動させながら、
「真唯の排卵周期を鑑みて、沢山ココに俺の子種が入ってるし、ほぼ確実に俺のを妊娠してるだろうね。優しい真唯は堕胎なんてしないだろうし、俺も真唯をシングルマザーにするつもりは全くない。……って事は?」
耳朶をカミカミ囁いてくるのは、物騒以外何物でもない内容。
「上司兼恋人兼婚約者……?」
プルプルしつつ回答してみたら、まだ不服そうな顔をしている。まだ足りないって言うんですか。
「ね、真唯。今日は一日時間ある?」と、こちらの疑問に答えないまま、蓮也さんが囁く。絶対、この人自分の声が良いって自覚していて、耳に吹き込んでるのだ。
さっきから腰が疼いてしかたがない。
まあ、昨日失恋したばかりで、蓮也さんに出会わなかったらお酒飲んで発散していただろうし、そもそもデートの予定だったから今日一日は空けてあるけど。
「ありますよ。一応、日曜日まで予定は入れてませんが」
「そう。それなら、食事がてら俺の用事に付き合ってくれないかな」
「別に構いませんよ? 私もこのまま蓮也さんと離れるの寂しいですし」
本音をポロリさせると、拘束が更に増してギュウギュウ締め付けてくる。い、いだだ!
「あー、もう、真唯可愛すぎる! またベッドに戻って抱き潰したくなる!」
「いやいやいや! 用事があるんですよね? 落ち着いてください!」
あと、内臓出てきそうなんで、腕の拘束を緩めてください!
正直に言っていいですか。この人の感情スイッチが分かりません。
会社では始終穏やかだけど、仕事にはクールな印象しかなかったから、こうも感情豊富なのを初めて知って、戸惑っているのだ。
蓮也さんの腕をペチペチ叩きながら口を開く。
「お腹も空きましたし、そろそろここ出ましょう? 今日と明日の二日間は蓮也さんと一緒にいますから」
「……うん、名残惜しいけど、時間もないから、行こうか」
苦しい妥協案を提示したら、なぜか意味深な事を告げつつ拘束が解かれる。私は首を傾げつつ先に入口で待ってる蓮也さんに続いて部屋を出た。
+
ラブホテルって不思議なんだけど、入ってくるエレベーターとは別の出る用のエレベーターがあるんだよね。秘匿性を重視してるらしい。
だが、今の私はこう言いたい。秘匿性とはなんだったのだ、と。
私はつらつら余計な事を考えているのは、ずっと腰に蓮也さんの腕が巻き付き、髪に何度もキスを繰り返す彼の緩みきった笑みがいたたまれないからで。別に背後に突き刺さる冷たい視線を気にしている訳ではない。
現状をお話しましょう。
私と蓮也さんはエレベーターなうです。しかし、狭い箱の中にいるのは、私達ふたりだけではございません。なぜか、元恋人とその連れも一緒だったりします。
ちらちら元恋人がこちらに視線を投げているのには気づいているけど、蓮也さんはまるで同じ箱にいる男性が元恋人だと気づいているかのように、私の耳元で囁いてきたり、額に口付けたり、傍《はた》から見ればただのバカップルにしか見えない。
イチャイチャ、ベタベタな私達を、元恋人は眦を上げて睨み、元恋人と一緒に居た女性は、蓮也さんのイケメンぶりに目をハートにしている。
一方的に別れのメッセージを送ったものの、これだけ熱愛っぷりを見せつけてる私を、もしかしたら自分こそが二股かけられてると勘違いしそうだな、と。そうなったら、こちらも反撃するつもりだけど。
そうこうしている内に、チンと軽い音をたててエレベーターは一階に到着する。私は蓮也さんに肩を抱かれて狭い箱から出たんだけど……。
「あ、そうだ。そこのお嬢さん」
なぜか、蓮也さんは不意に立ち止まったかと思えば、元恋人と一緒に居た女性に声を掛ける。
「は、はい?」
「君と一緒に居るその男だけどね、平気で二股かけるようなクズだから、気をつけた方がいいかもしれないよ」
それはもう、大半の女性がぽーっとなるような魅惑的な笑みを浮かべて告げるのは、今となっては他人と称する元恋人をディスる内容で。
一瞬にして出口専用のエントランスがツンドラ地帯へと変化するのを、行こうか、と素敵な微笑をした蓮也さんに連れられラブホテルを後にしたのだった。
+
「えーと、ここがご用のある場所……と」
「そう。行こうか、真唯」
ルナティック・ラブを出てから、少し早めの昼食を蓮也さんがよく行くという、外見は年季の入った外観の、一見すると民家なのに、その実創作系フレンチが楽しめるレストランで、とっても美味しいランチを戴いた。
しかも、そこのオーナーさんから蜂蜜みたいに濃厚で甘い貴腐ワインと、季節のフルーツをふんだんに使用したデセールをサービスしていただいた。オーナーさんが蓮也さんを揶揄ってる様子を見るに、三年越しの片思いが成就したのを報告したのだろう。
恥ずかしくて居た堪れない。
なにはともあれ、どれもこれも美味しくて、心もお腹も大満足。さりげなくオーナーさんから「今後も記念日には当店をご利用ください」って言われたけど、果たして蓮也さんが連れてこない事には分からないので、私は曖昧に笑うにとどめたのだった。
そこから二人でぶらぶらしながら街中を歩いてたんだけど、もうね蓮也さんに視線が集まる集まる。たまに、「なんでこんな女が」って睨まれたりしたけど、その辺の理由は蓮也さんに訊いてくださいと言いたい。
私だって怒涛の展開すぎて、まだ頭が追いついてない位なんだし。
元恋人の二股を目撃して。
やけ酒するために帰ろうとしたら蓮也さんと偶然会って。
何故か慰められてる内に雨が降って。
これまた何故か雨宿りで元恋人が使ってるだろうラブホで雨宿りする事になって。
実は蓮也さんから三年前から私を好きだと告げられ。
甘いキスと蕩けるようなセックスをして。
いざラブホを出ようとしたら元恋人とエンカウントして。
美味しいご飯を食べて。
ぶらぶらとデートらしき事をしている。(今ココ)
これ、昨日の夜から現在までに起こった出来事なんですよ?
脳内処理追いつかないのしかたないよね、と誰に言い訳しているのやら。
途中、疲れたからカフェで休憩してたら、
「真唯、少しここで待っててくれる? すぐに戻るから。逃げちゃ駄目だよ」
と、物凄くいい笑顔なんだけど、黒い何かが滲み出してるような笑みで、私に待ってるよう言い置いて、どこかへ言ってしまった。
結局十分位で戻ってきたんだけど、彼の手には小さな紙バッグを携えていた。
「お買い物だったんですね」
「ああ、うん。前に注文していたのを取りにね」
「そうなんですね」
そこで中身を尋ねなかったのだ、私。後悔は後から悔やむから後悔って分かってるけどもさ。
……そうして、冒頭部分に戻るのだ。
「あのう、蓮也さん」
「ん? なに、真唯」
腰を抱かれて連れて来られた場所は区役所。土曜日だから人はほぼ形もない。
それなのに、蓮也さんてば当たり前のように休日受付のある方へと、エスコートしてくれるのだけど……ちょっと訳分からないのですが。
「ナニユエ、コノヨウナバショニ」
カタコトなのは許して欲しい。だって、上司兼恋人兼婚約者になったのだって、今朝の話。
食事もぶらぶらデートもまだ許容範囲。だが、区役所って何!?
もう嫌な予感しかしないんだけど!
大概挙動不審な私を「可愛い」と蓮也さんはうっそりと微笑み、
「これから婚姻届けを貰いに行こうと思ってね。本当は、今日にでも提出したかったんだけど、戸籍謄本とか色々書類が必要だろう? それに、うちの両親にも真唯の両親にもご報告に伺わなきゃいけないし。一応、副社長通して月曜日の半日はお休み取ってあるから、一緒に書類の準備しようね、真唯」
一片のよどみもなく予定を話す蓮也さんの姿を見て、私はオーバーヒートで倒れそうです。というか、月曜日の半休っていつ取ったんですかね。いや、問い質すのはやめよう。嫌な予感が確信に変わる予兆しかしない。
「ちょ……ちょーっと早すぎやしませんか? 昨日の今日で混乱してます」
蓮也さんは「そう? これでも遅すぎたって思ってるんだけど」と麗しい顔でのたまってるけど、それは貴方基準です! 私には対応不可ですから!
「まあ、ここまで来たし、半休も取っちゃったから、婚姻届け貰って、書類だけでも揃えるに越した事はないんじゃない? それに、これも早く真唯に着けてもらいたいからね」
流れるようなプレゼンテーションで、しかも私をエスコートする歩みも止めず、すっと私の目の前に小さな紙袋を差し出してくる。これ、さっき蓮也さんが注文してたらしいモノ?
「これは?」
「ふふ。これは婚約指輪。真唯の誕生石と俺の誕生石を填め込んだデザインリングでね、特別に依頼したものだから、出来上がるまでに一年近く掛かったんだ」
いやいやいやいや。今の形になったのは昨日から今朝にかけてですよね。なに、一年近く前からオーダーしてるんですかね。というか、なぜ私の誕生石とか指輪のサイズを知っているんだ、この人。
薄ら寒い何かが背筋を通ったけど、腰はガッシリと腕が周り、逃げ出したら何が起こるか分からない不気味さもある。
「後で俺のマンションに行って、ちゃんと真唯の左薬指に指輪を嵌めてあげるからね。石は特殊なカットでね、上から見ると花の形をしてるんだ。真唯に似合うと思って少し無理しちゃったけどね」
一体、どんな無茶ぶりしたんですか、蓮也さん。
ああ、これは逃げられない、と悟りました。この人ガチや。しかもちょっとどころかマジ執着強い人だったわ。
私は蓮也さんにドナドナされながら、遠い目でこれからの未来に乾いた笑いを零す事しかできなかったのである。
結局、月曜日の午後から一緒に出社し、会社内の女性社員達は阿鼻叫喚。上を下への大騒ぎの中、直属の上司に蓮也さんとの婚約が決まったと報告。
次の土日をフル活用して私の両親と蓮也さんの両親にご挨拶して、私の両親も蓮也さんの両親も反対する事なく(むしろうちの父も母もイケメンで金もある蓮也さんを両手《もろて》挙げて歓迎)そのまま婚姻届けを提出。あっという間に千賀真唯《ちがまい》になってしまいました。
そして、二ヶ月後には妊娠が発覚。
人生って、どこでどう転ぶものか分かりませんね。
「真唯、どうした? 遠い目をして、気分でも悪くなった?」
「ううん、幸せだな、って」
だだっ広い新居のリビングのソファに腰掛けていた私の隣に腰を下ろしながら、蓮也さんは不安げな顔を覗かせる。くっそう、ヤンデレでもイケメンとかズルい!
私は膨らんだお腹をそっと撫で、ここに来るまでの色々を思い出して、頼むからお腹の赤ちゃんは蓮也さんのようにならないように願うばかりである。
だけど、ちょっぴり執着心が強くて、用意周到で、策略家な旦那様だけど、あの時元恋人が二股してなかったら、こんな幸せは掴めなかったと思う。
私、蓮也さんとこうなれて、とても幸せです!
end
「あ、あぁっ!」
間髪入れず襲った刺激に、頭の中で白い光が点滅する。確実にイった。
鋭敏な中で蓮也さんの楔を逃がさないよう襞がまとわりつく感覚さえ、達したばかりの体はビクビクと連続して極めてしまう。
気持ち良いけど体と心が追いつかない。しかも、今しがたの質問に答えてもらってないから不安が募る。
「真唯……まい……愛してる」
だけど、蓮也さんが私の中で感じて貪るように腰を揺らしているのを見て、ここで止めるのもお互い体に悪いかな、とか思っちゃう。
流されすぎとかも自覚してるんだけど、物騒な台詞を考えると、このままなし崩しに結婚まで組み込まれてそうな気がひしひしとするんだけど。
もしかして、蓮也さんってヤンデレ属性?
と、少しガクブルしていたんだけど、それも激しい抽送で霧散していった。
濡れた蜜が跳ねる水音、肌を叩く破裂音、シーツが擦れる音、乱れ艶めく吐息、蜜壷で蓮也さんの熱を撫でる襞の感覚、微かに漏れる喘ぎ声、全てが嵐のように私を巻き込み、ただただ蓮也さんに揺さぶられ、快感に溺れるだけとなる。
「んっ、だめぇっ、そこぉ……! ひっ、んふぅ、そんなとこっ、おっきぃ、あぁっ……もうっ、イっちゃ……あぁ!」
「もっと真唯と、気持ちいい……! 締まって……っ、ぐっ、愛してるッもうダメだッこんなに気持ち良いなんてイきそうっ……あっ、我慢、出来な、一緒にイこう……ぐぅっ!」
これまでとは比べ物にならない絶頂が全身を襲う。そんな私に蓮也さんの腰が最奥まで突き込まれ、ドクドクと脈動しながら白濁を撒き散らすのを、半ば意識を失いながら、お腹の熱を感じていた。
あーあ、人生設計練り直さなくちゃ……。
+
揺蕩う感覚にぼんやりと意識を取り戻せば、いつの間にかお風呂の中に沈んでいた。
「真唯、大丈夫?」
「れんや、さん?」
後ろから蓮也さんの声が聞こえ振り返れば、不安に双眸を揺らす上司兼最愛の人の姿が映る。
「心配したよ……、呼んでも返事ないし、ぐったりしてたから」
それはあなたが抱き潰したからでしょ、とは言わない。やってもいい、と承諾したのは私だし。
「ごめんなさい。意識飛んじゃったから、心配してくれたんですよね」
「真唯が謝らなくてもいいよ。俺が無茶しちゃったのが原因なんだから」
まったり二人でお風呂に浸かりつつ、しばらく私が俺がと押し問答してたんだけど、思わず出ちゃったくしゃみのせいで論争は一時中断。
丁寧に全身をくまなく蓮也さんの手によってタオルで拭かれた後、ベッドは散々たる状態だった為、ソファで何故か蓮也さんの膝の上で抱っこされてますがこれは。
まあ、三年越しの想いが通じて浮かれてるんだろうな、と諦める事にしました。まる。
で、そこから第二、第三ラウンド突入までは憶えてるのだが、果たして私は蓮也さんと何回交わったか憶えておりませんがな。
ヤンデレで絶倫って怖い。
それから、案の定上司は全てにおいて中出ししてきたおかげで、なんとなくお腹がぽっこりしてるような……。ぶっちゃけ、これだけ種を注入されてたら、妊娠してそうな気が……しかもデキてたら、蓮也さん嬉々として入籍からの結婚式とかやりそうなんですが。いや、考えたら逃げたくなるからやめておこう。
私はアメニティの化粧水をパタパタ肌に叩き込みながら、遠い目をする。先程フロントから電話があったようで、雨が上がったと連絡があり、帰る支度をしている最中なのである。化粧直し用のポーチがあって良かった。この年齢でスッピンとか恥ずかしすぎる。
それにして、タオルを受け取った時におじ様従業員の方が言ってた『先程の件』って、降雨状況を教えてくれるものだったんだな、と手は動かしつつ、蓮也さんの手腕の早さに感心していると。
「真唯? そろそろ出るけど大丈夫?」
先に準備を済ませた蓮也さんがひょっこりと顔を覗かせる。
「はい、千賀専務。もういつでも出れますよ」
最低限のビジネスメイクを施した顔を笑みに変えて返すと、なぜか蓮也さんは渋面を浮かべる。一体全体なんなんだ。
「まーい。千賀専務じゃないだろう?」
怖い位イケメンスマイルを貼り付け、蓮也さんが後ろから私を抱き締めた。そしてすかさず首元に唇を寄せて、ジュッ、と痛みが走る程吸い付いてきたのだ。
「や、ちょっ」
ニンヤリと笑みを刷く蓮也さんの唇の近くにある私の首筋には、できたばかりの赤い印がくっきり浮かんでいる。
「ねえ、真唯。俺は真唯の何?」
「ひゃい?」
何、って上司じゃないのか?
「今、上司って言おうとしたでしょ。違うよね?」
あなたは超能力者ですか! 怖いわ!
内心ガクブルしている私を抱き締めるというか、捕縛してる腕をそろりと下腹部へと移動させながら、
「真唯の排卵周期を鑑みて、沢山ココに俺の子種が入ってるし、ほぼ確実に俺のを妊娠してるだろうね。優しい真唯は堕胎なんてしないだろうし、俺も真唯をシングルマザーにするつもりは全くない。……って事は?」
耳朶をカミカミ囁いてくるのは、物騒以外何物でもない内容。
「上司兼恋人兼婚約者……?」
プルプルしつつ回答してみたら、まだ不服そうな顔をしている。まだ足りないって言うんですか。
「ね、真唯。今日は一日時間ある?」と、こちらの疑問に答えないまま、蓮也さんが囁く。絶対、この人自分の声が良いって自覚していて、耳に吹き込んでるのだ。
さっきから腰が疼いてしかたがない。
まあ、昨日失恋したばかりで、蓮也さんに出会わなかったらお酒飲んで発散していただろうし、そもそもデートの予定だったから今日一日は空けてあるけど。
「ありますよ。一応、日曜日まで予定は入れてませんが」
「そう。それなら、食事がてら俺の用事に付き合ってくれないかな」
「別に構いませんよ? 私もこのまま蓮也さんと離れるの寂しいですし」
本音をポロリさせると、拘束が更に増してギュウギュウ締め付けてくる。い、いだだ!
「あー、もう、真唯可愛すぎる! またベッドに戻って抱き潰したくなる!」
「いやいやいや! 用事があるんですよね? 落ち着いてください!」
あと、内臓出てきそうなんで、腕の拘束を緩めてください!
正直に言っていいですか。この人の感情スイッチが分かりません。
会社では始終穏やかだけど、仕事にはクールな印象しかなかったから、こうも感情豊富なのを初めて知って、戸惑っているのだ。
蓮也さんの腕をペチペチ叩きながら口を開く。
「お腹も空きましたし、そろそろここ出ましょう? 今日と明日の二日間は蓮也さんと一緒にいますから」
「……うん、名残惜しいけど、時間もないから、行こうか」
苦しい妥協案を提示したら、なぜか意味深な事を告げつつ拘束が解かれる。私は首を傾げつつ先に入口で待ってる蓮也さんに続いて部屋を出た。
+
ラブホテルって不思議なんだけど、入ってくるエレベーターとは別の出る用のエレベーターがあるんだよね。秘匿性を重視してるらしい。
だが、今の私はこう言いたい。秘匿性とはなんだったのだ、と。
私はつらつら余計な事を考えているのは、ずっと腰に蓮也さんの腕が巻き付き、髪に何度もキスを繰り返す彼の緩みきった笑みがいたたまれないからで。別に背後に突き刺さる冷たい視線を気にしている訳ではない。
現状をお話しましょう。
私と蓮也さんはエレベーターなうです。しかし、狭い箱の中にいるのは、私達ふたりだけではございません。なぜか、元恋人とその連れも一緒だったりします。
ちらちら元恋人がこちらに視線を投げているのには気づいているけど、蓮也さんはまるで同じ箱にいる男性が元恋人だと気づいているかのように、私の耳元で囁いてきたり、額に口付けたり、傍《はた》から見ればただのバカップルにしか見えない。
イチャイチャ、ベタベタな私達を、元恋人は眦を上げて睨み、元恋人と一緒に居た女性は、蓮也さんのイケメンぶりに目をハートにしている。
一方的に別れのメッセージを送ったものの、これだけ熱愛っぷりを見せつけてる私を、もしかしたら自分こそが二股かけられてると勘違いしそうだな、と。そうなったら、こちらも反撃するつもりだけど。
そうこうしている内に、チンと軽い音をたててエレベーターは一階に到着する。私は蓮也さんに肩を抱かれて狭い箱から出たんだけど……。
「あ、そうだ。そこのお嬢さん」
なぜか、蓮也さんは不意に立ち止まったかと思えば、元恋人と一緒に居た女性に声を掛ける。
「は、はい?」
「君と一緒に居るその男だけどね、平気で二股かけるようなクズだから、気をつけた方がいいかもしれないよ」
それはもう、大半の女性がぽーっとなるような魅惑的な笑みを浮かべて告げるのは、今となっては他人と称する元恋人をディスる内容で。
一瞬にして出口専用のエントランスがツンドラ地帯へと変化するのを、行こうか、と素敵な微笑をした蓮也さんに連れられラブホテルを後にしたのだった。
+
「えーと、ここがご用のある場所……と」
「そう。行こうか、真唯」
ルナティック・ラブを出てから、少し早めの昼食を蓮也さんがよく行くという、外見は年季の入った外観の、一見すると民家なのに、その実創作系フレンチが楽しめるレストランで、とっても美味しいランチを戴いた。
しかも、そこのオーナーさんから蜂蜜みたいに濃厚で甘い貴腐ワインと、季節のフルーツをふんだんに使用したデセールをサービスしていただいた。オーナーさんが蓮也さんを揶揄ってる様子を見るに、三年越しの片思いが成就したのを報告したのだろう。
恥ずかしくて居た堪れない。
なにはともあれ、どれもこれも美味しくて、心もお腹も大満足。さりげなくオーナーさんから「今後も記念日には当店をご利用ください」って言われたけど、果たして蓮也さんが連れてこない事には分からないので、私は曖昧に笑うにとどめたのだった。
そこから二人でぶらぶらしながら街中を歩いてたんだけど、もうね蓮也さんに視線が集まる集まる。たまに、「なんでこんな女が」って睨まれたりしたけど、その辺の理由は蓮也さんに訊いてくださいと言いたい。
私だって怒涛の展開すぎて、まだ頭が追いついてない位なんだし。
元恋人の二股を目撃して。
やけ酒するために帰ろうとしたら蓮也さんと偶然会って。
何故か慰められてる内に雨が降って。
これまた何故か雨宿りで元恋人が使ってるだろうラブホで雨宿りする事になって。
実は蓮也さんから三年前から私を好きだと告げられ。
甘いキスと蕩けるようなセックスをして。
いざラブホを出ようとしたら元恋人とエンカウントして。
美味しいご飯を食べて。
ぶらぶらとデートらしき事をしている。(今ココ)
これ、昨日の夜から現在までに起こった出来事なんですよ?
脳内処理追いつかないのしかたないよね、と誰に言い訳しているのやら。
途中、疲れたからカフェで休憩してたら、
「真唯、少しここで待っててくれる? すぐに戻るから。逃げちゃ駄目だよ」
と、物凄くいい笑顔なんだけど、黒い何かが滲み出してるような笑みで、私に待ってるよう言い置いて、どこかへ言ってしまった。
結局十分位で戻ってきたんだけど、彼の手には小さな紙バッグを携えていた。
「お買い物だったんですね」
「ああ、うん。前に注文していたのを取りにね」
「そうなんですね」
そこで中身を尋ねなかったのだ、私。後悔は後から悔やむから後悔って分かってるけどもさ。
……そうして、冒頭部分に戻るのだ。
「あのう、蓮也さん」
「ん? なに、真唯」
腰を抱かれて連れて来られた場所は区役所。土曜日だから人はほぼ形もない。
それなのに、蓮也さんてば当たり前のように休日受付のある方へと、エスコートしてくれるのだけど……ちょっと訳分からないのですが。
「ナニユエ、コノヨウナバショニ」
カタコトなのは許して欲しい。だって、上司兼恋人兼婚約者になったのだって、今朝の話。
食事もぶらぶらデートもまだ許容範囲。だが、区役所って何!?
もう嫌な予感しかしないんだけど!
大概挙動不審な私を「可愛い」と蓮也さんはうっそりと微笑み、
「これから婚姻届けを貰いに行こうと思ってね。本当は、今日にでも提出したかったんだけど、戸籍謄本とか色々書類が必要だろう? それに、うちの両親にも真唯の両親にもご報告に伺わなきゃいけないし。一応、副社長通して月曜日の半日はお休み取ってあるから、一緒に書類の準備しようね、真唯」
一片のよどみもなく予定を話す蓮也さんの姿を見て、私はオーバーヒートで倒れそうです。というか、月曜日の半休っていつ取ったんですかね。いや、問い質すのはやめよう。嫌な予感が確信に変わる予兆しかしない。
「ちょ……ちょーっと早すぎやしませんか? 昨日の今日で混乱してます」
蓮也さんは「そう? これでも遅すぎたって思ってるんだけど」と麗しい顔でのたまってるけど、それは貴方基準です! 私には対応不可ですから!
「まあ、ここまで来たし、半休も取っちゃったから、婚姻届け貰って、書類だけでも揃えるに越した事はないんじゃない? それに、これも早く真唯に着けてもらいたいからね」
流れるようなプレゼンテーションで、しかも私をエスコートする歩みも止めず、すっと私の目の前に小さな紙袋を差し出してくる。これ、さっき蓮也さんが注文してたらしいモノ?
「これは?」
「ふふ。これは婚約指輪。真唯の誕生石と俺の誕生石を填め込んだデザインリングでね、特別に依頼したものだから、出来上がるまでに一年近く掛かったんだ」
いやいやいやいや。今の形になったのは昨日から今朝にかけてですよね。なに、一年近く前からオーダーしてるんですかね。というか、なぜ私の誕生石とか指輪のサイズを知っているんだ、この人。
薄ら寒い何かが背筋を通ったけど、腰はガッシリと腕が周り、逃げ出したら何が起こるか分からない不気味さもある。
「後で俺のマンションに行って、ちゃんと真唯の左薬指に指輪を嵌めてあげるからね。石は特殊なカットでね、上から見ると花の形をしてるんだ。真唯に似合うと思って少し無理しちゃったけどね」
一体、どんな無茶ぶりしたんですか、蓮也さん。
ああ、これは逃げられない、と悟りました。この人ガチや。しかもちょっとどころかマジ執着強い人だったわ。
私は蓮也さんにドナドナされながら、遠い目でこれからの未来に乾いた笑いを零す事しかできなかったのである。
結局、月曜日の午後から一緒に出社し、会社内の女性社員達は阿鼻叫喚。上を下への大騒ぎの中、直属の上司に蓮也さんとの婚約が決まったと報告。
次の土日をフル活用して私の両親と蓮也さんの両親にご挨拶して、私の両親も蓮也さんの両親も反対する事なく(むしろうちの父も母もイケメンで金もある蓮也さんを両手《もろて》挙げて歓迎)そのまま婚姻届けを提出。あっという間に千賀真唯《ちがまい》になってしまいました。
そして、二ヶ月後には妊娠が発覚。
人生って、どこでどう転ぶものか分かりませんね。
「真唯、どうした? 遠い目をして、気分でも悪くなった?」
「ううん、幸せだな、って」
だだっ広い新居のリビングのソファに腰掛けていた私の隣に腰を下ろしながら、蓮也さんは不安げな顔を覗かせる。くっそう、ヤンデレでもイケメンとかズルい!
私は膨らんだお腹をそっと撫で、ここに来るまでの色々を思い出して、頼むからお腹の赤ちゃんは蓮也さんのようにならないように願うばかりである。
だけど、ちょっぴり執着心が強くて、用意周到で、策略家な旦那様だけど、あの時元恋人が二股してなかったら、こんな幸せは掴めなかったと思う。
私、蓮也さんとこうなれて、とても幸せです!
end
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2021/3/10
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お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
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甘めに見てくださいm(__)m
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