5 / 30
本編
俺の事、ただの上司で、一晩だけの相手にしか思えない?
しおりを挟む
だから、そんな所も可愛いんだって、と不機嫌そうに呟いた蓮也さんは、いきなり噛み付くように私へと口づけてきたのである。
獣に豹変した荒々しいキスは、息すらも奪うもの。苦しいだけのソレなのに、私はもっとと蓮也さんの首に絡めた腕を強めてしがみつく。
お互いの剥き出しの肌が熱を帯びる。しっとりと汗で湿る蓮也さんの肌がいつしか尖っている胸の先が甘く擦れ、ジクジクと快感が体を支配する。
元恋人とのセックスで得られる事のなかった官能が、蓮也さんの手によって顔を出す。
「気持ち、いい?」
「うん。蓮也さん、もっとして」
劣情を滲ませる蓮也さんの眼差しは、いつも会社で見る穏やかなものとは違い、強い意思を持って私へと注がれる。
こんな感情的な視線を受けた私の心臓が、ドクドクと鼓動を叩いてくる。
「辛かったら言うんだよ」
彼はそう言うと頬から顎、そして首筋へと幾つもの口付けを落とす。時折ツキリと痛みが走るけど、それが何であるか分からない程初心ではない。
蓮也さんの唇が鎖骨を挟むように食みながら、キスマークを残していく。
今までは情交の痕跡を残されるのが嫌だったのに、蓮也さんにされるのは全然嫌悪どころか嬉しい気持ちでいっぱいになる。
「れんや、さん、気持ち、いぃ」
胸元まで下りていった蓮也さんの頭をぎゅっと抱き締める。もっと直接的な刺激が欲しくて涙が出そう。
これまで幾つか恋愛経験もあるし、それなりにセックスの経験もある。まあ、年齢も年齢だしね。
だけど、今以上に心も体も満たされた事はない。なんていうか、しっくり? ぴったり?
蓮也さんの触れるどこもかしこも熱くて、今まで恥ずかしくて出せなかったアエギ声とか自然に出ちゃってるし。そもそも、相手に「もっと」なんて言ったの初めてだし。
「こんなに感じるの……蓮也さんが、初めて」
こう……ポロリと言っちゃった訳ですよ。ええ。
「真唯、これ以上煽んないで。もう、理性崩壊寸前なんだけど。このまま今すぐ真唯の中に突っ込んで、嫌だ、駄目だ、って真唯が泣き叫んでも、たっくさん中出しして、抱き潰したくなるんだけど」
胸を愛撫していた蓮也さんは顔を上げたかと思えば、真剣な顔で物騒な事を一気にまくし立てる。
中出しはやめてください。マジで。仕事楽しいんで、辞めたくありません。
でも。
「抱き潰してもいいんですけど、避妊はして欲しいな、と」
「なんで? すぐにでも真唯を孕ませて、実質俺の嫁になってもらいたい位、切羽詰まってるんだけど」
こ、怖い。この人マジで言ってるよ。
「真唯は一晩だけの思い出にするつもりかもしれないけど、俺はそんな事しないからね。やっと俺の所まで堕ちてくれた真唯を離すつもりはないし、孕んだら俺から離れるなんて考えしないだろう?」
三年も我慢したんだ、と恐怖すら感じさせる蓮也さんの宣言に、私は多少怯えつつも、内心喜びが溢れていた。
こんな素敵で色んな女性から秋波を送られる美形から、三年もの間ずっと私だけを思ってくれたって事が嬉しい。しかも、さりげなくプロポーズまでされちゃった
「駄目? 真唯は俺の事、ただの上司で、一晩だけの相手にしか思えない?」
「そんな事……あるわけないじゃないですか。これだけ必死に猛アピールしてくれる蓮也さんとの時間を、一回だけなんてしたくないです。逆に、私で本当にいいですか? さっき二股されて失恋したばかりの女ですよ?」
そう、余りに急展開すぎて脳内から忘れ去ってたけど、二股されてお別れのメッセージ送ったばかりなんだよね。元恋人が見たかどうかは分からないけども、もう私の中では終わった人だし、今後何か言われても戻るつもりはない。
ただ、中途半端に執念深そうなんだよね、あの人。今後どう来るか分からないだけに、蓮也さんには迷惑かけたくない。
「真唯がそう思ってくれて嬉しいよ。逆に、失恋したばかりの隙を狙ってきた俺の方が嫌われないか不安だけどね」
蓮也さんはちゅ、と額にキスして微笑む。
普段はキリッとした静観な上司って雰囲気なのに、今日は見たことない顔を沢山見てきた気がする。
どんな表情も魅惑的な蓮也さんが私を求めてくれる事に、腰の奥がズグリと熱くなる。ああ、こんなにも蓮也さんに欲情しているのか。
「蓮也さん、私を抱いて。何もかもを蓮也さんの手で上書きして欲しいの」
+
「あっ、んぁ、あ……ぁあんっ」
私の足の間に顔を寄せる蓮也さんは、執拗に熟れた秘裂を舌と指で苛む。
「ん、真唯の蜜、甘くて美味しい」
「やぁんっ、そ、んな事、言わな……あぁっ」
猫がミルクを舐めるが如く溢れ続ける蜜口に舌を捩じ込んでは、止まる事を知らない蜜を音を立てて啜る。卑猥な行為と音に、私は背中をしならせては何度も軽く達していた。
まだ挿入すら至ってないのに、体はドロドロに蕩けきっていて、蓮也さんを喜ばすように蜜壷から新しい蜜がトプリと溢れる。ああ、もう恥ずかしい!
「ね、真唯。ここもぷっくりと膨らんでて美味しそう。この赤い果実はどんな味がするのかな?」
蜜口の上にある敏感な実に熱っぽい吐息を吹きかけながら蓮也さんが問いかける。それすらも何度も登り詰めた私には毒となり、ビクビクと全身が震える。
蓮也さんは敏感な肌に掌を滑らせ、ヒクつく果実を唇で挟み込むとジュッと音を立てて吸い付く。
「ひゃっ、あ、あっ、やぁっ!」
「どこもかしこも真唯の体は美味しいね。俺の腕でもっと淫れてえっちな真唯を堪能させてよ」
「やらぁ、しゃべ……ちゃ、だめぇ……あぁんっ」
蜜に濡れた果実を、蓮也さんは胸の飾りと同じように舌先で舐め、転がし、潰して、吸って、唇で扱く。
快楽地獄に、無意識に体は陸に揚げられた魚みたいにビクビクと痙攣し、いつしか差し込まれていた蓮也さんの指を食い締める。
沢山喘いだせいか声は掠れ、体は力が入らないのに蓮也さんの愛撫には素直に反応する。与えられるだけの快楽に、私はボロボロ涙を流しながら首を激しく振っていた。
気持ちいい。怖い。自分の知らない自分を蓮也さんによって暴かれる。
「れんや、さ……こわ、い、よぉ……」
私は助けを求めるように蓮也さんへと手を伸ばす。その手は空を掴む前に、あたたかい蓮也さんの手に強く握られた。
じわり、と冷えた手が温もりに包まれ、安心感からか弛緩した笑みを浮かべると。
「ああっ、もう、真唯愛してる。我慢出来ないから、真唯の中に挿いってもいい?」
骨が折れそうな程強く抱きしめて、蓮也さんは切羽詰まった声で囁く。太腿にあたる蓮也さんの熱い塊は濡れ、私の肌をヌルリと滑る。彼はこんな状態になっても失恋したばかりの私を慰撫し、こうして侵入を尋ねてくれるのが嬉しい。
元恋人だけでなく、今まで付き合ってきた男達にはない誠実さを知り、愛されてる実感に体が満たされ濡れる。
「う、ん。も……れんやさん、がほしいの……」
ズルリと蜜壷から指が引き抜かれ、物欲しげなそこから蜜がトプリと零れる。あの主張激しい蓮也さんの杭で貫かれたら、散々蕩けさせられた私は壊れてしまうかも。でも、それすらも嬉しいとか、短時間で蓮也さんの向けてくる愛に溺れてしまってるのだろう。
蓮也さんは相変わらずギラギラとした捕食者の目で私を見つめ、そっと体を起こすと、私の膝裏に手を充ててぐっと胸元まで押し上げる。
「真唯。真唯のここが俺を欲しいって、ヒクヒク震えてるよ」
ねっとりと熟れた秘裂に視線を落とし、蓮也さんは熱のこもった声音で告げる。
じ、実況しないでください。恥ずかしいじゃないですか。
だけど、体は正直なもので、視姦されてる秘裂は蓮也さんを求め誘うように蜜を滴らせる。
「も……、れんや、さん。じらさな、い、で」
あれだけ執拗に前戯に時間を掛けられた体は本能に支配され、それが恥ずかしいと思うのに、腰が淫らに蠢く。あの太腿に感じた、固く、長大な楔で指だけで物足りない場所を満たして欲しい。
「うん、俺も早く、真唯の中に、はいりたい」
蓮也さんの興奮した声が切れ切れに聞こえる。
潤みきった蜜口に熱い塊がクチクチ音をたてて期待にお腹の奥が疼く。これから起こる予感に目眩がしそう。
「あっ、ゃぁ……あぁっ」
濡れた花弁を押し広げながら蓮也さんの灼熱が挿ってくる。予想以上に粘膜が引き伸ばされ、存在感を示しゆっくりと侵入してくるのがもどかしくて、こもる快感を逃がすように喉を反らし唇を噛んだ。
今まで経験した中でこんなに苦しく質量を感じた事はない。それは蓮也さんが特別だからなのか、蓮也さんの肉体の一部が規格外なのか。もうどっちでも良かったりする。
ただ、私の中に蓮也さんが入ってくる多幸感で、胸がいっぱいだったから。
緩慢に進んでくるからか、蓮也さんの熱が蠢くのが分かる。だが、不意に動きが止まった為、蓮也さんに目を向けると彼は眉間に深い皺を刻み、何かに耐えているようだった。
「ごめん。全部挿いらなかった……」
「ふぇ?」
なんと、これが全部ではないとおっしゃる。蓮也さん、どれだけご立派なモノをお持ちなんですか!
「多分、真唯の子宮が下がってるのもあると思う。なるべく痛くないようにするけど、辛かったら言って」
はあ、と艶めいた吐息を共に言われた言葉に、なるほど、と頷く。
ずっと深い快感を与えられたせいで、子宮が下りてきたんだろうな。……って、子宮が下がるのって、排卵日頃じゃ……。
「れ、蓮也さん?」
「なに?」
「一応確認しますけど、避妊具着けてます……よね?」
獣に豹変した荒々しいキスは、息すらも奪うもの。苦しいだけのソレなのに、私はもっとと蓮也さんの首に絡めた腕を強めてしがみつく。
お互いの剥き出しの肌が熱を帯びる。しっとりと汗で湿る蓮也さんの肌がいつしか尖っている胸の先が甘く擦れ、ジクジクと快感が体を支配する。
元恋人とのセックスで得られる事のなかった官能が、蓮也さんの手によって顔を出す。
「気持ち、いい?」
「うん。蓮也さん、もっとして」
劣情を滲ませる蓮也さんの眼差しは、いつも会社で見る穏やかなものとは違い、強い意思を持って私へと注がれる。
こんな感情的な視線を受けた私の心臓が、ドクドクと鼓動を叩いてくる。
「辛かったら言うんだよ」
彼はそう言うと頬から顎、そして首筋へと幾つもの口付けを落とす。時折ツキリと痛みが走るけど、それが何であるか分からない程初心ではない。
蓮也さんの唇が鎖骨を挟むように食みながら、キスマークを残していく。
今までは情交の痕跡を残されるのが嫌だったのに、蓮也さんにされるのは全然嫌悪どころか嬉しい気持ちでいっぱいになる。
「れんや、さん、気持ち、いぃ」
胸元まで下りていった蓮也さんの頭をぎゅっと抱き締める。もっと直接的な刺激が欲しくて涙が出そう。
これまで幾つか恋愛経験もあるし、それなりにセックスの経験もある。まあ、年齢も年齢だしね。
だけど、今以上に心も体も満たされた事はない。なんていうか、しっくり? ぴったり?
蓮也さんの触れるどこもかしこも熱くて、今まで恥ずかしくて出せなかったアエギ声とか自然に出ちゃってるし。そもそも、相手に「もっと」なんて言ったの初めてだし。
「こんなに感じるの……蓮也さんが、初めて」
こう……ポロリと言っちゃった訳ですよ。ええ。
「真唯、これ以上煽んないで。もう、理性崩壊寸前なんだけど。このまま今すぐ真唯の中に突っ込んで、嫌だ、駄目だ、って真唯が泣き叫んでも、たっくさん中出しして、抱き潰したくなるんだけど」
胸を愛撫していた蓮也さんは顔を上げたかと思えば、真剣な顔で物騒な事を一気にまくし立てる。
中出しはやめてください。マジで。仕事楽しいんで、辞めたくありません。
でも。
「抱き潰してもいいんですけど、避妊はして欲しいな、と」
「なんで? すぐにでも真唯を孕ませて、実質俺の嫁になってもらいたい位、切羽詰まってるんだけど」
こ、怖い。この人マジで言ってるよ。
「真唯は一晩だけの思い出にするつもりかもしれないけど、俺はそんな事しないからね。やっと俺の所まで堕ちてくれた真唯を離すつもりはないし、孕んだら俺から離れるなんて考えしないだろう?」
三年も我慢したんだ、と恐怖すら感じさせる蓮也さんの宣言に、私は多少怯えつつも、内心喜びが溢れていた。
こんな素敵で色んな女性から秋波を送られる美形から、三年もの間ずっと私だけを思ってくれたって事が嬉しい。しかも、さりげなくプロポーズまでされちゃった
「駄目? 真唯は俺の事、ただの上司で、一晩だけの相手にしか思えない?」
「そんな事……あるわけないじゃないですか。これだけ必死に猛アピールしてくれる蓮也さんとの時間を、一回だけなんてしたくないです。逆に、私で本当にいいですか? さっき二股されて失恋したばかりの女ですよ?」
そう、余りに急展開すぎて脳内から忘れ去ってたけど、二股されてお別れのメッセージ送ったばかりなんだよね。元恋人が見たかどうかは分からないけども、もう私の中では終わった人だし、今後何か言われても戻るつもりはない。
ただ、中途半端に執念深そうなんだよね、あの人。今後どう来るか分からないだけに、蓮也さんには迷惑かけたくない。
「真唯がそう思ってくれて嬉しいよ。逆に、失恋したばかりの隙を狙ってきた俺の方が嫌われないか不安だけどね」
蓮也さんはちゅ、と額にキスして微笑む。
普段はキリッとした静観な上司って雰囲気なのに、今日は見たことない顔を沢山見てきた気がする。
どんな表情も魅惑的な蓮也さんが私を求めてくれる事に、腰の奥がズグリと熱くなる。ああ、こんなにも蓮也さんに欲情しているのか。
「蓮也さん、私を抱いて。何もかもを蓮也さんの手で上書きして欲しいの」
+
「あっ、んぁ、あ……ぁあんっ」
私の足の間に顔を寄せる蓮也さんは、執拗に熟れた秘裂を舌と指で苛む。
「ん、真唯の蜜、甘くて美味しい」
「やぁんっ、そ、んな事、言わな……あぁっ」
猫がミルクを舐めるが如く溢れ続ける蜜口に舌を捩じ込んでは、止まる事を知らない蜜を音を立てて啜る。卑猥な行為と音に、私は背中をしならせては何度も軽く達していた。
まだ挿入すら至ってないのに、体はドロドロに蕩けきっていて、蓮也さんを喜ばすように蜜壷から新しい蜜がトプリと溢れる。ああ、もう恥ずかしい!
「ね、真唯。ここもぷっくりと膨らんでて美味しそう。この赤い果実はどんな味がするのかな?」
蜜口の上にある敏感な実に熱っぽい吐息を吹きかけながら蓮也さんが問いかける。それすらも何度も登り詰めた私には毒となり、ビクビクと全身が震える。
蓮也さんは敏感な肌に掌を滑らせ、ヒクつく果実を唇で挟み込むとジュッと音を立てて吸い付く。
「ひゃっ、あ、あっ、やぁっ!」
「どこもかしこも真唯の体は美味しいね。俺の腕でもっと淫れてえっちな真唯を堪能させてよ」
「やらぁ、しゃべ……ちゃ、だめぇ……あぁんっ」
蜜に濡れた果実を、蓮也さんは胸の飾りと同じように舌先で舐め、転がし、潰して、吸って、唇で扱く。
快楽地獄に、無意識に体は陸に揚げられた魚みたいにビクビクと痙攣し、いつしか差し込まれていた蓮也さんの指を食い締める。
沢山喘いだせいか声は掠れ、体は力が入らないのに蓮也さんの愛撫には素直に反応する。与えられるだけの快楽に、私はボロボロ涙を流しながら首を激しく振っていた。
気持ちいい。怖い。自分の知らない自分を蓮也さんによって暴かれる。
「れんや、さ……こわ、い、よぉ……」
私は助けを求めるように蓮也さんへと手を伸ばす。その手は空を掴む前に、あたたかい蓮也さんの手に強く握られた。
じわり、と冷えた手が温もりに包まれ、安心感からか弛緩した笑みを浮かべると。
「ああっ、もう、真唯愛してる。我慢出来ないから、真唯の中に挿いってもいい?」
骨が折れそうな程強く抱きしめて、蓮也さんは切羽詰まった声で囁く。太腿にあたる蓮也さんの熱い塊は濡れ、私の肌をヌルリと滑る。彼はこんな状態になっても失恋したばかりの私を慰撫し、こうして侵入を尋ねてくれるのが嬉しい。
元恋人だけでなく、今まで付き合ってきた男達にはない誠実さを知り、愛されてる実感に体が満たされ濡れる。
「う、ん。も……れんやさん、がほしいの……」
ズルリと蜜壷から指が引き抜かれ、物欲しげなそこから蜜がトプリと零れる。あの主張激しい蓮也さんの杭で貫かれたら、散々蕩けさせられた私は壊れてしまうかも。でも、それすらも嬉しいとか、短時間で蓮也さんの向けてくる愛に溺れてしまってるのだろう。
蓮也さんは相変わらずギラギラとした捕食者の目で私を見つめ、そっと体を起こすと、私の膝裏に手を充ててぐっと胸元まで押し上げる。
「真唯。真唯のここが俺を欲しいって、ヒクヒク震えてるよ」
ねっとりと熟れた秘裂に視線を落とし、蓮也さんは熱のこもった声音で告げる。
じ、実況しないでください。恥ずかしいじゃないですか。
だけど、体は正直なもので、視姦されてる秘裂は蓮也さんを求め誘うように蜜を滴らせる。
「も……、れんや、さん。じらさな、い、で」
あれだけ執拗に前戯に時間を掛けられた体は本能に支配され、それが恥ずかしいと思うのに、腰が淫らに蠢く。あの太腿に感じた、固く、長大な楔で指だけで物足りない場所を満たして欲しい。
「うん、俺も早く、真唯の中に、はいりたい」
蓮也さんの興奮した声が切れ切れに聞こえる。
潤みきった蜜口に熱い塊がクチクチ音をたてて期待にお腹の奥が疼く。これから起こる予感に目眩がしそう。
「あっ、ゃぁ……あぁっ」
濡れた花弁を押し広げながら蓮也さんの灼熱が挿ってくる。予想以上に粘膜が引き伸ばされ、存在感を示しゆっくりと侵入してくるのがもどかしくて、こもる快感を逃がすように喉を反らし唇を噛んだ。
今まで経験した中でこんなに苦しく質量を感じた事はない。それは蓮也さんが特別だからなのか、蓮也さんの肉体の一部が規格外なのか。もうどっちでも良かったりする。
ただ、私の中に蓮也さんが入ってくる多幸感で、胸がいっぱいだったから。
緩慢に進んでくるからか、蓮也さんの熱が蠢くのが分かる。だが、不意に動きが止まった為、蓮也さんに目を向けると彼は眉間に深い皺を刻み、何かに耐えているようだった。
「ごめん。全部挿いらなかった……」
「ふぇ?」
なんと、これが全部ではないとおっしゃる。蓮也さん、どれだけご立派なモノをお持ちなんですか!
「多分、真唯の子宮が下がってるのもあると思う。なるべく痛くないようにするけど、辛かったら言って」
はあ、と艶めいた吐息を共に言われた言葉に、なるほど、と頷く。
ずっと深い快感を与えられたせいで、子宮が下りてきたんだろうな。……って、子宮が下がるのって、排卵日頃じゃ……。
「れ、蓮也さん?」
「なに?」
「一応確認しますけど、避妊具着けてます……よね?」
28
お気に入りに追加
1,885
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》
勘違いで別れを告げた日から豹変した婚約者が毎晩迫ってきて困っています
Adria
恋愛
詩音は怪我をして実家の病院に診察に行った時に、婚約者のある噂を耳にした。その噂を聞いて、今まで彼が自分に触れなかった理由に気づく。
意を決して彼を解放してあげるつもりで別れを告げると、その日から穏やかだった彼はいなくなり、執着を剥き出しにしたSな彼になってしまった。
戸惑う反面、毎日激愛を注がれ次第に溺れていく――
イラスト:らぎ様
《エブリスタとムーンにも投稿しています》
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる