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恋とは甘くて苦い果実のよう
シリアスしてたら領地遠征の要請がきたのですが
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お久しぶりです。アデイラ・マリカ・ドゥーガンです。十四歳になりました!
「……あれから七年も経ったのか……」
ある日、目が覚めたら真っ白な病院のベッドではなく豪奢なベッドの上で。抜け毛が多く短く切った髪もプラチナのサラサラで長い髪に。なによりも健康体の美少女になったのを見た瞬間、自分が前世で書いていた小説の悪役令嬢に転生したと知り、絶望に落ちたのを感じたけども。
「結構楽しい七年だったね」
リオネル兄様と仲良くなったり、お母さまとお父さまを仲良くしたり。色々料理も作ったなぁ。
チマキモドキにキッシュ。搗きたておもちは最高だった。
それからスイートポテトは、ギリアス公爵領では定番のスイーツで、日々改良されているそうだと、ルドルフが思い出したように話していたっけ。
他にもお見舞いにプリンや落雁作ったり、焼き芋やサツマイモの天ぷらでおもてなしのパーティしたりしたし。
「そういや、あの日に自覚しちゃったんだよなぁ」
小説ではヒロインの相手役で、私にとっては幼少期からの婚約者であるクリスに、絶対にしちゃいけない恋をしてしまったのだ。
物語でも実際アデイラはクリスに恋をしていた。だからこそ、突然現れた平民出身の身分が釣り合わない少女と、クリスの距離が近づくごとに、アデイラは自分から離れていく彼を引きとめようと一番やっちゃいけないヒロインの排除を願うようになっていった。
次第に暴走していく彼女を誰も止めなかった。
兄であるリオネルも。
配下であるルドルフも騎士のカールも。
それから婚約者であるクリスも。
みんなアデイラよりもヒロインの方にばかり目を向けて、誰もアデイラを見てくれなかった。
誰かひとりが咎めてくれたのなら、アデイラの暴走は止まっていたかもしれない。しかし、見向きもされなかったが故にアデイラはヒロインの少女を抹殺する方へと動き出した。それが自分の未来を閉ざす結果になろうとも、嫉妬の炎は彼女自身も焦がし、考えるのをやめてしまったから。
最愛のクリスが自分ではない他の少女と結ばれる。
幼い頃から積み重ねてきた恋情が爆発しても仕方がない。
前世の頃は恋を知ることなく死んでしまったから、当時は当たり前のようにアデイラを当て馬として作って、そこまで書く事は無理だったけども、最終的にアデイラは、リオネルによって修道院へと幽閉されてしまうのだ。
そうしてクリスと少女はハッピーエンド。兄様もルドルフもカールも祝福して大団円。物語は綺麗に終わる。ひとりの悪役令嬢を排除という名の不幸に押し込めて。
だからアデイラに転生したと知った時、私は決めたのだ。
家族の仲を修復し、クリスには絶対恋をしないまま、ドゥーガン領のどこかに小さな家を建てて、ひとりで慎ましく生きていこうと。
「そうする筈だったんだけどな……」
私は両手で目を隠し、ポツリと悔しさを呟く。
四年前の焼き芋会で、私は自覚してしまった。クリスが……クリストフを好きだと。一番好きになっちゃいけない人を好きになってしまった。
従兄弟で婚約者で、前世を含めて初恋の人。ヒロインだけのヒーロー。
私はあの日から、最悪の展開を避ける為に、クリスと距離を置くようになっていた。最初は前触れもなくタウンハウスに現れては、私の元へと訪問していたようだけど、リナとミゼアにお願いして、色々理由をつけてはふたりで会うのを拒絶していた。
まあ、我が家の天使たちであるルーベルトとフローラがクリスになついてるのもあって、全く会わなかった訳ではないけども。
そんな空気に気づいたらしいリオネル兄様が、さりげなく私とクリスがふたりきにならないよう配慮してくれたおかげで、多分、クリスには気づかれていない筈。
「少しずつ距離を置いて、学園入学式までに心に区切りをつけよう」
笑って……とはいかないけど、少なくとも離れた場所から祝福を願う事はしたいから。
そう誓った途端、予想外な展開が待っているとは。この時ばかりは思っていなかった。
「え? 王国の色んな領地に回って食糧改善……ですか?」
珍しくお父さまが早く帰宅され、久々に家族全員で夕食を取ることになったんだけど。終わり際にお父さまから、リオネル兄様と共に呼び出され、書斎で告げられたのである。
ちなみにお母さまは我が家の双子天使と一緒に就寝中です。私もそっちに行きたかった。
「あぁ、以前ギリアス公の領地の産物であるサツマイモを使って、スイートポテトなるものをアデイラが開発しただろう?」
現在騎士団長として多忙を極めているお父さまだけど、お茶を嗜む姿は元準平民とは思えない程優雅で、イケメンオジサマ……略してイケオジに磨きがかかって素敵です。当然、今もお母さまとラブラブで、ルーとフロルを連れて四人でデートしてたりするのよ。
勿論、私にも兄様にも愛情を注いでくれてますよ。
「ええ、ギリアス様に乞われた訳ではありませんが。どうにか消費できる方法がないか零されていたので」
あのあとも何度か文書で何回かレシピを渡してたりするんだよねぇ。
シンプルでありながら味付け次第で姿を変えるサツマイモチップスや、お手軽で平民でも比較的手に入りやすい材料で作ることができるパウンドケーキや、焼き芋会で提供したサツマイモとレーズンのサラダもだし、クッキーに寒天を使った芋羊羹も。
今ではギリアス公爵領からスイーツ流行が王都へと流れていくという、逆現象が起こってたりするのだ。
うちは私と厨房のカイン君が中心になって作ってるから、あんまり外のお店って利用しないんだけど、お茶会とかで話にのぼるのよ。
最近、私にも友人ができて、頻繁に彼女が我が家にやってくるんだけど、そっちには疎い筈の彼女ですら「有名な話」として言ってた位だし。
「そのギリアス公に各領地から嘆願書が上がっているらしい。是非とも自分の領地の参品を使用して新しい物を考えてくれないか、と」
「はぁ……」
「父さま、新しい物を考えるのなら、別に各領地に回る必要はないのでは?」
隣で静聴していた兄様から、お父さまへと質問が繰り出されると、途端に渋い顔になるお父さま。ん? 何かあったのだろうか。
「……その事なのだが。アデイラ、クリストフ殿下と何かあったのか?」
低い声から出された問いに、全身がギクリとこわばる。なんで唐突にクリスの名が出てくるの?
「い、いえ。特になにも……」
少し言葉に詰まったけども、答える事はできた。隣の兄様は何か物言いたげな顔を私に向けていたけども。
兄様はほぼ唯一、私の前世の事も知ってる人なんだけど、クリスに対する気持ちに関しては何も言ってない。まぁ、敏い人だからなぁ。私のよそよそしい態度とかで気づいたのかも。
「そうか。いや、今回の領地遠征は、クリストフ殿下からの申し出なのだ。最近アデイラに避けられているようで、妃教育が進まないと申されてな。しかも正式文書で。此度の遠征も妃教育の一環だと言われてしまえば、こちらも強く言えず……」
つまり、遠まわしにクリスの我が儘が発動した、と。最近は王子として節度ある行動していたのに、一体全体どうしたというのだ。
というか、お妃教育なんて、とっくの昔に終わってるっての。元々公爵令嬢として育ってるんだから、マナーもダンスも社交もちゃんとできますぅ。クリスも知ってる筈なんだけど、何を難癖つけているのやら。
「お父さま、それ、お断りする事は……」
「できない。既に各領地には訪問の手筈をするよう指示を出されているようだし、この件に関しては王も乗り気でな……」
「王様も……ですか」
「そうなんだ。あのバカ、『なかなか外に出る機会がないから、美味い物を食いたいんだ!』と我が儘を言い出してな……」
お父さま、本音ダダ漏れですよ。王様をバカって言っちゃってるの気づいてないのかしら。
「ふむ、今回は王と殿下の協力体制なんですね」
「いや、王妃も加担してる」
まーじーかー。ってことは、カールも数に入ってそう。
「もうそれ逃げ道ないじゃないですか……」
「諦めろ。あの家族が考えを変えるなんてまずありえない」
「アデイラ、ガンバレ」
三人揃ってお茶を啜りながら遠い目をしたのは言うまでもありません。
それにしても、避けてたのが裏目に出た模様。本気でどうしよう……このまま領地に雲隠れしちゃいたい……。え、やっぱりダメですよねぇ……はぁぁ……
「……あれから七年も経ったのか……」
ある日、目が覚めたら真っ白な病院のベッドではなく豪奢なベッドの上で。抜け毛が多く短く切った髪もプラチナのサラサラで長い髪に。なによりも健康体の美少女になったのを見た瞬間、自分が前世で書いていた小説の悪役令嬢に転生したと知り、絶望に落ちたのを感じたけども。
「結構楽しい七年だったね」
リオネル兄様と仲良くなったり、お母さまとお父さまを仲良くしたり。色々料理も作ったなぁ。
チマキモドキにキッシュ。搗きたておもちは最高だった。
それからスイートポテトは、ギリアス公爵領では定番のスイーツで、日々改良されているそうだと、ルドルフが思い出したように話していたっけ。
他にもお見舞いにプリンや落雁作ったり、焼き芋やサツマイモの天ぷらでおもてなしのパーティしたりしたし。
「そういや、あの日に自覚しちゃったんだよなぁ」
小説ではヒロインの相手役で、私にとっては幼少期からの婚約者であるクリスに、絶対にしちゃいけない恋をしてしまったのだ。
物語でも実際アデイラはクリスに恋をしていた。だからこそ、突然現れた平民出身の身分が釣り合わない少女と、クリスの距離が近づくごとに、アデイラは自分から離れていく彼を引きとめようと一番やっちゃいけないヒロインの排除を願うようになっていった。
次第に暴走していく彼女を誰も止めなかった。
兄であるリオネルも。
配下であるルドルフも騎士のカールも。
それから婚約者であるクリスも。
みんなアデイラよりもヒロインの方にばかり目を向けて、誰もアデイラを見てくれなかった。
誰かひとりが咎めてくれたのなら、アデイラの暴走は止まっていたかもしれない。しかし、見向きもされなかったが故にアデイラはヒロインの少女を抹殺する方へと動き出した。それが自分の未来を閉ざす結果になろうとも、嫉妬の炎は彼女自身も焦がし、考えるのをやめてしまったから。
最愛のクリスが自分ではない他の少女と結ばれる。
幼い頃から積み重ねてきた恋情が爆発しても仕方がない。
前世の頃は恋を知ることなく死んでしまったから、当時は当たり前のようにアデイラを当て馬として作って、そこまで書く事は無理だったけども、最終的にアデイラは、リオネルによって修道院へと幽閉されてしまうのだ。
そうしてクリスと少女はハッピーエンド。兄様もルドルフもカールも祝福して大団円。物語は綺麗に終わる。ひとりの悪役令嬢を排除という名の不幸に押し込めて。
だからアデイラに転生したと知った時、私は決めたのだ。
家族の仲を修復し、クリスには絶対恋をしないまま、ドゥーガン領のどこかに小さな家を建てて、ひとりで慎ましく生きていこうと。
「そうする筈だったんだけどな……」
私は両手で目を隠し、ポツリと悔しさを呟く。
四年前の焼き芋会で、私は自覚してしまった。クリスが……クリストフを好きだと。一番好きになっちゃいけない人を好きになってしまった。
従兄弟で婚約者で、前世を含めて初恋の人。ヒロインだけのヒーロー。
私はあの日から、最悪の展開を避ける為に、クリスと距離を置くようになっていた。最初は前触れもなくタウンハウスに現れては、私の元へと訪問していたようだけど、リナとミゼアにお願いして、色々理由をつけてはふたりで会うのを拒絶していた。
まあ、我が家の天使たちであるルーベルトとフローラがクリスになついてるのもあって、全く会わなかった訳ではないけども。
そんな空気に気づいたらしいリオネル兄様が、さりげなく私とクリスがふたりきにならないよう配慮してくれたおかげで、多分、クリスには気づかれていない筈。
「少しずつ距離を置いて、学園入学式までに心に区切りをつけよう」
笑って……とはいかないけど、少なくとも離れた場所から祝福を願う事はしたいから。
そう誓った途端、予想外な展開が待っているとは。この時ばかりは思っていなかった。
「え? 王国の色んな領地に回って食糧改善……ですか?」
珍しくお父さまが早く帰宅され、久々に家族全員で夕食を取ることになったんだけど。終わり際にお父さまから、リオネル兄様と共に呼び出され、書斎で告げられたのである。
ちなみにお母さまは我が家の双子天使と一緒に就寝中です。私もそっちに行きたかった。
「あぁ、以前ギリアス公の領地の産物であるサツマイモを使って、スイートポテトなるものをアデイラが開発しただろう?」
現在騎士団長として多忙を極めているお父さまだけど、お茶を嗜む姿は元準平民とは思えない程優雅で、イケメンオジサマ……略してイケオジに磨きがかかって素敵です。当然、今もお母さまとラブラブで、ルーとフロルを連れて四人でデートしてたりするのよ。
勿論、私にも兄様にも愛情を注いでくれてますよ。
「ええ、ギリアス様に乞われた訳ではありませんが。どうにか消費できる方法がないか零されていたので」
あのあとも何度か文書で何回かレシピを渡してたりするんだよねぇ。
シンプルでありながら味付け次第で姿を変えるサツマイモチップスや、お手軽で平民でも比較的手に入りやすい材料で作ることができるパウンドケーキや、焼き芋会で提供したサツマイモとレーズンのサラダもだし、クッキーに寒天を使った芋羊羹も。
今ではギリアス公爵領からスイーツ流行が王都へと流れていくという、逆現象が起こってたりするのだ。
うちは私と厨房のカイン君が中心になって作ってるから、あんまり外のお店って利用しないんだけど、お茶会とかで話にのぼるのよ。
最近、私にも友人ができて、頻繁に彼女が我が家にやってくるんだけど、そっちには疎い筈の彼女ですら「有名な話」として言ってた位だし。
「そのギリアス公に各領地から嘆願書が上がっているらしい。是非とも自分の領地の参品を使用して新しい物を考えてくれないか、と」
「はぁ……」
「父さま、新しい物を考えるのなら、別に各領地に回る必要はないのでは?」
隣で静聴していた兄様から、お父さまへと質問が繰り出されると、途端に渋い顔になるお父さま。ん? 何かあったのだろうか。
「……その事なのだが。アデイラ、クリストフ殿下と何かあったのか?」
低い声から出された問いに、全身がギクリとこわばる。なんで唐突にクリスの名が出てくるの?
「い、いえ。特になにも……」
少し言葉に詰まったけども、答える事はできた。隣の兄様は何か物言いたげな顔を私に向けていたけども。
兄様はほぼ唯一、私の前世の事も知ってる人なんだけど、クリスに対する気持ちに関しては何も言ってない。まぁ、敏い人だからなぁ。私のよそよそしい態度とかで気づいたのかも。
「そうか。いや、今回の領地遠征は、クリストフ殿下からの申し出なのだ。最近アデイラに避けられているようで、妃教育が進まないと申されてな。しかも正式文書で。此度の遠征も妃教育の一環だと言われてしまえば、こちらも強く言えず……」
つまり、遠まわしにクリスの我が儘が発動した、と。最近は王子として節度ある行動していたのに、一体全体どうしたというのだ。
というか、お妃教育なんて、とっくの昔に終わってるっての。元々公爵令嬢として育ってるんだから、マナーもダンスも社交もちゃんとできますぅ。クリスも知ってる筈なんだけど、何を難癖つけているのやら。
「お父さま、それ、お断りする事は……」
「できない。既に各領地には訪問の手筈をするよう指示を出されているようだし、この件に関しては王も乗り気でな……」
「王様も……ですか」
「そうなんだ。あのバカ、『なかなか外に出る機会がないから、美味い物を食いたいんだ!』と我が儘を言い出してな……」
お父さま、本音ダダ漏れですよ。王様をバカって言っちゃってるの気づいてないのかしら。
「ふむ、今回は王と殿下の協力体制なんですね」
「いや、王妃も加担してる」
まーじーかー。ってことは、カールも数に入ってそう。
「もうそれ逃げ道ないじゃないですか……」
「諦めろ。あの家族が考えを変えるなんてまずありえない」
「アデイラ、ガンバレ」
三人揃ってお茶を啜りながら遠い目をしたのは言うまでもありません。
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