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48. 甘いひと時
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チュンチュン。
昨夜、いや朝になるまで寝させてくれなかった……徹夜越しで責められ続けて体のあちこちが痛い――
なんて訳ないってぇぇぇ!!!
BL展開なら嫉妬に狂った恋人が夜な夜な朝まで攻め続ける。絶倫ダーリンだ。
もちろん体で、って展開ですがね!あんなの考えたら怖いよ!?妄想は楽しそうだけど自分は嫌だよ。
その嫉妬に狂った恋人は、僕の横で寝ている。
僕をぎゅっと抱えてるので身動きできないからちょっと緩めてほしい。うーうー。
なんだ、なんなんだろ?
幼馴染の悪友だという風紀委員長の話から、なんだか中学の頃の友人関係まで脱線して僕は特に親しくしてた友人はいないから話すこともないのが悪かったのか、やましい関係があったから隠してるだろうとか責められた。タカ先輩はどんな妄想をしてるんだ?
仕方ないから、昔から唯一友人と呼べるちょっと変人で乙女男の何某の話や、腐仲間(もちろん腐は伏せた)のネット小説家であるHNふふふの『香しい薔薇に魅入られて』という王道小説を書いてる話とか(もちろん官能とは伏せる)教えたら、お前の友人関係はずいぶんと濃いなと言われた。濃いよ、濃いよ~!!
それからタカ先輩の初体験の話になってなんと中1の時だと自慢した!それも年上のお姉さん。
僕を挑発しているとしか思えない……恋愛未体験で童貞歴が歳の年齢で悪かったわね!初恋くらいは僕にだって…そもそも大切な人のために純潔って大事なのだよってゆう奥ゆかしき哲学なのだ僕自身は。
「うん、そうだな」
そう言ってヤンキーのえげつな~い眼球が細められて、突如柔らかに微笑んだ。
己惚れてなかったら『俺の誉は純潔で嬉しい☆』って感じだったぞ!?葉山のようなあざとさでな。
それからまた脱線して生徒会長だった時にウザイ(ひどいなー:棒読み)ファンクラブが問題を起こして潰した話!
タカ先輩の兄弟の話にまで脱線して、なんとタカ先輩は年の離れた双子の弟さんがいらっしゃるらしい!!いやっほう!双子きたー!!ハァハァしすぎたのかその話はそのまま終わってしまった。どんな双子?一卵性で見分けつかないの?ハーフ?もっと妄想させて……ッ!
金髪にしたとき髪が痛むからもうしないとか、私服で良く街をぶらぶらしていて地元の中学生や高校生と仲良くなったはなし…ナンだ他校生とのタイマンじゃないのね!タカ先輩はやんちゃ時代がやっぱり好きらしい。
もしかして、タカ先輩は僕の通ってた普通の高校だったら、もっと自分を表した世界で楽しくやってたんじゃないかって思った。それも女子にモテモテだぞ、リア充め!
☆ ☆ ☆
寝不足で怠くなりながらも、朝食を簡単に作ってくれたタカ先輩には驚きはしない、何でもこなせるタカ先輩はスーパーマンだからな。
名シェフの味に感謝しながら、タカ先輩と二人で学園に向かった。
タカ先輩は3年生なので階が違うから昇降口で別れることになる。
チュッ
ーー?って~!生徒が通る往来で何をしてくれちゃってますか!!
「朝の補充」
チュッて軽くだったけど、今、なに気にキスをしたぞ!?
言葉を返そうとしてタカ先輩に振り向いたら、もうずっと向こう側に歩いていて誰かと話してる!いつそんな瞬間移動を覚えたんだ!?
……もうもう、昨日からなんだかごういんぐまいうえーのタカ先輩だけど、俺様の血が蘇ったのかもしれんな、けしからん!
鼻息を荒くして踵を返したら、目に映ったものがあった。
ん?変なところに壁がある。あれは……。
僕はドスドスと壁に向かって、造りは本格的だけど重さは軽いその壁を持ち上げる。
「はっよー!」と、明るい声でわざとらしく挨拶をしたのは新聞部の奴だ。
「はっよーじゃない!ネガを返したまえ!」
「え?何かな?ボクわかんない」
こういうのが草生えてウザイと言うのだろう。本当にウザイからタカ先輩に潰して貰おうかなもう。
「首からぶら下げてるの返すんだ――ちょっ!何するんだ!?」
にゅっと腕が出てきたと思ったら僕の首に手を当てた。
「これって、キスマークだねぇっ」
覚えがある首の噛み痕!パッと首に手を当てたけど、その動作が自分を殺してしまった。
「ネガ欲しいんなら、新聞部考えてくれる?」
こてんと首を掲げてもおまえなんて、可愛くないんだからな!
昨夜、いや朝になるまで寝させてくれなかった……徹夜越しで責められ続けて体のあちこちが痛い――
なんて訳ないってぇぇぇ!!!
BL展開なら嫉妬に狂った恋人が夜な夜な朝まで攻め続ける。絶倫ダーリンだ。
もちろん体で、って展開ですがね!あんなの考えたら怖いよ!?妄想は楽しそうだけど自分は嫌だよ。
その嫉妬に狂った恋人は、僕の横で寝ている。
僕をぎゅっと抱えてるので身動きできないからちょっと緩めてほしい。うーうー。
なんだ、なんなんだろ?
幼馴染の悪友だという風紀委員長の話から、なんだか中学の頃の友人関係まで脱線して僕は特に親しくしてた友人はいないから話すこともないのが悪かったのか、やましい関係があったから隠してるだろうとか責められた。タカ先輩はどんな妄想をしてるんだ?
仕方ないから、昔から唯一友人と呼べるちょっと変人で乙女男の何某の話や、腐仲間(もちろん腐は伏せた)のネット小説家であるHNふふふの『香しい薔薇に魅入られて』という王道小説を書いてる話とか(もちろん官能とは伏せる)教えたら、お前の友人関係はずいぶんと濃いなと言われた。濃いよ、濃いよ~!!
それからタカ先輩の初体験の話になってなんと中1の時だと自慢した!それも年上のお姉さん。
僕を挑発しているとしか思えない……恋愛未体験で童貞歴が歳の年齢で悪かったわね!初恋くらいは僕にだって…そもそも大切な人のために純潔って大事なのだよってゆう奥ゆかしき哲学なのだ僕自身は。
「うん、そうだな」
そう言ってヤンキーのえげつな~い眼球が細められて、突如柔らかに微笑んだ。
己惚れてなかったら『俺の誉は純潔で嬉しい☆』って感じだったぞ!?葉山のようなあざとさでな。
それからまた脱線して生徒会長だった時にウザイ(ひどいなー:棒読み)ファンクラブが問題を起こして潰した話!
タカ先輩の兄弟の話にまで脱線して、なんとタカ先輩は年の離れた双子の弟さんがいらっしゃるらしい!!いやっほう!双子きたー!!ハァハァしすぎたのかその話はそのまま終わってしまった。どんな双子?一卵性で見分けつかないの?ハーフ?もっと妄想させて……ッ!
金髪にしたとき髪が痛むからもうしないとか、私服で良く街をぶらぶらしていて地元の中学生や高校生と仲良くなったはなし…ナンだ他校生とのタイマンじゃないのね!タカ先輩はやんちゃ時代がやっぱり好きらしい。
もしかして、タカ先輩は僕の通ってた普通の高校だったら、もっと自分を表した世界で楽しくやってたんじゃないかって思った。それも女子にモテモテだぞ、リア充め!
☆ ☆ ☆
寝不足で怠くなりながらも、朝食を簡単に作ってくれたタカ先輩には驚きはしない、何でもこなせるタカ先輩はスーパーマンだからな。
名シェフの味に感謝しながら、タカ先輩と二人で学園に向かった。
タカ先輩は3年生なので階が違うから昇降口で別れることになる。
チュッ
ーー?って~!生徒が通る往来で何をしてくれちゃってますか!!
「朝の補充」
チュッて軽くだったけど、今、なに気にキスをしたぞ!?
言葉を返そうとしてタカ先輩に振り向いたら、もうずっと向こう側に歩いていて誰かと話してる!いつそんな瞬間移動を覚えたんだ!?
……もうもう、昨日からなんだかごういんぐまいうえーのタカ先輩だけど、俺様の血が蘇ったのかもしれんな、けしからん!
鼻息を荒くして踵を返したら、目に映ったものがあった。
ん?変なところに壁がある。あれは……。
僕はドスドスと壁に向かって、造りは本格的だけど重さは軽いその壁を持ち上げる。
「はっよー!」と、明るい声でわざとらしく挨拶をしたのは新聞部の奴だ。
「はっよーじゃない!ネガを返したまえ!」
「え?何かな?ボクわかんない」
こういうのが草生えてウザイと言うのだろう。本当にウザイからタカ先輩に潰して貰おうかなもう。
「首からぶら下げてるの返すんだ――ちょっ!何するんだ!?」
にゅっと腕が出てきたと思ったら僕の首に手を当てた。
「これって、キスマークだねぇっ」
覚えがある首の噛み痕!パッと首に手を当てたけど、その動作が自分を殺してしまった。
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