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43. 現実は妄想より奇なり
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なんと白雪ちゃんがタカ先輩の恋人だったとはBL展開ならどんな関係になるのだ?白雪ちゃんは美人の中のびっじーんだから当時の生徒会長のタカ先輩が選ぶのは至極当然のようだと思うのだ。
俺様何様大原様では仮に無くとも同じだ……むにゃむにゃ。そして生徒会長はある人物によって目が覚めて今の大原王子を成形されたのだな。
「誉……俺に幻滅したか?」
ああっ、またタカ先輩が弱ってきたぞ!?
「覚えていてくれ。誉を知る上で俺の中では忘れたことはなかった。が、気持ちの問題で何人かとは体を繋げた奴はいた。俺は少し軽薄なところがあるようで長続きはしなかったが、それでも相手を思う気持ちは養って来たつもりだ。今の俺は誉を大切に思う気持ちでいっぱいで、お前に心が溢れている……誉一筋なんだ。だから俺にセフレなんていない」
いっぱいいっぱいの愛の告白だなぁ。
僕の身体はブランケットから完全に出ると、するりと四つん這いで向かいタカ先輩に寄り添った。
衣服はお互い着てないから、肌同士の直接の生の温かさで僕達は重なり合った。
やっぱり、タカ先輩はすーぐ弱るんだからなぁ。
「僕は、そんなに嫉妬深く無いかもだよ?吃驚はしたけど」
「少しは…嫉妬してくれよ……俺だったらもし誉の関係する男がいたら、心が煮え返るきっと。いや、完全に蹴り潰してる」
ぶ、物騒だなもうもう。けど、それはまったく心配はありません。
「僕には僕が好きだって言ってくれるタカヤって先輩だけだよ。これからもそのあとも、だよ」
これは僕の一生涯の告白劇場だ。
それも、僕の声が言っている。
僕は腐男子であるけど同性の趣味はないのだ。王子であるからタカ先輩は特・特・特別なのだ!
タカ先輩に過去に体の関係がある人が居たと知っても……うう、知って…あれ?んん?さっきの話しに妙ちくりんな矛盾を感じた。タカ先輩が特別であっても聞くのが恐い、けど、僕は聞く!!
「先輩……あの、矛盾なところがあった……」
「?」
大きく瞳を開けて僕を見る動作は、まるで怯えているうさぎちゃんだ……ちょっと躊躇してしまうな。
「言って見て?」
「あ、んと、“僕と付き合ってる上”で、何人かと体の関係とかって言ったのでそれはやはり、やはり……セフレというんじゃ…とか思ったわけで?」
大きなクエスチョンマークが渦巻いてる。少し前まではセフレが居たということで、それは浮気と言うものじゃないだろうかとも。
僕自身にはやはり修羅場の免疫が無いのでこれは嫉妬か疑問かと言われると、全部だったりする。けど隠れている、哀しいような気持ちが心にちくんと刺さった気がした。
タカ先輩の瞳は細められて、顔が迫って来たと思ったらタカ先輩と僕のデコがコツンと重なり響いた。
「そんな俺だとめちゃくちゃ酷いな。でもな?」
こっちこそめちゃくちゃ至近距離で目を逸らすのは至難の業だった。
「そっか、覚えていないのか……俺と会ったのが誉が8歳くらいで、K市の別荘地で会ってるんだよ」
「……」
むむ?会っていたとはどういうこと?
「それから、お前を学園に誘導したのも俺だよ。誉の父さんはウチ…オオハラコーポレーションの会社員だろ」
「!!!?」
誘導?! タカ先輩の家の会社!?そそそそそれがまさしく本当なら完全なる王道カプのBL展開だよ!?
ねぇ、わかってる!!?
――現実は、妄想より奇なり。
俺様何様大原様では仮に無くとも同じだ……むにゃむにゃ。そして生徒会長はある人物によって目が覚めて今の大原王子を成形されたのだな。
「誉……俺に幻滅したか?」
ああっ、またタカ先輩が弱ってきたぞ!?
「覚えていてくれ。誉を知る上で俺の中では忘れたことはなかった。が、気持ちの問題で何人かとは体を繋げた奴はいた。俺は少し軽薄なところがあるようで長続きはしなかったが、それでも相手を思う気持ちは養って来たつもりだ。今の俺は誉を大切に思う気持ちでいっぱいで、お前に心が溢れている……誉一筋なんだ。だから俺にセフレなんていない」
いっぱいいっぱいの愛の告白だなぁ。
僕の身体はブランケットから完全に出ると、するりと四つん這いで向かいタカ先輩に寄り添った。
衣服はお互い着てないから、肌同士の直接の生の温かさで僕達は重なり合った。
やっぱり、タカ先輩はすーぐ弱るんだからなぁ。
「僕は、そんなに嫉妬深く無いかもだよ?吃驚はしたけど」
「少しは…嫉妬してくれよ……俺だったらもし誉の関係する男がいたら、心が煮え返るきっと。いや、完全に蹴り潰してる」
ぶ、物騒だなもうもう。けど、それはまったく心配はありません。
「僕には僕が好きだって言ってくれるタカヤって先輩だけだよ。これからもそのあとも、だよ」
これは僕の一生涯の告白劇場だ。
それも、僕の声が言っている。
僕は腐男子であるけど同性の趣味はないのだ。王子であるからタカ先輩は特・特・特別なのだ!
タカ先輩に過去に体の関係がある人が居たと知っても……うう、知って…あれ?んん?さっきの話しに妙ちくりんな矛盾を感じた。タカ先輩が特別であっても聞くのが恐い、けど、僕は聞く!!
「先輩……あの、矛盾なところがあった……」
「?」
大きく瞳を開けて僕を見る動作は、まるで怯えているうさぎちゃんだ……ちょっと躊躇してしまうな。
「言って見て?」
「あ、んと、“僕と付き合ってる上”で、何人かと体の関係とかって言ったのでそれはやはり、やはり……セフレというんじゃ…とか思ったわけで?」
大きなクエスチョンマークが渦巻いてる。少し前まではセフレが居たということで、それは浮気と言うものじゃないだろうかとも。
僕自身にはやはり修羅場の免疫が無いのでこれは嫉妬か疑問かと言われると、全部だったりする。けど隠れている、哀しいような気持ちが心にちくんと刺さった気がした。
タカ先輩の瞳は細められて、顔が迫って来たと思ったらタカ先輩と僕のデコがコツンと重なり響いた。
「そんな俺だとめちゃくちゃ酷いな。でもな?」
こっちこそめちゃくちゃ至近距離で目を逸らすのは至難の業だった。
「そっか、覚えていないのか……俺と会ったのが誉が8歳くらいで、K市の別荘地で会ってるんだよ」
「……」
むむ?会っていたとはどういうこと?
「それから、お前を学園に誘導したのも俺だよ。誉の父さんはウチ…オオハラコーポレーションの会社員だろ」
「!!!?」
誘導?! タカ先輩の家の会社!?そそそそそれがまさしく本当なら完全なる王道カプのBL展開だよ!?
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