9 / 66
8. 二回目のキスはお仕置きだった
しおりを挟む
数分後、相変わらず教室の中で音が響いてる。
は、激しい音だ。声がハァハァ漏れてるし悲鳴は聞こえてないけど、な、何してるんだよ~っ
前生徒会長をじれったく待っていると、廊下を走ってる音が聞こえてきた。
僕は教室の廊下の隅っこで屈んでじっとしてた。この辺には隠れそうな物が何もないので丸見え。
「はぁっ、はぁ、ほまれ……! お前?自分で、避難出来たのか……っ」
前生徒会長もはぁはぁ凄いな……あれれ?一人で来たんだ。風紀委員とやらはどうしたんだ?
それも走って来たのか中腰で息を整えていて、僕は制服の袖を引っ張って教室の中を指さした。
「強姦現場だと思う……助けて。でも前生徒会長だけじゃ無理かも?……中、3人位!」
こそっと耳打ちしたら眉間にしわを寄せた……やはりヤバいのだろうか。
「!?」
何故、僕を睨むのだ? 一瞬そんなきっつい瞳で僕を睨んで、躊躇なく教室のドアをガラーっと豪快に開けると入っていった。
ま、待って!!ヤバい、3人はヤバい!!
もしかして格闘技が出来るのか? 元生徒会長だし……。
教室の中はぐっとかウッとか前生徒会長の足蹴りやらパンチなんてのをお見舞いして強姦魔をノシてるシーンが浮かぶ。
「……」
大きな音は聞こえず静かだけど、そーっとドアの隅から様子を伺って見た。
……あれ? あれれ?はれー?
僕は何故かな、早とちりだったようで教室の中で行われていたのは6人によるダンスの練習だったらしいです。
また前生徒会長がくるっと振り向いて、僕を睨んでいた。
・・・・・・・・・・
「……」
今、無言で前生徒会長の後ろを着いて僕は東棟の廊下を歩いてる。
前生徒会長の無言に威圧感を生じてるのは気のせいかな。
だってね、だれでも思うでしょ!?腐男子の僕じゃないくてもね?
それにしても強姦じゃなくて良かったよー、人騒がせだなダンス。激しいなダンス!
「まぁ、ともあれお前が何事もなく良かったよ。ったくどんなに……」
やっと言葉を発してくれた。
そっか……きっと僕が襲われたと大きな勘違いしちゃったんだろうか、そんなことそれはあり得ないでっしゃろー!?腐男子が襲われて誰が喜ぶの? 誰得?
「……」
「……めんなさい」
やっぱり無言は怖いので謝った。僕が勘違いしたから悪かったし、腐男子でも間違えはあるのだよ。
後方で反省を込めてとぼとぼ歩いていた僕に前生徒会長は振り返ると腕が伸びてきて、強引に腰に手を回されて引き寄せられたかと思ったら抱きしめられた!
「ふごっ!?」
近い、近いぞ!
「誉……お前さ、俺を頼ってくれたのは嬉しいよ?けど、俺がどんなにお前を心配したと思うんだよ!?いつもちょろちょろしやがって。ちょっとは考えろ!!」
ところで前生徒会長は僕の下の名前で呼んでる……僕は、ほまれ、だ。いつ教えたんだっけ?って思っていたがこの状況に心はあわわ状態になる。
顔が近い。もっと近く鼻が付きそうなくらいまで距離が縮まり、息を呑むと僕の唇に前生徒会長の唇が触れた……。
強くむにゅって押し付けられた!
あっ!あっ!じたばたしてしまうと少し口が開いて舌が滑るように入ってくる。
吃驚して後方に引くと、また前生徒会長の腕がもっと僕の腰にぴったりひっついて、唇もぴったり離してくれない。
「ふっん……んっ」 なんか自分の口から変な声が出る。
前生徒会長の舌は口内をはむように舐め回して舌に絡まれた。逃がさないって感じで吸い付く。し、舌だぞ!?
舌先でクィってされてどうすんですかこの状況これってもしかしてディープな濃厚キスというものじゃないですか?
一度唇から離されて、首の角度を変えてまた唇をくっつけられてってか、噛みつかれるような強さのキスだ。
前生徒会長はキスが巧い。やっぱり巧すぎる……かもしれない。
「はっ……ふっあっ」
いやいやいや、コレ僕の声じゃないから……お願いだからこんな声を出させないで!!
は、激しい音だ。声がハァハァ漏れてるし悲鳴は聞こえてないけど、な、何してるんだよ~っ
前生徒会長をじれったく待っていると、廊下を走ってる音が聞こえてきた。
僕は教室の廊下の隅っこで屈んでじっとしてた。この辺には隠れそうな物が何もないので丸見え。
「はぁっ、はぁ、ほまれ……! お前?自分で、避難出来たのか……っ」
前生徒会長もはぁはぁ凄いな……あれれ?一人で来たんだ。風紀委員とやらはどうしたんだ?
それも走って来たのか中腰で息を整えていて、僕は制服の袖を引っ張って教室の中を指さした。
「強姦現場だと思う……助けて。でも前生徒会長だけじゃ無理かも?……中、3人位!」
こそっと耳打ちしたら眉間にしわを寄せた……やはりヤバいのだろうか。
「!?」
何故、僕を睨むのだ? 一瞬そんなきっつい瞳で僕を睨んで、躊躇なく教室のドアをガラーっと豪快に開けると入っていった。
ま、待って!!ヤバい、3人はヤバい!!
もしかして格闘技が出来るのか? 元生徒会長だし……。
教室の中はぐっとかウッとか前生徒会長の足蹴りやらパンチなんてのをお見舞いして強姦魔をノシてるシーンが浮かぶ。
「……」
大きな音は聞こえず静かだけど、そーっとドアの隅から様子を伺って見た。
……あれ? あれれ?はれー?
僕は何故かな、早とちりだったようで教室の中で行われていたのは6人によるダンスの練習だったらしいです。
また前生徒会長がくるっと振り向いて、僕を睨んでいた。
・・・・・・・・・・
「……」
今、無言で前生徒会長の後ろを着いて僕は東棟の廊下を歩いてる。
前生徒会長の無言に威圧感を生じてるのは気のせいかな。
だってね、だれでも思うでしょ!?腐男子の僕じゃないくてもね?
それにしても強姦じゃなくて良かったよー、人騒がせだなダンス。激しいなダンス!
「まぁ、ともあれお前が何事もなく良かったよ。ったくどんなに……」
やっと言葉を発してくれた。
そっか……きっと僕が襲われたと大きな勘違いしちゃったんだろうか、そんなことそれはあり得ないでっしゃろー!?腐男子が襲われて誰が喜ぶの? 誰得?
「……」
「……めんなさい」
やっぱり無言は怖いので謝った。僕が勘違いしたから悪かったし、腐男子でも間違えはあるのだよ。
後方で反省を込めてとぼとぼ歩いていた僕に前生徒会長は振り返ると腕が伸びてきて、強引に腰に手を回されて引き寄せられたかと思ったら抱きしめられた!
「ふごっ!?」
近い、近いぞ!
「誉……お前さ、俺を頼ってくれたのは嬉しいよ?けど、俺がどんなにお前を心配したと思うんだよ!?いつもちょろちょろしやがって。ちょっとは考えろ!!」
ところで前生徒会長は僕の下の名前で呼んでる……僕は、ほまれ、だ。いつ教えたんだっけ?って思っていたがこの状況に心はあわわ状態になる。
顔が近い。もっと近く鼻が付きそうなくらいまで距離が縮まり、息を呑むと僕の唇に前生徒会長の唇が触れた……。
強くむにゅって押し付けられた!
あっ!あっ!じたばたしてしまうと少し口が開いて舌が滑るように入ってくる。
吃驚して後方に引くと、また前生徒会長の腕がもっと僕の腰にぴったりひっついて、唇もぴったり離してくれない。
「ふっん……んっ」 なんか自分の口から変な声が出る。
前生徒会長の舌は口内をはむように舐め回して舌に絡まれた。逃がさないって感じで吸い付く。し、舌だぞ!?
舌先でクィってされてどうすんですかこの状況これってもしかしてディープな濃厚キスというものじゃないですか?
一度唇から離されて、首の角度を変えてまた唇をくっつけられてってか、噛みつかれるような強さのキスだ。
前生徒会長はキスが巧い。やっぱり巧すぎる……かもしれない。
「はっ……ふっあっ」
いやいやいや、コレ僕の声じゃないから……お願いだからこんな声を出させないで!!
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
兄が届けてくれたのは
くすのき伶
BL
海の見える宿にやってきたハル(29)。そこでタカ(31)という男と出会います。タカは、ある目的があってこの地にやってきました。
話が進むにつれ分かってくるハルとタカの意外な共通点、そしてハルの兄が届けてくれたもの。それは、決して良いものだけではありませんでした。
ハルの過去や兄の過去、複雑な人間関係や感情が良くも悪くも絡み合います。
ハルのいまの苦しみに影響を与えていること、そしてハルの兄が遺したものとタカに見せたもの。
ハルは知らなかった真実を次々と知り、そしてハルとタカは互いに苦しみもがきます。己の複雑な感情に押しつぶされそうにもなります。
でも、そこには確かな愛がちゃんと存在しています。
-----------
シリアスで重めの人間ドラマですが、霊能など不思議な要素も含まれます。メインの2人はともに社会人です。
BLとしていますが、前半はラブ要素ゼロです。この先も現時点ではキスや抱擁はあっても過激な描写を描く予定はありません。家族や女性(元カノ)も登場します。
人間の複雑な関係や心情を書きたいと思ってます。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる