DOUBLE!!

神山小鬼

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ダブルハッピー

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「マル!」
「ブブーっ」
「サンカク……?」
「えーい、覗くな!」
 ロックが外れてるのをいい事に、ブルーパワーでついたてを持ち上げる棗。それはズルというものだろう!
「ほらほら合紅先生、これ見てください。面白いですよー!」
 横で緑川先生が、俺達の一学期実技テストの結果を興味津々で見比べていた。この人ここにしかいないのか、やっぱり保健室。時は事件翌日の放課後。
「棗君は元々テレパスの潜在能力高かったんですね。ところが光二君は……」
「うーん、ほとんどゼロですな」
 実技テストの結果は潜在能力等のパーセンテージまで割り出せるので診断書にもなっているのだ。
「彼女の能力発現に呼応して、パーセンテージ上げちゃったみたいなんです!本当に仲の良い事」
「ナミだあーっ!」
「だから覗くなってーの!!」
 ブルーパワーで喧嘩を始めた俺達に、鬼のスパルタ教師がからかうような笑顔で近づいてきた。
「どうだ、お前等?」
「全然ダメっス!」
「せんせぇ~、こんなんでテレパスって言えるんですかあ?」
「言えるんだよ」
 はっきり肯定されたものの、心境は苦々しくもダブルプレー。さっぱり正解の出ないカード読みに『併殺』されて、俺達は揃って机に撃沈した。送信も受信もその能力者でないとうまく反応できないのだそうで。緑川先生が楽しそうに実験結果を述べてきた。
「うん。やっぱり光二君は受信のみ、棗君は送信のみのテレパシストだね」
 カード読みを一時間ほど粘ってはみたものの、結局俺達の通信が一方通行である事を証明するだけとなってしまった。半人前の新生ダブルは二人で一人前らしい。お互いの顔を見合わせると、浪費した時間を諦めるように力なく笑顔を揃えた。



 そんな折、保健室前の廊下では中の様子を伺っている者がいた。小さな体を更に小さくし、そろりと扉に隙間を空ける。顔を近づけて覗こうとした瞬間、中からの退室者に勢い良く扉を開けられ、盛大に転倒してしまった。
「何だ、高広?」
 合紅先生が冷ややかに笑って対応をぶちかます。
「俺の足の下へ勝手に入るな」
「いっででででーっ!!」
 ダブルアップ。背中を踏まれた高広先輩は悲鳴を上げて『痛みで体を折り曲げ』た。いつもこんな扱いらしい。こちらも非常に仲の良いどつき漫才コンビと言えた。
「堂々と踏むよなー、アイコちゃんて」
「へばりついてるお前が悪い」
 高広先輩は少しでも情報を仕入れようとして、スタスタ歩き去る合紅先生のあとを慌てて追った。
「いやー、あれからどうなったかなーと思ってさ!棗ちゃんてブルーの能力もいじめが原因で発現させたって言うし」
 ぴたりと先生の歩みが止まる。
「お前、どっからそんな話……?」
 眼鏡の奥の眼光と変わりかけたオーラで、高広先輩は焦りまくってあたふたと言い訳を始めた。
「な、何言ってんの!ホラ狭々城山先生にだよ!棗ちゃんて俺と同郷なんだろ?よしみでちょっと昔話なんか……って……そのー」
「狭々城山病院のか。ああ、そういえば先週来ていたな」
 納得の合紅先生に先輩はもう一押し、とご機嫌取りで饅頭の箱を背中から取り出した。
「そ、そん時に聞いてさ!ホラ昨日なんかはお土産も貰っちゃったー!だから棗ちゃん達にも分けてやろうと思ってー♪」
「……昨日?」
 狭々城山先生は、時々自分の患者だった生徒の様子を見るべく学園へとやってくる。しかし昨日も来たなどという話は聞いていなかった。不審に思い、合紅先生は中身を開けて饅頭を取り出した。箱もしっかり裏返し、念入りに見るべき所を見る。
「……この饅頭、賞味期間切れてるな」
 その意味に気づかないにこにこの先輩に、合紅先生はもう一言を付け足してやった。
「一年前に」
「……………………あっ」
 ダブルテイク。先輩は五秒ほど『遅れて反応』した。昨日は例の騒動で結果があやふやとなっていたのだ。
 今やオーラは完全に豹変し、先輩は引きつった顔のままで奥襟を取られる羽目となる。そして一体何度目の追試なのか、高広先輩は合紅先生にまたしても首を絞められ、戦利品の饅頭を点々と落としながら廊下を引きずられてゆくのだった。合掌。



 等愛学園の生徒達はその半数がスカウトによる入学だ。生徒を募る普通の学校とは違っているから、基本的に学園の存在は口外が許されていない。自らの能力から情報を辿ってやって来る者、又は親に連れられて来たり、街などでホワイトやレッドのセンサーにかかって入学の手続きを踏む者なんかもいる。俺や合紅先生がこのタイプだ。他の発掘場所といえば主に、病院の精神科、カウンセラーからの紹介等……。思春期の精神防御手段として力を発現させる者も多かったのだ。
 欠けた心の代わりに生み出された特別な力。けれどそんな物は何の癒しにもならない。制御できずにただ悪化を招くだけの結果となる。そういった者達を見つけ出し、心の修復を援助する、等愛学園の教育方針は……。
 まず一旦パワーを解放させ、徐々に抑制、そして力の消滅にまで至らせる。最終的には何の力も持たない通常人と同じく、人並みの生活を送らせる事を目的としていた。
 ……あの時、先輩から話が聞けていれば。あの高広先輩ですら病院からのスカウトだと知る事ができていたら、棗の事ももっと早く気がついてやれたかもしれない。結果的には良い方向へと進んだ訳だが、その間の棗の辛さはなかった事にはならないのだ。
 そうなんだ……。
 強い棗。いつも明るく笑っていた。
 だけれど強いから、笑っているからと言って……。

 ……傷ついていない訳じゃあ決してなかったんだ……。

 小さな傷、大きな傷。本当は言いたかっただろうにどうしても言えなかった思い。それが頭痛という形に変換されて俺の元へ届いた。送信されていたのは『悪意』などではなく、感じ続けた痛みは『悪意を受けた彼女の心の痛み』。

 ずっと送信され続けていた、棗のS.O.S.……。

 発信者は、言葉にする代わりにテレパスの送信という別の形で痛みを分配していたのだ。誰も受け取る事のないサイキッカー達の中で延々と……。
 言葉にせず、誰にも迷惑をかけないよう、彼女は心の嵐を笑顔でしっかりと封印していたのだった。



「……だいたいお前はっ何でもかんでも溜め込みすぎんだよ!俺にくらいは言えってんだ!」
 ESPカードを片づけつつキレる俺を、横で緑川先生がはらはらとした様子で伺っていた。しかし先生には申し訳ないのだがこの場はしっかりとキレさせてもらうのだ。ここまで追い詰められながら何も言わないなんて、天然ってだけでは済まされない!
「えー、だあってぇー、光二の顔見るとヤな事全部忘れちゃうんだもーん!」
 ふてくされる棗も口調が荒くなっていく。
「俺のせいか!?悪かったなあ、見た瞬間に全て忘れるほどの笑える顔で!」
「そんな事言ってないでしょーっ!」
「な、仲良くね……」
 先生はすでに諦めた様子。我関せずといった感じで離れて奥から囁いている。
 棗は鼻を鳴らした。これが彼女の言い分。
「それにせっかく楽しい話してるとこに、わざわざヤな事聞かせたくないじゃない!光二までヤな思いする必要ないんだから!」
 つんとそっぽを向く棗に思い切り顔を歪めた俺は、かすかに額でブチリと血管の切れる音を聞いた。ほおおお、そーかいそーかい。俺には聞かせたくなかったか。ロックがしっかりかけ忘れていたので、俺は窓際にあったティッシュの箱をパワー全開で叩きつけてやった。
「いってぇーっ!!」
 くせ毛頭はパコーンといい音を立てた。だが気が晴れるどころか棗の性格を表すような間の抜けた音が、更にふつふつと怒りを湧き上がらせる。
「こんの~~~………、バッカタレがあッ!!」
「ば、バカって言った方がバカなんだもんっ!」
「やかましいわ!!」
 噴き上がる迫力に多少たじろぎながらも棗は大きく言い返す。教室で身につけた防御法は伊達じゃないかもしれないが、今は俺の怒りの方が上回っていた。
「嫌な思いをさせたくなかっただあ?ふざけんなよ!いいか、よーく聞け!!」
「……むー、何よう」
 俺は棗の顔をしっかり見据えると、こちらの言い分を全部一気に吐き出してやった。
「嫌な思いなんかする訳ねえだろ!?俺が、俺の方が聞きたいんだよ!……だからいいな、今後お前がどんな馬鹿をやろうと、どんな事があろうとも、いつでも隣には俺がいるんだって事、絶っ対に忘れるんじゃねえ!俺を喜ばせたいなら痛みの半分をさっさとこっちによこしやがれ!俺が必ず受け止めるから!俺達はどんな感情も共感する間柄なんだ!お前は一人じゃねえんだ。俺はその為にお前のそばにいるんだからな!!そこのところをよーく覚えておけ!いいか、分かったな!?」
 思い切り指を差して言い放つ。棗は目をまん丸にして今度こそ何も言い返してこなかった。
 怒鳴り声に奥から先生がこわごわと覗き込む。のどかな保健室には似つかわしくない雷だったが、それでも言わずにいられない。これだけが言いたかったのだから。
 どう思われていようとかまわない。迷惑だろうと役に立たなかろうと、もう俺はこのポジションを絶対に誰にも譲る気はなかった。俺だけは棗を守る存在であるんだと、精一杯自己主張のつもりで睨みつけてやった。
 額に人差し指を突き立てられ、驚いた表情のままで棗は固まっていた。返事はない。動きもしない。分かっているのかいないのか、俺も棗から目を離さずに反応を待ってみた。瞬き一つせず。……涙が零れた。
 最初、どうして泣けてくるのかが分からなかった。切ない気持ちが膨れ上がって、涙腺がコントロールできない。
「……ば、ばかやろ……………」
 それが『受信』した物だと気がついた時、もう誰が泣いているのか分からなくなってしまった。
「こんな事くらいで、ここまで喜ぶんじゃねーよ、バーカ……」
 下を向いてしまった棗の前で、俺も涙を拭う。向かい合ったまま立ち尽くす俺達を、奥から緑川先生が静かに見守っていた。
 ここまできて初めて、笑顔の裏の本当の素顔を見る事ができた気がした。俺のダブルはこの為だけに発現したのだ。



 俺のポジションは、やっと固定された。



 ……あの騒動から十日後。
 抜けるような青空の下、裏庭のフェンスでは、名物男『チェンジ』と、この度晴れて名物に加わった二人の『ダブル』が、秋風に身を任せながら平和な時間を過ごし合っていた。
「結局あれからどうしたよ、その朱門って娘は?」
 フェンスの上から高広先輩が話しかける。
「さあー、相当成績落としたようですけど」
「もったいないよね、朱門さん。あんなに凄かったのに……」
 事件の詳細と俺達の事情は翌々日に合紅先生から全員へと伝えられた。その話をされている時の朱門の表情は俺からは見えなかったが、しかし棗がダブルに上がると彼女はもう何も言わなくなってきた。……言えなくなってしまったんだと思う。カラーの成績は精神面のバランスに左右されやすい。朱門の名前は成績上位者名簿からみるみる内に消えていった。
 実は今回の事で少なからず俺にも変化があったのだ。あの朱門があそこまで成績に執着した訳。結局分からず終いになってしまったが、いつか聞いてみたいと思えるようになっていた。
「朱門さんも、きっと何かを守る為に必死だったんだと思うの……」
 棗が言うと説得力がある。笑顔の下の苦しみ、クールな表情で隠し続けたこだわり。彼女が大切にしていた物は何だったのか。もしかしたら、思いも寄らない理由があったかもしれない……。それに気づく事ができれば、彼女に限らずどんな人間に対しても、また違った関係が築けるのではないだろうか。これは棗が教えてくれた事だ。その考えを更に自分の中で自分の為に昇華させる。それこそが、俺が棗に報いてやれる数少ない大切な行動の一つだった。
「しっかしお前等も呆れるくらい仲いいよな。ダブルでダブル……ダブダブ?」
 ……やっぱりこの人、時々ワケが分からない。それでも棗は先輩に向かって、今度こそ本当に嬉しそうな笑顔で力一杯答えていた。
「へへー、いいでしょーっ!!二人で一人なんですよっ、ねー!」
 今や片割れとなった守るべき存在に同意を求められ、俺はすかさず顔を背ける。
「アホーな事抜かすな。俺はお前なんかさっさと追い抜いて、立派なテレパシストになってやるわいっ!」
 背けた先にフェンス上から腰をかがめた先輩のにやにや笑いが出現し、こっそり耳打ちされてしまう。
「今、受信能力までダブってなくて良かったーって思っただろ!?」
「別に」
「……ニヤけてんだよ、顔がっ!」
「い、いてっ!ほらほらアホーな事言ってると先輩もダブりますよ、学年!」
「うっ……!」
 校舎の方から人影が現れた。
「おーい、そこのっ、あー……ダブルなつめ!」
「あ、アイコちゃんだー!」
 呼ばれて俺達はその場から撤退する事にした。フェンスから下りた先輩が、やっぱり楽しそうな顔でイジメへと走る。
「お前等の新担任ってアイコちゃんだってな。ご愁傷様♪」
「いたみいります……」
 立ち去ろうとする俺達の背中に、先輩が再度声をかけてきた。
「あーっと、いっけね!待った、お前等に今日の戦利品!」
「は?…………ちょ、ちょっと先輩、まだ追試合格してなかったんですか!?」
「何を言う!七転八倒の末、ちゃんと九回目の追試で合格してるぞ!これはさっき緑川先生から預かったの!」
 高広先輩はポケットから取り出した品を宙に向かって放り投げた。
「ほら、お前等の戦利品だ!」
 俺達は秋風の中へ両手を伸ばし、今日の見上げた空と同じく青と白のカラーが入った新しい名札を、幸せを掴み取るようにして元気良く受け取った。





 '06/10/07



〈了〉


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