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番外16.さっちゃんの災難な一日
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よく漫画なんかで、何かの下敷きになって潰された時「むぎゅう」って音で表現されるだろ?
あれ、本当に「むぎゅう」って音がするんだ。知ってたか?
知らなかったなら、覚えとけ。
ついさっき、俺が身をもって体験したんだから、間違いない。
「佐塚さんっ!しっかりしてくださいっ!佐塚さんっ!」
「うるせぇ黙れ筋肉。生きてるから、耳元でぎゃあぎゃあ騒ぐな」
目を開けて見れば、目の前に男らしい端正な顔をこれでもかというぐらい盛大に歪めて、泣きそうな顔でのぞきこむ筋肉部下の姿が視界いっぱいに広がった。
ああくそ、目がチカチカする。
こりゃ、あれだな。
後頭部おもいっきりぶつけた後遺症。
それとも、デカイ筋肉の塊の下敷きになって酸欠状態にでもなったかな。
「俺、気絶してたか?」
ゆっくり起き上がろうとすると、筋肉部下が背中を腕で支え、力強く抱き起こしてくれる。
途端にズキンと後頭部に痛みが走り、「いっ……」と呻いて顔を歪めると、筋肉部下が抱きかかえんばかりに覆いかぶさって「大丈夫ですか?!」と再び喚いた。
だから、うるせえ。そして、近い。暑苦しい。
「答えろ。俺は気絶してたのか?」
睨み上げながらそう言うと、筋肉部下は……井上は男らしく太い眉を斜めに下げてなさけない顔を見せながら、「多分、ほんの数秒だけ」と答えた。
そんなにびくつくなよ。別に取って食いやしないよ。
自分がまぬけな気絶面を長時間さらしてたんじゃないかと、ちょっと心配になっただけだ。
なんだか知らないが、周りにギャラリーも随分集まってるし。
「ごめんなさい、佐塚さん。俺のせいで」
井上が俺の体を逞しい胸元に引き寄せながら、しゅん、と項垂れる。
筋肉の塊だけあって、体温高え!
あったかいけど、男くさい!
正直ちょっと心地いいが、ギャラリーの目が気になるので、逞しい胸板を肘で押して少し体を離す。
するとたちまち離すまいとぎゅっと抱き込まれ、「どこか痛い所はないですか」と体のあちこちにそっと触れられた。
その触り方やめろ。変なところが反応するだろ。
こいつが心配する気持ちもわかる。
俺が気絶する原因を作ったのは、井上だ。
しかし、第一営業部では魔のスポットと呼ばれている資料棚で、背の届かない場所にあるファイルを取ってくれと井上に頼んだのは、俺だ。
奥に挟まってしまったファイルを取るために結局小さな脚立を使い、降りるときにそれを足にひっかけて倒したのは井上で、そのせいで俺の上に筋肉の塊が降って来ることになっただけだ。
その瞬間はさすがにちょっと死ぬかと思ったが。
なにはともあれ、無事だったのだから何も問題ない。
ぶつけた後頭部は痛いが、それ以外はどうやらなんともなさそうだ。
こんなことでいちいち「おまえのせいだ」とぎゃあぎゃあ騒ぐ狭量な男だなんて思われたくない。
ここは上司として「気にするな、おまえのせいじゃない」とさらっと言ってやって、給湯室で氷でももらって頭を冷やしておけばいい。
そこまで考えつき、うんうんと自分の中で納得したあと、「気にするな」という台詞を用意して口から出そうとした瞬間、俺の体は勢いよく宙に舞い上がった。気がした。
……なんだ?!
「佐塚さん!病院行きましょう!病院!」
急に体が浮いて驚いた俺がしがみついたのは、筋肉部下の太い首。
背中と膝裏の両方に、固く引き締まった筋肉の感触がある。
これは……もしかして……
「ぎゃーっ!やめろ馬鹿井上!おろせっ!」
人生初、お姫様抱っこ!!!
「ちょっ……暴れないでください!落っこちたらどうするんですか?!」
「馬鹿馬鹿筋肉馬鹿!こんな目に合わされるぐらいなら、落っこちた方がマシだ!」
「バカな事言わないでください。とにかく病院に行きますから!」
さすが筋肉部下。きっと脳まで筋肉で出来ている。
考えることは、頭打った→気絶した→病院の一直線。
正しい。正しいかもしれないが、やり方が間違ってる!
うわ、こいつ廊下に出たよ!
どこぞの部の女子が、驚いた顔してこっち見てるだろーーーー!!!
俺は思わず井上の肩に顔を押し付けて隠し、「頼むから降ろしてくれ」と小さな声で懇願する。
俺を抱いたままずんずん歩き続ける井上の耳に届くように、「もう痛くない」「歩ける」「病院は自分で行く」「おまえのせいじゃない」を延々繰り返すが、脳筋は一向に聞き入れてくれない。
ああ、もうすぐ会社の玄関出ちまうじゃねーかよ!
俺は意を決してがばりと顔を上げ、すぅっと息を吸い込む。
「恥ずかしいんだよ!この筋肉馬鹿!歩けるって言ってるだろー!!!」
男の耳を思い切り引っ張りながらそう叫ぶと、大音量に耳がきぃんとなったらしい男が顔を顰めながら、ようやく足を止めた。
ほっと胸を撫で下ろし、降りようとごそごそ身じろぐ。
なんてこった。ここまで一体どれだけの人数に目撃されたんだろう。
佐塚修二、一生の恥!
女はなんで、こんな恥ずかしいものに憧れるんだろうな?!
「佐塚さん……」
「ああ?」
早く降ろせよ、と目の前にある男らしい顔に睨むような視線を向けると、筋肉部下が困ったような顔をこちらに向ける。
「佐塚さんは頭を打ってるんですよ。そんな風に大きな声を出したり、暴れたりしちゃダメです」
子供を諭すような穏やかな目で、井上が俺を見つめる。
なんだよその目は。
そんなことわかってるけど、しょうがないだろ。おまえが恥ずかしいことするから……
ぐっと息をのんで、そのまま見つめ返していると、井上がふっと表情を崩す。
なんだよその顔。なんでそんな顔して笑うんだよ!
やんちゃな子を見守るみたいな顔、するんじゃねーよ!
「わかったら、大人しくしてて下さいね」
にーっこり、という表現が一番しっくりくるような表情を見せたかと思いきや、井上は再び歩き出す。
さっきよりはゆっくりと、しかし、一歩一歩確実に、会社の正面玄関に近づいていく。
だからっ!なんでっ!俺は降ろしてくれって言ってるだろ?!
頼む井上!おろしてくれ!俺の人生が今この瞬間、ここで終わりそうなんだ!
「恥ずかしかったら、さっきみたいに顔を俺の肩に埋もれさせとけばいいでしょ?」
しれっとそんなことを言う筋肉部下の声に、俺は一気に絶望の海に突き落とされた。
こいつ、降ろす気全然ない。
泣きそうになりながら、あきらめの境地に至った俺は男の広い肩に顔を埋める。
こうなったら、大人しくしてるしかない。
ここで騒いで時間を食うより、とっとと病院に連れていかれた方がなんぼかマシ。
受付のお姉ちゃんが、「タクシー呼びますよ、ちょっとお待ちください」なんて言うもんだから、俺と井上はお姫様抱っこ状態のまま、正面玄関待機。
これ俺、恥ずかしくて余裕で死ねる。
明日からどういう顔して会社に来ればいいんだ?
「佐塚さん、ちょっと待っててくださいね。受付さんがタクシー呼んでくれるって」
耳元で囁くなよ。
おまえ無駄にいい声してるんだからさ!
ちょっとぞくっとしちゃっただろ!今!
「うう……」と唸り声を上げると、「苦しいですか?大丈夫?」と、耳に唇をくっつけるようにして囁いてくる。
だからそれ、やめろって。
額を肩に擦り付けながら、イヤイヤと首を横に振ると、くすっと笑うのが聞こえた。
「佐塚さん、意外と軽いですね。抱っこすると細いし。なんか女の子抱き上げてるみたいだ」
……ダメだ。
俺今死んだ。
もう、恥ずか死んだ。
今この瞬間爆破テロでも起こって、俺ごとこのビルを吹っ飛ばしてくれねーかな。
数日後、「筋肉王子と怒れる姫」というタイトルつきで、お姫様抱っこ動画がKカンパニー仲良しこよし女子たちのライングループに流されたと知った俺が、しばらくの間、筋肉部下をネチネチといたぶり続けたのは言うまでもない。
あれ、本当に「むぎゅう」って音がするんだ。知ってたか?
知らなかったなら、覚えとけ。
ついさっき、俺が身をもって体験したんだから、間違いない。
「佐塚さんっ!しっかりしてくださいっ!佐塚さんっ!」
「うるせぇ黙れ筋肉。生きてるから、耳元でぎゃあぎゃあ騒ぐな」
目を開けて見れば、目の前に男らしい端正な顔をこれでもかというぐらい盛大に歪めて、泣きそうな顔でのぞきこむ筋肉部下の姿が視界いっぱいに広がった。
ああくそ、目がチカチカする。
こりゃ、あれだな。
後頭部おもいっきりぶつけた後遺症。
それとも、デカイ筋肉の塊の下敷きになって酸欠状態にでもなったかな。
「俺、気絶してたか?」
ゆっくり起き上がろうとすると、筋肉部下が背中を腕で支え、力強く抱き起こしてくれる。
途端にズキンと後頭部に痛みが走り、「いっ……」と呻いて顔を歪めると、筋肉部下が抱きかかえんばかりに覆いかぶさって「大丈夫ですか?!」と再び喚いた。
だから、うるせえ。そして、近い。暑苦しい。
「答えろ。俺は気絶してたのか?」
睨み上げながらそう言うと、筋肉部下は……井上は男らしく太い眉を斜めに下げてなさけない顔を見せながら、「多分、ほんの数秒だけ」と答えた。
そんなにびくつくなよ。別に取って食いやしないよ。
自分がまぬけな気絶面を長時間さらしてたんじゃないかと、ちょっと心配になっただけだ。
なんだか知らないが、周りにギャラリーも随分集まってるし。
「ごめんなさい、佐塚さん。俺のせいで」
井上が俺の体を逞しい胸元に引き寄せながら、しゅん、と項垂れる。
筋肉の塊だけあって、体温高え!
あったかいけど、男くさい!
正直ちょっと心地いいが、ギャラリーの目が気になるので、逞しい胸板を肘で押して少し体を離す。
するとたちまち離すまいとぎゅっと抱き込まれ、「どこか痛い所はないですか」と体のあちこちにそっと触れられた。
その触り方やめろ。変なところが反応するだろ。
こいつが心配する気持ちもわかる。
俺が気絶する原因を作ったのは、井上だ。
しかし、第一営業部では魔のスポットと呼ばれている資料棚で、背の届かない場所にあるファイルを取ってくれと井上に頼んだのは、俺だ。
奥に挟まってしまったファイルを取るために結局小さな脚立を使い、降りるときにそれを足にひっかけて倒したのは井上で、そのせいで俺の上に筋肉の塊が降って来ることになっただけだ。
その瞬間はさすがにちょっと死ぬかと思ったが。
なにはともあれ、無事だったのだから何も問題ない。
ぶつけた後頭部は痛いが、それ以外はどうやらなんともなさそうだ。
こんなことでいちいち「おまえのせいだ」とぎゃあぎゃあ騒ぐ狭量な男だなんて思われたくない。
ここは上司として「気にするな、おまえのせいじゃない」とさらっと言ってやって、給湯室で氷でももらって頭を冷やしておけばいい。
そこまで考えつき、うんうんと自分の中で納得したあと、「気にするな」という台詞を用意して口から出そうとした瞬間、俺の体は勢いよく宙に舞い上がった。気がした。
……なんだ?!
「佐塚さん!病院行きましょう!病院!」
急に体が浮いて驚いた俺がしがみついたのは、筋肉部下の太い首。
背中と膝裏の両方に、固く引き締まった筋肉の感触がある。
これは……もしかして……
「ぎゃーっ!やめろ馬鹿井上!おろせっ!」
人生初、お姫様抱っこ!!!
「ちょっ……暴れないでください!落っこちたらどうするんですか?!」
「馬鹿馬鹿筋肉馬鹿!こんな目に合わされるぐらいなら、落っこちた方がマシだ!」
「バカな事言わないでください。とにかく病院に行きますから!」
さすが筋肉部下。きっと脳まで筋肉で出来ている。
考えることは、頭打った→気絶した→病院の一直線。
正しい。正しいかもしれないが、やり方が間違ってる!
うわ、こいつ廊下に出たよ!
どこぞの部の女子が、驚いた顔してこっち見てるだろーーーー!!!
俺は思わず井上の肩に顔を押し付けて隠し、「頼むから降ろしてくれ」と小さな声で懇願する。
俺を抱いたままずんずん歩き続ける井上の耳に届くように、「もう痛くない」「歩ける」「病院は自分で行く」「おまえのせいじゃない」を延々繰り返すが、脳筋は一向に聞き入れてくれない。
ああ、もうすぐ会社の玄関出ちまうじゃねーかよ!
俺は意を決してがばりと顔を上げ、すぅっと息を吸い込む。
「恥ずかしいんだよ!この筋肉馬鹿!歩けるって言ってるだろー!!!」
男の耳を思い切り引っ張りながらそう叫ぶと、大音量に耳がきぃんとなったらしい男が顔を顰めながら、ようやく足を止めた。
ほっと胸を撫で下ろし、降りようとごそごそ身じろぐ。
なんてこった。ここまで一体どれだけの人数に目撃されたんだろう。
佐塚修二、一生の恥!
女はなんで、こんな恥ずかしいものに憧れるんだろうな?!
「佐塚さん……」
「ああ?」
早く降ろせよ、と目の前にある男らしい顔に睨むような視線を向けると、筋肉部下が困ったような顔をこちらに向ける。
「佐塚さんは頭を打ってるんですよ。そんな風に大きな声を出したり、暴れたりしちゃダメです」
子供を諭すような穏やかな目で、井上が俺を見つめる。
なんだよその目は。
そんなことわかってるけど、しょうがないだろ。おまえが恥ずかしいことするから……
ぐっと息をのんで、そのまま見つめ返していると、井上がふっと表情を崩す。
なんだよその顔。なんでそんな顔して笑うんだよ!
やんちゃな子を見守るみたいな顔、するんじゃねーよ!
「わかったら、大人しくしてて下さいね」
にーっこり、という表現が一番しっくりくるような表情を見せたかと思いきや、井上は再び歩き出す。
さっきよりはゆっくりと、しかし、一歩一歩確実に、会社の正面玄関に近づいていく。
だからっ!なんでっ!俺は降ろしてくれって言ってるだろ?!
頼む井上!おろしてくれ!俺の人生が今この瞬間、ここで終わりそうなんだ!
「恥ずかしかったら、さっきみたいに顔を俺の肩に埋もれさせとけばいいでしょ?」
しれっとそんなことを言う筋肉部下の声に、俺は一気に絶望の海に突き落とされた。
こいつ、降ろす気全然ない。
泣きそうになりながら、あきらめの境地に至った俺は男の広い肩に顔を埋める。
こうなったら、大人しくしてるしかない。
ここで騒いで時間を食うより、とっとと病院に連れていかれた方がなんぼかマシ。
受付のお姉ちゃんが、「タクシー呼びますよ、ちょっとお待ちください」なんて言うもんだから、俺と井上はお姫様抱っこ状態のまま、正面玄関待機。
これ俺、恥ずかしくて余裕で死ねる。
明日からどういう顔して会社に来ればいいんだ?
「佐塚さん、ちょっと待っててくださいね。受付さんがタクシー呼んでくれるって」
耳元で囁くなよ。
おまえ無駄にいい声してるんだからさ!
ちょっとぞくっとしちゃっただろ!今!
「うう……」と唸り声を上げると、「苦しいですか?大丈夫?」と、耳に唇をくっつけるようにして囁いてくる。
だからそれ、やめろって。
額を肩に擦り付けながら、イヤイヤと首を横に振ると、くすっと笑うのが聞こえた。
「佐塚さん、意外と軽いですね。抱っこすると細いし。なんか女の子抱き上げてるみたいだ」
……ダメだ。
俺今死んだ。
もう、恥ずか死んだ。
今この瞬間爆破テロでも起こって、俺ごとこのビルを吹っ飛ばしてくれねーかな。
数日後、「筋肉王子と怒れる姫」というタイトルつきで、お姫様抱っこ動画がKカンパニー仲良しこよし女子たちのライングループに流されたと知った俺が、しばらくの間、筋肉部下をネチネチといたぶり続けたのは言うまでもない。
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