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POSITION・2 ローマ
POSITION・CHANGE
しおりを挟む男は、昼間のトラストベレでの出来事を、電話の向こうの相手に伝えていた。国際電話である。
「サルヴァトーレ・インツェリッロが金髪の少年と?」
電話の相手が、眉を寄せるようにして、問い返した。
「はっ。今、身元を調べさせています」
男は言った。
「あの男にそんな趣味があったとは、な」
「随分ときれいな少年です」
「なるほど。――調べがついたら連絡を入れろ。事によってはその少年も使える」
「かしこまりました、ドン.ゴッティ」
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