249 / 249
ザッパムーン・ンバディス星間戦争
最終話。そして、元の鞘に収まる
しおりを挟む
そして3日後、
「「「万物を司る神々よ。どうか私たちに力をお貸し下さい」」」
エミールの頑張りによって全回復したヘクディーにアボシー、カルラは、また輪になって祈りの言葉を唱え始める。
「「「戦争で亡くなった御霊をどうか現世にお戻し下さい」」」
「ん?ここはどこだ?儂は艦隊の指揮を執っていたはずだが…」
先日の戦争で亡くなった、主にンバディス星人だが、祈りを捧げると、1人、また1人と生き返り、サフィンザー宮殿の館の前の庭に、姿を現すのであった。
「そうだ!エンリコにロバートにジョーンを探さねば!」
ンバディス星第8艦隊将軍、ガロル・ギガンディスは、現場の最高責任者という立場も忘れ、先に亡くなった子供たちを探し始めた。
その間にもヘクディーにアボシーにカルラの祈りは続き、続々と戦死者が復活する。
「あれ?ここは…」
「おぉ、ジョーン、生きておったか!亡くなったかと思い心配したぞ」
「父上殿。私は第7艦隊を指揮していたはずですが、現状はどうなっていますか?それよりここは…」
「そんなことはどうでも良い!エンリコにロバートを探すぞ!」
「は、はい!」
そして、ガロル将軍は無事残りの2人も見つけ出し、1人号泣するのであった。
そして1時間後、最後の1人を復活させ、ヘクディーにアボシーにカルラはエミール分不足で倒れそうになるものの3人の子供たちに支えられ、エミールの部屋に運ばれ、エミールはまた枯れるまで、3人を抱くのであった。
そして、3人共に妊娠するのであった。
ザッパムーン星には長距離航行する宇宙艦は戦艦の他に、ファクトリニス王国やプランティニカ王国の所有する船が複数あったため、両国の所有する船に分乗して、ンバディス星人たちは、祖星へ帰って行くのであった。
ンバディス星であるが、大義なき戦争を仕掛けた責任を取らされ、サルフレネシア銀河の警察機構の任から降ろされることになった。そして、ザッパムーン星に多額の慰謝料を支払うことに決まるのであった。
当然星中の住民が以前の生活に戻るための全体の指揮を執るのはエミール。その下に他のエミール家の者たち、その下に各国の王。避難していた各国の住人たちもシェルターから解放され、皆積極的に活動し、徐々に普段の生活に近づくのであった。
「我が祖星が済まぬことをした」
状況が落ち着き、復学したエミールたちにかけられた言葉は、ンバディス星人で、同級生でもあるアーロッティ・ンガンティスからの謝罪であった。
「我々は子供の身。あなたでは止めることはできなかったわけですし、あなたが謝罪することではありませんよ」
そう答えるエミールに対し、
「しかし同胞のしでかしたこと。謝らずには済まされぬ」
「分かりました。お気持ちは受け取っておきます」
アーロッティは、気にしていつもの調子ではないが、ムルッディ・スカローやルイディー・テルロマティア、メロディア・アガンティニスとは普通に話せ、そして時間が来て授業が始まるのであった。
「音もしないし、普通ね」
「そりゃそうよ。まだ妊娠検査薬でも分からない時期ですもの」
「エミールやはりスケベ。エミール家、一家揃ってキールー星に来ないか?」
「だから行かないって!」
ヘクディーたちが妊娠したと話したら、ルイディーが音がしないかとヘクディーのお腹に耳を当て、メロディアはまたキール星への移住を勧めてきた。
復学して1週間が経ち、アーロッティもいつもの調子を取り戻した。
ヘクディーにアボシーにカルラ、エアハルトにエーレンフリートにコルネリア。エミール家一同に平和な時が訪れた。
「たくさん勉強して立派な星王にならなくてはな」
「エミール様はもう立派な星王ですわよ」
エミールがそう意気込みを話すと、ヘクディーは手放しに褒めるのであった。
― 完 ―
「「「万物を司る神々よ。どうか私たちに力をお貸し下さい」」」
エミールの頑張りによって全回復したヘクディーにアボシー、カルラは、また輪になって祈りの言葉を唱え始める。
「「「戦争で亡くなった御霊をどうか現世にお戻し下さい」」」
「ん?ここはどこだ?儂は艦隊の指揮を執っていたはずだが…」
先日の戦争で亡くなった、主にンバディス星人だが、祈りを捧げると、1人、また1人と生き返り、サフィンザー宮殿の館の前の庭に、姿を現すのであった。
「そうだ!エンリコにロバートにジョーンを探さねば!」
ンバディス星第8艦隊将軍、ガロル・ギガンディスは、現場の最高責任者という立場も忘れ、先に亡くなった子供たちを探し始めた。
その間にもヘクディーにアボシーにカルラの祈りは続き、続々と戦死者が復活する。
「あれ?ここは…」
「おぉ、ジョーン、生きておったか!亡くなったかと思い心配したぞ」
「父上殿。私は第7艦隊を指揮していたはずですが、現状はどうなっていますか?それよりここは…」
「そんなことはどうでも良い!エンリコにロバートを探すぞ!」
「は、はい!」
そして、ガロル将軍は無事残りの2人も見つけ出し、1人号泣するのであった。
そして1時間後、最後の1人を復活させ、ヘクディーにアボシーにカルラはエミール分不足で倒れそうになるものの3人の子供たちに支えられ、エミールの部屋に運ばれ、エミールはまた枯れるまで、3人を抱くのであった。
そして、3人共に妊娠するのであった。
ザッパムーン星には長距離航行する宇宙艦は戦艦の他に、ファクトリニス王国やプランティニカ王国の所有する船が複数あったため、両国の所有する船に分乗して、ンバディス星人たちは、祖星へ帰って行くのであった。
ンバディス星であるが、大義なき戦争を仕掛けた責任を取らされ、サルフレネシア銀河の警察機構の任から降ろされることになった。そして、ザッパムーン星に多額の慰謝料を支払うことに決まるのであった。
当然星中の住民が以前の生活に戻るための全体の指揮を執るのはエミール。その下に他のエミール家の者たち、その下に各国の王。避難していた各国の住人たちもシェルターから解放され、皆積極的に活動し、徐々に普段の生活に近づくのであった。
「我が祖星が済まぬことをした」
状況が落ち着き、復学したエミールたちにかけられた言葉は、ンバディス星人で、同級生でもあるアーロッティ・ンガンティスからの謝罪であった。
「我々は子供の身。あなたでは止めることはできなかったわけですし、あなたが謝罪することではありませんよ」
そう答えるエミールに対し、
「しかし同胞のしでかしたこと。謝らずには済まされぬ」
「分かりました。お気持ちは受け取っておきます」
アーロッティは、気にしていつもの調子ではないが、ムルッディ・スカローやルイディー・テルロマティア、メロディア・アガンティニスとは普通に話せ、そして時間が来て授業が始まるのであった。
「音もしないし、普通ね」
「そりゃそうよ。まだ妊娠検査薬でも分からない時期ですもの」
「エミールやはりスケベ。エミール家、一家揃ってキールー星に来ないか?」
「だから行かないって!」
ヘクディーたちが妊娠したと話したら、ルイディーが音がしないかとヘクディーのお腹に耳を当て、メロディアはまたキール星への移住を勧めてきた。
復学して1週間が経ち、アーロッティもいつもの調子を取り戻した。
ヘクディーにアボシーにカルラ、エアハルトにエーレンフリートにコルネリア。エミール家一同に平和な時が訪れた。
「たくさん勉強して立派な星王にならなくてはな」
「エミール様はもう立派な星王ですわよ」
エミールがそう意気込みを話すと、ヘクディーは手放しに褒めるのであった。
― 完 ―
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
156
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる