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ザッパムーン・ンバディス星間戦争
ザッパムーン星王略式就任式
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ンバディス星からの戦艦艦隊の出撃により、エミール一家は、ザガントリア王立学院のみならず、エトワール学院も休学することとなった。
そして、エミール一家は、全員集合して、または個別に専門分野に散らばったりと様々な形態があるが、連日会議に多くの時間を割き、会議の合間を縫って、様々な報告を受けたり、責任者としての書類仕事に従事。それがこの一家のスケジュールのほとんどを占めていた。
そんな中、エミールが書類仕事をしていると、
「旦那様、アハントルト王国のドナートヴィッチ・アルキバン国王から通信が入っております」
「すぐに向かう」
エミールは書類を一旦片付けて、通信室に向かった。
「エミール議長、急にお時間を取らせてしまって申し訳ない」
「いえいえ。重要な案件なのでしょう?それに時間を割くことは当然だと思っております」
エミールはまだ要件は分かっていなかったが、ドナートヴィッチ国王が、祖父としてではなく、全世界首脳会談の議長として、自分を呼んでいること、世界中で、政治・行政で多忙な時期に時間を割いたことで、政治色の濃い内容でかつ重要案件だと感じ、そう答えるのであった。
「時間が惜しいので早速用件を伝えるが、最後の反対者だったスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王が折れたため、各国と通信で会談した結果、緊急時のため略式ではあるが、貴殿、エミール・ザガントリアを星王にするための式を開催したいと思い、本人の意思を確認するために私が代表として意思の確認を伺うことになった次第だ」
各国に置かれたテレビ電話は何もサフィンザー宮殿だけに繋がるものではない。他のテレビ電話にも繋げることができ、エミールは、この緊急時、各国の首脳が超多忙な時期に時間を割いて、自分を星王に就任させようと奮闘したことにいたく感動し、
「私を星王に推挙するために尽力され、痛み入ります。その申し出、喜んで受けさせていただきます」
「おぉ、そうですか。それでは早急に式を実現するため動かせていただきます」
「感謝申し上げます」
「いえいえ、これも戦争に勝つため。強い権限を持つものが居た方が良いと勝手に動いた結果なので、議長は何も気にする必要はありませんよ」
そして短い別れの挨拶をして通信を終え、エミールは執務に戻るのであった。
その翌日、
「今日は急遽ではありますが、エミール様の星王就任の式を予定されております」
エミールは驚いた。昨日の今日で、予定が組まれるとは思っていなかったからだ。
「分かった。心づもりはしておく」
そして、またエミールは忙しく政務をこなすのであった。
そして、エミールの星王就任式の時間となった。
場所はサフィンザー宮殿の謁見の間。
「エミール・ザガントリア議長のおなーりー」
そして扉が開かれた。
玉座までの道には各校の国王が、護衛もなしに居並び、玉座の手前には、エリーカ・ホーラル マームダラ教教皇がおり、皆に拍手で出迎えられた。
エミールは、背筋を伸ばし、堂々と玉座前まで移動した。
「これより、エミール・ザガントリアの星王就任式を執り行う」
堂々と式の開始を宣言される中、エリーカ教皇とエミールは、対面し、
「エミール・ザガントリアよ、あなたはこの星のため、この星の人々のために尽力することを誓いますか?」
「はい。誓います」
「本来であればここで各大陸の宝玉を渡すことになっているのですが、もうお持ちですよね?ですのでこういうものを用意しました」
エミールはエリーカ教皇から月桂樹の冠を頭にいただいた。
「私、エリーカ・ホーラルが、マームダラ教教皇の名において、エミール・ザガントリアをこの星の星王と認めたことをここに宣言する」
満場の拍手のもと、エミールの星王の就任式は幕を下ろすのであった。
そして、各国国王は帰っていき、エミールも、余韻に浸る暇も無いまま執務に戻るのであった。
そして、エミール一家は、全員集合して、または個別に専門分野に散らばったりと様々な形態があるが、連日会議に多くの時間を割き、会議の合間を縫って、様々な報告を受けたり、責任者としての書類仕事に従事。それがこの一家のスケジュールのほとんどを占めていた。
そんな中、エミールが書類仕事をしていると、
「旦那様、アハントルト王国のドナートヴィッチ・アルキバン国王から通信が入っております」
「すぐに向かう」
エミールは書類を一旦片付けて、通信室に向かった。
「エミール議長、急にお時間を取らせてしまって申し訳ない」
「いえいえ。重要な案件なのでしょう?それに時間を割くことは当然だと思っております」
エミールはまだ要件は分かっていなかったが、ドナートヴィッチ国王が、祖父としてではなく、全世界首脳会談の議長として、自分を呼んでいること、世界中で、政治・行政で多忙な時期に時間を割いたことで、政治色の濃い内容でかつ重要案件だと感じ、そう答えるのであった。
「時間が惜しいので早速用件を伝えるが、最後の反対者だったスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王が折れたため、各国と通信で会談した結果、緊急時のため略式ではあるが、貴殿、エミール・ザガントリアを星王にするための式を開催したいと思い、本人の意思を確認するために私が代表として意思の確認を伺うことになった次第だ」
各国に置かれたテレビ電話は何もサフィンザー宮殿だけに繋がるものではない。他のテレビ電話にも繋げることができ、エミールは、この緊急時、各国の首脳が超多忙な時期に時間を割いて、自分を星王に就任させようと奮闘したことにいたく感動し、
「私を星王に推挙するために尽力され、痛み入ります。その申し出、喜んで受けさせていただきます」
「おぉ、そうですか。それでは早急に式を実現するため動かせていただきます」
「感謝申し上げます」
「いえいえ、これも戦争に勝つため。強い権限を持つものが居た方が良いと勝手に動いた結果なので、議長は何も気にする必要はありませんよ」
そして短い別れの挨拶をして通信を終え、エミールは執務に戻るのであった。
その翌日、
「今日は急遽ではありますが、エミール様の星王就任の式を予定されております」
エミールは驚いた。昨日の今日で、予定が組まれるとは思っていなかったからだ。
「分かった。心づもりはしておく」
そして、またエミールは忙しく政務をこなすのであった。
そして、エミールの星王就任式の時間となった。
場所はサフィンザー宮殿の謁見の間。
「エミール・ザガントリア議長のおなーりー」
そして扉が開かれた。
玉座までの道には各校の国王が、護衛もなしに居並び、玉座の手前には、エリーカ・ホーラル マームダラ教教皇がおり、皆に拍手で出迎えられた。
エミールは、背筋を伸ばし、堂々と玉座前まで移動した。
「これより、エミール・ザガントリアの星王就任式を執り行う」
堂々と式の開始を宣言される中、エリーカ教皇とエミールは、対面し、
「エミール・ザガントリアよ、あなたはこの星のため、この星の人々のために尽力することを誓いますか?」
「はい。誓います」
「本来であればここで各大陸の宝玉を渡すことになっているのですが、もうお持ちですよね?ですのでこういうものを用意しました」
エミールはエリーカ教皇から月桂樹の冠を頭にいただいた。
「私、エリーカ・ホーラルが、マームダラ教教皇の名において、エミール・ザガントリアをこの星の星王と認めたことをここに宣言する」
満場の拍手のもと、エミールの星王の就任式は幕を下ろすのであった。
そして、各国国王は帰っていき、エミールも、余韻に浸る暇も無いまま執務に戻るのであった。
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