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国の学校と宇宙の学校

エトワール学園に通い始めて―4

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 それからまた数日が過ぎ去った。

 エミール家と休み時間に会話をする生徒がムルッディに加え、


「ンバディス星人のアーロッティ・ンガンティスという。ンバディス星は長年この銀河の警察組織が置かれており、私はそこの長になるべくこの学校に通っている。よろしく」

「ビトン星人の。ルイディー・テルロマティアよ。よろしく」

「新星キールー星人のメロディア・アガンティニスだ。キールー星は、生まれたばかりの星で、いつも労働者を募集している。人材ないか?高給で雇うよ?いつでも募集しているので紹介よろしく」


 と、人が増え、現在は


 男:エミール、エアハルト、エーレンフリート、ムルッディ、アーロッティ

 女:ヘクディー、アボシー、カルラ、コルネリア、ルイディー、メロディア


 という集まりになった。

 基本的な話が終わったら、


「今、上層部の動きがおかしいのだ。どこかに戦争を仕掛けようとして内偵しているようで、自分も、自分なりに上層部に探りを入れている最中だ」


 というアーロッティの物騒な話しだとか、


「ねぇねぇこの服見てみて。ここのラインのカットだとか、このすそのフリルだとか、かわいくない?」


 と、ファッションの話しを中心にしてくるルイディーだとか、


「ルイディー、違う違う。大事なのは裸。どれだけの子供を産めるか。キールー星、人、少ない。ヘクディー家の人間、性欲強そう、いっぱい産みそう。キールー星人、人材のため、国で雇う。子供、公費で育てる。エミール、来ないか?」

「僕にはもう子供いるから!嫁もいるから!ザッパムーン星で仕事も決まってるから!」

「…そうか。残念。スケベなヤツがたら紹介ししてくれ。スケベならスケベである程いい。ドスケベが一番いい。こちらも募集している。いたら紹介してくれ」

「あぁ、分かった。紹介するよ」

「頼む」


 と、やたら危険な会話をするメロディアだとか。

 趣味がバラバラ、ジャンルがバラバラな話しが行なわれていた。



 数日後、また、授業が終わり、みんなで集まろうとしていると、


「ィル君?特待生のエミール・ザガントリア君?」

「あ。先生!こっちです!エミール様、神学部のフィリフレネシア先生が呼んでますよ」


 アボシーがエミールを呼んでいる先生を見つけて、エミールに声をかけてきた。


「君がエミール君?」

「はい。エミールです」


 アボシーにフィリフレネシアと呼ばれたその女の先生は、


「あなた、ザッパムーン星の星王候補よね?あなたにザッパムーン星代表として話があるの。来てくれる?」

「この後授業があるのですが?」


 フィリフレネシアはため息を吐き、


「ここをどこだと思ってるの?エトワール学園よ?あっちで10時間話してもこっちじゃ1分もかからないわ」

「それなら、家族を連れて行ってもいいですか?」

「参加者はあなたが決めていいわ。でも、早くしなさいね」


 そうして、エミール家の人間はフィリフレネシア先生に連れて行かれるのであった。
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