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出遅れた国
結婚披露宴の準備
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「これより、ジロウ・アソウとアメリア・ウォムスレーの結婚式を執り行う」
場所はアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸。そこで二郎とアメリアの結婚式が執り行われていた。
「ジロウ・アソウはアメリア・ウォムスレー妻とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
列席者は麻宗家の面々にナターリア王女、ハンシオーガ王国からはジャスパー国王とサンドリン王妃が来ていた。
「アメリア・ウォムスレーは、ジロウ・アソウを夫とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
ちなみに、これより後にアンニヨロ王太子とナターリア王女の結婚披露宴が控えており、二郎とアメリアの披露宴はその後に予定されており、ずいぶん先の予定である。
「それでは指輪をはめて下さい」
アメリアは二郎の左手薬指に指輪をはめ、二郎はアメリアの左手薬指に指輪をはめた。
「それでは誓いのキスを」
二郎はアメリアに軽くキスをする。
「これにてジロウ・オカツカと、アメリア・ウォムスレーの婚約は成りました」
「新郎新婦が退出します。盛大な拍手でお見送り下さい」
「「「「「パチパチパチパチ」」」」」
その後、
「ジロウさん、この、スモークというのはどのような演出ですか?」
「床を這うようにして白い煙が流れてくる演出です」
二郎はアンニヨロ王太子とナターリア王女にフィリナーレ王太子妃、そしてアメリアに、
「ほら、こんな風に」
過去映像を見せながら、説明する。
「まぁ、綺麗。それで、レーザー光線というのは?」
「こういう光の線ができる演出です」
ここは王城。二郎はアンニヨロ王太子とナターリア王女、それにフィリナーレ王太子妃と、結婚披露宴についての打ち合わせ中である。そして、その後にアメリアとの結婚披露宴が控えているのでアメリアも一緒である。
「この二つは是非に取り入れたいですわね」
「ああ。そうだな」
準備は着々と進むのであった。
「汝、ジロウ・アソウを公爵の位に叙する」
「謹んでお受け致します」
ここはタンザナティア王国の王城、カカクトロス城。アメリアとの縁談を受けたため、ニムテズ大陸の平和に貢献したことと、他の国の爵位に合わせるため、公爵の位をもらった。
「なお、アソウ公爵にはまだ領地を与えないものとする。サガンガ王国にもアハントルト王国にも領地を持っていると聞く。そちらの管理が大変であろう。代替わりしてアソウ公爵の子供が公爵の位を引き継いだとき、領地を下賜するものとする」
その後、ジルベチア王国からも呼ばれ、公爵の位をもらい、そして、
「汝、ジロウ・アソウを公爵の位に叙する」
「謹んでお受け致します」
アハントルト王国からも公爵の位をもらうのであった。
*
「カオル・アソウ魔道士が参りました」
「うむ。通してくれ」
薫は部屋に入り、
「カオル・アソウ筆頭宮廷魔道士、ただ今参りました」
「よく来てくれた。まぁ座ってくれ」
「はっ」
ここはザガンガ王国の王城。薫はアバン国王に呼ばれてやって来た。
「早速だが本題だ。次期筆頭宮廷魔道士を育てておいてくれたまえ」
「と、言いますと?」
二郎がタンザナティア王国、ジルベチア王国、アハントルト王国で公爵になった。二郎はますます忙しくなるだろう。そこで、二郎を支える夫人として薫の筆頭宮廷魔道士の任を解いて、領地経営や社交に当たって欲しいそうだ。
「半年後までの間に筆頭宮廷魔道士の任を解こうと思っている。同時に西方諸島連合軍魔道士団総長もだ。西方諸島連合軍魔道士団総長はこちらで決めるので、君には次代の筆頭宮廷魔道士を育ててもらって半年以内に任命してもらいたい」
「格別のご配慮、ありがとうございます」
「うむ。それではそういうことだから頑張ってくれたまえ」
「はっ」
「以上だ」
宮廷魔道士の部屋に戻った薫は、副長のパッソン・ソーウェンを呼んだ。
「パッソン・ソーウェン、参りました」
薫は、半年以内に薫が筆頭宮廷魔道士の任を解かれることを説明し、
「私としては、君に次の筆頭宮廷魔道士になってもらいたいと思うのだがどうであろう?」
「私を選んで下さりありがとうございます。謹んでお受け致します」
それから、他の宮廷魔道士にも薫が筆頭宮廷魔道士の任を解かれること、次の筆頭宮廷魔道士に、パッソンを選んだことを説明し、
「それではパッソン君には筆頭宮廷魔道士の仕事をしてもらうぞ」
「はい」
筆頭宮廷魔道士の仕事の引き継ぎをするのであった。
場所はアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸。そこで二郎とアメリアの結婚式が執り行われていた。
「ジロウ・アソウはアメリア・ウォムスレー妻とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
列席者は麻宗家の面々にナターリア王女、ハンシオーガ王国からはジャスパー国王とサンドリン王妃が来ていた。
「アメリア・ウォムスレーは、ジロウ・アソウを夫とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
ちなみに、これより後にアンニヨロ王太子とナターリア王女の結婚披露宴が控えており、二郎とアメリアの披露宴はその後に予定されており、ずいぶん先の予定である。
「それでは指輪をはめて下さい」
アメリアは二郎の左手薬指に指輪をはめ、二郎はアメリアの左手薬指に指輪をはめた。
「それでは誓いのキスを」
二郎はアメリアに軽くキスをする。
「これにてジロウ・オカツカと、アメリア・ウォムスレーの婚約は成りました」
「新郎新婦が退出します。盛大な拍手でお見送り下さい」
「「「「「パチパチパチパチ」」」」」
その後、
「ジロウさん、この、スモークというのはどのような演出ですか?」
「床を這うようにして白い煙が流れてくる演出です」
二郎はアンニヨロ王太子とナターリア王女にフィリナーレ王太子妃、そしてアメリアに、
「ほら、こんな風に」
過去映像を見せながら、説明する。
「まぁ、綺麗。それで、レーザー光線というのは?」
「こういう光の線ができる演出です」
ここは王城。二郎はアンニヨロ王太子とナターリア王女、それにフィリナーレ王太子妃と、結婚披露宴についての打ち合わせ中である。そして、その後にアメリアとの結婚披露宴が控えているのでアメリアも一緒である。
「この二つは是非に取り入れたいですわね」
「ああ。そうだな」
準備は着々と進むのであった。
「汝、ジロウ・アソウを公爵の位に叙する」
「謹んでお受け致します」
ここはタンザナティア王国の王城、カカクトロス城。アメリアとの縁談を受けたため、ニムテズ大陸の平和に貢献したことと、他の国の爵位に合わせるため、公爵の位をもらった。
「なお、アソウ公爵にはまだ領地を与えないものとする。サガンガ王国にもアハントルト王国にも領地を持っていると聞く。そちらの管理が大変であろう。代替わりしてアソウ公爵の子供が公爵の位を引き継いだとき、領地を下賜するものとする」
その後、ジルベチア王国からも呼ばれ、公爵の位をもらい、そして、
「汝、ジロウ・アソウを公爵の位に叙する」
「謹んでお受け致します」
アハントルト王国からも公爵の位をもらうのであった。
*
「カオル・アソウ魔道士が参りました」
「うむ。通してくれ」
薫は部屋に入り、
「カオル・アソウ筆頭宮廷魔道士、ただ今参りました」
「よく来てくれた。まぁ座ってくれ」
「はっ」
ここはザガンガ王国の王城。薫はアバン国王に呼ばれてやって来た。
「早速だが本題だ。次期筆頭宮廷魔道士を育てておいてくれたまえ」
「と、言いますと?」
二郎がタンザナティア王国、ジルベチア王国、アハントルト王国で公爵になった。二郎はますます忙しくなるだろう。そこで、二郎を支える夫人として薫の筆頭宮廷魔道士の任を解いて、領地経営や社交に当たって欲しいそうだ。
「半年後までの間に筆頭宮廷魔道士の任を解こうと思っている。同時に西方諸島連合軍魔道士団総長もだ。西方諸島連合軍魔道士団総長はこちらで決めるので、君には次代の筆頭宮廷魔道士を育ててもらって半年以内に任命してもらいたい」
「格別のご配慮、ありがとうございます」
「うむ。それではそういうことだから頑張ってくれたまえ」
「はっ」
「以上だ」
宮廷魔道士の部屋に戻った薫は、副長のパッソン・ソーウェンを呼んだ。
「パッソン・ソーウェン、参りました」
薫は、半年以内に薫が筆頭宮廷魔道士の任を解かれることを説明し、
「私としては、君に次の筆頭宮廷魔道士になってもらいたいと思うのだがどうであろう?」
「私を選んで下さりありがとうございます。謹んでお受け致します」
それから、他の宮廷魔道士にも薫が筆頭宮廷魔道士の任を解かれること、次の筆頭宮廷魔道士に、パッソンを選んだことを説明し、
「それではパッソン君には筆頭宮廷魔道士の仕事をしてもらうぞ」
「はい」
筆頭宮廷魔道士の仕事の引き継ぎをするのであった。
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