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出遅れた国
午前のお茶会
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ハンシオーガ王国の姫、ナターリア王女とアメリア王女がアハントルト王国へ到着した翌日の朝。アハントルト王国の首都、ペンテレストロフは快晴であった。
麻宗家の朝。妻たちは朝の身だしなみを整えていた。
「おはようございます。どう?昨日はよく眠れた?」
「おはようございます。はい。馬車の移動で余程疲れていたのでしょう。ぐっすり眠れましたわ」
「それは良かったわ。では食堂で」
「はい。後ほど」
お付きのメイドのメイドに着替えさせられ、身だしなみを整えられ、食堂に向かうアメリア王女。
「皆様おはようございます」
「おはようアメリア王女」
「おはようございますアメリア王女」
皆が食卓に着き、食事を摂り始める。二郎が、
「アメリア王女、今日は何をなさるんですか?」
「アソウ卿、私はここに嫁ぎに来たんです。皆さんアメリアと呼んで下さい」
「あ、あぁ。分かったアメリア」
「まだこちらに来て右も左も分かりませんから、まずは案内を頼んで屋敷を見て回りたいと思いますわ」
「それから?」
「あとはまだ決めておりませんわ」
すると、ミネルバが、
「今日は午前は妻たちでお茶会を開きますのであなたも参加しますか?」
「はい。楽しいお茶会にしましょうね」
「午後からは妻たちで赤ちゃんとスキンシップを取ります。あなたもいかがですか?」
「赤ちゃんですか?見てみたいです!参加します!」
「あとはお茶会のときに話し合いましょう」
「はい。分かりました」
食事も終わり、アメリアは、屋敷のメイドの案内で屋敷や庭を見て回り、他の妻たちは、今日のお茶会に向け、準備をした。
アメリアが庭を見終わった頃、妻たちが集まり始め、お茶会が始まった。ミネルバが会の進行をする。
「それでは、まず初めなので改めて自己紹介からしましょうか。私はミネルバ。サガンガ王国の第一王女よ」
「私はカッテリーナ。サガンガ王国の第二王女」
「エテラーシア。タンザナティア王国第二王女」
「ヨーネスティン。ジルベチア王国第一王女」
「ミランダです。アハンハルト王国第二王女です」
次にアメリアが、
「アメリアです。ハンシオーガ王国の第二王女です。ふつつか者ですがよろしくお願いします」
そして、最後、ミネルバが、
「あと、今日は居ないけど、薫さんね。別名・秀才エリアリアーナ。サガンガ王国のバーンクリット公爵家の長女。今はサガンガ王国筆頭宮廷魔道士及び西方諸島連合軍魔道士団総長。よく王宮の図書室の古書を読んでは古い魔法を発掘しているわ。で、今は魔道士の仕事があるからサガンガ王国の屋敷に住んで王宮に通ってるわ」
するとアメリアは、
「薫さんって、その、働いているんですね」
するとカッテリーナが思わず、
「私たちが働いていないみたいに言わないでよ」
「すみません」
それからカッテリーナが二郎、薫、花菜香、風雅の略歴を話し始めた。
二郎は地球の日本という国に生まれ、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年の学生時代を16年過ごしてから就職し、会社で何やら図面を引く仕事をしていたそうだ。
そして会社勤めも2年を過ぎた頃、薫と出会い、2年の恋愛期間を経て結婚。収入も良かったため、家を買い、二児の子供を設け、幸せに暮らしていたそうだ。
長女の花菜香が8才になった頃、家族の移動にキャンピングカーを買い、休日に遊びに行ったそうだ。
「アメリアさん、『キャンピングカー』ってのは今は分からないと思うけど、今はこの屋敷にあるし、今度乗せてもらったらいいからとりあえず聞いていてね」
「はい。分かりました」
その帰り道、渋滞に捕まっていると、そのキャンピングカーごと家族が全員光に包まれ、気がついたときにはサガンガ王国に居たそうだ。サガンガ王国が行なった勇者召喚に麻宗家全員が引っかかったのだ。
麻宗家全員、戦闘経験なんてしたことがない。パーティーに剣士のジョルダン・カーライル、魔術師のカトリーナ・アンリエッタ、治癒・補助系魔術師のメリーア・メンドローサ、メイドのマヤ・ステインをお供にまずは基礎から。それから徐々に強い敵へ。戦闘訓練を積んで来たるべき魔王との戦いに備えたそうだ。
その途中、薫が小さい頃にサガンガ王国から異世界に飛ばされ行方不明になった、バーンクリット公爵家の長女、エリアリアーナ・バーンクリットだったことを思い出し、小さい頃に憶えた超強力な攻撃魔法で敵に圧勝しだしたそうだ。
そして、4体居る魔王に次ぐ力を持つ中ボスが倒れ、いざ魔王討伐をしようとしたところ、魔王が降伏宣言。サガンガ王国と魔族との間を取り持ち、話し合いの場のセッテイングに協力し、見事話し合いで解決。
それから嫁ぎ先が無かったミネルバとカッテリーナが引き取られ、結婚。
「お二人とも行き送れって…」
「自分で言うのはいいけど他人に言われたくはないわね」
エテラーシアが馬車で移動中、賊に襲われていたところを、たまたまタンザナティア王国に来ていた二郎に助けられ、そのまま結婚することになり、
王族たちが馬車で移動中、賊に襲われていたところを、たまたまジルベチア王国に来ていた二郎に助けられ、そのままヨーネスティンと結婚することになり、
アハントルト王国がクーデターを起こされ首都のペンテレストロフ内のあちこちで戦いが繰り広げられている頃、たまたまアハントルト王国を訪れていた二郎が駆け回り、クーデターが鎮圧され、そのままミランダと結婚することになった。
「賊に襲われ、救われた姫がその褒美で嫁に出されるって何だか変わってますわね」
「「「『仲間外れになったから何となく』で嫁に出されたあんたに言われたくはないわよ!」」」
言いたいように感想を言い合い、言葉も崩れ、緊張もほぐれたところで麻宗家の仲間入りをするアメリアなのであった。
麻宗家の朝。妻たちは朝の身だしなみを整えていた。
「おはようございます。どう?昨日はよく眠れた?」
「おはようございます。はい。馬車の移動で余程疲れていたのでしょう。ぐっすり眠れましたわ」
「それは良かったわ。では食堂で」
「はい。後ほど」
お付きのメイドのメイドに着替えさせられ、身だしなみを整えられ、食堂に向かうアメリア王女。
「皆様おはようございます」
「おはようアメリア王女」
「おはようございますアメリア王女」
皆が食卓に着き、食事を摂り始める。二郎が、
「アメリア王女、今日は何をなさるんですか?」
「アソウ卿、私はここに嫁ぎに来たんです。皆さんアメリアと呼んで下さい」
「あ、あぁ。分かったアメリア」
「まだこちらに来て右も左も分かりませんから、まずは案内を頼んで屋敷を見て回りたいと思いますわ」
「それから?」
「あとはまだ決めておりませんわ」
すると、ミネルバが、
「今日は午前は妻たちでお茶会を開きますのであなたも参加しますか?」
「はい。楽しいお茶会にしましょうね」
「午後からは妻たちで赤ちゃんとスキンシップを取ります。あなたもいかがですか?」
「赤ちゃんですか?見てみたいです!参加します!」
「あとはお茶会のときに話し合いましょう」
「はい。分かりました」
食事も終わり、アメリアは、屋敷のメイドの案内で屋敷や庭を見て回り、他の妻たちは、今日のお茶会に向け、準備をした。
アメリアが庭を見終わった頃、妻たちが集まり始め、お茶会が始まった。ミネルバが会の進行をする。
「それでは、まず初めなので改めて自己紹介からしましょうか。私はミネルバ。サガンガ王国の第一王女よ」
「私はカッテリーナ。サガンガ王国の第二王女」
「エテラーシア。タンザナティア王国第二王女」
「ヨーネスティン。ジルベチア王国第一王女」
「ミランダです。アハンハルト王国第二王女です」
次にアメリアが、
「アメリアです。ハンシオーガ王国の第二王女です。ふつつか者ですがよろしくお願いします」
そして、最後、ミネルバが、
「あと、今日は居ないけど、薫さんね。別名・秀才エリアリアーナ。サガンガ王国のバーンクリット公爵家の長女。今はサガンガ王国筆頭宮廷魔道士及び西方諸島連合軍魔道士団総長。よく王宮の図書室の古書を読んでは古い魔法を発掘しているわ。で、今は魔道士の仕事があるからサガンガ王国の屋敷に住んで王宮に通ってるわ」
するとアメリアは、
「薫さんって、その、働いているんですね」
するとカッテリーナが思わず、
「私たちが働いていないみたいに言わないでよ」
「すみません」
それからカッテリーナが二郎、薫、花菜香、風雅の略歴を話し始めた。
二郎は地球の日本という国に生まれ、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年の学生時代を16年過ごしてから就職し、会社で何やら図面を引く仕事をしていたそうだ。
そして会社勤めも2年を過ぎた頃、薫と出会い、2年の恋愛期間を経て結婚。収入も良かったため、家を買い、二児の子供を設け、幸せに暮らしていたそうだ。
長女の花菜香が8才になった頃、家族の移動にキャンピングカーを買い、休日に遊びに行ったそうだ。
「アメリアさん、『キャンピングカー』ってのは今は分からないと思うけど、今はこの屋敷にあるし、今度乗せてもらったらいいからとりあえず聞いていてね」
「はい。分かりました」
その帰り道、渋滞に捕まっていると、そのキャンピングカーごと家族が全員光に包まれ、気がついたときにはサガンガ王国に居たそうだ。サガンガ王国が行なった勇者召喚に麻宗家全員が引っかかったのだ。
麻宗家全員、戦闘経験なんてしたことがない。パーティーに剣士のジョルダン・カーライル、魔術師のカトリーナ・アンリエッタ、治癒・補助系魔術師のメリーア・メンドローサ、メイドのマヤ・ステインをお供にまずは基礎から。それから徐々に強い敵へ。戦闘訓練を積んで来たるべき魔王との戦いに備えたそうだ。
その途中、薫が小さい頃にサガンガ王国から異世界に飛ばされ行方不明になった、バーンクリット公爵家の長女、エリアリアーナ・バーンクリットだったことを思い出し、小さい頃に憶えた超強力な攻撃魔法で敵に圧勝しだしたそうだ。
そして、4体居る魔王に次ぐ力を持つ中ボスが倒れ、いざ魔王討伐をしようとしたところ、魔王が降伏宣言。サガンガ王国と魔族との間を取り持ち、話し合いの場のセッテイングに協力し、見事話し合いで解決。
それから嫁ぎ先が無かったミネルバとカッテリーナが引き取られ、結婚。
「お二人とも行き送れって…」
「自分で言うのはいいけど他人に言われたくはないわね」
エテラーシアが馬車で移動中、賊に襲われていたところを、たまたまタンザナティア王国に来ていた二郎に助けられ、そのまま結婚することになり、
王族たちが馬車で移動中、賊に襲われていたところを、たまたまジルベチア王国に来ていた二郎に助けられ、そのままヨーネスティンと結婚することになり、
アハントルト王国がクーデターを起こされ首都のペンテレストロフ内のあちこちで戦いが繰り広げられている頃、たまたまアハントルト王国を訪れていた二郎が駆け回り、クーデターが鎮圧され、そのままミランダと結婚することになった。
「賊に襲われ、救われた姫がその褒美で嫁に出されるって何だか変わってますわね」
「「「『仲間外れになったから何となく』で嫁に出されたあんたに言われたくはないわよ!」」」
言いたいように感想を言い合い、言葉も崩れ、緊張もほぐれたところで麻宗家の仲間入りをするアメリアなのであった。
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