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出遅れた国
放課後の魔術練習
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「今日は魔法の練習をしに行くぞ」
授業が終わって放課後、エーベルハルトがそう言った。それに対し、マヌエラは、
「魔法第1、第2、第3訓練場は、上級生で、もう埋まっているんじゃないですか?」
それに対し、コンスタンティンは、
「訓練場なんて行かないよ。訓練におあつらえ向きな荒野があるからそこで練習をするんだ」
マヌエラはビックリして、
「今から馬車で王都を出るんですか?帰りに間に合わなくなりますよ」
その反応にエルビンは、
「ゲートという移動魔法を使うから、移動は一瞬さ。マヌエラさんはゲート、知らないのかい?」
「ゲートという魔法は知らないです」
そして、アクレシスは、
「実際見せた方が早いだろう。時間ももったいないし、移動しよう」
「そうだな。行こうか」
そうしてゲートを開いて皆で移動するのであった。
「わぁ、一瞬で着きました。ここはどこですか?」
「西方諸国連合軍が発足当初、初の合同練習をした場所だよ」
エーベルハルトは、
「ここには住民もいないし、通行する人も居ない。無人だからどれだけ強力な攻撃魔法をぶっ放しても誰にも迷惑がかからない素晴らしい場所さ」
「じゃぁ、早速散らばって、各々で各自練習を始めよう」
「「「「「おう!」」」」」
コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトは、それぞれ魔法が干渉しないように間隔をとる。エルビンは、マヌエラと一緒に3人から離れた位置に陣取る。
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ウルトラ・ファイヤーストーム!」
エーベルハルトが放った火属性の魔法で、大きな火災旋風が巻き起こる。
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ウルトラ・ブラスト!」
次に、アクレシスの放った風属性の突風魔法が炸裂した。
「みんな、何故あんなに強力な攻撃魔法を放てるのでしょう?」
マヌエラが自信喪失気味に、そんなことを言っていると、エルビンは、
「あっちはあっちで好きなようにやっているからこっちはこっちでできることをしよう」
「はい」
「じゃぁ、マヌエラが自分で発動できる強力な魔法を放ってもらえるかな?」
「はい」
マヌエラは心の準備をして、
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ファイアーボール!」
マヌエラはバスケットボール大の火の玉を放った。
「それじゃぁ、もう少し魔力を込めて、スーパークラスを練習しようか」
「スーパークラスなんて、私に放てるでしょうか?」
「放てるかどうかはやってみた方が早いって」
「分かりました」
マヌエラは一つ、大きく深呼吸して、
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。スーパー・ファイアーボール!」
今度は直径30cmくらいの火の玉を放てた。
「できました!初めてできました!」
「それは良かった。じゃぁ、次は風の魔法」
エルビンは次を催促する。
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ブラスト!」
「じゃぁ次、それをスーパークラスにして」
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。スーパー・ブラスト!」
「できたじゃないか」
「段々と自信が付きました」
それから日が傾くまで攻撃魔法の練習をするのであった。
次の日の放課後。
コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトは図書館へ向かったが、エルビンとマヌエラは昨日、魔法の練習をした荒野へ向かった。
「マヌエラはあまり便利魔法を知らないようだから、今日は便利魔法を中心に教えようと思う」
「よろしくお願いします」
そして、エルビンによるマヌエラへの便利魔法の講習が始まった。
「フーエル・レムナントは使える?」
「はい」
「じゃぁ、ライトは使える?」
「はい」
「じゃぁ、ゲートの魔法を教えよう」
「よろしくお願いします」
エルビンはマヌエラにゲートの発動方法、イメージの仕方などを教えた。
「じゃぁ、あっちに印を入れるから、あそこに行くつもりでゲートを開いてみて」
エルビンは50mほど離れて×印を入れ、戻って来た。
「それでは始めようか」
「はい」
10分くらい経っただろうか。マヌエラの前と、×印を入れた辺りに人の高さよりやや大きめの、真っ暗な楕円が現われた。
「これであちらに行ければ成功だ。行ってみて」
「はい」
マヌエラは真っ暗な楕円をくぐり、×印を入れた場所に出てくることに成功した。
「やった!できました!」
「この魔法はどこでもできるから、忘れないうちにたまに家とかで練習するといいよ」
「はい!」
その後、エルビンはマヌエラにアイテムボックス、念話、遠見、投影、浮遊魔法、エコーなどの魔法を次々と教えた。
「本当は1人でもできる転移魔法も教えられればいいんだけれど、まだ僕らも転移魔法は習ってないんだ」
「転移魔法なんて10人くらいで行なう儀式魔法ですからできないのも無理ありませんわ」
「いや、麻宗家では1人でこなしちゃうんだな。これが」
「?」
エルビンは転移魔法を教えられないことに申し訳ない気持ちを感じているが、マヌエラは気にしていなかった。
「日も傾いてきたし、学校に帰ろうか」
「はい。それじゃぁ私がゲートを開きます」
そうしてマヌエラが開いたゲートで2人、学園に帰るのであった。
授業が終わって放課後、エーベルハルトがそう言った。それに対し、マヌエラは、
「魔法第1、第2、第3訓練場は、上級生で、もう埋まっているんじゃないですか?」
それに対し、コンスタンティンは、
「訓練場なんて行かないよ。訓練におあつらえ向きな荒野があるからそこで練習をするんだ」
マヌエラはビックリして、
「今から馬車で王都を出るんですか?帰りに間に合わなくなりますよ」
その反応にエルビンは、
「ゲートという移動魔法を使うから、移動は一瞬さ。マヌエラさんはゲート、知らないのかい?」
「ゲートという魔法は知らないです」
そして、アクレシスは、
「実際見せた方が早いだろう。時間ももったいないし、移動しよう」
「そうだな。行こうか」
そうしてゲートを開いて皆で移動するのであった。
「わぁ、一瞬で着きました。ここはどこですか?」
「西方諸国連合軍が発足当初、初の合同練習をした場所だよ」
エーベルハルトは、
「ここには住民もいないし、通行する人も居ない。無人だからどれだけ強力な攻撃魔法をぶっ放しても誰にも迷惑がかからない素晴らしい場所さ」
「じゃぁ、早速散らばって、各々で各自練習を始めよう」
「「「「「おう!」」」」」
コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトは、それぞれ魔法が干渉しないように間隔をとる。エルビンは、マヌエラと一緒に3人から離れた位置に陣取る。
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ウルトラ・ファイヤーストーム!」
エーベルハルトが放った火属性の魔法で、大きな火災旋風が巻き起こる。
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ウルトラ・ブラスト!」
次に、アクレシスの放った風属性の突風魔法が炸裂した。
「みんな、何故あんなに強力な攻撃魔法を放てるのでしょう?」
マヌエラが自信喪失気味に、そんなことを言っていると、エルビンは、
「あっちはあっちで好きなようにやっているからこっちはこっちでできることをしよう」
「はい」
「じゃぁ、マヌエラが自分で発動できる強力な魔法を放ってもらえるかな?」
「はい」
マヌエラは心の準備をして、
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ファイアーボール!」
マヌエラはバスケットボール大の火の玉を放った。
「それじゃぁ、もう少し魔力を込めて、スーパークラスを練習しようか」
「スーパークラスなんて、私に放てるでしょうか?」
「放てるかどうかはやってみた方が早いって」
「分かりました」
マヌエラは一つ、大きく深呼吸して、
「熱風荒れ狂う大いなる火の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。スーパー・ファイアーボール!」
今度は直径30cmくらいの火の玉を放てた。
「できました!初めてできました!」
「それは良かった。じゃぁ、次は風の魔法」
エルビンは次を催促する。
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。ブラスト!」
「じゃぁ次、それをスーパークラスにして」
「大気を潤す大いなる風の神よ、我に大いなる力を分け与えたまえ。スーパー・ブラスト!」
「できたじゃないか」
「段々と自信が付きました」
それから日が傾くまで攻撃魔法の練習をするのであった。
次の日の放課後。
コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトは図書館へ向かったが、エルビンとマヌエラは昨日、魔法の練習をした荒野へ向かった。
「マヌエラはあまり便利魔法を知らないようだから、今日は便利魔法を中心に教えようと思う」
「よろしくお願いします」
そして、エルビンによるマヌエラへの便利魔法の講習が始まった。
「フーエル・レムナントは使える?」
「はい」
「じゃぁ、ライトは使える?」
「はい」
「じゃぁ、ゲートの魔法を教えよう」
「よろしくお願いします」
エルビンはマヌエラにゲートの発動方法、イメージの仕方などを教えた。
「じゃぁ、あっちに印を入れるから、あそこに行くつもりでゲートを開いてみて」
エルビンは50mほど離れて×印を入れ、戻って来た。
「それでは始めようか」
「はい」
10分くらい経っただろうか。マヌエラの前と、×印を入れた辺りに人の高さよりやや大きめの、真っ暗な楕円が現われた。
「これであちらに行ければ成功だ。行ってみて」
「はい」
マヌエラは真っ暗な楕円をくぐり、×印を入れた場所に出てくることに成功した。
「やった!できました!」
「この魔法はどこでもできるから、忘れないうちにたまに家とかで練習するといいよ」
「はい!」
その後、エルビンはマヌエラにアイテムボックス、念話、遠見、投影、浮遊魔法、エコーなどの魔法を次々と教えた。
「本当は1人でもできる転移魔法も教えられればいいんだけれど、まだ僕らも転移魔法は習ってないんだ」
「転移魔法なんて10人くらいで行なう儀式魔法ですからできないのも無理ありませんわ」
「いや、麻宗家では1人でこなしちゃうんだな。これが」
「?」
エルビンは転移魔法を教えられないことに申し訳ない気持ちを感じているが、マヌエラは気にしていなかった。
「日も傾いてきたし、学校に帰ろうか」
「はい。それじゃぁ私がゲートを開きます」
そうしてマヌエラが開いたゲートで2人、学園に帰るのであった。
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