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新しい生活
使節団の出立
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と、いうわけで、ザガンガ王国国王と、タンザナティア王国国王の会談当日。
二郎はコミュニケーションの魔法をかけるため、同席することを両国王にはあらかじめ言ってある。
会談場所はタンザナティア王国王城のとある会議室。そこにゲートでアバン国王を連れて行き、二郎がコミュニケーションの魔法をかけて、会談となる。
会談は主に世間話。まだどちらの国にも情報が行っていないため、深く切り込んだ会談ができないためだ。世間話を通じて、人となりを見ているようだ。
ひとしきり話して、使者… というか使節団の規模や日時を決めて、この会議は終わった。
ちなみに、ゲートの魔法はもう部下には話してあるので使っているところを見つかっても構わないらしい。
アバン国王をザガンガ王国に帰して、お仕事終了… と思ったが、帰り際にタンザナティア王国のジンジョルノ国王から、
「婚約したのだからもう子作りはしているのだろうな?王女を差し出したのだから結婚しないという選択肢は無いのは分っておろう。早く孫の顔が見たいわい。また今度披露宴の話をしような」
と、言われた。プ、プレッシャーが…。
アバン国王をザガンガ王国に帰して、二郎も麻宗邸へと戻る。
子供の寝静まった後、二郎、薫、お腹の大きくなってきたミネルバとカッテリーナ、エテラーシアで集まり、
「今日、ジンジョルノ王から子作りの催促をされました」
沈黙が走る。
子作りしてもいいんだと。
「ま、まぁ、国王から言われたのなら仕方がないわね」
「二郎さん、むやみに王女様を拾ってくるから話がややこしくなるんです」
「このお腹の子の兄弟ですかぁ」
三者三様の反応を見せた。
「話があったその日でごめんね」
「いえ、婚約が決まったときに、覚悟はしていましたから。その、初めてなので、優しくして下さいね」
その夜、二郎は、エテラーシア王女を抱くのであった。
次の日、宮廷魔道士部屋。朝礼で、薫が、
「来週予定されている我がザガンガ王国と、タンザナティア王国との使節団の交換ですが、タンザナティア王国は言葉や文字が違います。タンザナティア王国の使節団が言葉を覚えるまではコミュニケーションの魔法は必須でしょう。主に研究部会からの魔術師がその任に就きますが、我が宮廷魔道士もコミュニケーションの魔法が使えます。呼び出しがあることを前提に、準備をお願いします」
と、知らせたので、宮廷魔道士も準備に忙しいことになるのであった。
1週間後、使節団の出立式。
「…で、あるからして、ザガンガ王国とタンザナティア王国の友好な関係を築くべく、君たちにはタンザナティア王国がどんなところか学んできて欲しい。以上だ」
出立式も終わり、ザガンガ王国の使節団は、タンザナティア王国に送られた。タンザナティア王国側はタンザナティア王国側で、出立式が終わり、タンザナティア王国の使節団をザガンガ王国へ送り届けた。
使節団は、国の迎賓館にて寝泊まりする。午前はミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアによるザガンガの公用語のガカスドロフ語の勉強で、午後は各自各々が知りたいことを調べる時間となる。と、いうことで、二郎や薫が登城するときに、一緒にミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアも連れて行くことになった。
「ミネルバとカッテリーナは、安定期に入ったからと言って、無闇に外を出歩かず、エテラーシアちゃんと一緒にゲートで真っ直ぐに公爵邸へ帰ること。運動は公爵邸でもできるから。いいわね?」
「「「はい」」」
ミネルバとカッテリーナも、妊娠中だからといって、公爵邸にこもりきりだと心の健康に悪いから外の空気には触れさせる。でも、大事な時期だ。用が済んだらさっさと帰ってもらうことにしたのだ。
使節団を交換して1週間後、二郎と薫が自宅に帰ると、エテラーシアから、
「今日、父から連絡がありました。そろそろ式を挙げたらどうだと。それに、披露宴の打ち合わせもしたいからあちらに顔を出すようにと」
そうして、打ち合わせの末、結婚式にはタンザナティア王国で、タンザナティア王国の王族、ザガンガ王国の王族、バーンクリット公爵家の面々、岐阜の両親に麻宗家の面々が出席した。
「ジロウ・アソウはエテラーシア・ザビエルを妻とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
「エテラーシア・ザビエルは、ジロウ・アソウを夫とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
「それでは誓いのキスを」
二郎とエテラーシアは、軽くキスをする。
「それでは指輪をはめて下さい」
二郎はエテラーシアに、日本で買ったダイヤモンドの指輪を贈った。
二郎がもらったのはサファイアの指輪だった。
「これにてジロウ・オカツカと、エテラーシア・ザビエルの結婚は成りました。盛大な拍手でお祝い下さい」
会場は拍手に包まれた。
「二郎、エテラーシア。2人はタンザナティア王国とザガンガ王国の架け橋に。頼むぞ!」
ジンジョルノ王から声をかけられた。
こうして、二郎とエテラーシアは、晴れて夫婦となるのであった。
二郎はコミュニケーションの魔法をかけるため、同席することを両国王にはあらかじめ言ってある。
会談場所はタンザナティア王国王城のとある会議室。そこにゲートでアバン国王を連れて行き、二郎がコミュニケーションの魔法をかけて、会談となる。
会談は主に世間話。まだどちらの国にも情報が行っていないため、深く切り込んだ会談ができないためだ。世間話を通じて、人となりを見ているようだ。
ひとしきり話して、使者… というか使節団の規模や日時を決めて、この会議は終わった。
ちなみに、ゲートの魔法はもう部下には話してあるので使っているところを見つかっても構わないらしい。
アバン国王をザガンガ王国に帰して、お仕事終了… と思ったが、帰り際にタンザナティア王国のジンジョルノ国王から、
「婚約したのだからもう子作りはしているのだろうな?王女を差し出したのだから結婚しないという選択肢は無いのは分っておろう。早く孫の顔が見たいわい。また今度披露宴の話をしような」
と、言われた。プ、プレッシャーが…。
アバン国王をザガンガ王国に帰して、二郎も麻宗邸へと戻る。
子供の寝静まった後、二郎、薫、お腹の大きくなってきたミネルバとカッテリーナ、エテラーシアで集まり、
「今日、ジンジョルノ王から子作りの催促をされました」
沈黙が走る。
子作りしてもいいんだと。
「ま、まぁ、国王から言われたのなら仕方がないわね」
「二郎さん、むやみに王女様を拾ってくるから話がややこしくなるんです」
「このお腹の子の兄弟ですかぁ」
三者三様の反応を見せた。
「話があったその日でごめんね」
「いえ、婚約が決まったときに、覚悟はしていましたから。その、初めてなので、優しくして下さいね」
その夜、二郎は、エテラーシア王女を抱くのであった。
次の日、宮廷魔道士部屋。朝礼で、薫が、
「来週予定されている我がザガンガ王国と、タンザナティア王国との使節団の交換ですが、タンザナティア王国は言葉や文字が違います。タンザナティア王国の使節団が言葉を覚えるまではコミュニケーションの魔法は必須でしょう。主に研究部会からの魔術師がその任に就きますが、我が宮廷魔道士もコミュニケーションの魔法が使えます。呼び出しがあることを前提に、準備をお願いします」
と、知らせたので、宮廷魔道士も準備に忙しいことになるのであった。
1週間後、使節団の出立式。
「…で、あるからして、ザガンガ王国とタンザナティア王国の友好な関係を築くべく、君たちにはタンザナティア王国がどんなところか学んできて欲しい。以上だ」
出立式も終わり、ザガンガ王国の使節団は、タンザナティア王国に送られた。タンザナティア王国側はタンザナティア王国側で、出立式が終わり、タンザナティア王国の使節団をザガンガ王国へ送り届けた。
使節団は、国の迎賓館にて寝泊まりする。午前はミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアによるザガンガの公用語のガカスドロフ語の勉強で、午後は各自各々が知りたいことを調べる時間となる。と、いうことで、二郎や薫が登城するときに、一緒にミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアも連れて行くことになった。
「ミネルバとカッテリーナは、安定期に入ったからと言って、無闇に外を出歩かず、エテラーシアちゃんと一緒にゲートで真っ直ぐに公爵邸へ帰ること。運動は公爵邸でもできるから。いいわね?」
「「「はい」」」
ミネルバとカッテリーナも、妊娠中だからといって、公爵邸にこもりきりだと心の健康に悪いから外の空気には触れさせる。でも、大事な時期だ。用が済んだらさっさと帰ってもらうことにしたのだ。
使節団を交換して1週間後、二郎と薫が自宅に帰ると、エテラーシアから、
「今日、父から連絡がありました。そろそろ式を挙げたらどうだと。それに、披露宴の打ち合わせもしたいからあちらに顔を出すようにと」
そうして、打ち合わせの末、結婚式にはタンザナティア王国で、タンザナティア王国の王族、ザガンガ王国の王族、バーンクリット公爵家の面々、岐阜の両親に麻宗家の面々が出席した。
「ジロウ・アソウはエテラーシア・ザビエルを妻とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
「エテラーシア・ザビエルは、ジロウ・アソウを夫とし、添い遂げることを誓いますか?」
「誓います」
「それでは誓いのキスを」
二郎とエテラーシアは、軽くキスをする。
「それでは指輪をはめて下さい」
二郎はエテラーシアに、日本で買ったダイヤモンドの指輪を贈った。
二郎がもらったのはサファイアの指輪だった。
「これにてジロウ・オカツカと、エテラーシア・ザビエルの結婚は成りました。盛大な拍手でお祝い下さい」
会場は拍手に包まれた。
「二郎、エテラーシア。2人はタンザナティア王国とザガンガ王国の架け橋に。頼むぞ!」
ジンジョルノ王から声をかけられた。
こうして、二郎とエテラーシアは、晴れて夫婦となるのであった。
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