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第二百十七話 俺自身は何も変わらない
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「黙れ、黙れ、黙れ!!この卑怯者!!偶然に貴様はその力を手に入れただけだ、結局は祝福されし者になれなかった半端者だ!!僕の王をそんな力で奪っていくなんて許せない!!」
「そうだ、俺は祝福されし者じゃない。草食系ヴァンパイアだ、世界でたった一人だけの種族だ。だが、そんな肩書が何の意味を持つ、俺が何の種族であろうと俺自身は何も変わらない!!」
俺が振りおろしたメイスとウィルが放った剣のすくい上げるような一撃がぶつかりあった、それから何度も何度もメイスと剣がぶつかっては離れて次の攻撃を放つ、俺は自分の全身がきしむような音を内側から聞きながら戦い続けていた。ディーレが作ってくれたポーションで回復できるとはいえ、何度も体を痛めつければ確実に過ぎた力が体を蝕んでいく。
「あはははっ、やせ我慢が手に取るように分かるぞ。所詮はお前は祝福されし者じゃない、王と同じ種族ではないんだ、だから王がお前なんかについていくものか!!」
「俺はフェリシアが世界から祝福されし者だから好きになったんじゃない、あの少し強引なそれでいて優しく愛らしい泣き虫なところを愛しているんだ、彼女と俺の種族なんか何の関係もない!!」
絶対に俺は生きてフェリシアを連れて帰る、たとえこの先が元のように体が動かなくなろうとも、世界の根源の力が二度と使えなくなってもいい。フェリシアを連れて帰れるのは今しかないんだ、これ以上時間をかけてはいられない、そんなことをすれば彼女の寿命が尽きて死んでしまう。俺の愛している者が消える、二度とあの笑顔を見ることもできずにいなくなってしまうんだ。
「祝福されし者は特別な者だ、僕のような優秀なヴァンパイアだけが傍にいるにふさわしい、世界から選ばれた種族なんだ!!」
「俺はフェリシアの種族が何だっていい、彼女自身を見ているからそれだけでいい。できれば俺の傍にいて欲しい、それは彼女の力が欲しいからじゃない!!」
本当にいつからだったのだろうか、こんなにフェリシアのことを好きになるとは思わなかった。最初に会った時は風変わりな男だと思っていたくらいだ、それから実は女性にもなれるということを知った。そして可愛らしい彼女のちょっと強引なところに驚いて、優しくて仲間を思ってすぐに泣いてしまうところが愛しくて、俺のことを好きになってくれた時には心のどこかがとても強く揺さぶられた。
「祝福されし者にもなれなかった者が図々しい!!僕だけがその価値を分かっている、王だってそれをよくご存じのはずだ。僕が今までどれだけ王を見ていたか、知っているからこそ傍にいるんだ!!」
「俺は祝福されし者にはなれない、どうやってもそれは変えられなかった。だがそれが何だっていうんだ、俺自身は何も変わらない。フェリシアに最初に出会った時から、何も変わったものはない!!」
俺は祝福されし者にはなれなかった、彼女と同じ種族にはなれなかった。でも俺自身は何も変わってはいない、俺が彼女の祝福されし者という種族のことを気にしていないように、フェリシアにも俺自身をもう一度みてもらいたい。そして、どうか今までと同じように愛してくれないだろうか。それを望むのは俺の我儘なのだろうか、だが俺はフェリシア本人にそう聞いてみたいんだ。
「そんな目で王を見るな、王はお前のことなどすぐに忘れてしまう。祝福されし者でないお前はただの出来損ないだ、王にお前は必要ない!!」
「俺がフェリシアを見るのは自由だ、愛している者を見ることの何が悪い。人間だろうがヴァンパイアだろうが、お互いに惹かれあうのには何の関係もない!!」
そんなふうに俺とウィルは交わす言葉でも戦っていた、俺は必死にフェリシアに呼びかけ続けていた。俺自身をどうか見てくれと、種族なんか何の関係もないんだ、ただのレクスという男を見て欲しいんだ。俺はそれと同時にウィルと戦い続けている、七本目のポーションは飲み干すような隙もなくて、瓶を歯で噛み割ってどうにかガラスの破片でできた血と一緒に飲み込んだ。
そうだ血の味がする、俺自身の血の味だ。それはさっきから体の内側からずっとしているものだった、俺の草食系ヴァンパイアの体が悲鳴をあげているのだ。自分の実力に不相応な力を世界の根源から引き出している、その反動が体に積み重なっていった。どうかあと少しだけ持ってくれ、俺は必死になってメイスを振るった、時間が経てば経つほど少しずつ体のどこかが少しずつ壊れていく。
「焼け死ね、この出来損ない!!『抱かれよ煉獄の熱界雷!!』」
「ぐっ!!『耐えぬきし雷への結界!!』」
ウィルが放った電撃が闘技場を、いや客席も含めたこの大きな広場全体を走った。他のヴァンパイアたちは俺のように防御魔法で身を守るか、それかこの場所から逃げ出していった。ここで無事なのはフェリシアがいる高いところにある王座だけだった、ウィルにもフェリシアを永遠にするという目的があるから、そこだけには攻撃をしていなかった。
魔力を使うのも酷く精神を消耗する、体も心もまるでひび割れるかのように激しく痛む。八本目、九本目と戦い続けながらポーションをどうにか飲みこんだ。それもウィルの攻撃の隙を見てのことだから、飲み込みきれずに体に零れてしまうこともあった。このポーションは少し効果が落ちるが体にかけても使える、だがその効力が少しでも落ちることが今は問題だった。その僅かな効き目の違いが、俺の体への傷を増やしていった。
「出来損ないが良く頑張ったものだ、だが僕には分かっている。お前からは血の匂いがする、いいや死の匂いがするぞ。いい加減に諦めて、冥府の闇の中へと行け!!」
「俺は生きて仲間のところへ帰る、必ずフェリシアをここから救い出して帰るんだ。死の匂いなんかするものか、俺はまだ生きているぞ!!」
ウィルの剣と俺のメイスがぶつかり合う金属音が響き渡る、もうどれくらい戦っているのか分からなくなってきた。酷く荒い呼吸音がする、俺自身の息を吸う音だ。体中から汗が吹き出し、メイスを握る手が震える。限界が近づいている、俺は最後のポーションをどうにか全て飲み干した。さぁ、これでもう後はない。『無限空間収納』にもポーションは入れているが、取り出すような暇をウィルが与えてくれるとは思えない。その時だった、ウィルがその輪郭を崩して霧になりだした。
『貴様なんか喰いたくもないが、仕方がないから一思いに喰ってやる。ああ、王に貴様の残骸を見せられないのが残念だ。だが、この攻撃なら今の貴様は防げないだろう!!』
「くっそぅぅ!!『『抱かれよ煉獄の火炎』』」
俺は霧に変わって襲い掛かってきたウィルを、一つは詠唱した炎の上級魔法で、もう一つは無詠唱の同じ炎の上級魔法で攻撃した。霧は炎に弱いが俺が使った魔法が一つだけなら防御魔法で防がれてしまう、でも二つの同じ魔法を一つの防御魔法で防げるはずがない。俺はウィルの声にならない悲鳴を聞いた気がした、霧は炎に焼かれてまた一つになりウィルの姿をとった。
ウィルのその姿はあちこちが焼け焦げていて、顔には怒りをむき出しにしていた、どうやら霧になったウィルに相当な傷を負わせることができたらしい。でも俺も最後のポーションを使いきってしまった、魔法で『無限空間収納』から取り出すような暇もない、俺はファンの血が入ったポーションなしでどれだけ戦えるだろうか。
その時だった、ずっと俺の体に捕まっていたミゼが突然俺に声をかけた。
「レクス様、どうかこの薬をお使いください!!」
「そうだ、俺は祝福されし者じゃない。草食系ヴァンパイアだ、世界でたった一人だけの種族だ。だが、そんな肩書が何の意味を持つ、俺が何の種族であろうと俺自身は何も変わらない!!」
俺が振りおろしたメイスとウィルが放った剣のすくい上げるような一撃がぶつかりあった、それから何度も何度もメイスと剣がぶつかっては離れて次の攻撃を放つ、俺は自分の全身がきしむような音を内側から聞きながら戦い続けていた。ディーレが作ってくれたポーションで回復できるとはいえ、何度も体を痛めつければ確実に過ぎた力が体を蝕んでいく。
「あはははっ、やせ我慢が手に取るように分かるぞ。所詮はお前は祝福されし者じゃない、王と同じ種族ではないんだ、だから王がお前なんかについていくものか!!」
「俺はフェリシアが世界から祝福されし者だから好きになったんじゃない、あの少し強引なそれでいて優しく愛らしい泣き虫なところを愛しているんだ、彼女と俺の種族なんか何の関係もない!!」
絶対に俺は生きてフェリシアを連れて帰る、たとえこの先が元のように体が動かなくなろうとも、世界の根源の力が二度と使えなくなってもいい。フェリシアを連れて帰れるのは今しかないんだ、これ以上時間をかけてはいられない、そんなことをすれば彼女の寿命が尽きて死んでしまう。俺の愛している者が消える、二度とあの笑顔を見ることもできずにいなくなってしまうんだ。
「祝福されし者は特別な者だ、僕のような優秀なヴァンパイアだけが傍にいるにふさわしい、世界から選ばれた種族なんだ!!」
「俺はフェリシアの種族が何だっていい、彼女自身を見ているからそれだけでいい。できれば俺の傍にいて欲しい、それは彼女の力が欲しいからじゃない!!」
本当にいつからだったのだろうか、こんなにフェリシアのことを好きになるとは思わなかった。最初に会った時は風変わりな男だと思っていたくらいだ、それから実は女性にもなれるということを知った。そして可愛らしい彼女のちょっと強引なところに驚いて、優しくて仲間を思ってすぐに泣いてしまうところが愛しくて、俺のことを好きになってくれた時には心のどこかがとても強く揺さぶられた。
「祝福されし者にもなれなかった者が図々しい!!僕だけがその価値を分かっている、王だってそれをよくご存じのはずだ。僕が今までどれだけ王を見ていたか、知っているからこそ傍にいるんだ!!」
「俺は祝福されし者にはなれない、どうやってもそれは変えられなかった。だがそれが何だっていうんだ、俺自身は何も変わらない。フェリシアに最初に出会った時から、何も変わったものはない!!」
俺は祝福されし者にはなれなかった、彼女と同じ種族にはなれなかった。でも俺自身は何も変わってはいない、俺が彼女の祝福されし者という種族のことを気にしていないように、フェリシアにも俺自身をもう一度みてもらいたい。そして、どうか今までと同じように愛してくれないだろうか。それを望むのは俺の我儘なのだろうか、だが俺はフェリシア本人にそう聞いてみたいんだ。
「そんな目で王を見るな、王はお前のことなどすぐに忘れてしまう。祝福されし者でないお前はただの出来損ないだ、王にお前は必要ない!!」
「俺がフェリシアを見るのは自由だ、愛している者を見ることの何が悪い。人間だろうがヴァンパイアだろうが、お互いに惹かれあうのには何の関係もない!!」
そんなふうに俺とウィルは交わす言葉でも戦っていた、俺は必死にフェリシアに呼びかけ続けていた。俺自身をどうか見てくれと、種族なんか何の関係もないんだ、ただのレクスという男を見て欲しいんだ。俺はそれと同時にウィルと戦い続けている、七本目のポーションは飲み干すような隙もなくて、瓶を歯で噛み割ってどうにかガラスの破片でできた血と一緒に飲み込んだ。
そうだ血の味がする、俺自身の血の味だ。それはさっきから体の内側からずっとしているものだった、俺の草食系ヴァンパイアの体が悲鳴をあげているのだ。自分の実力に不相応な力を世界の根源から引き出している、その反動が体に積み重なっていった。どうかあと少しだけ持ってくれ、俺は必死になってメイスを振るった、時間が経てば経つほど少しずつ体のどこかが少しずつ壊れていく。
「焼け死ね、この出来損ない!!『抱かれよ煉獄の熱界雷!!』」
「ぐっ!!『耐えぬきし雷への結界!!』」
ウィルが放った電撃が闘技場を、いや客席も含めたこの大きな広場全体を走った。他のヴァンパイアたちは俺のように防御魔法で身を守るか、それかこの場所から逃げ出していった。ここで無事なのはフェリシアがいる高いところにある王座だけだった、ウィルにもフェリシアを永遠にするという目的があるから、そこだけには攻撃をしていなかった。
魔力を使うのも酷く精神を消耗する、体も心もまるでひび割れるかのように激しく痛む。八本目、九本目と戦い続けながらポーションをどうにか飲みこんだ。それもウィルの攻撃の隙を見てのことだから、飲み込みきれずに体に零れてしまうこともあった。このポーションは少し効果が落ちるが体にかけても使える、だがその効力が少しでも落ちることが今は問題だった。その僅かな効き目の違いが、俺の体への傷を増やしていった。
「出来損ないが良く頑張ったものだ、だが僕には分かっている。お前からは血の匂いがする、いいや死の匂いがするぞ。いい加減に諦めて、冥府の闇の中へと行け!!」
「俺は生きて仲間のところへ帰る、必ずフェリシアをここから救い出して帰るんだ。死の匂いなんかするものか、俺はまだ生きているぞ!!」
ウィルの剣と俺のメイスがぶつかり合う金属音が響き渡る、もうどれくらい戦っているのか分からなくなってきた。酷く荒い呼吸音がする、俺自身の息を吸う音だ。体中から汗が吹き出し、メイスを握る手が震える。限界が近づいている、俺は最後のポーションをどうにか全て飲み干した。さぁ、これでもう後はない。『無限空間収納』にもポーションは入れているが、取り出すような暇をウィルが与えてくれるとは思えない。その時だった、ウィルがその輪郭を崩して霧になりだした。
『貴様なんか喰いたくもないが、仕方がないから一思いに喰ってやる。ああ、王に貴様の残骸を見せられないのが残念だ。だが、この攻撃なら今の貴様は防げないだろう!!』
「くっそぅぅ!!『『抱かれよ煉獄の火炎』』」
俺は霧に変わって襲い掛かってきたウィルを、一つは詠唱した炎の上級魔法で、もう一つは無詠唱の同じ炎の上級魔法で攻撃した。霧は炎に弱いが俺が使った魔法が一つだけなら防御魔法で防がれてしまう、でも二つの同じ魔法を一つの防御魔法で防げるはずがない。俺はウィルの声にならない悲鳴を聞いた気がした、霧は炎に焼かれてまた一つになりウィルの姿をとった。
ウィルのその姿はあちこちが焼け焦げていて、顔には怒りをむき出しにしていた、どうやら霧になったウィルに相当な傷を負わせることができたらしい。でも俺も最後のポーションを使いきってしまった、魔法で『無限空間収納』から取り出すような暇もない、俺はファンの血が入ったポーションなしでどれだけ戦えるだろうか。
その時だった、ずっと俺の体に捕まっていたミゼが突然俺に声をかけた。
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この作品は、『前編、中編、後編』にプラスして『裏前編、裏後編、ユミル・マーシャルというご令嬢』の六話で構成しております。
そして……多分、最終話『ユミル・マーシャルというご令嬢』まで読んだら、ガッツリざまぁ状態として認識できるはずっ(割と怖いですけど(笑))。
それでは、どうぞ!
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