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第百七十六話 一度に全ては手に入らない
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『レクス、良かった。無事だったんだね』
「フェリシア!!」
大きな光のことがフェリシアだと分かった瞬間、俺は自分の体に精神が無理矢理引き戻された気がした。せっかくフェリシアに会えたのに、次の瞬間には森の中で自分の体に戻った、そして仲間たちに心配そうに見られて囲まれていた。
「ディーレ、俺はどのくらい集中していた?」
「そうですね、一刻ほどです。フェリシアさんに会えましたか」
「レクス、眠ったと思ったらいきなり飛び起きたんだよ」
「世界の力を使ってデートとは、なんてスケールの大きなデートなんでしょう」
「よく分からないが、多分。接触できた、ほんの一瞬だったが確かにフェリシアだった、うっ!?」
「レクスさん、ちょっと失礼します。…………肺の音がおかしいです、水のようなものが溜まっています。できるなら無理をせず、飲み込まずに吐き出してください」
「レクス、ええっと。ゆっくりと息をしてみて」
「はわわわ、レクス様!!」
気分が悪くなった俺を一旦寝かせて、ディーレが胸の音を聞いたと思うとそう言った、俺は胸の中にあった血を吐き出した。どうしてこんなものができてしまうのか分からない、俺の体はどうなっているのだろうか。
「うっ、げほっ!!」
「そうそのまま……、『完全なる癒しの光』」
「うわぁ、吐いた血が真っ赤だよ。レクス、もう大丈夫?」
「はわわわ、脳内デートだけで血を吐くなんて、リア充も大変でございます」
「……ああ、ディーレのおかげだ。もう何ともない」
「でも困りました、多分。祝福されし者という力は……、レクスさんには強過ぎるんです」
「そうか、ドラゴンと違ってレクスは太古の生き物じゃないから」
「ファンさん、何か分かるのでございますか」
俺はディーレの魔法で体は回復した、しかしまだ酷く疲労している。だから、横になったままファンの話を聞いた。ファンはいろいろと考えていたようだ、いつの間にか母親の魔石をまた取り出して額に当てている、そうしてなるべく俺にも分かりやすく話をしてくれようとしていた。
「うーんとね、僕たちドラゴンも祝福されし者と同じで太古の生き物なの。だから自然と世界の大きな力と繋がっているんだ、なんとなくドラゴンの数が分かるのもそのおかげ。でもレクスはまだその力を使いこなせない、それが体の負担になっているんだと思う。草食系ヴァンパイアだからその程度で済んでるの、これが人間だったら世界の力に耐えられなくて死んでるかもしれない」
「分かりやすいが、それじゃどうしようもない話だな」
「そうでもないよ、何故なら僕とレクスはちょっと似てるから。僕もまだ幼いドラゴンだから、世界の力を全て使えるわけじゃないの。もし全て力を使えるんだったら、僕がフェリシアさんに連絡をとってるよ。でもドラゴンと祝福されし者とは生き物として違うから、それが難しくて今はできない」
「ファンは無理をするなよ、俺のようになるな」
「大丈夫、ドラゴンの子どもだから自分の力がどこまで使えるのかは自然と分かるの。だから、レクスみたいに無理なところまでいかないで、自然体でいられるの。レクスはもっと少しずつ力を使えるようになったほうがいい、一度で全て成功すると思わないで。焦らないで力に体を慣らしておくといいかも、……それでも多分、祝福されし者と全く同じにはなれない」
「そうか、でも新しい力が手に入るだけでいい。フェリシアと同じになれないことは残念だが、それでも彼女を想っていられるのは嬉しいんだ」
そうフェリシアのことを想っていられるのは嬉しい、そんな愛おしい存在がいること。それが俺を励ましてくれる、もっと強くなろうと思わせてくれるのだ。フェリシアの心に触れられたのはほんの一瞬だったが、以前のように焦った感じは受けなかった。穏やかに静かに再会を喜べた、たった一瞬だったがそう思える。
「今のところ、フェリシアは大丈夫そうだ。人間とは寿命も考え方も違う、一年や二年なんて彼らには大した時間じゃないのかもしれないな」
「……そうですか、分かりました。レクスさん、祝福されし者への修行は続けてください、ただし必ず僕がいる時にしてください」
「そうだね、大きな力の反動が体にどう出るのか分からない。ディーレがいれば、回復魔法でそれを癒せる」
「修行とは大変なことになりました、少年漫画ならお約束ですが強くなってくださいね。レクス様は私の立派なご主人様なんですから」
俺は祝福されし者の力をもっと小さく使っていくことにした、ファンの言う通り一度に全てを手に入れようとしない。そんな不自然なことをしようとするから、きっと俺の体には負担がかかって壊れてしまうのだ。それよりも小さく力を使っていく、自分がどれだけの力に耐えられるかを確認しながら力を使っていった。初めはもどかしかったが、やがて少しずつ使える力が増えるのが分かった。
それで焦ってしまうと体にまた負担がかかった、ディーレがいてくれて本当に良かった。そうでなかったら俺は何度死んだか分からない、ファンがいてくれることも良かった。世界の力が本当にあることを信じさせてくれる、だから焦りを抑えることができることが増えた。ミゼの奴も役立たずではない、まったく関係ないことばかり言っている奴だが、かえってそんなのんきな様子を見ていると穏やかな気持ちになれた。
レーチェという都でのことだった、祝福されし者への修行は続けていたが、心ばっかりで鍛えるのは気持ちが参ってしまう。だから迷宮に潜ったりもしていた、心と体は切り離せない。心を鍛えるだけでなく、体の方も動かしておきたかった。幸いここ迷宮には入場制限などはなかった、俺たちの身分は今は行商人だから、国によっては迷宮に入れないこともあった。
「うぎぃ!!」
「ぎゃあ!?」
「きゃ!!」
「ぐえっ!!」
「うぐっ!?」
浅い階層ではディーレがライト&ダークの魔法銃でコボルトやゴブリンなど片付けてしまう。そのままオークやオーガまで相手にして貰った、ライト&ダークを持ったディーレは強い。並みの冒険者では相手にならない、下位ヴァンパイアくらいなら多分相手にできるくらいに成長していた。ファンだってそうだ、ドラゴンだから元々身体能力は強い。中位のヴァンパイア相手でも負けはしまい、ミゼはあー……元々が愛玩用だからなぁ。
「そろそろ、俺たちも動くか。ファン」
「任せて、レクス。行っくぞぉぉ!!」
俺とファンはそれぞれの居場所を把握しながら、ミノタウロスの群れに突っ込んでいった。俺は祝福されし者の力を少しだけ使う、世界から力を分けてもらいながら、メイスを持ち飛び上がってミノタウロスの頭に振り下ろした。ぐしゃりと簡単に頭は潰れてしまった、『重力』も使っていないのに力が増している。だが同時に気をつけないといけない、力の使い過ぎをしないようにする。
一匹倒したら、すぐにその場を離れて二匹目に向かっていく。その間も世界の力と接続を保つようにする、難しいが戦っている間は集中しているので感覚がより鋭敏になる。だから、世界から分けてもらう力を意識しつつ少しずつ取り込める、そうして攻撃に乗せて使ってみせる。また一匹のミノタウロスを倒した、続いて次の獲物に向かってメイスを思い切り振るう。十匹以上いた群れだったが、俺とファン。それにディーレの援護射撃で片がついた、ミゼは安定の見張り番だ。
「ファン、どうだ。俺の力の使い方は?」
「うん、前よりも自然になってる。でも、まだまだ荒削り」
「体に異変を感じたりしたら、すぐに言ってくださいね」
「皆さん、お強くなられて。私は見張りだけで楽ちんでございます」
「そうか、荒削りか。もっと、鋭く力を磨く必要があるな」
「うん、うん、でも良い感じだと思うよ」
「本当に無理はしないでくださいね、お二人とも」
「楽ちんなのは良いのですが、戦力になれないのも寂しいですねぇ」
そうやって何日か迷宮で戦っていたら、何故か宿屋で冒険者ギルドから呼び出された。俺たちはその呼び出しを断った、何故ならもう俺たちは冒険者ではない。今はただの行商人だ、まぁ普通の行商人は迷宮の奥地で大暴れなどはしないだろうが。それでとにかく断ったのだが、そうしたら冒険者ギルド長と名乗る人間が宿屋までやってきた、これは早めにこの都を出たほうがいいかもしれないと思った時だ。
「白金の冒険者レクス、お会いできて光栄です」
「フェリシア!!」
大きな光のことがフェリシアだと分かった瞬間、俺は自分の体に精神が無理矢理引き戻された気がした。せっかくフェリシアに会えたのに、次の瞬間には森の中で自分の体に戻った、そして仲間たちに心配そうに見られて囲まれていた。
「ディーレ、俺はどのくらい集中していた?」
「そうですね、一刻ほどです。フェリシアさんに会えましたか」
「レクス、眠ったと思ったらいきなり飛び起きたんだよ」
「世界の力を使ってデートとは、なんてスケールの大きなデートなんでしょう」
「よく分からないが、多分。接触できた、ほんの一瞬だったが確かにフェリシアだった、うっ!?」
「レクスさん、ちょっと失礼します。…………肺の音がおかしいです、水のようなものが溜まっています。できるなら無理をせず、飲み込まずに吐き出してください」
「レクス、ええっと。ゆっくりと息をしてみて」
「はわわわ、レクス様!!」
気分が悪くなった俺を一旦寝かせて、ディーレが胸の音を聞いたと思うとそう言った、俺は胸の中にあった血を吐き出した。どうしてこんなものができてしまうのか分からない、俺の体はどうなっているのだろうか。
「うっ、げほっ!!」
「そうそのまま……、『完全なる癒しの光』」
「うわぁ、吐いた血が真っ赤だよ。レクス、もう大丈夫?」
「はわわわ、脳内デートだけで血を吐くなんて、リア充も大変でございます」
「……ああ、ディーレのおかげだ。もう何ともない」
「でも困りました、多分。祝福されし者という力は……、レクスさんには強過ぎるんです」
「そうか、ドラゴンと違ってレクスは太古の生き物じゃないから」
「ファンさん、何か分かるのでございますか」
俺はディーレの魔法で体は回復した、しかしまだ酷く疲労している。だから、横になったままファンの話を聞いた。ファンはいろいろと考えていたようだ、いつの間にか母親の魔石をまた取り出して額に当てている、そうしてなるべく俺にも分かりやすく話をしてくれようとしていた。
「うーんとね、僕たちドラゴンも祝福されし者と同じで太古の生き物なの。だから自然と世界の大きな力と繋がっているんだ、なんとなくドラゴンの数が分かるのもそのおかげ。でもレクスはまだその力を使いこなせない、それが体の負担になっているんだと思う。草食系ヴァンパイアだからその程度で済んでるの、これが人間だったら世界の力に耐えられなくて死んでるかもしれない」
「分かりやすいが、それじゃどうしようもない話だな」
「そうでもないよ、何故なら僕とレクスはちょっと似てるから。僕もまだ幼いドラゴンだから、世界の力を全て使えるわけじゃないの。もし全て力を使えるんだったら、僕がフェリシアさんに連絡をとってるよ。でもドラゴンと祝福されし者とは生き物として違うから、それが難しくて今はできない」
「ファンは無理をするなよ、俺のようになるな」
「大丈夫、ドラゴンの子どもだから自分の力がどこまで使えるのかは自然と分かるの。だから、レクスみたいに無理なところまでいかないで、自然体でいられるの。レクスはもっと少しずつ力を使えるようになったほうがいい、一度で全て成功すると思わないで。焦らないで力に体を慣らしておくといいかも、……それでも多分、祝福されし者と全く同じにはなれない」
「そうか、でも新しい力が手に入るだけでいい。フェリシアと同じになれないことは残念だが、それでも彼女を想っていられるのは嬉しいんだ」
そうフェリシアのことを想っていられるのは嬉しい、そんな愛おしい存在がいること。それが俺を励ましてくれる、もっと強くなろうと思わせてくれるのだ。フェリシアの心に触れられたのはほんの一瞬だったが、以前のように焦った感じは受けなかった。穏やかに静かに再会を喜べた、たった一瞬だったがそう思える。
「今のところ、フェリシアは大丈夫そうだ。人間とは寿命も考え方も違う、一年や二年なんて彼らには大した時間じゃないのかもしれないな」
「……そうですか、分かりました。レクスさん、祝福されし者への修行は続けてください、ただし必ず僕がいる時にしてください」
「そうだね、大きな力の反動が体にどう出るのか分からない。ディーレがいれば、回復魔法でそれを癒せる」
「修行とは大変なことになりました、少年漫画ならお約束ですが強くなってくださいね。レクス様は私の立派なご主人様なんですから」
俺は祝福されし者の力をもっと小さく使っていくことにした、ファンの言う通り一度に全てを手に入れようとしない。そんな不自然なことをしようとするから、きっと俺の体には負担がかかって壊れてしまうのだ。それよりも小さく力を使っていく、自分がどれだけの力に耐えられるかを確認しながら力を使っていった。初めはもどかしかったが、やがて少しずつ使える力が増えるのが分かった。
それで焦ってしまうと体にまた負担がかかった、ディーレがいてくれて本当に良かった。そうでなかったら俺は何度死んだか分からない、ファンがいてくれることも良かった。世界の力が本当にあることを信じさせてくれる、だから焦りを抑えることができることが増えた。ミゼの奴も役立たずではない、まったく関係ないことばかり言っている奴だが、かえってそんなのんきな様子を見ていると穏やかな気持ちになれた。
レーチェという都でのことだった、祝福されし者への修行は続けていたが、心ばっかりで鍛えるのは気持ちが参ってしまう。だから迷宮に潜ったりもしていた、心と体は切り離せない。心を鍛えるだけでなく、体の方も動かしておきたかった。幸いここ迷宮には入場制限などはなかった、俺たちの身分は今は行商人だから、国によっては迷宮に入れないこともあった。
「うぎぃ!!」
「ぎゃあ!?」
「きゃ!!」
「ぐえっ!!」
「うぐっ!?」
浅い階層ではディーレがライト&ダークの魔法銃でコボルトやゴブリンなど片付けてしまう。そのままオークやオーガまで相手にして貰った、ライト&ダークを持ったディーレは強い。並みの冒険者では相手にならない、下位ヴァンパイアくらいなら多分相手にできるくらいに成長していた。ファンだってそうだ、ドラゴンだから元々身体能力は強い。中位のヴァンパイア相手でも負けはしまい、ミゼはあー……元々が愛玩用だからなぁ。
「そろそろ、俺たちも動くか。ファン」
「任せて、レクス。行っくぞぉぉ!!」
俺とファンはそれぞれの居場所を把握しながら、ミノタウロスの群れに突っ込んでいった。俺は祝福されし者の力を少しだけ使う、世界から力を分けてもらいながら、メイスを持ち飛び上がってミノタウロスの頭に振り下ろした。ぐしゃりと簡単に頭は潰れてしまった、『重力』も使っていないのに力が増している。だが同時に気をつけないといけない、力の使い過ぎをしないようにする。
一匹倒したら、すぐにその場を離れて二匹目に向かっていく。その間も世界の力と接続を保つようにする、難しいが戦っている間は集中しているので感覚がより鋭敏になる。だから、世界から分けてもらう力を意識しつつ少しずつ取り込める、そうして攻撃に乗せて使ってみせる。また一匹のミノタウロスを倒した、続いて次の獲物に向かってメイスを思い切り振るう。十匹以上いた群れだったが、俺とファン。それにディーレの援護射撃で片がついた、ミゼは安定の見張り番だ。
「ファン、どうだ。俺の力の使い方は?」
「うん、前よりも自然になってる。でも、まだまだ荒削り」
「体に異変を感じたりしたら、すぐに言ってくださいね」
「皆さん、お強くなられて。私は見張りだけで楽ちんでございます」
「そうか、荒削りか。もっと、鋭く力を磨く必要があるな」
「うん、うん、でも良い感じだと思うよ」
「本当に無理はしないでくださいね、お二人とも」
「楽ちんなのは良いのですが、戦力になれないのも寂しいですねぇ」
そうやって何日か迷宮で戦っていたら、何故か宿屋で冒険者ギルドから呼び出された。俺たちはその呼び出しを断った、何故ならもう俺たちは冒険者ではない。今はただの行商人だ、まぁ普通の行商人は迷宮の奥地で大暴れなどはしないだろうが。それでとにかく断ったのだが、そうしたら冒険者ギルド長と名乗る人間が宿屋までやってきた、これは早めにこの都を出たほうがいいかもしれないと思った時だ。
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