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第百五十八話 上手くいきすぎて落ち着かない
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「失礼ですが、この本を書かれたレックスという方はおられますか」
俺たちの泊まっている宿屋にあの本の作者を探す人間が現れた、だが何が目的なのか分からないので俺は名乗りでなかった。レックスとは一応は本名は避けたほうがいいという、そんな理由からの偽名だった。商業ギルドの方から情報がもれているのだろう、俺たちは念のために別の宿屋に移った。
「すみません、レックスという方はいますか」
「この本を書いた人はいませんか」
「ここにいると聞いている、出てきて貰いたい」
「この本のことで相談があるんです」
「ちょっとだけ会わせて貰えませんか」
本を出版して一月が経った頃から、こんな客が俺たちのいる宿屋におしかけてきた。その多くは魔法使いらしい格好をしているか、もしくは身分の高そうな服を着ていた。商業ギルドにはもう居場所を知らせないで、俺たちは宿屋を転々とすることにした。しかし、いつまでもそんなことはしていられない。もし本に欠陥があったとしたら、その責任をとらねばなるまい。俺たちは商業ギルドにまた出かけていった。
「これは、これは、レックス様。ようこそおいでくださいました、あの本のことでしょうか。それでは今度は有料で出版なさいますか」
「そうだな、あの本のことについて聞きたい。あの本はどこか問題があったのか」
「いいえ、違います。むしろ逆です、ヴァンパイア退治の役に立ったのですよ」
「ヴァンパイアが出たのか!?」
「はい、それで偶々冒険者であの魔法を習得していたパーティ、その方たちがヴァンパイアを退治されたんです。いや、最初は無料配布ということで疑問視されていましたが、実際に使えるとなればあの魔法は価値があります。どうでしょう、次は有料で出版されてはいかがでしょうか」
「……そうか、そうだな。有料での出版は考えてみよう、それで魔法が使えることは分かったが、宿屋に訪ねてくる連中は何だ」
「ああ、それは申し訳ありません。私どもは情報をもらしていないのですが、どこからか情報を得てしまい本の作者に会いたがっているのでしょう。ヴァンパイアを退治できるとなれば、他の国でもあの魔法は貴重なものになりますから、共同研究にしないかというお話もあります」
「……魔法の研究者で有名な者が来たら教えてほしい、どこかで正式に会ってみたい。本を有料にするかは考えておく、何かあったらここが今の宿屋だから知らせてくれ」
俺たちは予想外の展開に驚きながら商業ギルドを後にした、宿屋に戻って今後のことを考えようと仲間たちと相談する。
「ファンとミゼの意見は大当たりだ、加えて都合よくヴァンパイアが出てくれたのが良かった。……都合が良すぎて逆に不気味だな」
「そうですね、少々上手くいきすぎている気がします。悪いことは起きていないようですが」
「今のうちにたっくさん本を作って広めちゃえばいいんじゃないの?」
「今度は有料での出版、印税で左うちわでございます。可愛い女の子のファンがきませんかね」
「いや有料での出版はしないほうがいいだろう、それよりも本格的に魔法を研究している者から、もっと上の身分の人間や他の魔法使いの研究者などに広めて貰いたい」
「今のままでも魔法は広がるでしょうが、上の身分の方にも広めていくのですね。確かに権力者が使うのならば、自然と下にも伝わって広まります」
「ミゼったら僕はここにいるじゃない。ふーん、ドラゴンは一人で暮らすことが多いから、権力とかは分からないや」
「印税生活……、儚い夢でございました。同じファンでも意味が違うんですよ、ファンさん。はい、女の子の可愛いファンは諦めません!!」
それからいろいろと酒場や飯屋、冒険者ギルドと傭兵ギルドでも聞き込みをしてみた。するとあの魔法が別の使われ方をしているのも分かった、『強き太陽の光』はとても強い光を発するので目潰し代わりに使われているのだ。それもあって、あの本で魔法を覚えている者は多かった、俺たちが最初に作った本はほとんどが人の手に渡り、中には古本で高くなって売られている場合もあった。
そして、俺たちが会ってみたかった。魔法の研究者とも会う機会がやってきた、商業ギルドから連絡を貰って、俺たちはアウル魔法学院で魔法を研究している人間と会うことになった。このアウル魔法学院は国が運営していて、時には宮廷魔法使いも魔法を教えているという話だった。俺たちはその宮廷魔法使いの一人と会ってみた、アウル魔法学院に足を運んで応接室で話を聞くことになった。
会ったのはまだ若い魔法使いだった、20を幾つか過ぎたくらいだろうか。黒髪に茶色い瞳をした短い髪の男だった。
「私は宮廷魔法使いのジェンドといいます、どうかよろしくお願いします。それではどうやってあの魔法を使えるようになったのか、それを詳しく教えて貰えますか」
「……あれはとあるヴァンパイアハンターが死ぬ前に残した魔法だ、できるだけ多くの人々に知ってもらいたい。そうして貰えれば死んだ者も少しは慰められるかもしれない」
「ご自分で開発した魔法ではないのですね、それでもあの魔法を教えてくださったのは貴方たちです。どのような報酬を望みますか、フォルティス国の貴族の地位?それともお金でしょうか?」
「どちらも必要が無い。俺たちがこの国に望むことはあの魔法を広めてほしい、ただそれだけだ」
そこでジェンドという男は笑い出した、俺たちを馬鹿にしてというよりは、俺たちの言うことが面白くて堪らないという笑い方だった。
「あっははははっ、地位も金も必要ないか、傭兵にしては珍しいことを言う。だが、そこが面白いな。気に入った、あの魔法はもっと多くの国に広めてやろう。特にオレイエの国では欲しがるだろう、あの国はヴァンパイアたちがいる国の隣国だからな」
「ヴァンパイアたちの国、そんなものが本当にあるのか?」
「アーベント国という、とはいっても実際に見た人間はいない。高い山々に囲まれた国で、自由に出入りできるのは翼をもつヴァンパイアだけだ。オレイエ国では毎年のようにヴァンパイアの襲撃がある、だからこの魔法は大歓迎されるだろう」
「そうか、それであんたは何者だ?」
俺はジェンドという若い男に聞いてみた、魔法の研究者にしては身のこなしに隙が無い。常に人を従えさせ慣れているそんな印象を受けた、俺の言葉にジェンドという男は笑って言った。
「なぁに、ただの第三王子だ。面白そうな魔法を見つけた者がいる、その者に与える褒美を決めてこいと親父に言われただけだ。何もいらないと言うのは不自然だからな、金銭だけが望みだと言っておこう」
「できればその褒美の金で同じ本を沢山作りたい、そしてこの魔法をもっと世界に広めて欲しい」
「本にしなくても既に冒険者ギルドや、魔法ギルド、商業ギルド、傭兵ギルド。それ以外の組織にもこの魔法は広がっている、魔法を使って他の国にも広めているんだ。もちろん我がフォルティス国が見つけたといって恩を売っている、その褒美だから金は素直に受け取っておくといい」
「そうか、それなら遠慮なく貰っておく」
俺たちはヴァンパイアを退治する魔法を広めることができたようだ、違った使われ方をしているような例もあるが、とにかく魔法が広く普及すればいい。問題はヴァンパイアたちがどうでるかだ、一度はこの魔法を滅ぼしたことがある。今度も同じことが起きなければいい、俺たちは王族から秘密裡に金銭を受け取った、その代わりにこの魔法はフォルティス国が開発したということになった。
俺はヴァンパイアたちのフォルティス国への襲撃を心配していた、実際に魔法が他の国にも広がり出したら、何度もヴァンパイアの襲撃が起こった。だが、そのほとんどは下位か中位のヴァンパイアであの魔法の餌食になった。高位ヴァンパイアは数が少ないのだろう、だが必ずここを襲撃してくるはずだ。それまでにもっと多くの国に魔法が広がってほしい、俺たちにできることはただ襲撃に備えて休んでおくことだけだった。
「高位ヴァンパイアはどれだけいるんだろうな」
「僕が思うにあまり数は多くないようですね、もし多ければこの国にもう現れていると思います」
「祝福されし者は強い力を持っていたけど、僕たちと同じで数は限られていたからね」
「その子どもであるヴァンパイアの真祖、特に高位ヴァンパイアは少ないのでございますね」
俺たちが考えていたとおり、高位ヴァンパイアは少ないようだった。フォルティス国はそれから何度もヴァンパイアの襲撃を受けたが、魔法が盛んな国だから低位や中位のヴァンパイアでは相手にならなかった。それ以下のグールやゾンビも増えたが、こちらも魔法で撃退されていた。
何もかもが上手くいっているように見えた、でも俺たちの中では上手く言えないが、常に不安があって落ち着かなかった。
俺たちの泊まっている宿屋にあの本の作者を探す人間が現れた、だが何が目的なのか分からないので俺は名乗りでなかった。レックスとは一応は本名は避けたほうがいいという、そんな理由からの偽名だった。商業ギルドの方から情報がもれているのだろう、俺たちは念のために別の宿屋に移った。
「すみません、レックスという方はいますか」
「この本を書いた人はいませんか」
「ここにいると聞いている、出てきて貰いたい」
「この本のことで相談があるんです」
「ちょっとだけ会わせて貰えませんか」
本を出版して一月が経った頃から、こんな客が俺たちのいる宿屋におしかけてきた。その多くは魔法使いらしい格好をしているか、もしくは身分の高そうな服を着ていた。商業ギルドにはもう居場所を知らせないで、俺たちは宿屋を転々とすることにした。しかし、いつまでもそんなことはしていられない。もし本に欠陥があったとしたら、その責任をとらねばなるまい。俺たちは商業ギルドにまた出かけていった。
「これは、これは、レックス様。ようこそおいでくださいました、あの本のことでしょうか。それでは今度は有料で出版なさいますか」
「そうだな、あの本のことについて聞きたい。あの本はどこか問題があったのか」
「いいえ、違います。むしろ逆です、ヴァンパイア退治の役に立ったのですよ」
「ヴァンパイアが出たのか!?」
「はい、それで偶々冒険者であの魔法を習得していたパーティ、その方たちがヴァンパイアを退治されたんです。いや、最初は無料配布ということで疑問視されていましたが、実際に使えるとなればあの魔法は価値があります。どうでしょう、次は有料で出版されてはいかがでしょうか」
「……そうか、そうだな。有料での出版は考えてみよう、それで魔法が使えることは分かったが、宿屋に訪ねてくる連中は何だ」
「ああ、それは申し訳ありません。私どもは情報をもらしていないのですが、どこからか情報を得てしまい本の作者に会いたがっているのでしょう。ヴァンパイアを退治できるとなれば、他の国でもあの魔法は貴重なものになりますから、共同研究にしないかというお話もあります」
「……魔法の研究者で有名な者が来たら教えてほしい、どこかで正式に会ってみたい。本を有料にするかは考えておく、何かあったらここが今の宿屋だから知らせてくれ」
俺たちは予想外の展開に驚きながら商業ギルドを後にした、宿屋に戻って今後のことを考えようと仲間たちと相談する。
「ファンとミゼの意見は大当たりだ、加えて都合よくヴァンパイアが出てくれたのが良かった。……都合が良すぎて逆に不気味だな」
「そうですね、少々上手くいきすぎている気がします。悪いことは起きていないようですが」
「今のうちにたっくさん本を作って広めちゃえばいいんじゃないの?」
「今度は有料での出版、印税で左うちわでございます。可愛い女の子のファンがきませんかね」
「いや有料での出版はしないほうがいいだろう、それよりも本格的に魔法を研究している者から、もっと上の身分の人間や他の魔法使いの研究者などに広めて貰いたい」
「今のままでも魔法は広がるでしょうが、上の身分の方にも広めていくのですね。確かに権力者が使うのならば、自然と下にも伝わって広まります」
「ミゼったら僕はここにいるじゃない。ふーん、ドラゴンは一人で暮らすことが多いから、権力とかは分からないや」
「印税生活……、儚い夢でございました。同じファンでも意味が違うんですよ、ファンさん。はい、女の子の可愛いファンは諦めません!!」
それからいろいろと酒場や飯屋、冒険者ギルドと傭兵ギルドでも聞き込みをしてみた。するとあの魔法が別の使われ方をしているのも分かった、『強き太陽の光』はとても強い光を発するので目潰し代わりに使われているのだ。それもあって、あの本で魔法を覚えている者は多かった、俺たちが最初に作った本はほとんどが人の手に渡り、中には古本で高くなって売られている場合もあった。
そして、俺たちが会ってみたかった。魔法の研究者とも会う機会がやってきた、商業ギルドから連絡を貰って、俺たちはアウル魔法学院で魔法を研究している人間と会うことになった。このアウル魔法学院は国が運営していて、時には宮廷魔法使いも魔法を教えているという話だった。俺たちはその宮廷魔法使いの一人と会ってみた、アウル魔法学院に足を運んで応接室で話を聞くことになった。
会ったのはまだ若い魔法使いだった、20を幾つか過ぎたくらいだろうか。黒髪に茶色い瞳をした短い髪の男だった。
「私は宮廷魔法使いのジェンドといいます、どうかよろしくお願いします。それではどうやってあの魔法を使えるようになったのか、それを詳しく教えて貰えますか」
「……あれはとあるヴァンパイアハンターが死ぬ前に残した魔法だ、できるだけ多くの人々に知ってもらいたい。そうして貰えれば死んだ者も少しは慰められるかもしれない」
「ご自分で開発した魔法ではないのですね、それでもあの魔法を教えてくださったのは貴方たちです。どのような報酬を望みますか、フォルティス国の貴族の地位?それともお金でしょうか?」
「どちらも必要が無い。俺たちがこの国に望むことはあの魔法を広めてほしい、ただそれだけだ」
そこでジェンドという男は笑い出した、俺たちを馬鹿にしてというよりは、俺たちの言うことが面白くて堪らないという笑い方だった。
「あっははははっ、地位も金も必要ないか、傭兵にしては珍しいことを言う。だが、そこが面白いな。気に入った、あの魔法はもっと多くの国に広めてやろう。特にオレイエの国では欲しがるだろう、あの国はヴァンパイアたちがいる国の隣国だからな」
「ヴァンパイアたちの国、そんなものが本当にあるのか?」
「アーベント国という、とはいっても実際に見た人間はいない。高い山々に囲まれた国で、自由に出入りできるのは翼をもつヴァンパイアだけだ。オレイエ国では毎年のようにヴァンパイアの襲撃がある、だからこの魔法は大歓迎されるだろう」
「そうか、それであんたは何者だ?」
俺はジェンドという若い男に聞いてみた、魔法の研究者にしては身のこなしに隙が無い。常に人を従えさせ慣れているそんな印象を受けた、俺の言葉にジェンドという男は笑って言った。
「なぁに、ただの第三王子だ。面白そうな魔法を見つけた者がいる、その者に与える褒美を決めてこいと親父に言われただけだ。何もいらないと言うのは不自然だからな、金銭だけが望みだと言っておこう」
「できればその褒美の金で同じ本を沢山作りたい、そしてこの魔法をもっと世界に広めて欲しい」
「本にしなくても既に冒険者ギルドや、魔法ギルド、商業ギルド、傭兵ギルド。それ以外の組織にもこの魔法は広がっている、魔法を使って他の国にも広めているんだ。もちろん我がフォルティス国が見つけたといって恩を売っている、その褒美だから金は素直に受け取っておくといい」
「そうか、それなら遠慮なく貰っておく」
俺たちはヴァンパイアを退治する魔法を広めることができたようだ、違った使われ方をしているような例もあるが、とにかく魔法が広く普及すればいい。問題はヴァンパイアたちがどうでるかだ、一度はこの魔法を滅ぼしたことがある。今度も同じことが起きなければいい、俺たちは王族から秘密裡に金銭を受け取った、その代わりにこの魔法はフォルティス国が開発したということになった。
俺はヴァンパイアたちのフォルティス国への襲撃を心配していた、実際に魔法が他の国にも広がり出したら、何度もヴァンパイアの襲撃が起こった。だが、そのほとんどは下位か中位のヴァンパイアであの魔法の餌食になった。高位ヴァンパイアは数が少ないのだろう、だが必ずここを襲撃してくるはずだ。それまでにもっと多くの国に魔法が広がってほしい、俺たちにできることはただ襲撃に備えて休んでおくことだけだった。
「高位ヴァンパイアはどれだけいるんだろうな」
「僕が思うにあまり数は多くないようですね、もし多ければこの国にもう現れていると思います」
「祝福されし者は強い力を持っていたけど、僕たちと同じで数は限られていたからね」
「その子どもであるヴァンパイアの真祖、特に高位ヴァンパイアは少ないのでございますね」
俺たちが考えていたとおり、高位ヴァンパイアは少ないようだった。フォルティス国はそれから何度もヴァンパイアの襲撃を受けたが、魔法が盛んな国だから低位や中位のヴァンパイアでは相手にならなかった。それ以下のグールやゾンビも増えたが、こちらも魔法で撃退されていた。
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