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第百二十四話 力に目覚めることもない
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俺はファンからいろんなことを教えて貰った、今日は祝福されし者の力の使い方を教わっていた。これは暇があれば教えて貰っているのだが、なかなかに難しい問題だった。
「うーん、うーん、……難しいなぁ」
「もっと世界を大きく感じとるの、空気の中に溶け込んでいる力を、呼吸をするように取り込んでいくような感じ」
俺は宿屋のベッドに寝っ転がって修行の真っ最中である、その修業とは世界の力を取り込むんだと言う何とも曖昧なものである。
「植物の生気は感じとれるんだが、空気の中に同じような力があるのかどうかが分からない」
「うーん、それはもう感覚的なものだから仕方がないね、ファンは生まれた時からドラゴンだったけど、レクスは人間だったんだもん」
そう俺は生まれた時はごく平凡な赤ん坊だったはずだ、空気の中を流れている世界の力なんかと無縁でいたに違いない。
「なんか、今一つ危機感がなくてな」
「よっし、それじゃこうしよう」
ファンが寝っ転がっている俺と手を繋いだ、その瞬間につないだ手から俺の魔力が失われていくことに気づいた。魔力枯渇寸前になって、ファンはようやく繋いだ俺の手を放した。
「れ、レクスって結構魔力が多いよね。吸い取って放出するだけで疲れた。いい、その状態で空気の中の力そのものを集めてみるの」
「……ああ、やっ……てみる……」
ファンも魔力枯渇ではないが疲れたようで自分のベッドに横になってしまった、俺は言われたとおり空気の中から純粋な力を吸収しようと体の力を抜いて考える。
最初にそれが出来たのはどこだった、あれは植物など食べるものがない場所だった。今もそうだ魔力が足りない、力をどうにか取り込まなくてはならない。
「うう、霧になってたら駄目だろ」
近くに魔力を豊富に蓄えたファンという存在がいるので、俺の体が無意識に霧状にとけてファンを襲うところだった。それを、無理やり意識の力で引き戻す。
ますます魔力が枯渇して俺は体がきつくなる、空気の中にある純粋な力。それを取り込めるはずなんだ、だって俺はこんなに力を欲しているんだ。
力が欲しい、純粋に強い力を手にいれたい。その為に掴むんだ、大気の中にある膨大な力を自分のものにする。
『本当にそんなことができるのか?』
うるさい、これはうるさい俺の本音だ。フェリシアやファンは出来ると言ってくれたが俺には自信なんて微塵もない。そう自信がない、俺本人がそれができると信じていない。
『本当はできなくてほっとしているんだ。これ以上化け物にはなりたくない』
うるさい、うるさい、これも俺の声だ。草食系ヴァンパイアという時点で既に俺は化け物なのだ、だからもっと力を望んでなにが悪い。
『どうしてそんなに力が欲しい、生きていく為の力は充分に持っているだろう』
俺が力が欲しい理由は、……どうしてフェリシアの顔が頭に浮かぶんだろう。私に近くなってと言っていた奴、凄い力を持つのに幸せそうでなくて寂しそうな奴。
『どうしても力がいるのかい?』
いる、俺は欲しいんだ。純粋な力が欲しい、じゃないと俺があいつを守ってやれない。俺の身一つ守ることができないんだ。力が欲しい、純粋な力。世界に溢れている力を引き出したい。
『それが本当なら、そうお前が力に手を差し出すだけでいい』
純粋な力、世界を流れている力。大きな世界に接続する、その世界から好きなだけ力を引き出してつかう、できる、できるんだ。だって、それができなければ大切なあいつのことを守ってやれないんだ。
『……………………』
世界の力を手にいれる、そうだ簡単だった流れる水のように入ってくる。なんだ、こんなに簡単だったのか、でも大き過ぎる。今の俺の器では入りきらない、いや全部を入れる必要はないんだ。
「俺が力を使いたい時に、自由に出し入れすればいいんだから」
失われていた魔力は完全に回復していた、いやそれ以上に魔力が上昇している。この力を使いたい、自分の力だと確かめたい。俺は寝ぼけまなこのファンに声をかけてから出かけることにする。
「ファン、俺はちょっと外に出てくる」
「ふぁ~あ、はいです~」
俺は宿屋を出た瞬間に思った『姿を消して、俺を自由に飛ばせてくれ』、俺がそう心の中で言った瞬間に都の宿屋の前から俺の姿はかき消えた。
「すごい、……すごく綺麗な眺めだな」
次の瞬間には俺は都を遥か遠くから見下ろす位置にいた、膨大な魔力を使ったはずだが、もう俺は世界の力の使いかたを覚えていた。失われた魔力はすぐに回復されて、俺は自分の行きたいところに行けるのが分かった。
「これが祝福されし者の力か」
「そうだよ、レクス」
俺は突然現れた気配に今度は驚きはしなかった、彼女が近づいてきていたことが分かっていたからだ。
「フェリシア、お前また俺を覗いていたな」
「ふふふっ、だって好きな人のことじゃないか、ずっと見ていたいんだよ」
俺もフェリシアも都の遥か上空から、次の瞬間に生い茂る森の美しい神殿のようなところに来ていた。
フェリシアの力に引っ張られたのは分かったが、俺もついて行きたかったので抵抗せずに一緒についてきた。
「ああ、嬉しい。やっとレクスが私に近くなった、もうほとんど完成だ」
「…………言っておくがフェリシア、俺はまだここに住む気はないぞ」
「ええええ――!?」
「まだ仲間達とも旅の途中だ、預かっている子もいるし放っておけん」
フェリシアは拗ねたような、悲しそうな顔をした。そんな顔をされても俺はまだここに来る気はないんだ。ファンのことをしっかり育てないといけないし、ディーレとの旅だってまだ途中だ。ミゼはまぁ、どこでも逞しく生きていくだろう。
「まだってことは、いつかは来てくれるんだ」
「その時に俺の気が変わってなかったらな」
「そんなの心配過ぎるよ」
「仕方ないだろう、これが俺なんだから!!」
あと百年ほど外の世界をまわって、いろんなものを見てみたい。ファリシアのことは可愛いと思う、多分この感情は好きだという恋愛感情だ。
一体いつの間にこんな感情を持つことになったのか、案外一目惚れだったのかもしれないなぁ。
「それじゃ、今日は帰る」
「ううぅぅ、また来てね」
女性体をとっているフェリシアの髪をすくって頭を撫でてから、俺は瞬時に自分達が借りている宿屋に戻った。本来の力に目覚めたら、これくらいは何でもないことだった。
「この力と記憶はしばらく封印しておこう、……今の俺には大き過ぎる」
俺は自分自身で仲間と自分の生命の危機、そしてフェリシアと会っている時以外には解けないように自分の力を封印してしまった。
こんなに大きな力は俺には必要ないものだ、少なくとも今はそうだった。いや俺がそうしたのは危険から身を守る本能的なものからだった、そうしてそれをすぐに思い知った。
「ふにゃ、レクス。力の回復できたの?」
「ん?ああ、どうやらできているみたいだ…………だがその間の記憶がないん……だ……が……」
「れ、レクス!?」
「かはっ!!げほっ!?」
ファンが不安そうな声を上げた瞬間、俺は体の中から何かがこみあげてきてそれを吐いた。それは俺自身の血だった、ぼたぼたッと俺の口から更に血が落ちていった。
「ディーレ、ディーレ!!早く、来てぇ!!」
「ふ、ファン。む、無駄だ」
ディーレとミゼは『貧民街』の方に出かけたんだ、俺は祝福されし者への修行に危険はないと思っていたから、ディーレと離れても平気だと思っていた。
「そうだ、ディーレいないんだった!!得意じゃないけど『大治癒!!』『大治癒!!』『大治癒!!』……」
「ふ、ファン。もういい、もういい。…………無理をするな」
俺の体は内側から破壊されるところだった、それをファンが『大治癒』を何度も使って繋ぎとめてくれた。それでどうにか破壊された体は回復して、俺は横になっていたままだったが、なんとかファンに笑いかけた。
「もう大丈夫だ、ファン」
「レクスっ!?全然、大丈夫じゃないよ」
ファンは泣くほど俺の心配をしてくれた、俺はそんなファンの頭を一度撫でてから、自然と体の方が完全に回復するための眠りに入った。
「うーん、うーん、……難しいなぁ」
「もっと世界を大きく感じとるの、空気の中に溶け込んでいる力を、呼吸をするように取り込んでいくような感じ」
俺は宿屋のベッドに寝っ転がって修行の真っ最中である、その修業とは世界の力を取り込むんだと言う何とも曖昧なものである。
「植物の生気は感じとれるんだが、空気の中に同じような力があるのかどうかが分からない」
「うーん、それはもう感覚的なものだから仕方がないね、ファンは生まれた時からドラゴンだったけど、レクスは人間だったんだもん」
そう俺は生まれた時はごく平凡な赤ん坊だったはずだ、空気の中を流れている世界の力なんかと無縁でいたに違いない。
「なんか、今一つ危機感がなくてな」
「よっし、それじゃこうしよう」
ファンが寝っ転がっている俺と手を繋いだ、その瞬間につないだ手から俺の魔力が失われていくことに気づいた。魔力枯渇寸前になって、ファンはようやく繋いだ俺の手を放した。
「れ、レクスって結構魔力が多いよね。吸い取って放出するだけで疲れた。いい、その状態で空気の中の力そのものを集めてみるの」
「……ああ、やっ……てみる……」
ファンも魔力枯渇ではないが疲れたようで自分のベッドに横になってしまった、俺は言われたとおり空気の中から純粋な力を吸収しようと体の力を抜いて考える。
最初にそれが出来たのはどこだった、あれは植物など食べるものがない場所だった。今もそうだ魔力が足りない、力をどうにか取り込まなくてはならない。
「うう、霧になってたら駄目だろ」
近くに魔力を豊富に蓄えたファンという存在がいるので、俺の体が無意識に霧状にとけてファンを襲うところだった。それを、無理やり意識の力で引き戻す。
ますます魔力が枯渇して俺は体がきつくなる、空気の中にある純粋な力。それを取り込めるはずなんだ、だって俺はこんなに力を欲しているんだ。
力が欲しい、純粋に強い力を手にいれたい。その為に掴むんだ、大気の中にある膨大な力を自分のものにする。
『本当にそんなことができるのか?』
うるさい、これはうるさい俺の本音だ。フェリシアやファンは出来ると言ってくれたが俺には自信なんて微塵もない。そう自信がない、俺本人がそれができると信じていない。
『本当はできなくてほっとしているんだ。これ以上化け物にはなりたくない』
うるさい、うるさい、これも俺の声だ。草食系ヴァンパイアという時点で既に俺は化け物なのだ、だからもっと力を望んでなにが悪い。
『どうしてそんなに力が欲しい、生きていく為の力は充分に持っているだろう』
俺が力が欲しい理由は、……どうしてフェリシアの顔が頭に浮かぶんだろう。私に近くなってと言っていた奴、凄い力を持つのに幸せそうでなくて寂しそうな奴。
『どうしても力がいるのかい?』
いる、俺は欲しいんだ。純粋な力が欲しい、じゃないと俺があいつを守ってやれない。俺の身一つ守ることができないんだ。力が欲しい、純粋な力。世界に溢れている力を引き出したい。
『それが本当なら、そうお前が力に手を差し出すだけでいい』
純粋な力、世界を流れている力。大きな世界に接続する、その世界から好きなだけ力を引き出してつかう、できる、できるんだ。だって、それができなければ大切なあいつのことを守ってやれないんだ。
『……………………』
世界の力を手にいれる、そうだ簡単だった流れる水のように入ってくる。なんだ、こんなに簡単だったのか、でも大き過ぎる。今の俺の器では入りきらない、いや全部を入れる必要はないんだ。
「俺が力を使いたい時に、自由に出し入れすればいいんだから」
失われていた魔力は完全に回復していた、いやそれ以上に魔力が上昇している。この力を使いたい、自分の力だと確かめたい。俺は寝ぼけまなこのファンに声をかけてから出かけることにする。
「ファン、俺はちょっと外に出てくる」
「ふぁ~あ、はいです~」
俺は宿屋を出た瞬間に思った『姿を消して、俺を自由に飛ばせてくれ』、俺がそう心の中で言った瞬間に都の宿屋の前から俺の姿はかき消えた。
「すごい、……すごく綺麗な眺めだな」
次の瞬間には俺は都を遥か遠くから見下ろす位置にいた、膨大な魔力を使ったはずだが、もう俺は世界の力の使いかたを覚えていた。失われた魔力はすぐに回復されて、俺は自分の行きたいところに行けるのが分かった。
「これが祝福されし者の力か」
「そうだよ、レクス」
俺は突然現れた気配に今度は驚きはしなかった、彼女が近づいてきていたことが分かっていたからだ。
「フェリシア、お前また俺を覗いていたな」
「ふふふっ、だって好きな人のことじゃないか、ずっと見ていたいんだよ」
俺もフェリシアも都の遥か上空から、次の瞬間に生い茂る森の美しい神殿のようなところに来ていた。
フェリシアの力に引っ張られたのは分かったが、俺もついて行きたかったので抵抗せずに一緒についてきた。
「ああ、嬉しい。やっとレクスが私に近くなった、もうほとんど完成だ」
「…………言っておくがフェリシア、俺はまだここに住む気はないぞ」
「ええええ――!?」
「まだ仲間達とも旅の途中だ、預かっている子もいるし放っておけん」
フェリシアは拗ねたような、悲しそうな顔をした。そんな顔をされても俺はまだここに来る気はないんだ。ファンのことをしっかり育てないといけないし、ディーレとの旅だってまだ途中だ。ミゼはまぁ、どこでも逞しく生きていくだろう。
「まだってことは、いつかは来てくれるんだ」
「その時に俺の気が変わってなかったらな」
「そんなの心配過ぎるよ」
「仕方ないだろう、これが俺なんだから!!」
あと百年ほど外の世界をまわって、いろんなものを見てみたい。ファリシアのことは可愛いと思う、多分この感情は好きだという恋愛感情だ。
一体いつの間にこんな感情を持つことになったのか、案外一目惚れだったのかもしれないなぁ。
「それじゃ、今日は帰る」
「ううぅぅ、また来てね」
女性体をとっているフェリシアの髪をすくって頭を撫でてから、俺は瞬時に自分達が借りている宿屋に戻った。本来の力に目覚めたら、これくらいは何でもないことだった。
「この力と記憶はしばらく封印しておこう、……今の俺には大き過ぎる」
俺は自分自身で仲間と自分の生命の危機、そしてフェリシアと会っている時以外には解けないように自分の力を封印してしまった。
こんなに大きな力は俺には必要ないものだ、少なくとも今はそうだった。いや俺がそうしたのは危険から身を守る本能的なものからだった、そうしてそれをすぐに思い知った。
「ふにゃ、レクス。力の回復できたの?」
「ん?ああ、どうやらできているみたいだ…………だがその間の記憶がないん……だ……が……」
「れ、レクス!?」
「かはっ!!げほっ!?」
ファンが不安そうな声を上げた瞬間、俺は体の中から何かがこみあげてきてそれを吐いた。それは俺自身の血だった、ぼたぼたッと俺の口から更に血が落ちていった。
「ディーレ、ディーレ!!早く、来てぇ!!」
「ふ、ファン。む、無駄だ」
ディーレとミゼは『貧民街』の方に出かけたんだ、俺は祝福されし者への修行に危険はないと思っていたから、ディーレと離れても平気だと思っていた。
「そうだ、ディーレいないんだった!!得意じゃないけど『大治癒!!』『大治癒!!』『大治癒!!』……」
「ふ、ファン。もういい、もういい。…………無理をするな」
俺の体は内側から破壊されるところだった、それをファンが『大治癒』を何度も使って繋ぎとめてくれた。それでどうにか破壊された体は回復して、俺は横になっていたままだったが、なんとかファンに笑いかけた。
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