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18デート
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「命にかかわる事だって言うのに、アビスの報告数を誤魔化すなんて許せん」
「確かにアビスが十五体ってなると、合同パーティを組まなきゃいけないけどさ」
「偶々俺たちだから倒せて良かったが、下手すると本当に死人が出てた」
「僕の腕も上がってるね、一人で七体くらいならどうにかなりそう」
「オウガは俺と同じくらい強いから、七体くらいならどうにかなるだろうな」
「ふふっ、ロンに褒められるのが一番嬉しい!!」
そうして俺たちは家に帰ったが、予想どおり玄関でオウガから激しくキスされて、風呂場ではオウガの方を何度か手と口でぬいてやった。オウガは予想通りそれだけじゃ収まらなくて、俺たちはベッドに抱き合いながら倒れ込んだ。そうして何度も俺とオウガは愛しあった、まだ手と口でぬいてやるだけだが、オウガは満足そうにしていた。
「あー、ロンに愛されると凄く幸せ」
「お前が満足できてるならいいぜ」
「ロンは満足できてる?」
「もちろん、今までで一番刺激的だ」
「もうあのエロ本とか捨てちゃったもんね」
「オウガ、行動が早いな。まぁ、もう使わんだろうけど」
そしてオウガが抱き着いてきて俺は眠りについた、もちろんお休みのキスは忘れなかった。オウガは満足そうにしていた、アーツのように段階を上げていくと言っていたが、俺はオウガを満足させてやれるかそれだけが心配だった。そうして眠りについた、良く眠れて翌日は俺の方が早く起きたので、まだ寝ているオウガに深いキスをしてやった。
「幸せ過ぎて僕死にそう!?」
「おい、このくらいで死なれちゃ困るぜ」
「十二歳の頃の僕に教えてあげたい」
「将来は俺の恋人になれてますってか?」
「そうだよ、その頃はロンの恋人になれるなんて、絶対無理だと思ってたからね」
「確かにその頃のお前は子どもだったから、相手にできるわけがないな」
だから今の僕はとても幸せとオウガは上機嫌で朝食を俺と一緒に食べた、それから久しぶりに今日は午後はお休みにしないかと俺はオウガに言った。この首都に来てからずっとアーツの訓練とアビス退治に時間を使っていた。オウガも同意してアビス退治の依頼がなかったら、俺たちは今日の午後からは休むことにした。
「やった!! アビス退治の依頼なし!!」
「それなら午後はゆっくり過ごせるな」
「うん、午前中はアーツの訓練を頑張る!!」
「午後はどこか見るか、買い物でもしよう」
「あー、今から楽しみ!!」
「訓練で浮かれるなよ」
そうして俺とオウガは午前中は真面目に戦闘訓練をした、そうしたらオウガにまた告白者が出た。それも場所を変えないで訓練場で、大声で告白してきた女の子だった。十八歳くらいで銀の髪に蒼い瞳の女の子だった、その女の子の周囲には応援するかのように、同じパーティらしき女の子が集まっていた。
「ごめんね、僕はロンと公私共にパートナーなんだ。ちなみに僕が奥さん」
「そっ、そんな!?」
「だから君の告白はお断り、それじゃあね」
「それなら、あたしはロンさんに勝負を申し込みます」
「えっと何でロンに?」
「あたしはテアです、あたしの方が良いパートナーになれるからです!!」
そうして俺は急遽、十八歳の女の子と戦闘訓練を模した勝負をすることになった。別にどっちが勝っても失うものはないが、その女の子テアという子はオウガに、パートナーとして認めて貰いたいみたいだった。向こうの武器は槍だったので、それに合わせて俺も武器を槍に変えた、この方が実力差が分かりやすかった。
「であああ!!」
「なかなか悪くない突きだ、でもはじき易い!!」
「ああっ!? まだです、もう一回!!」
「槍の扱いもなかなかだ、でもまだ甘い!!」
「あっ!? もう一回!! とうゃああぁぁぁ!!」
「はい、これで終わりっと!!」
俺はテアに三回攻撃する機会を与えたが、テアの攻撃は一直線で弾き飛ばしやすかった。三回とも俺は軽く弾き飛ばして、三回目には俺の槍をテアの首元に向けた。それで終わりだった、テアは泣きながら仲間のところに行って慰めてもらっていた。俺はアドバイスしたい点があったが、さすがにこの雰囲気では止めておいた。
「さぁ、ロン。もう午後だよ、でかけよう」
「ぶれないな、オウガは」
「あんな女の子にせっかくのデート、それを邪魔されたら嫌だからね」
「そうか恋人同士で出かけるから、デートってことになるのか」
「そうだよ、ふふっ。僕って本当に幸せ!!」
「ああ、俺もだよ」
それから二人でぶらぶらと街を歩いて、俺はオウガに服を選んで貰ったりしていた。服のセンスは圧倒的にオウガの方が良いから、俺はいい着せ替え人形だった。俺が贈るからオウガの分の服も買えよと言っておいた、オウガは顔を真っ赤にして嬉しそうに自分の私服を選んでいた。そんなふうに午後の休憩を俺たちは大いに楽しんだ、そうして大きな店だったので服の代金をお互いに相手の分を認識票で支払った。
「あー、ロンに買って貰った服の中でも嬉しい!!」
「俺も嬉しいよ、大事に着るな」
「首都は流行が変わるのが早いから、大事にして欲しいけどまた服を買おうね」
「クローゼットが服で埋まってしまわないか?」
「大丈夫、着終わって使わない服は古着屋で処分するから」
「それならいいか、それに俺たちあまり金を使ってないしな」
俺とオウガはアビスハンターとして結構稼いでいた、最初のうちは心配したものだが首都に慣れれば稼ぎは十分あった。それを家賃と光熱費と精々食費にしか使っていなかった、確かに定期的にもう少し買い物を俺たちはしてもよかった。俺とオウガのハンターギルドに預けている金額はかなりの額になっていた、ハンターギルドは銀行とも提携していた。
「そうそう、だからまたデートして服を買おうね」
「ああ、分かった。楽しみだな」
「うん、ロンと腕を組んで歩けるのも楽しい」
「首都は男同士のカップルも結構いるしな」
「だからあんまり注目されなくて助かるね」
「これが田舎だったら、不真面目だ不道徳だってうるさいからな」
俺たちのカリニの村では同性愛は禁止されてはいなかった、でも歓迎されてもいなかった。あくまでも女船が来る間の遊びなら良いとされていた、それで何人かつきあっていたハンターもいた。それが首都では男同士、女同士のカップルが普通に歩いていた、中には公園でキスをしていたカップルもいたくらいだった。
「首都は自由でいいな、オウガ」
「まぁね、ロンに堂々と抱き着ける」
「田舎だと同性のカップルはこそこそしてたもんな」
「結構意外なカップルがいたりしたね」
「俺はあの頃は男同士で付き合うなんて分からなかった」
「ロンが変わってくれて嬉しい、僕と付き合ってくれて本当に嬉しい」
俺とオウガは笑いあって、それから星を見に公園にも行った。とても綺麗な星空で空気が澄んでいて気持ち良かった、夜だったし暗かったのでオウガが俺の頬にキスをした、俺もこっそりと同じようにオウガにキスをした。綺麗な星空だったから恋人同士になれたオウガと一緒に見れて良かった、オウガはとても嬉しそうに笑っていた。
「髪が金色だし、星みたいなやつだなお前は。オウガ」
「それはもう十つ星のハンターですから」
「俺だってそうだぞ」
「僕にとってもロンは星みたいだ、目標であり幸せの象徴」
「そこまで俺は大したことしてないぞ」
「いきなり現れた十歳児を、養子にするなんてなかなかできないよ」
確かに最初オウガを売春宿で見つけた時には迷った、またダリルのところへ連れて行ってダリルを説得することも考えた。でもダリルの様子があまりにも酷かったから、それに思いがけず見つけた子どもがとても小さくて保護したくなったから、だから俺は自分の戸籍にオウガを入れたのだ。案外、一目惚れしていたのは俺の方がもしれなかった。
「オウガは昔からなんっか世話したくなる、そんなところがあるよな」
「確かにアビスが十五体ってなると、合同パーティを組まなきゃいけないけどさ」
「偶々俺たちだから倒せて良かったが、下手すると本当に死人が出てた」
「僕の腕も上がってるね、一人で七体くらいならどうにかなりそう」
「オウガは俺と同じくらい強いから、七体くらいならどうにかなるだろうな」
「ふふっ、ロンに褒められるのが一番嬉しい!!」
そうして俺たちは家に帰ったが、予想どおり玄関でオウガから激しくキスされて、風呂場ではオウガの方を何度か手と口でぬいてやった。オウガは予想通りそれだけじゃ収まらなくて、俺たちはベッドに抱き合いながら倒れ込んだ。そうして何度も俺とオウガは愛しあった、まだ手と口でぬいてやるだけだが、オウガは満足そうにしていた。
「あー、ロンに愛されると凄く幸せ」
「お前が満足できてるならいいぜ」
「ロンは満足できてる?」
「もちろん、今までで一番刺激的だ」
「もうあのエロ本とか捨てちゃったもんね」
「オウガ、行動が早いな。まぁ、もう使わんだろうけど」
そしてオウガが抱き着いてきて俺は眠りについた、もちろんお休みのキスは忘れなかった。オウガは満足そうにしていた、アーツのように段階を上げていくと言っていたが、俺はオウガを満足させてやれるかそれだけが心配だった。そうして眠りについた、良く眠れて翌日は俺の方が早く起きたので、まだ寝ているオウガに深いキスをしてやった。
「幸せ過ぎて僕死にそう!?」
「おい、このくらいで死なれちゃ困るぜ」
「十二歳の頃の僕に教えてあげたい」
「将来は俺の恋人になれてますってか?」
「そうだよ、その頃はロンの恋人になれるなんて、絶対無理だと思ってたからね」
「確かにその頃のお前は子どもだったから、相手にできるわけがないな」
だから今の僕はとても幸せとオウガは上機嫌で朝食を俺と一緒に食べた、それから久しぶりに今日は午後はお休みにしないかと俺はオウガに言った。この首都に来てからずっとアーツの訓練とアビス退治に時間を使っていた。オウガも同意してアビス退治の依頼がなかったら、俺たちは今日の午後からは休むことにした。
「やった!! アビス退治の依頼なし!!」
「それなら午後はゆっくり過ごせるな」
「うん、午前中はアーツの訓練を頑張る!!」
「午後はどこか見るか、買い物でもしよう」
「あー、今から楽しみ!!」
「訓練で浮かれるなよ」
そうして俺とオウガは午前中は真面目に戦闘訓練をした、そうしたらオウガにまた告白者が出た。それも場所を変えないで訓練場で、大声で告白してきた女の子だった。十八歳くらいで銀の髪に蒼い瞳の女の子だった、その女の子の周囲には応援するかのように、同じパーティらしき女の子が集まっていた。
「ごめんね、僕はロンと公私共にパートナーなんだ。ちなみに僕が奥さん」
「そっ、そんな!?」
「だから君の告白はお断り、それじゃあね」
「それなら、あたしはロンさんに勝負を申し込みます」
「えっと何でロンに?」
「あたしはテアです、あたしの方が良いパートナーになれるからです!!」
そうして俺は急遽、十八歳の女の子と戦闘訓練を模した勝負をすることになった。別にどっちが勝っても失うものはないが、その女の子テアという子はオウガに、パートナーとして認めて貰いたいみたいだった。向こうの武器は槍だったので、それに合わせて俺も武器を槍に変えた、この方が実力差が分かりやすかった。
「であああ!!」
「なかなか悪くない突きだ、でもはじき易い!!」
「ああっ!? まだです、もう一回!!」
「槍の扱いもなかなかだ、でもまだ甘い!!」
「あっ!? もう一回!! とうゃああぁぁぁ!!」
「はい、これで終わりっと!!」
俺はテアに三回攻撃する機会を与えたが、テアの攻撃は一直線で弾き飛ばしやすかった。三回とも俺は軽く弾き飛ばして、三回目には俺の槍をテアの首元に向けた。それで終わりだった、テアは泣きながら仲間のところに行って慰めてもらっていた。俺はアドバイスしたい点があったが、さすがにこの雰囲気では止めておいた。
「さぁ、ロン。もう午後だよ、でかけよう」
「ぶれないな、オウガは」
「あんな女の子にせっかくのデート、それを邪魔されたら嫌だからね」
「そうか恋人同士で出かけるから、デートってことになるのか」
「そうだよ、ふふっ。僕って本当に幸せ!!」
「ああ、俺もだよ」
それから二人でぶらぶらと街を歩いて、俺はオウガに服を選んで貰ったりしていた。服のセンスは圧倒的にオウガの方が良いから、俺はいい着せ替え人形だった。俺が贈るからオウガの分の服も買えよと言っておいた、オウガは顔を真っ赤にして嬉しそうに自分の私服を選んでいた。そんなふうに午後の休憩を俺たちは大いに楽しんだ、そうして大きな店だったので服の代金をお互いに相手の分を認識票で支払った。
「あー、ロンに買って貰った服の中でも嬉しい!!」
「俺も嬉しいよ、大事に着るな」
「首都は流行が変わるのが早いから、大事にして欲しいけどまた服を買おうね」
「クローゼットが服で埋まってしまわないか?」
「大丈夫、着終わって使わない服は古着屋で処分するから」
「それならいいか、それに俺たちあまり金を使ってないしな」
俺とオウガはアビスハンターとして結構稼いでいた、最初のうちは心配したものだが首都に慣れれば稼ぎは十分あった。それを家賃と光熱費と精々食費にしか使っていなかった、確かに定期的にもう少し買い物を俺たちはしてもよかった。俺とオウガのハンターギルドに預けている金額はかなりの額になっていた、ハンターギルドは銀行とも提携していた。
「そうそう、だからまたデートして服を買おうね」
「ああ、分かった。楽しみだな」
「うん、ロンと腕を組んで歩けるのも楽しい」
「首都は男同士のカップルも結構いるしな」
「だからあんまり注目されなくて助かるね」
「これが田舎だったら、不真面目だ不道徳だってうるさいからな」
俺たちのカリニの村では同性愛は禁止されてはいなかった、でも歓迎されてもいなかった。あくまでも女船が来る間の遊びなら良いとされていた、それで何人かつきあっていたハンターもいた。それが首都では男同士、女同士のカップルが普通に歩いていた、中には公園でキスをしていたカップルもいたくらいだった。
「首都は自由でいいな、オウガ」
「まぁね、ロンに堂々と抱き着ける」
「田舎だと同性のカップルはこそこそしてたもんな」
「結構意外なカップルがいたりしたね」
「俺はあの頃は男同士で付き合うなんて分からなかった」
「ロンが変わってくれて嬉しい、僕と付き合ってくれて本当に嬉しい」
俺とオウガは笑いあって、それから星を見に公園にも行った。とても綺麗な星空で空気が澄んでいて気持ち良かった、夜だったし暗かったのでオウガが俺の頬にキスをした、俺もこっそりと同じようにオウガにキスをした。綺麗な星空だったから恋人同士になれたオウガと一緒に見れて良かった、オウガはとても嬉しそうに笑っていた。
「髪が金色だし、星みたいなやつだなお前は。オウガ」
「それはもう十つ星のハンターですから」
「俺だってそうだぞ」
「僕にとってもロンは星みたいだ、目標であり幸せの象徴」
「そこまで俺は大したことしてないぞ」
「いきなり現れた十歳児を、養子にするなんてなかなかできないよ」
確かに最初オウガを売春宿で見つけた時には迷った、またダリルのところへ連れて行ってダリルを説得することも考えた。でもダリルの様子があまりにも酷かったから、それに思いがけず見つけた子どもがとても小さくて保護したくなったから、だから俺は自分の戸籍にオウガを入れたのだ。案外、一目惚れしていたのは俺の方がもしれなかった。
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