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3-11善悪の区別がもうできない
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「僕はもう我慢できません、僕に出来る限りのことはしてみます」
俺たちの中でも有翼人の扱いに腹を立てたのがリッシュだった、彼はエルフの隠れ里で暮らしていて奴隷狩りをする人間に狙われて育った。だからリッシュは有翼人たちへの扱いが許せなかったのだ、多くの有翼人をリッシュは買って自由にした、その有翼人たちは新しい安全な住処を求めて街を旅立っていった。そうしてリッシュは多くの有翼人を買っていった、でも彼の財力にも限りがあったから全ては助けられなかった。
「お前が僕に助けられる、最後の有翼人だよ」
リッシュはある日、宿屋に酷い怪我をしている有翼人を連れてきた。アクアが回復魔法でその傷を癒してくれた、その銀の髪に赤い瞳の有翼人ははじめはリッシュにも怯えていた。ずっと人間の暴力にさらされて生きてきたまだ十歳くらいの子どもだった。俺たち全員にはじめはこの有翼人は懐かなかった。リッシュはその最後に助けた有翼人に名を与えた、その有翼人は男の子でオリゾンと名付けられた。
オリゾンは本当に傷だらけだった、アクアの魔法で体の傷は癒えた。でも心の傷を癒すには時間が必要だった、リッシュはオリゾンに優しく話しかけながら丁寧に世話をした。有翼人が持つ足のかぎ爪に体を引っ掻かれても気にしなかった、リッシュは辛抱強くオリゾンの世話をした。オリゾンもリッシュが人間ではなくエルフだったからか、それとも手厚く世話をされたからが少しだけ懐くようになった。
「シエル様、やっとオリゾンが僕の渡した物を食べるようになりました」
「そうか、良かったなぁ。リッシュ」
「ええ、ただ風切羽を切られているようなので、オリゾンはまだ飛べません」
「人間は時に隣人に惨いことをする、悪い人間ばかりではないんだけどな」
「良い人間もアクア様のようにいます、ただこの街の人間はそうでないだけです」
「皆がアクアのようならな、世界はとっても平和なんだろうけどな」
オリゾンは風切羽を切られて逃げられないようにされていた、そうして男の子なのに人間から性的暴行も受けていたようだった。リッシュが体を洗うために服を脱がそうとしたら激しく暴れたし、まだ飛べない羽で何度も外に逃げ出そうとした。でもやがてリッシュにオリゾンは完全に懐きそして甘えるようになった、そうして一カ月くらいかかったが切られていた風切羽もまた生えて、ようやくオリゾンを自由にできる日がやってきた。
「さぁ、オリゾン。お前はもう自由なんだよ、もう誰にも囚われずに生きなさい、仲間たちを追って新しい住処を見つけるんだ」
「天使さん、いっちゃうの」
「アクア、オリゾンは仲間たちのところへ行くんだ」
「もうこんな糞みてぇな街、ここに絶対に戻ってくんなよ!!」
俺たちはリッシュがオリゾンの世話を必死にしているのを見ていた、だからオリゾンの旅立ちを快く思って見送った、俺たち三人にはあまり懐いてくれなかったがそれも仕方なかった。オリゾンは人間に酷い目に遭わされたのだ、エルフである美しく強いリッシュとは別の人間、一見するとただ人間に見える俺たちに懐かないのは当然かもしれなかった。オリゾンが無事に旅立ったので、俺たちもまた旅に出ることにした。
だがオリゾンは翌日の朝リッシュのところへ現れた、そうして何かを落としてまた空へ飛び去っていった。オリゾンはリッシュに懐き過ぎて自然に帰れなかったのかもしれなかった、それならまた捕まえてしばらくはリッシュにも冷たく接して貰う必要があった。そうして改めてオリゾンを解放するのだ、だがまずオリゾンが何を落としていったのか気になった。そうして俺が見る前にアクアがそれを見て、そして真っ先に悲鳴を上げた。
「ひっ!? ひっ、人の手なの!!」
「アクア!! 大丈夫か!?」
「なっ、なんてもんを持ってきやがる!?」
「オリゾン、どうして……」
オリゾンは酷い人間に幼い頃から育てられた、それで普通の有翼人になれなかった。酷いことをする人間の真似をするようになったのだ、そしてリッシュに世話になったお礼に人間の手を持ってきた。オリゾンとしてはリッシュに餌を分け与えているのだ、そんなオリゾンが食べているものはおそらくは人間だった、オリゾンは力強く飛べるようになった羽を使い人間を襲っていたのだ。
「僕がしてしまったことです、責任を持ってオリゾンを捕まえます」
リッシュはオリゾンのことを何度も呼んだ、オリゾンはリッシュの近くにはくるが捕まえられる、そんな距離までは決して近づいてこなかった。それでいてオリゾンはリッシュに対して、鳥が甘えるような声を出していた。それはまるで自分が人間を殺したことを褒めて欲しい、そう言っているような声だった、人間があまり好きでないリッシュもオリゾンのしたことには心を痛めた。
「シエル、また何か落ちてきたの。アクアは怖いから見てないの」
「ああ、アクアは見なくていい」
「今度は足かよ、これも多分だが大人のものだな」
「僕は絶対にオリゾンをこの手で捕まえなくてはなりません」
オリゾンは次の日の朝には今度は人間の足を落として去っていった、リッシュは一生懸命にオリゾンを呼んで捕まえようとしていた。でもオリゾンはもう決して誰にも捕まらない、そういうふうに行動していた。捕まって人間に酷い目に遭わされたから、だからそれでオリゾンは学んだのだ。人間というものを襲うなら空から急襲する、それが自分にとって一番良い方法だと学んだのだった。
「リッシュ、俺がちょっとやってみる。『飛翔』!!」
悲しそうな顔をするリッシュを見かねて、俺が『飛翔』の魔法でオリゾンを追いかけてみた。そうして捕まえようとしたが空なら有翼人の方が速かった、おまけにオリゾンは賢くなっていて俺が空へと飛び立とうとすると、すぐにその場から全速力で逃げ出した。リッシュの為に捕まえてあげたかったが、俺の『飛翔』の魔法の速さではオリゾンに僅かに追いつけなかった。
「リッシュ、もうオリゾンは自然には帰せない」
「ええ、シエル様。そうです」
「多分、オリゾンには善悪の区別がない、だから人を襲うことを止められない」
「分かっております、シエル様」
「オリゾンに酷いことをした人間が襲われるなら分かる、だけど今まで襲われているのは多分だが違う人間だろう」
「はい、僕もそう思います。…………シエル様、どうかお願いがあります」
オリゾンは人間を襲って手や足を持ってきた、次に持ってくるのは生首だろうか、きっと確実に人間を殺めてくるに違いなかった。襲われる人間がオリゾンを虐げた人間ならただの復讐だ、だからオリゾンを止める必要も無かったが、俺たちはもうあの街から離れているのだ。オリゾンが手や足を奪ったのはきっと関係がない人間だった、有翼人を虐待した人間ではないはずだった。
俺たちは明日が来る前にオリゾンをどうにかする必要があった、だからリッシュに頼まれて俺とリッシュの体を命綱でしっかりと結びつけた。リッシュはあの特別な弓を持っていた、俺はアクアをレンに頼んで預けておいた。オリゾンがまた面白そうにこちらに現れた瞬間だった、俺は『飛翔』の魔法を使ってリッシュと一緒に空に舞い上がった、今度はオリゾンを捕まえる必要はなかった。
案の定すぐに逃げ出したオリゾンを俺たちは追いかけた、オリゾンが速すぎて捕まえることはできなかった。でも今度の俺たちにはそうするつもりはなかった、俺はできる限りの速さで空を飛んでオリゾンを追いかけた、リッシュは俺に抱えられながら弓を引いた、そうしてオリゾンがリッシュのことを振り返って見た一瞬のことだった。
「貴方を助けられなくてすみません、オリゾン!!」
俺たちの中でも有翼人の扱いに腹を立てたのがリッシュだった、彼はエルフの隠れ里で暮らしていて奴隷狩りをする人間に狙われて育った。だからリッシュは有翼人たちへの扱いが許せなかったのだ、多くの有翼人をリッシュは買って自由にした、その有翼人たちは新しい安全な住処を求めて街を旅立っていった。そうしてリッシュは多くの有翼人を買っていった、でも彼の財力にも限りがあったから全ては助けられなかった。
「お前が僕に助けられる、最後の有翼人だよ」
リッシュはある日、宿屋に酷い怪我をしている有翼人を連れてきた。アクアが回復魔法でその傷を癒してくれた、その銀の髪に赤い瞳の有翼人ははじめはリッシュにも怯えていた。ずっと人間の暴力にさらされて生きてきたまだ十歳くらいの子どもだった。俺たち全員にはじめはこの有翼人は懐かなかった。リッシュはその最後に助けた有翼人に名を与えた、その有翼人は男の子でオリゾンと名付けられた。
オリゾンは本当に傷だらけだった、アクアの魔法で体の傷は癒えた。でも心の傷を癒すには時間が必要だった、リッシュはオリゾンに優しく話しかけながら丁寧に世話をした。有翼人が持つ足のかぎ爪に体を引っ掻かれても気にしなかった、リッシュは辛抱強くオリゾンの世話をした。オリゾンもリッシュが人間ではなくエルフだったからか、それとも手厚く世話をされたからが少しだけ懐くようになった。
「シエル様、やっとオリゾンが僕の渡した物を食べるようになりました」
「そうか、良かったなぁ。リッシュ」
「ええ、ただ風切羽を切られているようなので、オリゾンはまだ飛べません」
「人間は時に隣人に惨いことをする、悪い人間ばかりではないんだけどな」
「良い人間もアクア様のようにいます、ただこの街の人間はそうでないだけです」
「皆がアクアのようならな、世界はとっても平和なんだろうけどな」
オリゾンは風切羽を切られて逃げられないようにされていた、そうして男の子なのに人間から性的暴行も受けていたようだった。リッシュが体を洗うために服を脱がそうとしたら激しく暴れたし、まだ飛べない羽で何度も外に逃げ出そうとした。でもやがてリッシュにオリゾンは完全に懐きそして甘えるようになった、そうして一カ月くらいかかったが切られていた風切羽もまた生えて、ようやくオリゾンを自由にできる日がやってきた。
「さぁ、オリゾン。お前はもう自由なんだよ、もう誰にも囚われずに生きなさい、仲間たちを追って新しい住処を見つけるんだ」
「天使さん、いっちゃうの」
「アクア、オリゾンは仲間たちのところへ行くんだ」
「もうこんな糞みてぇな街、ここに絶対に戻ってくんなよ!!」
俺たちはリッシュがオリゾンの世話を必死にしているのを見ていた、だからオリゾンの旅立ちを快く思って見送った、俺たち三人にはあまり懐いてくれなかったがそれも仕方なかった。オリゾンは人間に酷い目に遭わされたのだ、エルフである美しく強いリッシュとは別の人間、一見するとただ人間に見える俺たちに懐かないのは当然かもしれなかった。オリゾンが無事に旅立ったので、俺たちもまた旅に出ることにした。
だがオリゾンは翌日の朝リッシュのところへ現れた、そうして何かを落としてまた空へ飛び去っていった。オリゾンはリッシュに懐き過ぎて自然に帰れなかったのかもしれなかった、それならまた捕まえてしばらくはリッシュにも冷たく接して貰う必要があった。そうして改めてオリゾンを解放するのだ、だがまずオリゾンが何を落としていったのか気になった。そうして俺が見る前にアクアがそれを見て、そして真っ先に悲鳴を上げた。
「ひっ!? ひっ、人の手なの!!」
「アクア!! 大丈夫か!?」
「なっ、なんてもんを持ってきやがる!?」
「オリゾン、どうして……」
オリゾンは酷い人間に幼い頃から育てられた、それで普通の有翼人になれなかった。酷いことをする人間の真似をするようになったのだ、そしてリッシュに世話になったお礼に人間の手を持ってきた。オリゾンとしてはリッシュに餌を分け与えているのだ、そんなオリゾンが食べているものはおそらくは人間だった、オリゾンは力強く飛べるようになった羽を使い人間を襲っていたのだ。
「僕がしてしまったことです、責任を持ってオリゾンを捕まえます」
リッシュはオリゾンのことを何度も呼んだ、オリゾンはリッシュの近くにはくるが捕まえられる、そんな距離までは決して近づいてこなかった。それでいてオリゾンはリッシュに対して、鳥が甘えるような声を出していた。それはまるで自分が人間を殺したことを褒めて欲しい、そう言っているような声だった、人間があまり好きでないリッシュもオリゾンのしたことには心を痛めた。
「シエル、また何か落ちてきたの。アクアは怖いから見てないの」
「ああ、アクアは見なくていい」
「今度は足かよ、これも多分だが大人のものだな」
「僕は絶対にオリゾンをこの手で捕まえなくてはなりません」
オリゾンは次の日の朝には今度は人間の足を落として去っていった、リッシュは一生懸命にオリゾンを呼んで捕まえようとしていた。でもオリゾンはもう決して誰にも捕まらない、そういうふうに行動していた。捕まって人間に酷い目に遭わされたから、だからそれでオリゾンは学んだのだ。人間というものを襲うなら空から急襲する、それが自分にとって一番良い方法だと学んだのだった。
「リッシュ、俺がちょっとやってみる。『飛翔』!!」
悲しそうな顔をするリッシュを見かねて、俺が『飛翔』の魔法でオリゾンを追いかけてみた。そうして捕まえようとしたが空なら有翼人の方が速かった、おまけにオリゾンは賢くなっていて俺が空へと飛び立とうとすると、すぐにその場から全速力で逃げ出した。リッシュの為に捕まえてあげたかったが、俺の『飛翔』の魔法の速さではオリゾンに僅かに追いつけなかった。
「リッシュ、もうオリゾンは自然には帰せない」
「ええ、シエル様。そうです」
「多分、オリゾンには善悪の区別がない、だから人を襲うことを止められない」
「分かっております、シエル様」
「オリゾンに酷いことをした人間が襲われるなら分かる、だけど今まで襲われているのは多分だが違う人間だろう」
「はい、僕もそう思います。…………シエル様、どうかお願いがあります」
オリゾンは人間を襲って手や足を持ってきた、次に持ってくるのは生首だろうか、きっと確実に人間を殺めてくるに違いなかった。襲われる人間がオリゾンを虐げた人間ならただの復讐だ、だからオリゾンを止める必要も無かったが、俺たちはもうあの街から離れているのだ。オリゾンが手や足を奪ったのはきっと関係がない人間だった、有翼人を虐待した人間ではないはずだった。
俺たちは明日が来る前にオリゾンをどうにかする必要があった、だからリッシュに頼まれて俺とリッシュの体を命綱でしっかりと結びつけた。リッシュはあの特別な弓を持っていた、俺はアクアをレンに頼んで預けておいた。オリゾンがまた面白そうにこちらに現れた瞬間だった、俺は『飛翔』の魔法を使ってリッシュと一緒に空に舞い上がった、今度はオリゾンを捕まえる必要はなかった。
案の定すぐに逃げ出したオリゾンを俺たちは追いかけた、オリゾンが速すぎて捕まえることはできなかった。でも今度の俺たちにはそうするつもりはなかった、俺はできる限りの速さで空を飛んでオリゾンを追いかけた、リッシュは俺に抱えられながら弓を引いた、そうしてオリゾンがリッシュのことを振り返って見た一瞬のことだった。
「貴方を助けられなくてすみません、オリゾン!!」
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