70 / 90
3-10最期の時まで忘れない
しおりを挟む
「誰かを好きだと思ったら、その意味をよく考えてね。私のように友愛と恋情を間違えては駄目よ」
レーチェのその言葉に俺は咄嗟に返事ができなかった、俺にも大切な家族として愛しているアクアがいたからだ。俺とアクアとの間にあるものは多分だが友愛だけだろうか、俺は保護者としての愛情だと思うが本当にそれだけなのか分からなかった。だから俺は咄嗟に返事ができなかった、レンは別の感情によって返事ができなかったようだ、そしてこう俺とレーチェに言いだした。
「話を聞かせてくれてありがとよ、でも俺様は納得がいかねぇ!!」
「えっと、どうしたんだ。確かに俺も納得できない部分はある、でももう終わってしまった話だ」
「優しい太古からの隣人よ、何に納得がいかないのかしら?」
「レーチェとやら、てめぇは誇り高きドラゴンと正々堂々と戦った、なのにあんな糞みてぇな男を旦那にしているのが納得いかねぇ!!」
「ああ、それか。確かにそれは俺も納得できない、浮気を理由に別れることはできないのか?」
「あんな卑怯な人間とまだ結婚しているのは戒めよ、本当に愛するべきものを間違えた私への戒め」
「それでクヴァリテートとやらが幸せだと思うか!! 絶対に俺様なら納得がいかねぇな!!」
「確かに俺たち誇り高きドラゴンに愛された人間、そんな幸運な人間は幸せでいるべきだ、それがクヴァリテートも君に望んでいたことだ」
「私は……、私には……、幸せでいる資格がないわ」
レーチェはレンの思いがけない言葉に戸惑っていた、でも彼女は誇り高きドラゴンから愛された人間だ。それに正々堂々とドラゴンと戦った人間でもあった、そうでなかったら彼の息子や仲間のドラゴンから今頃八つ裂きにされている、彼女は確かに正々堂々とドラゴンと戦ったのだ。そんな彼女が不幸でいることをクヴァリテートが望むだろうか、いや決して俺たち誇り高きドラゴンはそんなことを望まない。
「おい!! しっ、親友。何を言えばいいかはお前に任せる、だから俺様は少し暴れるふりをするぜ」
「よく分かった、親友。さぁ、レーチェ。君に俺たちドラゴンからの愛情、そうクヴァリテートの意志を拒むことは許されない」
「私に何をしろと言うの? 私は愛するべき者を間違えた愚かな女よ? そう私はずっと不幸でいるべきなのよ!!」
「でもなクヴァリテートって奴がそれを望んでねぇ!! そう世界の大きな力に返った奴が望んでねぇんだよ!!」
「その通り、レーチェ。君は幸せになっていけない人間じゃない、君を愛した誇り高きドラゴンの為にも幸せに生きるべき人間だ」
「わっ、私が幸せを望んでもいいの? わっ、私は愛するべき相手を間違えたのに?」
レンはそれ以上レーチェとは話さなかった、ただ彼女に見ていろと言って外に出てそれからドラゴンの姿になった。もちろん領主の館は大騒ぎになった、いや街の方でもきっと大騒ぎになっているはずだった。俺はレンの背中に飛び乗った。レンから俺は彼が喋るべき言葉を選ぶことを頼まれた、だから俺はレンにこっそりと言うといい言葉を背中から伝えていった。
「かつて我が同胞を見事に倒したレーチェ・メディシナ・デストルドールよ、その時に貴様には誇り高きドラゴンからの加護が与えられた」
大騒ぎになっている領主の館から、あのレーチェが結婚したという浮気男も出てきていた。レンはそいつをみつけたら尾でギリギリ死なない程度に弾き飛ばした。レンに向かって矢と魔法が飛んできたが、それは俺が防御の中級魔法を使って防いでみせた。レンは迫力たっぷりに空中に向かって炎のブレスを吐き出した、その炎に照らされてレンのドラゴンの姿は遠くまでよく見えた。
「我が同胞から加護が与えられたレーチェ・メディシナ・デストルドールよ、今度は己の為にまた戦え!! 生きろ!! そうしてお前にふさわしい幸せをつかみとるのだ!!」
レンは俺に言われたとおりにそう話した、レーチェがまた立ち上がり変えられない過去ではなく、幸せな未来を見て歩き出せるようにしたのだ。レーチェはレンのドラゴンの姿を人間たちの中で唯一恐れてはいなかった、彼女はレンを攻撃する領主の館の他の人間たちを諫めた。そうして彼女はレンの前に剣を持って立った、彼女はそれから己の剣に誓うように俺たちに約束した。
「私はレーチェ・メディシナ・デストルドール、これから私は幸せに生きるために戦う、そう誇り高きドラゴンと約束する!! 私を愛してくれた彼の為に、私が治める大切な領民の為に、何より私自身の為にそう約束する!!」
「よく言った、我が誇り高き同胞を倒した者よ。汝はこれからも戦い続けるのだ、そう誇りを持って生き続けるのだ!!」
俺とレンはレーチェのした約束を聞いて満足した、彼女はこれからは失ってしまった過去を大切にして、それでも輝かしい新しい未来に向かって生きると決めてくれた。彼女を愛したクヴァリテートというドラゴンがどこかで笑ったような気がした、世界の大きな力に返った彼が少しだけここに戻ってきたような気がした、俺とレンはそんな不思議な感覚を抱いて領主の館から飛び立った。
そうして近くにある森に行きレンは人間の姿に変身した、それで街が大騒ぎしている間に街を守る外壁、それを魔法で俺たちはこっそりと乗り越えて宿屋に戻った。アクアやリッシュは最初は俺たちの心配をしてくれていた、でも俺たちが事情を説明すると納得してくれた。俺は大切な家族であるアクアを優しく抱きしめた、アクアはいつも通りに俺の腕の中で嬉しそうに笑ってくれた。
「友愛と恋情を間違えては駄目か、確かにその二つは大違いだな」
「シエル、どうしたの?」
「いや、少し考えるべきことができたんだ。きっとアクアが大人になる、それまでには分かることさ」
「アクアはシエルに相応しい大人になるの」
「そうか、そうだったな。アクアが大人になる日が楽しみだ、それまでには俺も答えを出せると思う」
「レーチェっていう女の人は間違ったの、でもシエルは絶対に間違わないでね」
アクアも少しずつだが成長していた、もう十歳の子どもではなくなっていた。そう背も伸びて俺と変わらないくらいになっていた、俺の身長が成長不足で小さいせいもあるが、それでもアクアが大人に近づいているのは間違いなかった。アクアがこのまま成長して大人の女性になった時、その時に俺たちの関係は変わるかもしれないと思った、その時に俺がどうすればいいのかよく考えておきたかった。
「ドラゴンが領主さまの館に出たんだよ」
「領主さまはドラゴンから加護を貰ったそうだ」
「街を襲ったドラゴンを追い払った」
「領主さまは旦那さまと離婚するそうだ」
「なんでも旦那の方が浮気してたんだとさ」
翌日の街は思ったとおりにドラゴンの話題で盛り上がっていた、俺とレンはそれを苦笑いしながら聞いていた。アクアも楽しそうにしていた、リッシュも口元だけで少し笑っていた。それからもレーチェは良い領主でいたようだった、俺たちは街を出たがその国にいる間は、レーチェの話を聞くことがあった。その随分と後になって知ったが彼女は離婚してからは独身を貫いた、代わりに多くの領民を愛し彼らからも愛された、そうして最期はドラゴンの像の前で幸せそうに微笑んで死んでいたと聞いた。
「さてと次はどんな街かな?」
「アクア、皆が仲良くしてる街がいいの」
「チビの望む街はなかなかねぇな」
「人間は他の種族を差別し、それに争いを好みますからね」
次に着いた街は少し変わっていた、あちこちで有翼人を見世物にしていたのだ。有翼人とは天使のような姿の美しい種族だ、その気性は穏やかで知能はあるが言葉は話せない、あまり人間と関わることなく隠れるように暮らしている種族だった。でも今度訪れた街では有翼人をしばしば見かけた、それで街の人間に話を聞いてみると、有翼人が隠れて暮らしていた島が見つかったそうだ。
「綺麗な天使、でも少し悲しそうなの」
「ええ、そうですね。アクア様、人間とは惨い仕打ちをするものです」
この街がある国ではエルフや獣人族などは差別されなかったが、有翼人には権利というものが与えられずペットのような扱いを受けていた。多くの有翼人はそれを悲しんで死んでしまったそうだが、それでも環境に適応した者が生き延びていた。アクアはそんな有翼人を珍しそうに見ていた、天使というのはある宗教で天の使いとされていたが、有翼人は知能は高いがどちらかというと鳥に近かった。
俺たちはその有翼人がいる街にしばらくいた、俺とアクアはいつも通りに神殿に寄付をして、それから街の図書館などを利用していた。中には『有翼人の正しい飼い方』などという失礼な本もあった、有翼人は本来なら飼われず自由に暮らしている種族だった。人間というものは本当に自分たち以外の種族を軽く見ている、俺たちも人間を猿のように思っていることがある。
でもそれにしても人間の有翼人への態度は悪かった。人間が有翼人を蹴る、殴るは当たり前、中にはもう飛べないように風切羽を切る者もいた。有翼人は美しいのでベットでの相手をさせる者もいた、中には自分が飼っている有翼人に売春させる人間もいた。リッシュはそんな沢山の有翼人を見て、とうとう我慢しきれなくなった。
「僕はもう我慢できません、僕に出来る限りのことはしてみます」
レーチェのその言葉に俺は咄嗟に返事ができなかった、俺にも大切な家族として愛しているアクアがいたからだ。俺とアクアとの間にあるものは多分だが友愛だけだろうか、俺は保護者としての愛情だと思うが本当にそれだけなのか分からなかった。だから俺は咄嗟に返事ができなかった、レンは別の感情によって返事ができなかったようだ、そしてこう俺とレーチェに言いだした。
「話を聞かせてくれてありがとよ、でも俺様は納得がいかねぇ!!」
「えっと、どうしたんだ。確かに俺も納得できない部分はある、でももう終わってしまった話だ」
「優しい太古からの隣人よ、何に納得がいかないのかしら?」
「レーチェとやら、てめぇは誇り高きドラゴンと正々堂々と戦った、なのにあんな糞みてぇな男を旦那にしているのが納得いかねぇ!!」
「ああ、それか。確かにそれは俺も納得できない、浮気を理由に別れることはできないのか?」
「あんな卑怯な人間とまだ結婚しているのは戒めよ、本当に愛するべきものを間違えた私への戒め」
「それでクヴァリテートとやらが幸せだと思うか!! 絶対に俺様なら納得がいかねぇな!!」
「確かに俺たち誇り高きドラゴンに愛された人間、そんな幸運な人間は幸せでいるべきだ、それがクヴァリテートも君に望んでいたことだ」
「私は……、私には……、幸せでいる資格がないわ」
レーチェはレンの思いがけない言葉に戸惑っていた、でも彼女は誇り高きドラゴンから愛された人間だ。それに正々堂々とドラゴンと戦った人間でもあった、そうでなかったら彼の息子や仲間のドラゴンから今頃八つ裂きにされている、彼女は確かに正々堂々とドラゴンと戦ったのだ。そんな彼女が不幸でいることをクヴァリテートが望むだろうか、いや決して俺たち誇り高きドラゴンはそんなことを望まない。
「おい!! しっ、親友。何を言えばいいかはお前に任せる、だから俺様は少し暴れるふりをするぜ」
「よく分かった、親友。さぁ、レーチェ。君に俺たちドラゴンからの愛情、そうクヴァリテートの意志を拒むことは許されない」
「私に何をしろと言うの? 私は愛するべき者を間違えた愚かな女よ? そう私はずっと不幸でいるべきなのよ!!」
「でもなクヴァリテートって奴がそれを望んでねぇ!! そう世界の大きな力に返った奴が望んでねぇんだよ!!」
「その通り、レーチェ。君は幸せになっていけない人間じゃない、君を愛した誇り高きドラゴンの為にも幸せに生きるべき人間だ」
「わっ、私が幸せを望んでもいいの? わっ、私は愛するべき相手を間違えたのに?」
レンはそれ以上レーチェとは話さなかった、ただ彼女に見ていろと言って外に出てそれからドラゴンの姿になった。もちろん領主の館は大騒ぎになった、いや街の方でもきっと大騒ぎになっているはずだった。俺はレンの背中に飛び乗った。レンから俺は彼が喋るべき言葉を選ぶことを頼まれた、だから俺はレンにこっそりと言うといい言葉を背中から伝えていった。
「かつて我が同胞を見事に倒したレーチェ・メディシナ・デストルドールよ、その時に貴様には誇り高きドラゴンからの加護が与えられた」
大騒ぎになっている領主の館から、あのレーチェが結婚したという浮気男も出てきていた。レンはそいつをみつけたら尾でギリギリ死なない程度に弾き飛ばした。レンに向かって矢と魔法が飛んできたが、それは俺が防御の中級魔法を使って防いでみせた。レンは迫力たっぷりに空中に向かって炎のブレスを吐き出した、その炎に照らされてレンのドラゴンの姿は遠くまでよく見えた。
「我が同胞から加護が与えられたレーチェ・メディシナ・デストルドールよ、今度は己の為にまた戦え!! 生きろ!! そうしてお前にふさわしい幸せをつかみとるのだ!!」
レンは俺に言われたとおりにそう話した、レーチェがまた立ち上がり変えられない過去ではなく、幸せな未来を見て歩き出せるようにしたのだ。レーチェはレンのドラゴンの姿を人間たちの中で唯一恐れてはいなかった、彼女はレンを攻撃する領主の館の他の人間たちを諫めた。そうして彼女はレンの前に剣を持って立った、彼女はそれから己の剣に誓うように俺たちに約束した。
「私はレーチェ・メディシナ・デストルドール、これから私は幸せに生きるために戦う、そう誇り高きドラゴンと約束する!! 私を愛してくれた彼の為に、私が治める大切な領民の為に、何より私自身の為にそう約束する!!」
「よく言った、我が誇り高き同胞を倒した者よ。汝はこれからも戦い続けるのだ、そう誇りを持って生き続けるのだ!!」
俺とレンはレーチェのした約束を聞いて満足した、彼女はこれからは失ってしまった過去を大切にして、それでも輝かしい新しい未来に向かって生きると決めてくれた。彼女を愛したクヴァリテートというドラゴンがどこかで笑ったような気がした、世界の大きな力に返った彼が少しだけここに戻ってきたような気がした、俺とレンはそんな不思議な感覚を抱いて領主の館から飛び立った。
そうして近くにある森に行きレンは人間の姿に変身した、それで街が大騒ぎしている間に街を守る外壁、それを魔法で俺たちはこっそりと乗り越えて宿屋に戻った。アクアやリッシュは最初は俺たちの心配をしてくれていた、でも俺たちが事情を説明すると納得してくれた。俺は大切な家族であるアクアを優しく抱きしめた、アクアはいつも通りに俺の腕の中で嬉しそうに笑ってくれた。
「友愛と恋情を間違えては駄目か、確かにその二つは大違いだな」
「シエル、どうしたの?」
「いや、少し考えるべきことができたんだ。きっとアクアが大人になる、それまでには分かることさ」
「アクアはシエルに相応しい大人になるの」
「そうか、そうだったな。アクアが大人になる日が楽しみだ、それまでには俺も答えを出せると思う」
「レーチェっていう女の人は間違ったの、でもシエルは絶対に間違わないでね」
アクアも少しずつだが成長していた、もう十歳の子どもではなくなっていた。そう背も伸びて俺と変わらないくらいになっていた、俺の身長が成長不足で小さいせいもあるが、それでもアクアが大人に近づいているのは間違いなかった。アクアがこのまま成長して大人の女性になった時、その時に俺たちの関係は変わるかもしれないと思った、その時に俺がどうすればいいのかよく考えておきたかった。
「ドラゴンが領主さまの館に出たんだよ」
「領主さまはドラゴンから加護を貰ったそうだ」
「街を襲ったドラゴンを追い払った」
「領主さまは旦那さまと離婚するそうだ」
「なんでも旦那の方が浮気してたんだとさ」
翌日の街は思ったとおりにドラゴンの話題で盛り上がっていた、俺とレンはそれを苦笑いしながら聞いていた。アクアも楽しそうにしていた、リッシュも口元だけで少し笑っていた。それからもレーチェは良い領主でいたようだった、俺たちは街を出たがその国にいる間は、レーチェの話を聞くことがあった。その随分と後になって知ったが彼女は離婚してからは独身を貫いた、代わりに多くの領民を愛し彼らからも愛された、そうして最期はドラゴンの像の前で幸せそうに微笑んで死んでいたと聞いた。
「さてと次はどんな街かな?」
「アクア、皆が仲良くしてる街がいいの」
「チビの望む街はなかなかねぇな」
「人間は他の種族を差別し、それに争いを好みますからね」
次に着いた街は少し変わっていた、あちこちで有翼人を見世物にしていたのだ。有翼人とは天使のような姿の美しい種族だ、その気性は穏やかで知能はあるが言葉は話せない、あまり人間と関わることなく隠れるように暮らしている種族だった。でも今度訪れた街では有翼人をしばしば見かけた、それで街の人間に話を聞いてみると、有翼人が隠れて暮らしていた島が見つかったそうだ。
「綺麗な天使、でも少し悲しそうなの」
「ええ、そうですね。アクア様、人間とは惨い仕打ちをするものです」
この街がある国ではエルフや獣人族などは差別されなかったが、有翼人には権利というものが与えられずペットのような扱いを受けていた。多くの有翼人はそれを悲しんで死んでしまったそうだが、それでも環境に適応した者が生き延びていた。アクアはそんな有翼人を珍しそうに見ていた、天使というのはある宗教で天の使いとされていたが、有翼人は知能は高いがどちらかというと鳥に近かった。
俺たちはその有翼人がいる街にしばらくいた、俺とアクアはいつも通りに神殿に寄付をして、それから街の図書館などを利用していた。中には『有翼人の正しい飼い方』などという失礼な本もあった、有翼人は本来なら飼われず自由に暮らしている種族だった。人間というものは本当に自分たち以外の種族を軽く見ている、俺たちも人間を猿のように思っていることがある。
でもそれにしても人間の有翼人への態度は悪かった。人間が有翼人を蹴る、殴るは当たり前、中にはもう飛べないように風切羽を切る者もいた。有翼人は美しいのでベットでの相手をさせる者もいた、中には自分が飼っている有翼人に売春させる人間もいた。リッシュはそんな沢山の有翼人を見て、とうとう我慢しきれなくなった。
「僕はもう我慢できません、僕に出来る限りのことはしてみます」
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる