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1-24奪ってしまっても構わない
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「ねぇ、聞いた。大きな盗賊団がいるんだって」
「何人も攫われたってさ」
「領主さまは討伐隊を出さないのかしら」
「そんな余裕が無いんだろ」
「とにかく街の西側の街道を通るなら気をつけろ」
俺はそんな噂話を色々と聞いて、あかり姉さんみたいにラッキーと思っていた。盗賊団というのは悪い奴だ、悪い奴を倒して貯めこんだお宝を手に入れることは、ドラゴンとしては何も悪いことじゃなかった。というか母さんが縄張りの盗賊団相手によくやってた、俺はそんな母さんを見習ってよく考えて盗賊団の情報を集めた。どうやら西にある山付近をアジトにしているようだ、俺はそこまではほどほどの力でフィーレの街から走っていった。
一言で西の山に盗賊団がいるといっても、山は広くて深く迂闊に入ると遭難するのだ。だから領主もよっぽど大きい盗賊団じゃない限り討伐なんてしないし、冒険者もそこそこ大きな盗賊団だと危険なのであまり依頼を受けたがらない。そんな危険な場所にスタスタっと俺は入っていった、『広範囲探知』を使って沢山の人間がいるところを探してみた。
そうしたらいた、七十人ばかりの人間が不自然に西の山の一部に集まっていた。まずこの山には何も無いと聞いているから、おそらくはこいつらが盗賊団だ。俺はフードを深く被って顔を隠しながら、『飛翔』の魔法で上空から盗賊団を確認した。そして今回は別に助ける義理のある人質もいないので、堂々と空から下りて盗賊団の正面門から入っていった。
「誰だ、貴様!! ここは泣く子も黙るベラータ盗賊団だぞ」
「待てよ、売れそうなガキ一人じゃないか」
「分かりやすくていいね、それじゃ『電撃』」
はい、盗賊団のアジト決定だ。俺は初級魔法の『電撃』を二本作り出して彼らを焼き殺した後に、頑丈そうな木の扉を蹴りとばし俺が通れるだけの隙間を開けた。そこから俺は堂々と中に入っていった、見張りが気がついたのだろう矢と初級魔法が飛んできたが、既に俺がはっていた『障壁』にはじかれた。
「居場所を教えてくれて、ありがと。『電撃槍』」
俺を矢で攻撃した者も初級魔法で攻撃した者も、俺の雷撃に貫かれて攻撃をした全員が死んだ。俺はそのまま気にせずに進んでいった、盗賊が出てくればショートソードで切り殺した、俺を見て逃げようとしたら雷撃の攻撃魔法を使った。そうしてだんだんと数が減っていって、とうとう盗賊らしき者はどこにもいなくなった。こうなったらあとはすることはお宝探しだ、こればっかりは魔法でも場所が分からない、だから俺は片っ端から盗賊団のアジトの扉を開けていった。
「おお、金貨に銀貨がいっぱいだ。うんうん、なかなか貯めこんでたようだ。『魔法の箱』」
盗賊の宝物庫からひとまずは金貨や銀貨など、そのまま持って帰っても大丈夫なものから、『魔法の箱』にどんどん放り込んでいった。家紋入りの剣とか、明らかに持ち主が特定されてしまう宝石は諦めた。母さんくらいに強いドラゴンなら持って帰るんだけど、俺はまだほら縄張りもない弱いドラゴンだから我慢した。宝石はとてもキラキラしていて凄く欲しかったんだけど、仕方なく諦めて金貨や銀貨などだけ俺は貰っておいた。
そうしたらまだ人の気配がするからもう一度、『広範囲探知』を使った、十人くらいの人が一カ所に集まっていた。盗賊の生き残りかもしくは攫われた女子供だ、正直なところ俺は正義の味方じゃないし、盗賊団を倒したこととかバレたくなかった。だからフードを深く被り鼻まで布で覆って顔を隠してそれを見つけた、多分だが盗賊に攫われてきた女たちっぽくて俺は牢屋の鍵だけを素手で壊した。そうして怯えて震えている碌に服も着ていない、そんな哀れな女たちと子どもは放っておいた。
女性には凌辱された痕跡があったし、子どももいたから人身売買もしていたのかもしれなかった。でもまぁ俺には関係のないことだった、彼女たちを攫ってきた盗賊団は全滅させたし、あとは彼女たち自身がどうにかするはずだった。そうしてほくほくとした顔で街に帰ろうとしたらだ、身に覚えがありすぎる大きな影が俺の目の前に降り立った。そして今の俺でもなにかをちびりそうになるような恐ろしい声で、すぐにこう言われたから思わず少し泣きそうになった。
「われの縄張りに住む血塗られた愚かな人間よ、貴様らの死でこの地を洗い流してやろう」
「………………………………母上、あの俺です」
そう現れたのは俺の実の母さんである、セーメイオンという素晴らしいドラゴンだった、そしてとっても強い母さんであるドラゴンに俺は恐る恐る話しかけた。暫くの間、その場を沈黙だけが支配していた。俺は一応は成人したドラゴンだし、まさか宝をかけて戦おうと言われたらどうしよう、そう思って内心ガクブルと震えあがっていた。でも母さんであるセーメイオンはそんなことは言わなかった、代わりに何かを決めたかどこか諦めたような声でこう言った。
「………………コホンッ、お前は気をつけて、ここから早く立ち去りなさい」
「はい、ああ宝物庫は入って右奥の部屋にあります。母上好みの宝石とか剣とかいっぱいでした」
「いいから、ここを去るのです。この馬鹿息子!! これでさらばです!!」
「はっ、はいぃぃぃ!!」
母さんもここの盗賊団のことにやっぱり気がついていたのだ、そしてきっとお宝があるぞとほくほく顔で飛んで来たのだ。親子で盗賊団を荒らしに来て鉢合わせするとは何ということだろう、ってやっぱり俺も母さんにちょっぴり似ているのだ。俺はそれ以上は深く考えようとはせずに、早く立ち去れと言われたので『飛翔』の魔法を使って、すぐにフィーレの街の近くの森まで戻った。
俺の懐は急に温かくなったので、体の鍛練とか魔法の勉強とかをまた始めた。でも時々は怪しまれない程度に商業ギルドに顔を出して、魔の森で仕留めたデビルベアとかの肉や魔石に毛皮を売っていた。そしてジュジュたちに頭をなでなでされたり、今はこんな冒険があってなとか彼女たちの話を聞いたりもしていた。懐が温かいっていう今が素晴らしい、心にもとってもゆとりができて今なら何でも許せそうだった。
「あーん、シエル。ちょっとその可愛いお尻を撫でさせて」
「私の魅力が上がったと思わない?」
「うふふ、君になら私の夜の技を披露するよ」
「やっぱり少年がいいのです、神よ愚かな私をどうかお許しください」
前言撤回、このドラゴンスレイヤーの女達のことは俺は全く許せなかった。とにかく言動も行動も不快で、目に入れたくなかった。俺はシャーッと威嚇する猫みたいにハルトたちから飛びのき、ジュジュたちのように気軽く俺の体を触ろうとする、そんなことを絶対に俺は許さなかった。俺がぴゃーっと彼女達から逃げ出すとドラゴンスレイヤー、そのリーダーであるハルトがニヤリと不気味に笑って見てやがった。これも俺がまだ小さくて可愛過ぎるからいけなのだ、俺も早く友達のケントニスのような大きい立派なドラゴンになりたかった。
「ああ、早く大きくカッコよくなりたいなぁ」
「何人も攫われたってさ」
「領主さまは討伐隊を出さないのかしら」
「そんな余裕が無いんだろ」
「とにかく街の西側の街道を通るなら気をつけろ」
俺はそんな噂話を色々と聞いて、あかり姉さんみたいにラッキーと思っていた。盗賊団というのは悪い奴だ、悪い奴を倒して貯めこんだお宝を手に入れることは、ドラゴンとしては何も悪いことじゃなかった。というか母さんが縄張りの盗賊団相手によくやってた、俺はそんな母さんを見習ってよく考えて盗賊団の情報を集めた。どうやら西にある山付近をアジトにしているようだ、俺はそこまではほどほどの力でフィーレの街から走っていった。
一言で西の山に盗賊団がいるといっても、山は広くて深く迂闊に入ると遭難するのだ。だから領主もよっぽど大きい盗賊団じゃない限り討伐なんてしないし、冒険者もそこそこ大きな盗賊団だと危険なのであまり依頼を受けたがらない。そんな危険な場所にスタスタっと俺は入っていった、『広範囲探知』を使って沢山の人間がいるところを探してみた。
そうしたらいた、七十人ばかりの人間が不自然に西の山の一部に集まっていた。まずこの山には何も無いと聞いているから、おそらくはこいつらが盗賊団だ。俺はフードを深く被って顔を隠しながら、『飛翔』の魔法で上空から盗賊団を確認した。そして今回は別に助ける義理のある人質もいないので、堂々と空から下りて盗賊団の正面門から入っていった。
「誰だ、貴様!! ここは泣く子も黙るベラータ盗賊団だぞ」
「待てよ、売れそうなガキ一人じゃないか」
「分かりやすくていいね、それじゃ『電撃』」
はい、盗賊団のアジト決定だ。俺は初級魔法の『電撃』を二本作り出して彼らを焼き殺した後に、頑丈そうな木の扉を蹴りとばし俺が通れるだけの隙間を開けた。そこから俺は堂々と中に入っていった、見張りが気がついたのだろう矢と初級魔法が飛んできたが、既に俺がはっていた『障壁』にはじかれた。
「居場所を教えてくれて、ありがと。『電撃槍』」
俺を矢で攻撃した者も初級魔法で攻撃した者も、俺の雷撃に貫かれて攻撃をした全員が死んだ。俺はそのまま気にせずに進んでいった、盗賊が出てくればショートソードで切り殺した、俺を見て逃げようとしたら雷撃の攻撃魔法を使った。そうしてだんだんと数が減っていって、とうとう盗賊らしき者はどこにもいなくなった。こうなったらあとはすることはお宝探しだ、こればっかりは魔法でも場所が分からない、だから俺は片っ端から盗賊団のアジトの扉を開けていった。
「おお、金貨に銀貨がいっぱいだ。うんうん、なかなか貯めこんでたようだ。『魔法の箱』」
盗賊の宝物庫からひとまずは金貨や銀貨など、そのまま持って帰っても大丈夫なものから、『魔法の箱』にどんどん放り込んでいった。家紋入りの剣とか、明らかに持ち主が特定されてしまう宝石は諦めた。母さんくらいに強いドラゴンなら持って帰るんだけど、俺はまだほら縄張りもない弱いドラゴンだから我慢した。宝石はとてもキラキラしていて凄く欲しかったんだけど、仕方なく諦めて金貨や銀貨などだけ俺は貰っておいた。
そうしたらまだ人の気配がするからもう一度、『広範囲探知』を使った、十人くらいの人が一カ所に集まっていた。盗賊の生き残りかもしくは攫われた女子供だ、正直なところ俺は正義の味方じゃないし、盗賊団を倒したこととかバレたくなかった。だからフードを深く被り鼻まで布で覆って顔を隠してそれを見つけた、多分だが盗賊に攫われてきた女たちっぽくて俺は牢屋の鍵だけを素手で壊した。そうして怯えて震えている碌に服も着ていない、そんな哀れな女たちと子どもは放っておいた。
女性には凌辱された痕跡があったし、子どももいたから人身売買もしていたのかもしれなかった。でもまぁ俺には関係のないことだった、彼女たちを攫ってきた盗賊団は全滅させたし、あとは彼女たち自身がどうにかするはずだった。そうしてほくほくとした顔で街に帰ろうとしたらだ、身に覚えがありすぎる大きな影が俺の目の前に降り立った。そして今の俺でもなにかをちびりそうになるような恐ろしい声で、すぐにこう言われたから思わず少し泣きそうになった。
「われの縄張りに住む血塗られた愚かな人間よ、貴様らの死でこの地を洗い流してやろう」
「………………………………母上、あの俺です」
そう現れたのは俺の実の母さんである、セーメイオンという素晴らしいドラゴンだった、そしてとっても強い母さんであるドラゴンに俺は恐る恐る話しかけた。暫くの間、その場を沈黙だけが支配していた。俺は一応は成人したドラゴンだし、まさか宝をかけて戦おうと言われたらどうしよう、そう思って内心ガクブルと震えあがっていた。でも母さんであるセーメイオンはそんなことは言わなかった、代わりに何かを決めたかどこか諦めたような声でこう言った。
「………………コホンッ、お前は気をつけて、ここから早く立ち去りなさい」
「はい、ああ宝物庫は入って右奥の部屋にあります。母上好みの宝石とか剣とかいっぱいでした」
「いいから、ここを去るのです。この馬鹿息子!! これでさらばです!!」
「はっ、はいぃぃぃ!!」
母さんもここの盗賊団のことにやっぱり気がついていたのだ、そしてきっとお宝があるぞとほくほく顔で飛んで来たのだ。親子で盗賊団を荒らしに来て鉢合わせするとは何ということだろう、ってやっぱり俺も母さんにちょっぴり似ているのだ。俺はそれ以上は深く考えようとはせずに、早く立ち去れと言われたので『飛翔』の魔法を使って、すぐにフィーレの街の近くの森まで戻った。
俺の懐は急に温かくなったので、体の鍛練とか魔法の勉強とかをまた始めた。でも時々は怪しまれない程度に商業ギルドに顔を出して、魔の森で仕留めたデビルベアとかの肉や魔石に毛皮を売っていた。そしてジュジュたちに頭をなでなでされたり、今はこんな冒険があってなとか彼女たちの話を聞いたりもしていた。懐が温かいっていう今が素晴らしい、心にもとってもゆとりができて今なら何でも許せそうだった。
「あーん、シエル。ちょっとその可愛いお尻を撫でさせて」
「私の魅力が上がったと思わない?」
「うふふ、君になら私の夜の技を披露するよ」
「やっぱり少年がいいのです、神よ愚かな私をどうかお許しください」
前言撤回、このドラゴンスレイヤーの女達のことは俺は全く許せなかった。とにかく言動も行動も不快で、目に入れたくなかった。俺はシャーッと威嚇する猫みたいにハルトたちから飛びのき、ジュジュたちのように気軽く俺の体を触ろうとする、そんなことを絶対に俺は許さなかった。俺がぴゃーっと彼女達から逃げ出すとドラゴンスレイヤー、そのリーダーであるハルトがニヤリと不気味に笑って見てやがった。これも俺がまだ小さくて可愛過ぎるからいけなのだ、俺も早く友達のケントニスのような大きい立派なドラゴンになりたかった。
「ああ、早く大きくカッコよくなりたいなぁ」
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