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1-14また会う時が待ち遠しい
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「強くなるんだ、シエル。それが我々の生きる意味でもある」
ケントニスは一カ月ほどフィーレの街にいてくれた、東の山のドラゴン騒動は見間違いということになっていた。その間に俺はケントニスに随分と訓練をしてもらい、かなり剣術が強くなっていった。ケントニスの方も俺を見て驚いていた、本当に体力と魔力が少しずつ成長しているらしいのだ。ケントニスは自分が人間になった時には何も変わりがないので、その違いが不思議で面白いと言っていた。
「シエル、君のその縛りプレイとやらは君だけに合った成長方法だ」
「俺だけに合ったか、他のドラゴンでは同じことにならないなんて変だよな」
「いや、ドラゴンにも個体差がある。だから、それぞれ強くなる方法は違うのだ」
「俺の場合は人間の姿でいることが成長になる、その為の縛りプレイか」
「そのとおり、では明日私は新しい出会いを求めて旅立つ。シエル、君なりの方法で強くなってくれ」
「分かった、ケントニスも強くなってくれよ。俺がドラゴンに戻れたら決闘するんだからな!!」
ケントニスが旅立つ前の夜は俺の部屋で酒を飲んで話をした、彼はとても気の良いドラゴンだったし、紳士的で理不尽なことは何もしなかった。俺がもっと強くなれるように力を貸してくれて、そのことを仲間として当然のことだと思っているようだった。だから翌朝、俺はケントニスを街の左門から気持ちよく見送ることができた。ケントニスは笑って去っていった、俺の初めてのドラゴンの友達だった。
「冒険者になるのは嫌だけど、依頼を出すくらいはいいか」
それから俺は時々冒険者ギルドに依頼をだした、銀貨一枚で一日俺を鍛えてくれることが依頼内容だった。最初は銅の冒険者、つまりは新人を相手にされたが、全く訓練にならなかった。冒険者のランクは銅が新人、鉄で一人前、銀で熟練者、金は相当の実力者、白金はそれ以上となっていた。だからそれからは俺は銀の冒険者以上で、そう依頼に条件をつけて剣術と体術を学んでいった。
「シエル、君の噂を時々聞くよ。商業ギルドにはとても強い狩人がいるってね」
「私も聞いたのです、さぁ魔法はどのくらい覚えましたか?」
「魔法と剣だけじゃ駄目よ、罠の解除方法も教えてあげよっか」
「何か遭った時に回復魔法も大事なのです、さぁ神へ共に祈りましょう」
俺が冒険者ギルドで鍛練していると、ジュジュたちのパーティと時々会った。俺は彼女たちからも魔法理論や罠の解除方法などを学んだ、回復魔法も新しく『大治癒』を覚えた。そうやって鍛練している俺だったが、時が経てば経つほど魔力が増していった。これはとても珍しい現象だ、魔力は基本的に生まれてくるときに、その魔力の総量が決まっていると言われていた。
「リリーは魔力を増やす方法とか知ってる?」
「そんな方法は存在しないわ、魔力は生まれつきのものよ」
「ですよねー、いや魔力が増えたら良いなっと」
「それは魔法使いの夢ね、実現したら奇跡と呼ばれるわ」
そう本当は魔力量は生まれた時に決定する、でも俺はまだ成長しているのだ。これは俺がドラゴンで世界の大きな力と繋がっているからだ、世界の大きな力はこの世界の全ての力の源であり、死ねば魂が帰る場所であるのだ。呪われたりしてアンデッドとして、魂の眠りを妨げられることもあるが、それは時々ある例外なのだ。そんな世界の大きな力と繋がっている俺は、その繋がりが太くなるにつれ魔力も上がっていっているみたいだった。
「はぁ~、そろそろ俺の縄張りを決めとかないとな」
フィーレの街にある森は魔の森と繋がっている、ダンジョンが街の近くの森にあったりするが、その奥は誰もいない手つかずの魔の森であった。だから俺がドラゴンの姿に戻れさえすれば、この辺りの魔の森を縄張りにすることもできなくはなかった。だがそこであかり姉さんとの約束が立ちはだかる、俺は命が危険にさらされない限りドラゴンには戻れないのだ。
俺は魔の森のとても奥を探索しながら、ドラゴンに戻れたらここを縄張りにしようと思った。それだけの広さがあったし、魔の森の奥にはフィーレの街の人間も立ち入ってこなかった。それはデビルベアなどの恐ろしい魔物がいるからだが、ドラゴンに戻れさえすればもうデビルベアは俺の敵ではなかった。人間である今ですらきっと素手で戦っても勝てる、多分勝てると思うそのくらいに俺は急成長していたのだ。
「はぁ~、ちょっと危険で難しい依頼ないかなぁ」
「それならあるぞ、坊主」
「え?武器屋のおっちゃん、そんな依頼が本当にあるの?」
「ああ、ドワーフの集落からうちへの鉱石の運搬依頼だ」
「運搬依頼か、それがどうして難しいの?」
「途中でどうしても死の森を通らなきゃならねぇから難しいんだ」
俺は武器への付与魔法も勉強していて武器屋のおっちゃんともよく会ってた、そのおっちゃんから聞くことになった依頼、それがドワーフの集落からの鉱石の運搬依頼だった。ちょっと聞くと簡単そうに聞こえるが死の森を通るなら話は別だ、このフィーレの街の近くにある死の森は以前に戦争があり多くの人が死んだ、それからそのまま放置された遺体のアンデットたちが、今も安らぎを求めてひしめきあっているという噂だった。
「アンデッドか、おっちゃんの依頼を受けるなら、光の浄化魔法が要るな」
そうして俺は光の浄化魔法について勉強しなおした、『中級魔法書』も『上級魔法書』も暗記していたが、俺は初級の浄化魔法しか使えなかった。だからせめて中級だけでも使えるように、それを目指してそれはもう頑張った。ジュジュたちのパーティの神官、アマーリエに浄化魔法のコツを聞きにいくくらい頑張ったのだ。
「神へと真摯に祈るのです」
「えっと、それ以外に何かコツとか」
「神を称え、一心に信じるのです」
「えっと、『魔法の言葉』の唱え方とか」
「素晴らしい神がきっと貴方の傍にもいらっしゃいます」
「えっと、ありがとう。アマーリエ」
神官という人間は皆こんな感じなのだろうか、これでどうやって浄化魔法を教わっているのか分からん。アマーリエによるととにかく神に強く祈る心が、とても大事なのだということだった。だが俺としては神様よりも世界の大きな力の源に魂を送り返す、そういう意味でどうにか浄化魔法を理解した。そうして『浄化の光』の魔法を俺は習得した、その上の『大いなる浄化の光』も一応は理解できた。
「おっちゃん、俺は死の森を通る運搬依頼を受けたぜ!!」
「そうか、本当に危ないから気をつけろよ」
そうして俺は商業ギルドに出ていた、『ドワーフの集落からの鉱石運搬』という依頼を受けた。アンデッドと戦うのは初めてだが、一応の準備はできているので気をぬかずに頑張りたかった。驚いたことにジュジュたちも同じ依頼を受けていたので、俺は彼女たちと話しながらドワーフの集落へと向かうことになった。他の人間は皆どこか暗い顔をしていて、それだけ大変な依頼なのかと俺に思わせた。
「まっ、どんなところも行ってみないと分からないよな」
ケントニスは一カ月ほどフィーレの街にいてくれた、東の山のドラゴン騒動は見間違いということになっていた。その間に俺はケントニスに随分と訓練をしてもらい、かなり剣術が強くなっていった。ケントニスの方も俺を見て驚いていた、本当に体力と魔力が少しずつ成長しているらしいのだ。ケントニスは自分が人間になった時には何も変わりがないので、その違いが不思議で面白いと言っていた。
「シエル、君のその縛りプレイとやらは君だけに合った成長方法だ」
「俺だけに合ったか、他のドラゴンでは同じことにならないなんて変だよな」
「いや、ドラゴンにも個体差がある。だから、それぞれ強くなる方法は違うのだ」
「俺の場合は人間の姿でいることが成長になる、その為の縛りプレイか」
「そのとおり、では明日私は新しい出会いを求めて旅立つ。シエル、君なりの方法で強くなってくれ」
「分かった、ケントニスも強くなってくれよ。俺がドラゴンに戻れたら決闘するんだからな!!」
ケントニスが旅立つ前の夜は俺の部屋で酒を飲んで話をした、彼はとても気の良いドラゴンだったし、紳士的で理不尽なことは何もしなかった。俺がもっと強くなれるように力を貸してくれて、そのことを仲間として当然のことだと思っているようだった。だから翌朝、俺はケントニスを街の左門から気持ちよく見送ることができた。ケントニスは笑って去っていった、俺の初めてのドラゴンの友達だった。
「冒険者になるのは嫌だけど、依頼を出すくらいはいいか」
それから俺は時々冒険者ギルドに依頼をだした、銀貨一枚で一日俺を鍛えてくれることが依頼内容だった。最初は銅の冒険者、つまりは新人を相手にされたが、全く訓練にならなかった。冒険者のランクは銅が新人、鉄で一人前、銀で熟練者、金は相当の実力者、白金はそれ以上となっていた。だからそれからは俺は銀の冒険者以上で、そう依頼に条件をつけて剣術と体術を学んでいった。
「シエル、君の噂を時々聞くよ。商業ギルドにはとても強い狩人がいるってね」
「私も聞いたのです、さぁ魔法はどのくらい覚えましたか?」
「魔法と剣だけじゃ駄目よ、罠の解除方法も教えてあげよっか」
「何か遭った時に回復魔法も大事なのです、さぁ神へ共に祈りましょう」
俺が冒険者ギルドで鍛練していると、ジュジュたちのパーティと時々会った。俺は彼女たちからも魔法理論や罠の解除方法などを学んだ、回復魔法も新しく『大治癒』を覚えた。そうやって鍛練している俺だったが、時が経てば経つほど魔力が増していった。これはとても珍しい現象だ、魔力は基本的に生まれてくるときに、その魔力の総量が決まっていると言われていた。
「リリーは魔力を増やす方法とか知ってる?」
「そんな方法は存在しないわ、魔力は生まれつきのものよ」
「ですよねー、いや魔力が増えたら良いなっと」
「それは魔法使いの夢ね、実現したら奇跡と呼ばれるわ」
そう本当は魔力量は生まれた時に決定する、でも俺はまだ成長しているのだ。これは俺がドラゴンで世界の大きな力と繋がっているからだ、世界の大きな力はこの世界の全ての力の源であり、死ねば魂が帰る場所であるのだ。呪われたりしてアンデッドとして、魂の眠りを妨げられることもあるが、それは時々ある例外なのだ。そんな世界の大きな力と繋がっている俺は、その繋がりが太くなるにつれ魔力も上がっていっているみたいだった。
「はぁ~、そろそろ俺の縄張りを決めとかないとな」
フィーレの街にある森は魔の森と繋がっている、ダンジョンが街の近くの森にあったりするが、その奥は誰もいない手つかずの魔の森であった。だから俺がドラゴンの姿に戻れさえすれば、この辺りの魔の森を縄張りにすることもできなくはなかった。だがそこであかり姉さんとの約束が立ちはだかる、俺は命が危険にさらされない限りドラゴンには戻れないのだ。
俺は魔の森のとても奥を探索しながら、ドラゴンに戻れたらここを縄張りにしようと思った。それだけの広さがあったし、魔の森の奥にはフィーレの街の人間も立ち入ってこなかった。それはデビルベアなどの恐ろしい魔物がいるからだが、ドラゴンに戻れさえすればもうデビルベアは俺の敵ではなかった。人間である今ですらきっと素手で戦っても勝てる、多分勝てると思うそのくらいに俺は急成長していたのだ。
「はぁ~、ちょっと危険で難しい依頼ないかなぁ」
「それならあるぞ、坊主」
「え?武器屋のおっちゃん、そんな依頼が本当にあるの?」
「ああ、ドワーフの集落からうちへの鉱石の運搬依頼だ」
「運搬依頼か、それがどうして難しいの?」
「途中でどうしても死の森を通らなきゃならねぇから難しいんだ」
俺は武器への付与魔法も勉強していて武器屋のおっちゃんともよく会ってた、そのおっちゃんから聞くことになった依頼、それがドワーフの集落からの鉱石の運搬依頼だった。ちょっと聞くと簡単そうに聞こえるが死の森を通るなら話は別だ、このフィーレの街の近くにある死の森は以前に戦争があり多くの人が死んだ、それからそのまま放置された遺体のアンデットたちが、今も安らぎを求めてひしめきあっているという噂だった。
「アンデッドか、おっちゃんの依頼を受けるなら、光の浄化魔法が要るな」
そうして俺は光の浄化魔法について勉強しなおした、『中級魔法書』も『上級魔法書』も暗記していたが、俺は初級の浄化魔法しか使えなかった。だからせめて中級だけでも使えるように、それを目指してそれはもう頑張った。ジュジュたちのパーティの神官、アマーリエに浄化魔法のコツを聞きにいくくらい頑張ったのだ。
「神へと真摯に祈るのです」
「えっと、それ以外に何かコツとか」
「神を称え、一心に信じるのです」
「えっと、『魔法の言葉』の唱え方とか」
「素晴らしい神がきっと貴方の傍にもいらっしゃいます」
「えっと、ありがとう。アマーリエ」
神官という人間は皆こんな感じなのだろうか、これでどうやって浄化魔法を教わっているのか分からん。アマーリエによるととにかく神に強く祈る心が、とても大事なのだということだった。だが俺としては神様よりも世界の大きな力の源に魂を送り返す、そういう意味でどうにか浄化魔法を理解した。そうして『浄化の光』の魔法を俺は習得した、その上の『大いなる浄化の光』も一応は理解できた。
「おっちゃん、俺は死の森を通る運搬依頼を受けたぜ!!」
「そうか、本当に危ないから気をつけろよ」
そうして俺は商業ギルドに出ていた、『ドワーフの集落からの鉱石運搬』という依頼を受けた。アンデッドと戦うのは初めてだが、一応の準備はできているので気をぬかずに頑張りたかった。驚いたことにジュジュたちも同じ依頼を受けていたので、俺は彼女たちと話しながらドワーフの集落へと向かうことになった。他の人間は皆どこか暗い顔をしていて、それだけ大変な依頼なのかと俺に思わせた。
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