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ノンケの僕が男性と付き合っている理由
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僕は中学生の時、女子からいじめを受けていた。
クラスの女子からはシカトされる。だから、男子の友達もいなくなって孤立する。
掃除当番を押し付けられる。
教科書を捨てられる。
思い出したくもないので、今はどんなことをされたか具体的なところまでは思い出せないが、かなりひどいことをされていたように思う。
ただ、いじめのきっかけとなった出来事ははっきりと覚えている。
ある日の放課後。
僕は清掃委員としてビオトープの清掃を行なっていた。
熊手を使って落ち葉を集めていると、ビオトープの片隅にある物置のほうから何やら物音がする。
なんだろうと気になって物置の裏側を見てみると、そこにはクラスで一番の人気者のAさんとあまり地味で目立ちたがらないBさんが体を抱き寄せ合い、舌を絡ませながら、熱い接吻をしていた。
彼女は僕をみると、驚愕し、慌ててその場から走り去っていった。
それからというものの、Aさんを中心として、僕へのいじめが始まった。Aさんのクラスへの影響度は大きく、その流れはクラス全体に広がって行った。
多分、僕を貶めることで、僕が彼女のことについてなんと言おうとも、影響がでないようにしたかったんだと思っている。
彼女にとって、クラスのカースト下位の女子とそのような仲になっていることは秘密にしておきたかったのだろう。
僕はこのいじめをきっかけに女性に恐怖を抱くようになった。
僕は中学卒業後、このまま地元の共学の高校に進む気にはなれず、多少勉強して少し離れた県立の男子校に入学することにした。
男子校には女性がおらず、しかも僕を知っている人もほとんどいない。
高校生活は中学の時とは比べ物にならないほど充実していた。
高校2年生になったある日、僕は学校の同級生から告白された。
僕は異性愛者だったが、女性は怖かったし、初めて自分を代わりの聞かない存在としてみてもらえたことがとても嬉しかった。
僕は自分の心の穴を埋めるように彼と付き合い始めた。
僕は彼と付き合っていることを堂々とクラスの皆や部活の友達に公表した。
彼は初めは恥ずかしいと乗る気ではなかったが、特に親しい数人に公表した後はハードルが下がったのか、堂々と言うようになった。
友達はそのことを聞いて、初めは驚いていたものの特に何か私たちにするわけではなく、極端に言うと「あ、そう」で済まされた。この男子校特有?のサバサバとした感じが好きだった。
さすがに学校の中ではいちゃつきはしなかったが、外では手を繋いだりと恋人らしいことを堂々としていた。
彼は僕の家にも何回も遊びに行きて、遊ぶだけでなく、彼に求められるがまま性行為もした。
僕自身は同性が性的対象ではないので、そこまで性的に興奮はしなかったが、肌と肌が触れ合い、彼が僕をその熱い吐息で必死に求めてくるのはとても心地が良かった。
僕も彼の欲求に応え、彼に必要とされ続けようとした。
ある日、彼氏と最寄りの駅から家までの道のりを手を繋ぎながら歩いていると、ばったりと僕が中学生の時、女子から虐められる原因を作った彼女、Aさんに会った。
彼女は僕と彼が手をつなぎ合っているのを見て怪訝そうに言う。
「あんた、男と付き合ってるの?」
僕は表情一つ変えずに言った。
「そうだよ。堂々とね。あの時とあなたとは違って」
彼女は眉をひそめて
「あっそう」
と言うとその場から立ち去って行った。
我ながら言っていることが子供じみているなと思う。
クラスの女子からはシカトされる。だから、男子の友達もいなくなって孤立する。
掃除当番を押し付けられる。
教科書を捨てられる。
思い出したくもないので、今はどんなことをされたか具体的なところまでは思い出せないが、かなりひどいことをされていたように思う。
ただ、いじめのきっかけとなった出来事ははっきりと覚えている。
ある日の放課後。
僕は清掃委員としてビオトープの清掃を行なっていた。
熊手を使って落ち葉を集めていると、ビオトープの片隅にある物置のほうから何やら物音がする。
なんだろうと気になって物置の裏側を見てみると、そこにはクラスで一番の人気者のAさんとあまり地味で目立ちたがらないBさんが体を抱き寄せ合い、舌を絡ませながら、熱い接吻をしていた。
彼女は僕をみると、驚愕し、慌ててその場から走り去っていった。
それからというものの、Aさんを中心として、僕へのいじめが始まった。Aさんのクラスへの影響度は大きく、その流れはクラス全体に広がって行った。
多分、僕を貶めることで、僕が彼女のことについてなんと言おうとも、影響がでないようにしたかったんだと思っている。
彼女にとって、クラスのカースト下位の女子とそのような仲になっていることは秘密にしておきたかったのだろう。
僕はこのいじめをきっかけに女性に恐怖を抱くようになった。
僕は中学卒業後、このまま地元の共学の高校に進む気にはなれず、多少勉強して少し離れた県立の男子校に入学することにした。
男子校には女性がおらず、しかも僕を知っている人もほとんどいない。
高校生活は中学の時とは比べ物にならないほど充実していた。
高校2年生になったある日、僕は学校の同級生から告白された。
僕は異性愛者だったが、女性は怖かったし、初めて自分を代わりの聞かない存在としてみてもらえたことがとても嬉しかった。
僕は自分の心の穴を埋めるように彼と付き合い始めた。
僕は彼と付き合っていることを堂々とクラスの皆や部活の友達に公表した。
彼は初めは恥ずかしいと乗る気ではなかったが、特に親しい数人に公表した後はハードルが下がったのか、堂々と言うようになった。
友達はそのことを聞いて、初めは驚いていたものの特に何か私たちにするわけではなく、極端に言うと「あ、そう」で済まされた。この男子校特有?のサバサバとした感じが好きだった。
さすがに学校の中ではいちゃつきはしなかったが、外では手を繋いだりと恋人らしいことを堂々としていた。
彼は僕の家にも何回も遊びに行きて、遊ぶだけでなく、彼に求められるがまま性行為もした。
僕自身は同性が性的対象ではないので、そこまで性的に興奮はしなかったが、肌と肌が触れ合い、彼が僕をその熱い吐息で必死に求めてくるのはとても心地が良かった。
僕も彼の欲求に応え、彼に必要とされ続けようとした。
ある日、彼氏と最寄りの駅から家までの道のりを手を繋ぎながら歩いていると、ばったりと僕が中学生の時、女子から虐められる原因を作った彼女、Aさんに会った。
彼女は僕と彼が手をつなぎ合っているのを見て怪訝そうに言う。
「あんた、男と付き合ってるの?」
僕は表情一つ変えずに言った。
「そうだよ。堂々とね。あの時とあなたとは違って」
彼女は眉をひそめて
「あっそう」
と言うとその場から立ち去って行った。
我ながら言っていることが子供じみているなと思う。
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