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混血系大公編:第一部

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「あぁッ、やぁ、ん、ひぁあッ!」
 力が入らなくて、自分の体を支えられなくて、倒れそうになる。ロルフが背中を片腕で支えて、ガブリと喉元に噛みつくようなキスをしてくる。その間も乳首を摘ままれて、グリグリと捏ねられる。
 イスの腕も腰から回って、陰核を探り当てる。グチュグチュと擦りながら、うなじや背筋にキスをしてくる。
 刺激が、刺激が多すぎる。こんなの無理、無理だよ、おかしくなる…!!
「はぁッ、やだッ!やぁぁッ、ああぁ!」
「はぁ、っく、キツ…」
 ビョルンの動きが早くなる。奥が熱い、全部熱い。熱い、熱い、気持ちいい…!
「ビョルン、ビョルン…!」
「ああ、シャーラ…!すまん、ふたりともどいてくれ!」
 ビョルンが切羽詰まった声で言うと、私の体を支えていた手が離れていく。代わりにビョルンが上体を起こして、その逞しい腕で私を抱きしめてくれる。チュッチュッとたくさんキスをして、ゆっくりとベッドに押し倒される。
 ロルフもそうだったけど、正常位とかバックみたいに自分が主体じゃないとイけないのかな。私が下手くそだから…もっと精進しなければ。
 でもそんな考えはすぐに吹き飛んだ。ビョルンが自分の欲望のままに、私を蹂躙し始めたから。
「ハッ、ハッ、シャーラ…!」
「あッ、ひぃん、ひあぁぁ!」
 ビョルンの大きいのが、容赦なく私を穿つ。ちょっと苦しいけれど、息を荒らげながら私に夢中になっている彼が愛おしくてたまらない。
 大きな背中にしがみついて、大好きだよって気持ちを籠める。それに答えるようにビョルンがキスをしてきて、舌を絡め合う。口元に当たる髭の感触も、湿って熱い肌も、潰されちゃいそうなくらい大きな体も、何もかも愛おしい。
「ビョルン、はぁッ、ビョルン…!」
「シャーラ、シャーラ!出すぞ、受け止めてくれ…!」
「うん、うんッ、来て…!」
 パンッ!と肌が当たって、ビョルンの背中がブルっと震える。低い声で獣のように唸って、私の中に精を放つ。
「あ、あぁ…ッ!」
 魔法陣が熱を放って、その刺激とともにイく。愛おしい男が、私の中で果てたのがたまらなく幸せだ。ビョルンのキスを受けながら、幸福を噛み締めていると…。
「ヨッシャ交代だな」
 ビョルンの背中に回していた私の手を取って、ロルフが手の平にキスをする。
「早いぞ」
「んなこたねェよ、こちとら2人分待ってんだよ」
「真っ先にやった奴がなに言ってるんだ…」
「いいから、早く退いてくれよ。兄貴は長ェんだよ」
「やれやれ…」
 ビョルンが苦笑してから私にキスをして、体を起こす。ズルズルっと大きいモノが抜けていって、それがまた気持ちよくて体が震えた。
「ん、はぁ…」
「またイキまくってんな?雑魚だなァ」
「んもう、うるさい!」
 ロルフと悪態を交わしていると、イスも寄って来て、私の横で足を投げ出して座る。
「あれ?ロルフの番じゃ…?」
「いや、私の番だ。上に乗って欲しい」
「…?」
 イスは対面座位をお望みのようだ。ロルフを見ると、ニヤけながら顎をしゃくって促してくる。…なんだ?まぁいいけど、と思いながらイスの膝に乗った瞬間、ふと思い出す。
「待ってそれ、お尻に入れたやつ…」
「ああ、衛生面を気にしているのだな?心配ない。新しい避妊具を見せてやろう」
 そう言ってイスがベッドサイドに置かれた袋から何かを取り出す。
 そこには油紙に包まれた、硬めのジェルみたいなものが…えッ、何これ?
「スライム素材で作られた避妊具だ。これを膣口や尻につけると、挿入した際に伸びて陰茎を包み込む。直接触れないから衛生的だし、性病の予防もできるし、精液を直接中に出さずにすむから避妊効果が高い。ただ強度や伸縮率にまだ課題が残っているから、ビョルンのような陰茎の巨大なタイプには適用が難しいが…」
 すげーな中世ファンタジー世界で、コンドームが開発されたぞ!
 私は変なところで感動してしまったけれど、ベッドサイドで飲み物を飲んでいたビョルンは、ブフゥと水を吹き出す。ああ、うん。気持ちはわかる…いやわからんか。私、巨根なんて持ってねーわ。
 イスはそんな反応にも構わず、話を続ける。
「さきほどお前の尻に挿入した時も、これを使用した。その後に念のため、陰茎も洗った。だから問題ない」
「ああ、はい、そうですか…」
 真顔で理詰めで断言されては、断る言葉も出てこない。まぁ雰囲気は台無しですけどね…。ムードもへったくれもないけどね…。
 私の了解を得たとみたイスが、チュッとキスをしてくる。うーん、こっからエロい空気に持っていくの厳しくない?
 そう思っていたけれど…。
「あ、んあッ、あぁ…ッ!」
 男3人がかりで愛撫され、あれよあれよと言う間に気持ちを高められてしまった。
 はい雑魚です…雑魚と呼んでくれてよいです…。でもホラ1対3だし、勝ち目なくない?と心の中で勝手に開き直る。
 イスに挿入され、下から突き上げられる。後ろから横から手が伸びてきて、敏感な部分を弄ばれる。ああ、気持ちいい。またイッちゃいそう…。
 そうして快楽を堪能していると、イスにギュッと抱きしめられてそのまま倒れ込む。
「あんッ!」
 イスを下にして、騎乗位になっている状態。グッと奥まで入って、気持ちよさに震えていると…。
「ぃやっ、ちょっと?!」
 誰かにまた、お尻の穴をグッと押される。ギャー!お尻のセカンドバージンが早速奪われる?!
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