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混血系大公編:第一部
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あー、また始まっちゃった。ビョルンと顔を見合わせて、肩をすくめる。長くなりそうだからビョルンとお店決めちゃうかーなんて思ってると、ビョルンがふたりの間に割って入った。あ、待つ時間が勿体ないと思ったのね。
「落ち着けロルフ。イスハークの言う通りにしろ」
「あぁ?!兄貴までなに言ってやがる!コイツのクソ役に立たねぇ魔術に文句ぐれぇ言わせろ!」
「やってもらっておいてその態度はなんだ、まったく。文句はもう言っただろう、じゃあ次はどちらか我慢する方を選べ。酒か、シャーラとの夜か」
「あぁ?!」
「はいぃ?!」
えッ、そこで何で私を引き合いに出すの!
「イスハーク、それでいいな?」
「ああ、そうだな。それならいい。ロルフ、どちらかなら許可しよう。適度な酒か、あまり激しくないセックスか」
「ぐぅ…ッ!!」
二人がかりで詰め寄られて、ロルフがうめき声を上げる。悩んでる悩んでる。てか、イスがロルフを構成する要素は酒と暴力と私だって言ってたよね。酒と私ならどっちを取るんだろうか。でも私がいなくなるわけじゃないし、ここは酒を取るのかな?
「どっちも取ろうと思うなよ。酒を飲んだら、俺とイスハークの二人がかりで拘束するからな」
ビョルンが容赦なく宣言すると、ロルフは苛立ちを紛らわせるように髪を掻きむしった。
「あーーークソ!決まってんだろ!シャーラだ!!」
私を取ったぞ!驚いたけれど、ちょっと嬉しい。
「よしよし、じゃあ酒はなしだな。シャーラ、店はあそこにしよう」
「おっけー」
ぶすくれたロルフの頭をグリグリ撫でているビョルンに、指で丸を作って見せる。
「どこだ?」
「4番街にあるお店。お肉中心の美味しいお店なんだけど、親父さんが下戸でうっすいエールしか出さないお店があるの」
首を傾げたイスにそう教えていると、悪態をつきながらロルフが肩に腕を回してきた。
「あークソッ!さっさと食って帰るぞ、シャーラ!」
「はいはい。お酒より私を選んでくれて嬉しいわ、ダーリン」
笑いながらロルフの頭を撫でると、グリグリと頭を私の頬に押し付けてきた。痛い痛い。
「おーそうだよ、お前の方にしたんだから責任とれよ?腰が抜けるぐれぇしてやるからな」
「あれー、激しくしちゃダメじゃなかった?優しくお願いしまーす」
「F××k!!」
ギャー!と頭を抱えて荒ぶるロルフさん。あかんからかい過ぎた。
みんなでロルフを宥めながら、4番街のお店に向かった。
美味しいお肉を堪能して、「こんなの酒じゃねぇ…」と嘆くロルフを尻目にうっすいエールを飲んで。お腹がいっぱいで満たされて、帰りはお風呂屋さんに寄った。
旅の途中はさすがにお風呂に入る余裕はないから、帰って来た時はタップリのお湯で旅の汚れを落としておきたい。夜にやってるお風呂屋さんは宿屋併設の所がほとんどで、宿泊せず利用する場合はちょっと割高なんだけどね。
だけど家に帰ったら…ね?この先に起こる事を考えたら、念入りに綺麗にしておきたい。思い出しただけで高鳴る胸を押さえて、体をしっかり洗って。
先に出て待っていたマイダーリンズと合流して、雑談を交わしながら家路についた。
「…何で俺が拘束されんだよ!!」
ベッドの上で、ベッドボードに腕を万歳した状態で拘束されたロルフが、怒声を上げている。帰宅するなりビョルンとイスが協力してロルフを拘束し、ベッドボードに腕を万歳した状態で縛りつけたのだ。
「シャーラ、お前なに言った!」
「いや知らんけど」
肩を竦めてふたりを見やると、ビョルンが代わりに答えてくれた。
「そのままやれば、どうせ興奮して無茶をするだろう。イスハークと話して、この方が安全だという結論になった」
「ふざけんな、どうやってヤれってんだよ!」
「だから、やってもらえってことだよ」
「え」
ビョルンはそう言うと、私を優しく押してベッドに座らせた。ビョルンにキスをされて、ウットリしている間に背後に回ったイスに服を脱がされる。ビョルンの唇がずれて、耳に熱い息を吹き込まれる。露わになった肌に、イスが唇を這わせる。
「あ…ッ」
淡い刺激に、思わず声が漏れてしまう。ふたりがかりで服を脱がされ、あっという間に裸にされる。後ろから回って来たイスの手に振り向かされ、キスをされ、舌を絡めている間にビョルンの唇が伝い降りて行き、胸にキスをする。ごつくてカサついた手が、やわやわと胸を揉み、乳首をチュウっと吸う。強い刺激にビクリと体が震えるけれど、喘ぎ声はくぐもってしまう。イスに舌を強めに吸われ、上手く声が出せない。
「はふ、ふ、うぅ…ッ」
少し苦し気な声が出てしまって、唇が解放される。イスの唇が首筋を吸い、耳の裏を吸い、チュッチュッと音を立てて敏感な部分を刺激する。肌を撫でていた手が降りて行き、お腹をスルリと撫でて足の間に滑りこむ。恥肉を掻き分け、指先が膣口を探り当てる。
クチュリ。
すっかり濡れたところをイスの指が這い、水音が密やかに鳴る。
耳に押し付けられた唇から、フ、と笑いを含んだ吐息が漏れる。
「あ…ッ」
イスの指が、グリっと陰核を押しつぶす。体がビクリと震える。クチュクチュと音を立ててて弄ばれる。
「あっ、あぁ…ッ」
耐えきれず声が漏れて、ビョルンの頭を抱きしめる。くぐもった笑い声を漏らして、口内で乳首を弄ばれる。
気持ちいい、気持ちいい。
フワフワと浮ついた気持ちで、ふたりから愛撫を受ける。促されるままからだを動かして、拘束されたロルフの体の上でうつ伏せになる。ロルフの足の間(拘束されているのは腕だけで、足はフリーだ)に私の腰が入って、私が男側の正常位って感じ。手をついて体を起こして、顔を上げる。興奮してギラついた灰色の瞳と目が合う。
「クソッ、なんの拷問だよ…ッ」
荒い息を吐きながら、ロルフが腰を振る。ズボン越しでもわかる、固くなったモノを私のお腹に擦りつける。ちょっと意識して、胸をロルフのお腹に押し付ける。ギュッと腹筋に力が入って、服の向こうでロルフのロルフさんがピクンと動く。私に興奮してるんだ、って嬉しくなってしまう。
「落ち着けロルフ。イスハークの言う通りにしろ」
「あぁ?!兄貴までなに言ってやがる!コイツのクソ役に立たねぇ魔術に文句ぐれぇ言わせろ!」
「やってもらっておいてその態度はなんだ、まったく。文句はもう言っただろう、じゃあ次はどちらか我慢する方を選べ。酒か、シャーラとの夜か」
「あぁ?!」
「はいぃ?!」
えッ、そこで何で私を引き合いに出すの!
「イスハーク、それでいいな?」
「ああ、そうだな。それならいい。ロルフ、どちらかなら許可しよう。適度な酒か、あまり激しくないセックスか」
「ぐぅ…ッ!!」
二人がかりで詰め寄られて、ロルフがうめき声を上げる。悩んでる悩んでる。てか、イスがロルフを構成する要素は酒と暴力と私だって言ってたよね。酒と私ならどっちを取るんだろうか。でも私がいなくなるわけじゃないし、ここは酒を取るのかな?
「どっちも取ろうと思うなよ。酒を飲んだら、俺とイスハークの二人がかりで拘束するからな」
ビョルンが容赦なく宣言すると、ロルフは苛立ちを紛らわせるように髪を掻きむしった。
「あーーークソ!決まってんだろ!シャーラだ!!」
私を取ったぞ!驚いたけれど、ちょっと嬉しい。
「よしよし、じゃあ酒はなしだな。シャーラ、店はあそこにしよう」
「おっけー」
ぶすくれたロルフの頭をグリグリ撫でているビョルンに、指で丸を作って見せる。
「どこだ?」
「4番街にあるお店。お肉中心の美味しいお店なんだけど、親父さんが下戸でうっすいエールしか出さないお店があるの」
首を傾げたイスにそう教えていると、悪態をつきながらロルフが肩に腕を回してきた。
「あークソッ!さっさと食って帰るぞ、シャーラ!」
「はいはい。お酒より私を選んでくれて嬉しいわ、ダーリン」
笑いながらロルフの頭を撫でると、グリグリと頭を私の頬に押し付けてきた。痛い痛い。
「おーそうだよ、お前の方にしたんだから責任とれよ?腰が抜けるぐれぇしてやるからな」
「あれー、激しくしちゃダメじゃなかった?優しくお願いしまーす」
「F××k!!」
ギャー!と頭を抱えて荒ぶるロルフさん。あかんからかい過ぎた。
みんなでロルフを宥めながら、4番街のお店に向かった。
美味しいお肉を堪能して、「こんなの酒じゃねぇ…」と嘆くロルフを尻目にうっすいエールを飲んで。お腹がいっぱいで満たされて、帰りはお風呂屋さんに寄った。
旅の途中はさすがにお風呂に入る余裕はないから、帰って来た時はタップリのお湯で旅の汚れを落としておきたい。夜にやってるお風呂屋さんは宿屋併設の所がほとんどで、宿泊せず利用する場合はちょっと割高なんだけどね。
だけど家に帰ったら…ね?この先に起こる事を考えたら、念入りに綺麗にしておきたい。思い出しただけで高鳴る胸を押さえて、体をしっかり洗って。
先に出て待っていたマイダーリンズと合流して、雑談を交わしながら家路についた。
「…何で俺が拘束されんだよ!!」
ベッドの上で、ベッドボードに腕を万歳した状態で拘束されたロルフが、怒声を上げている。帰宅するなりビョルンとイスが協力してロルフを拘束し、ベッドボードに腕を万歳した状態で縛りつけたのだ。
「シャーラ、お前なに言った!」
「いや知らんけど」
肩を竦めてふたりを見やると、ビョルンが代わりに答えてくれた。
「そのままやれば、どうせ興奮して無茶をするだろう。イスハークと話して、この方が安全だという結論になった」
「ふざけんな、どうやってヤれってんだよ!」
「だから、やってもらえってことだよ」
「え」
ビョルンはそう言うと、私を優しく押してベッドに座らせた。ビョルンにキスをされて、ウットリしている間に背後に回ったイスに服を脱がされる。ビョルンの唇がずれて、耳に熱い息を吹き込まれる。露わになった肌に、イスが唇を這わせる。
「あ…ッ」
淡い刺激に、思わず声が漏れてしまう。ふたりがかりで服を脱がされ、あっという間に裸にされる。後ろから回って来たイスの手に振り向かされ、キスをされ、舌を絡めている間にビョルンの唇が伝い降りて行き、胸にキスをする。ごつくてカサついた手が、やわやわと胸を揉み、乳首をチュウっと吸う。強い刺激にビクリと体が震えるけれど、喘ぎ声はくぐもってしまう。イスに舌を強めに吸われ、上手く声が出せない。
「はふ、ふ、うぅ…ッ」
少し苦し気な声が出てしまって、唇が解放される。イスの唇が首筋を吸い、耳の裏を吸い、チュッチュッと音を立てて敏感な部分を刺激する。肌を撫でていた手が降りて行き、お腹をスルリと撫でて足の間に滑りこむ。恥肉を掻き分け、指先が膣口を探り当てる。
クチュリ。
すっかり濡れたところをイスの指が這い、水音が密やかに鳴る。
耳に押し付けられた唇から、フ、と笑いを含んだ吐息が漏れる。
「あ…ッ」
イスの指が、グリっと陰核を押しつぶす。体がビクリと震える。クチュクチュと音を立ててて弄ばれる。
「あっ、あぁ…ッ」
耐えきれず声が漏れて、ビョルンの頭を抱きしめる。くぐもった笑い声を漏らして、口内で乳首を弄ばれる。
気持ちいい、気持ちいい。
フワフワと浮ついた気持ちで、ふたりから愛撫を受ける。促されるままからだを動かして、拘束されたロルフの体の上でうつ伏せになる。ロルフの足の間(拘束されているのは腕だけで、足はフリーだ)に私の腰が入って、私が男側の正常位って感じ。手をついて体を起こして、顔を上げる。興奮してギラついた灰色の瞳と目が合う。
「クソッ、なんの拷問だよ…ッ」
荒い息を吐きながら、ロルフが腰を振る。ズボン越しでもわかる、固くなったモノを私のお腹に擦りつける。ちょっと意識して、胸をロルフのお腹に押し付ける。ギュッと腹筋に力が入って、服の向こうでロルフのロルフさんがピクンと動く。私に興奮してるんだ、って嬉しくなってしまう。
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