上 下
179 / 198
混血系大公編:第一部

61※

しおりを挟む
 ギャハハ、とロルフが笑い声を上げながら、またグッと突いてくる。
「あぁ…ッ」
「上達しねぇなぁ。早く咥えられるようになれよ」
「アンタたちのが、んッ、もっと小さくなったら、あッ、できるわよ…!」
「あ、そりゃムリだ」
「無理だな」
「んもぅ…ッ、あッ、あッ!」
 雑談を挟んでもロルフの腰は止まらなくて、確実に追い詰められていく。イスの陽根に唇を押し付けて、声が出ないように頑張る。けど、だんだん頭がぼんやりしてきて、もういいやって気持ちになってくる。
「あ、はぁ、ロルフぅ…」
「はぁ、あぁ、イクか?いいぜ、タップリ喘げよ?」
 私がイけるように、奥を小刻みに突かれる。イスの手かな?陰核をグチュグチュ擦られて、ああ、もうムリぃ…ッ!
「ロルフぅ!あッ、イクッ!んあッ、あッ、あはぁあ!」
「ッグ、キツ…!」
 快楽が体を突き抜けていって、ビクビク体を震わせる。真っ白になった意識を取り戻して、ぼんやりロルフを見上げると、眉間にグッと皺が寄っている。ロルフもイッてくれたのかな?荒い息を吐く私にチュッと口付け、ニヤッと悪そうな笑みを浮かべる。
「デケェ声出たな?」
「あ…ッ、もう、バカ!」
「ヘッ」
 パシッと胸を叩いてやるけど、全く意に介した様子もなく笑って、またグチュっと腰を振った。
「あんッ、あッ!ちょっとぉ…!」
 抗議するけど、ロルフはニヤニヤしながら構わず私の中を穿つ。
「ロルフ、交代じゃないのか?」
「ざぁんねん、まだ出してねぇよ」
「ああ、それでか。出てくるのを見ないから珍しいと思った」
「何それぇッ、んッ、んッ!」
 なんかイスさん不穏なこと言いませんでした?!でもロルフが止まらないから追及できない。
「あ、ああッ、は…ッ」
「っく、は…」
 イスの手が、遠慮したのか離れる。ロルフの動きがだんだん早くなる。自分の快楽を追い始めて、容赦なく私の奥を突く。自分勝手で乱暴な動き。でも、ロルフのって相性がいいのか、そんな動きでも気持ちいい。それとも、ちょっと乱暴にされるのが気持ちいいのかな。私、Mっ気あったのかも。
 …だとしたら、ロルフとけっこうお似合いなんじゃない?
 なんだか面白くなって、ロルフを見上げながら笑みを浮かべる。ロルフはベェっと舌を出して、体を倒して私の唇を舐める。
 …ああ、この美しい獣に、全部全部食べられちゃう。
「あ、はぁ、ロルフッ、ロルフぅ…ッ!」
「あー、イくか?いいぜ、俺もだ…!」
 より激しく、細かく奥を突かれる。容赦なく無慈悲に、高みへ追いやられて。
「あッ、あぁッ!ひああ…ッ!!」
「はぁ、あッ、ぐ…!」
 ちょっと苦しくなるくらい、私にギュウっと体全部を押し付けて、ロルフが私の中に出す。お腹が熱くなって、その刺激でもう1回絶頂して。余韻を味わいながら、そっと眠りにつこうとして…できなかった。
「シャハラ、私の番だ」
 …ですよねー。
「ロルフ、どいてくれ」
「待てって、ちょっと見せろよ」
 そう言ってロルフがゆっくり引き抜くと、自分のナカからドロリと温かいものが流れ出ていく。
「ん…ッ」
 ロルフがニヤけ顔で、そこをじっくり見つめているのがわかる。…あー、イスがさっき言ったのってそういうことか…。
「あー、クソ、また勃った」
「おい、さすがに私の番だぞ」
「わーってるよ」
 ひょいとロルフがどいて、私の顔の方に移動する。
「なぁイスハーク、バックからにしろよ」
「自分が口でさせたいだけだろう」
「いいじゃねぇか、ケツが揺れんのも好きだろ?」
「まったく…」
 ブツブツ文句を言いながら、イスは私に「後ろからでいいか?」と聞いてくる。言う事聞くんかーい。まぁでも、足を開いているのも疲れたし、いいか…。
 ノロノロと体を反転させ、イスにお尻を向ける。スルリと撫でて、クチュクチュと陰核を苛めてくる。
「あんッ、もう…早く…」
「ああ…わかっている」
 イスはそう言ったくせに、膣口に指を入れて、くちゅくちゅとナカを探る。少しもどかしいけど気持ちよくて、ピクピクとお尻が揺れてしまう。
「イス、やだ、やだ、焦らさないで…」
「ああ、すまない」
 口では謝りながらも、イスは指を止めない。お尻を撫でたり陰核をグリグリしたりしながら、ナカをスリスリと優しく撫でる。それだけでも気持ちいいのに、ロルフが耳にキスしながら乳首を指で摘まんできて。
「あ、あぁ…ッ!」
 体を震わせながら、またイッてしまう。イッた刺激で頭がフワフワしているところに、イスが腰に手を添えてズブズブっと押し入ってくる。あ、あぁ、気持ちいい。
「ハハ、溶け切ってんなぁ」
 ロルフが私の体を起こし、キスをしてくる。ギュっと体を押し付けられて、胸が潰れて、グチュグチュと舌を絡ませたキスをする。ロルフの汗ばんだ体が気持ちいい。イスの陽根がゆっくり膣壁を擦って気持ちいい。そのままイスの体にもたれかかって、今度は背中に湿って固い体が密着して気持ちいい。下から突き上げられながら、乳首を吸われて気持ちいい。体を倒されて、ロルフの陽根を唇に押し付けられて、後ろから深く突かれて。汗の匂い、栗の花の匂い、荒い息、卑猥な水音、湿った熱気、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい…。
 それから意識は朦朧として、ただただ、気持ちよくて。
 何度も何度も体を震わせて絶頂しながら、いつの間にか意識を失い眠りに就いた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました

空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」 ――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。 今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって…… 気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました

indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。 逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。 一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。 しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!? そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……? 元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に! もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕! 

【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】

阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。  三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。  雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。  今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?  ◇◇◆◇◇ イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。 タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新) ※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。 それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。 ※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。

【R18】義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました

春瀬湖子
恋愛
伯爵令嬢でありながら魔法研究室の研究員として日々魔道具を作っていたフラヴィの集大成。 大きく反り返り、凶悪なサイズと浮き出る血管。全てが想像以上だったその魔道具、名付けて『大好き義弟パトリスの魔道ディルド』を作り上げたフラヴィは、早速その魔道具でうきうきと処女を散らした。 ――ことがディルドの大元、義弟のパトリスにバレちゃった!? 「その男のどこがいいんですか」 「どこって……おちんちん、かしら」 (だって貴方のモノだもの) そんな会話をした晩、フラヴィの寝室へパトリスが夜這いにやってきて――!? 拗らせ義弟と魔道具で義弟のディルドを作って楽しんでいた義姉の両片想いラブコメです。 ※他サイト様でも公開しております。

悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃
恋愛
旧題:悪役令嬢は自分の手下その1とその2のインキュバスと攻略対象者達に溺愛される。 お父様に連れられて魔物市場にやって来た私は、インキュバスの双子を見つけた。 その瞬間に私は前世の記憶を思い出す。そして気付いた。この世界がR18指定の乙女ゲーム、「白薔薇の乙女」の世界で、私が悪役令嬢だという事に。 記憶を取り戻すまではシナリオ通り、王太子殿下をお慕いしていたけれど、前世の私の推しは攻略対象じゃない。このインキュバスの双子だったのよ! 攻略対象者やヒロインなんてどうでもいいし。 双子のフィルとナハトと楽しく過ごそ!! そう思ってたのに、何故だか他の攻略対象者達にも迫られて…… あれれ?おかしくない? 私、ヒロインじゃありませんから!! 迫ってこなくていいから!! どうしてこうなった?! ※本編2についての注意 書籍化に伴い、本編の内容が変わった為、本編2とは話が合わなくなっております。 こちらは『if』としてお楽しみいただければ幸いです。

5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる! そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。 ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。 対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。 ※♡が付く話はHシーンです

男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました

かたつむり
恋愛
主人公の本条 まつりはある日目覚めたら男女比が40:1の世界に転生してしまっていた。 「日本」とは似てるようで違う世界。なんてったって私の推しキャラが存在してない。生きていけるのか????私。無理じゃね? 周りの溺愛具合にちょっぴり引きつつ、なんだかんだで楽しく過ごしたが、高校に入学するとそこには前世の推しキャラそっくりの男の子。まじかよやったぜ。 ※この作品の人物および設定は完全フィクションです ※特に内容に影響が無ければサイレント編集しています。 ※一応短編にはしていますがノープランなのでどうなるかわかりません。(2021/8/16 長編に変更しました。) ※処女作ですのでご指摘等頂けると幸いです。 ※作者の好みで出来ておりますのでご都合展開しかないと思われます。ご了承下さい。

処理中です...