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混血系大公編:第一部

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 宿に帰るとちゃんと全員集合していたので、併設している酒場でお酒をちびちびやりながら今後の予定を通達する。魔術師姉弟も明日ウォリック邸までは一緒に行くけれど、その後はダービー伯と一緒に領地へ向かってもらう。馬車はダービー伯の従者が馬車屋に掛け合ってくれて、すでに確保済みだ。御者は付き添いの騎士が務めるそうだ。私達はその周囲で護衛に専念すればいい。
「ロルフはどうする?レディと顔合わせるの嫌なら、先に帰ってもいいよ」
 イスもいるし、護衛の数は充分に足りている。
「ああ、そうする。帰りながら金になりそうな魔獣でも狩ってくか」
「あら、稼ぐじゃない。何かあったっけ?」
「通信具の修理費がいるんだろ。そんぐれぇは補填しとかねぇとな」
「やだもう!さすが隊長!経営のことちゃんと考えてエライ!」
「うるせー」
 わしゃわしゃ頭を撫でると、悪態をつくものの機嫌はよさそうだ。
「でも単騎なんだから、無理しちゃダメよ。戦利品の代金もダービー伯がキッチリ返してくれたし、そもそも賞金首狩ってくれたからもうよっぽど補填できてるからね?」
「わぁってるよ」
 そんな感じで皆の行動計画が決まったところで、後は解散!とする。明日の準備をしたり、湯を浴びに行ったり、まだ飲み足りない者はそのまま飲んだり。飲み過ぎないでよ!としっかり忠告はしておく。
「じゃあ私たちも部屋に戻る?もうちょっと飲みたい?」
「戻る」
「戻る」
 イスもロルフも即答だったので、苦笑いをして席を立つ。近くにいた団員がピュイっと口笛を吹いてからかってきたので拳骨を落とし、私たちは自分達の部屋へ戻った。



「俺が先な」
「いいだろう」
 湯浴みを済ませて、部屋に戻るなりベッドに押し倒された。
「ちょっと、もう!」
 私の抗議に男二人はテキトーな返事をし、テキパキと私の服を脱がしていく。
 こんな時だけ協力的なんだから!
 文句を言ってやろうにも、イスに唇を塞がれて言葉にできない。
「ん、んん…ッ」
 舌を絡ませてキスをして、乳首をクリクリと弄られて、陰核に舌を這わされて。少し性急だけれど、二人がかりで責め立てられて私の体はあっという間にほぐれていく。耳を舐められて、熱い息に背筋がぞくぞくして、乳首をこねくり回されて。陰核をチュウチュウ吸われて、中の浅いところを優しく探られて、短い間に何度もイかされる。
 イく度に指を増やされて、その圧迫感も気持ちよくて、きっと中はもうトロトロだ。充分ほぐれたと感じたのか、私の膝を持ち上げて足の間に自身の腰を入れ込んでくる。イスはチュっと軽くキスを落としたあと、私を見下ろしながら胸に触れたり、肌を撫でたり、優しい刺激を絶えず送ってくる。ロルフが自分の陽根を掴んで、その先を私の膣口に押し当ててくる。
「ロルフ、待って…」
「あ?何だよ」
「お願い、あんまり激しくしないで。誰かに声聞かれちゃうと、恥ずかしいから…」
 ここは宿屋だ。自宅みたいに、防音設備はしっかりしていない。いつもみたいに我を忘れて喘いでしまうと、きっと隣の部屋や廊下まで聞こえてしまうだろう。
 腕に手を添えながら懇願すると、ロルフは歯を見せて笑った。ひどく嗜虐的な笑み。
「……嫌だね」
 低く掠れた声を漏らすと、ロルフはグプっと乱暴に私を突き上げた。
「あぁッ…!んむ…ッ」
 耐えきれずに高い声を上げ、慌てて自分の口を塞ぐ。でもロルフは遠慮なく突き上げてくるから、その度に「んッ!んッ!」と声が漏れてしまう。
 しばらくそれを楽しんでから、ロルフが私の手を引き剥がしてベッドに押さえつける。塞ぐものがなくなって、思わず声が出てしまう。
「ぃやっ!ばかッ!あっ、んんッ、んうッ」
 唇を噛んで、何とか声を抑える。でもイスが時おりキュっと強く乳首を摘まんだり、耳たぶをはんだり、不意打ちで刺激を送ってくるからその度に声が漏れる。興奮したロルフが「ハハッ!!」と高らかに笑い、私の奥を楽しげに穿つ。
「んッ、んうッ、うーッ」
「ハァ、ハ、あー、ヤベ。めちゃくそ興奮する…」
「うぅ…ッ」
  あー、もう!変なスイッチ入っちゃったっぽい…。私が恥ずかしがってる様を楽しんでる。イスもそう。こちらを見つめる目が、熱を帯びている。ホントにウチの男どもは、セックスになると言うこと聞かないんだから!
「イスぅ…」
「はぁ、シャハラ…!」
 イスにちょっと意趣返しをしてやりたくて、体をねじって彼の陽根に手を添える。顔を近づけて、チュッチュッと固いモノについばむ様にキスをする。ロルフに浅く突かれて喘ぎを漏らしながら、ビョルンやロルフより黒っぽい色のイスの陽根を舐め上げる。イスの声が興奮して上擦る。ふふ、ちょっとザマァみろだ。
「くッ、ふ…」
「イス、んちゅ、気持ちい…?」
「ああ…ものすごく」
「うふ。いっぱい声出して、いーよ…?」
「………そこまででは、ない」
 なんだとコラー!気持ちいいって言ったけど、我を忘れるほどじゃないってか!

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