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混血系大公編:第一部
42※
しおりを挟むピュッ
「…ん?」
イスの太ももに思いっきりかかってしまって、彼が不思議そうな声を上げて止まる。
「失禁…とは違うのか?」
「違う!…えっ、違うよね?」
確かにちょっと尿意に似た感覚だったかも…?
混乱する私にロルフがギャハーと笑う。
「射精だろ?」
「もっと違う!」
ロルフがバカなことを言うので、私は顔を真っ赤にしながら、潮吹きについて説明する羽目になった。
「…それはお前の快感が強いと、出るのか?」
「ど、どうだろ?イく時に出るとは限らないし。でも、いっぱい気持ちよくて、中の気持ちいいとこに当たると、出ちゃう時があるかな…?」
私もどのタイミングで出ちゃうとかさっぱりだし。正直コレに関しては、私よりビョルンの方がよく把握してるのですよ…。私の体の事なのにね。
「何で俺ん時にゃ出さねぇんだよ」
「知らんわ。自由自在に出るもんじゃねぇわ」
「そうかよ。じゃあ後で出るまでヤろうぜ」
「あんた私を殺す気…?」
自分でも何で出るかわからないようなモノを、出るまでやろうってどんな鬼畜発想よ。
そんな感じで遠慮もへったくれもなくロルフと言い合っていると、イスがそうか、と呟いた。イスの方を見ると、自分の太ももを濡らしたモノを指で拭い取り、じっと見つめている。私の出したモノを、観察してるっぽい?ひぇぇ。
「これが失禁であったとしても、興奮するが…」
興奮するの?!気のせいか、お腹の中でイスのがググっと動いた?
「その潮吹きとやらは、もっと興奮するな」
「あ、んッ」
そう言って再び腰を動かしたイスの瞳が、キラキラと輝いた。
…あ、ヤバ。
そう思った瞬間、ロルフが「ゲッ」と呻いてベッドから飛びのく。ちょっ、私を置いてくなー!
そんな心の叫びは、誰にも届かなかった。ブワッとイスの魔力が私の全身を包み込み、私は悲鳴を上げながら強制的に絶頂させられた。
「ぃやぁぁぁッ!」
「く…ッ」
絶頂と共に中をキュウっと締め付けてしまって、イスが色っぽく呻く。そこでイスもイッてくれればよかったのに、そんなことはなくて快感が収まるとともに再び動き出す。
「あッ、あッ、うあぁッ!」
イって敏感になっているところに容赦なく突きこまれて、体がビクビク痙攣してしまう。
「イッた…!ヤダッ!イッたってば、あぁッ!止めてぇ…ッ!」
「すまん、無理だ…ッ」
「ああぁッ」
イッたと思ってももう1回イかされる。イスの魔力が全身を包み込み、ザワザワと体を撫でていく。やっと絶頂から降りて来た、と思ったらまたイかされる。イく度に深く絶頂して、それを何度も繰り返す。
「あーッ!あーッ!あーッ!」
「ハハッ、イキ狂ってやがる」
ロルフの声が耳に入ってくるけど、意味が理解できない。ただただ、壊れた機械みたいに嬌声を上げることしかできない。
「ハァ、ハッ!シャハラ、シャハラ…ッ!」
イスが私を呼びながら、バチュンッ!と奥まで陽根を突き込む。奥の気持ちいいところを抉りながら、体を震わせて私の中に精と魔力を放つ。熱い、熱い奔流が私を飲み込んで、高みに押し上げられる。
「ぁああッ!あッ、あああぁッ!」
のけ反って、体を震わせて、悲鳴を上げて。深い深いオーガズムに、私はそのまま意識を失った。
それからどれくらい経ったのかわからないけれど、ふと意識が浮上して、ボソボソと低い声で話し合っているのが聞こえた。ロルフとイスが話しているようには聞こえるけれど…。でも疲れているからか頭がぼんやりして、何を言っているかは聞き取れない。朦朧としたまま目を開けると、気配に気づいたのかグッと体を揺さぶられる。
「ん…ッ」
グチュっと奥を刺激されて、声が漏れる。やだ、もう、入ってたの?絶対にロルフだ。イスは寝ているときに勝手に挿入するなんてしないからね。…多分。
掠れた笑い声が漏れ聞こえて、グチュグチュと音を立てながらピストンされる。ぼんやりとした意識の中で、何度も何度も揺さぶられながら奥を突かれて、快感だけを引き摺り出されて。
「んッ、んッ、あ、はぁ…ッ!」
「ッグ、う…ッ」
ロルフがグッグッと腰を押し付けながら中に放って、頭がふわふわしたまま私も絶頂して。熱くて湿った体に包み込まれて、降ってくるたくさんのキスを受け止めて。すごく満たされた気持ちのまま、私はまた眠りに落ちていった。
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