上 下
155 / 198
混血系大公編:第一部

37※

しおりを挟む

 ロルフの言動はサイテーだけど、私自身もサイテーな気がするから下手なことも言えない。言おうにもロルフがくれる快感が強くて、喘ぎ声が出てしまう。ロルフの口がチュッと音を立てながら離れて、そっちの乳首も自分で弄れって左手を誘導される。
 私が自分で乳首を慰めるところを、ロルフがじっくり見ながらクリトリスを責めてくる。ズルリと指が差し入れられて、膣壁をスリスリ擦られる。私の様子を見ながら、指が増やされる。2本の指でナカを広げながら、親指で陰核をグリグリ押しつぶされる。
「あ…、はぁ…ッ、ロルフ、気持ちい…ッ」
「……ッ、ああ…」
 コクリ、とロルフの喉が動く。普段は冷ややかな色を湛えた灰色の瞳に、情欲の炎がちらついている。見てる。見られている。羞恥で顔が熱くなって、頭が逆上せて思考が鈍っていく。体中が快感に支配される。ロルフが熱くて荒い息を吐きながら、いやらしい笑みを浮かべる。
「あッ、あッ、ロルフッ、もうイくぅ…」
「ああ…イけよ。好きなだけな」
「あッ、うぅ、ふッ、んああ…ッ」
 ロルフの手は止まらなくて、ゆっくりと追い詰められる。のけぞって、体を震わせて、強い快感を味わう。
「あッ、あッ、あぁ…」
 昇り詰めていた感覚が少し戻ってきて、涙でぼやけた視界が開けていく。見上げた先は天井で、ロルフの姿がないことに気づく。
「ロルフ…?あッ?!ああぁッ!!」
 クリトリスに、強い刺激。いつの間にかロルフが股のところにいて、チュウゥっと強く吸われる。さっきイったばかりなのに、さらに深く、強くイかされる。
「あッ!あッ!あッ!」
「ハハ…魚みてぇ」
 掠れた声で笑って、イって痙攣する私の体を押さえつけて、容赦なく陰核を舐られる。指も増やされたのかな。質量が増えた気がするけどわからない。ひどい快感が体を支配して、ビクビクと体が勝手に痙攣する。
「ぃや…ッ!やだぁ…ッ!あッ!イ…ッ、もう、イったからぁ…!」
「あぁ…もっとイけよ」
「やだぁ…ッ!」
 抗議の声は聞いてもらえない。何度も何度も、無理やりイかされる。頭の中がどうかなりそう。もう無理、無理だから、止めて…!
 意識が遠のきそうになって、やっとロルフのひどい責めが止む。必死で呼吸を整えて、なんとか自分を取り戻していく。涙でぼやけた視界の中に、ロルフの姿が映る。ぐいっと乱暴に自分の口元を拭って、私の膝裏に手を差し込んで持ち上げて、足の間に自分の腰を入れ込んで。手で掴んで切っ先を私の蜜口に押し当てて。
 ああ、ひどい。
「あ……ッ!」
 ロルフの陽根が、ずぶずぶと入り込んでくる。イってるからギュウギュウ中を締め付けているはずなのに、無理に押し入ってくる。指では届かなかった、奥の奥まで。切っ先が届いて、コンコンってノックするように小刻みに出し入れされて。
「あ…ッ、は…ッ!」
 声が出てこない。体がビクビクと痙攣する。イってるって、わかってるはずなのに。容赦なく、何度も、奥の気持ちいいところを突かれる。
 ああ、もう、駄目。イき過ぎて辛いくらい、気持ちイイ…!
「あ、あッ!ひぃん、ひあッ!」
「ッハハ、だらしねー顔、しやがって…!そんなに、いいのか?あ?」
「いい…ッ、ひんッ、いいよぉ、ロルフぅ…ッ!」
「甘ったるい声、出しやがって…、っは、たまんねー」
 ロルフがグッと体を倒してきて、さらに奥まで突いてくる。噛みつくようなキスをされて、舌を引きずり出される。舌をからめて、軽く歯で扱かれて、奥を小刻みに突かれて。
「ハァ、ハ…ッ!」
 口を離して、私の耳元で荒い息を吐きながら、激しく突かれて。
 逞しくて美しい体にしがみつきながら、湿った肌に唇を押しつけて。
 ロルフの齎す熱が、外側からも内側からも沁み込んできて、私を支配する。
「ロルフ、あッ、また、また、イくゥ…!」
「あぁ、俺もだ。タップリ出してやるから、全部、全部ッ、飲み干せよ…!」
「うん…ッ、あ、あぁぁ…ッ!」
 ロルフの腰の動きが激しくなって、抑えることもできずにそのまま絶頂する。ギュウギュウ締め付けるナカをこじ開けて、ロルフが奥に突き込む。ジワっとお腹の魔法陣が熱を持つ。
「ぐ、うぅ…ッ」
 ロルフが獣のような低い唸り声を上げて、2度、3度と腰を打ちつけてくる。
「あ…ッあ…ッ」
 その度に、さらに深い絶頂を味わった私は。ロルフの熱を全身で感じながら、ゆっくりと意識を手放した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました

空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」 ――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。 今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって…… 気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました

indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。 逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。 一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。 しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!? そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……? 元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に! もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕! 

【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】

阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。  三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。  雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。  今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?  ◇◇◆◇◇ イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。 タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新) ※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。 それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。 ※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。

5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる! そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。 ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。 対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。 ※♡が付く話はHシーンです

最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~

ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。 ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。 一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。 目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!? 「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」

クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった

山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』 色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。 ◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。

【R18】義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました

春瀬湖子
恋愛
伯爵令嬢でありながら魔法研究室の研究員として日々魔道具を作っていたフラヴィの集大成。 大きく反り返り、凶悪なサイズと浮き出る血管。全てが想像以上だったその魔道具、名付けて『大好き義弟パトリスの魔道ディルド』を作り上げたフラヴィは、早速その魔道具でうきうきと処女を散らした。 ――ことがディルドの大元、義弟のパトリスにバレちゃった!? 「その男のどこがいいんですか」 「どこって……おちんちん、かしら」 (だって貴方のモノだもの) そんな会話をした晩、フラヴィの寝室へパトリスが夜這いにやってきて――!? 拗らせ義弟と魔道具で義弟のディルドを作って楽しんでいた義姉の両片想いラブコメです。 ※他サイト様でも公開しております。

処理中です...