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混血系大公編:第一部

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 低くて掠れた声で囁かれて、熱い息を吐きながら笑う。
「濡れちゃうよ。…ロルフ、すごくエッチだもん…」
「うははッ!」
 ロルフがくしゃっと顔を歪めて、嬉しそうに笑う。この顔好き。可愛い。チュッチュッとたくさん唇にキスを振らせて、するりと服の裾から手を入れてくる。
「お前も、エロいよ。たまんねぇ…ちんこギンギン」
「もう…」
 そう言いながらも、ロルフの首に腕をまわして、キスを受け入れる。何度もキスをしながら、ロルフがシャツのボタンを外して、服を脱がせて来るのを受け入れる。
 ここは職場だよ、と囁く理性を無理やり押しやる。防音装置のおかげで、誰かに聞こえる心配はないし。ああでも、絶対誰かしら外で聞き耳立ててるよね…そういう下衆いヤツけっこういるもん。でも、今はロルフに寄り添ってあげなきゃいけない。私への欲が勝ってるからか、怒りを忘れているようだけど。今回のことで、きっとたくさん傷ついたはずだから。
 キスをしながら、ロルフの両手がおっぱいを鷲づかみする。やわやわと揉みながら、時おり乳首を親指で弾いたり、摘まんだり。キスの合間に喘ぎ声を漏らして、それに応える。
 キスを離して、ロルフが胸の間に顔を埋める。スゥ、と大きく息を吸い込む音が聞こえる。
「あぁ…」と掠れた声と共に、熱い息が胸にかかる。匂いを嗅がれている。落ち着いているのか、興奮しているのか、どっちかな?足に触れるロルフの陽根がピクピクと動いて、興奮してるんだ、って結論づける。
 ロルフが右の乳首をチュウっと吸う。舌で転がされて、息が上がる。肌を撫でながら左手が降りて、秘部に触れる。愛液を拭い取って、陰核をこねくり回される。
「あッ、あッ、ロルフぅ…」
 名前を呼ぶと、応えるように愛撫が激しくなる。指が膣に1本潜り込み、親指で陰核を押しつぶされる。
「ああ、クソ。なぁ、昨日…今日か?兄貴と、ヤッたんだろ?」
「んッ、ふ…ッ、ビョルン…?ん、ビョルンと、イスと、したよ…?」
 日付変わってたかは覚えないけど…昨日の夜には、確実にしている。
「イスハークはどうでもいい、俺より小せぇだろ。なぁ、兄貴とやったんなら、ちったぁ緩んでんだろ?この、小せぇ穴もよ」
 ぐにゅぐにゅと私の中に入れた指を動かしながら、ロルフが興奮した声を出す。
「あぁ、んッ、知らないぃ…」
「おい、なんでこんな、指1本で締め付けてくんだよ。あんなデケェの咥え込むくせによ」
「知らないってば…!あッ、あッ!」
 声は乱暴なくせに、指の動きは優しい。前世で見たAVみたいに、ガシガシ指を動かすなんてしない。(あれってホント、男性に間違った知識植え付けてるよね)この辺は、キチンと指導したビョルンと私の功績だと思います。
「あーー、クソ。我慢できねぇ。なぁ、まだダメか?入れたらイテェか?」
 ロルフが切迫詰まったような声で問う。
 珍しい。いつもは嫌ってくらいイかせてくるのに。でも、それだけ余裕がなくなってるのかな。どうしよう、いつもより気持ちは盛り上がってない気がするけど。
「ん…ゆっくりしてね。それならいいよ」
「ああ…」
 ロルフの喉仏が動く。欲望にギラついた目で私を見ながら、自分の腰を足の間に入れ込んでくる。
「ん…んん…ッ」
 ズブズブと、ロルフの陽根が侵入してくる。ロルフのって相性がいいからか、いつもは入れられた時に気持ちいい。でも今日は少し、圧迫感が強い気がする。ほぐし足りなかったかな。
 ゆっくりとロルフが入って来て、最後にグッと強めに押し込まれる。
「あん…ッ」
「あぁ…ハァ、やっと…」
 低い声で呟くと、ロルフがグッグッと動き始める。
「あッ、あッ、ロルフ、ゆっくりぃ…」
「あー、無理。腰止まんねぇ」
「バカっ!あんッ、んぅ…!」
 ズリズリと中を擦られて、ちょっと痛い。あんまり濡れてなかったかも。失敗した。でもロルフは止まる余裕がなさそう。眉間に皺を寄せて、自分の快楽を追い求めている。ああ、もう。でも辛い目にあったんだもんね。私のせいでもあるし、我慢してあげなくちゃ。
「ロルフ、キスして…」
「…ッ、あぁ…」
 腰を止めないまま、ロルフが深く口付けてくる。首に手を回して、唇を貪って、積極的に舌を絡ませて。そちらに集中することで、痛みを紛らわせる。ロルフが出したら、滑りがよくなるかな。早く出してくれないかな、なんてちょっとひどいことを考える。
 しばらくそのまま身を任せていると、ロルフの動きが更に早くなる。擦られて中が熱い。肌のぶつかる音が激しくなって、体を激しく揺さぶられて。ああ、もうすぐ終わるかな。首筋に歯と舌を押し付けて、荒い息を吐くロルフの髪をギュッと抱きしめて。
「ハッ、うぅ…ッ!」
 唸りながらグリっと押し付けてきて、ブルブルっと体を震わせる。
「ハァ、ハッ…」
 何度か腰を打ちつけて来て、体を震わせて。全部全部、私の中に出そうとしてるのかな。そんな姿は、可愛いなって思う。
 出し切ったのか、フーッと息をついてロルフがチュッチュッと口づけてきた。まだナカに入れたまま身を起こして、気だるげに髪をかきあげる。うわぁ、壮絶な色気。色気のせいか魔法陣のせいか、お腹がじんわり熱くなる。でも顔はちょっとふてくされてるみたいに、口がへの字になってるけどなんだ?
「ロルフ、どうかした?」
「…お前、イってないよな?」
「あー…」
 なんとなく気まずくて目を逸らすと、ロルフがチッと舌打ちをした。
「言えよ、バカ」
「いやまぁ、いつもタップリ気持ちよくしてもらってるから、まぁいいかなと…」
「よかねぇよ。もう1回するか?今度は死ぬほどイかせてやるよ」
「バカ」
 入れたまま軽く揺すってくるロルフの膝を、ペシっと叩いてやる。
「やっぱ職場じゃ、気になって盛り上がれないよ」
「チッ、そうかよ。じゃあ帰ってからな」
 帰ってからまたする気か…ホント性欲どうなってんの?つい最近まで童貞だったのが信じられない…。
 くぁっと大欠伸をして、ロルフがズルっと陽根を抜いた。モゾモゾと横になり、私の体を横に向けて、胸の間に顔を埋めるようにする。
「眠い?」
「んー…ほとんど寝てねぇからな…」
「お疲れ様。ちょっと寝てなよ。帰るとき起こすから」
「あぁ、そうする…」
 言うなりロルフの寝息が聞こえて来て、よっぽど疲れてたんだって苦笑する。しばらくそのままにしていて、完全に寝たなってなってからそっと抜け出した。
「…おやすみ」
 リネンケットを掛けて、こめかみにキスを落とす。…お疲れ様。頭を撫でて、そっとその場を後にした。

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