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混血系大公編:第一部

22※

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 ビョルンは私を妻として深く愛して、慈しんでくれている。少しの危険も苦痛もないようにと、いつも心を砕いてくれている。そんな自分が私に苦痛を与えてたかもしれないって、自分を責めちゃってるんだよね。わかってるよ。
「ビョルン、キスして」
 私のオネダリに、ビョルンが身を屈めてキスをくれる。その体勢でまた少し、ビョルンのが入ってくる。
「シャーラ…」
 腰を引きそうになったところで、足を絡みつかせて阻止する。足でビョルンの腰を引き寄せて、また更に入り込む。
「シャーラ…!」
「ん…、ね、無理してるんじゃないよ。少し痛いけど、好きなの。ビョルンの大きいので、お腹をいっぱいにしてもらうの」
 好きなの。ビョルンのこと。だから少しくらい痛くたっていい。お腹のナカ全部、ビョルンのでいっぱいにしてほしい。言えないけどね。言っちゃダメなんだけど。複婚を選んだ以上、誰かひとりを特別扱いしてはいけないから。
 だけど貴方のでいっぱいに満たされるの、痛みがどうでもよくなるくらい幸せな気持ちになるの。
「あと、痛いの乗り越えたら、クセになっちゃうくらい気持ちいいの。だから、ね?来て」
「ああ…シャーラ…」
 ビョルンがチュッチュッとたくさんキスをして、また少しずつ腰を動かす。痛みはあるよ。でも、ビョルンの大きいモノが私の中に入り込んで来るたびに、すごく興奮する。あんな大きいモノが自分の中に入っちゃうんだって。お腹の中、押しつぶされちゃうんだって。
「ん、ふぅ、はぁ…」
「大丈夫か?無理だったら、すぐに言ってくれ」
「ふふ、大丈夫だって。…あッ、でも、ビョルン、いつもみたいに…」
「ああ、わかってるよ」
 ふたりでチラっと、イスを見る。イスが軽く首を傾げる。
「お前も、協力してくれ」
「…いいのか?」 
「もちろん。俺のは『規格外』だそうだからな。手伝ってほしい」
「…その、すまない。言い過ぎた」
「いいや。妻の身を案じてのことだと分かっている。これからも、気づいたことがあれば教えてくれ」
 イスが視線を外しながら謝罪を口にすると、ビョルンはあっさりとそれを受け入れる。うーん、心が広い。好き。でも、そうよね。
「イス、ありがとね。私のこと心配してくれて」
「いや…」
 イスの左手を取って、またおっぱいに導く。左手を上げて、イスの頬をするりと撫でて。
「また私のこと、可愛がってくれる…?」
「ああ…」
 イスの目にグッと情欲が灯り、私にキスをくれる。
「もちろん、たっぷりと」
 イスの指がグリっと乳首を押しつぶして、私は小さく声を上げた。




 ゆっくり、もどかしいくらいにゆっくり、ビョルンが私の中に入ってきて。最後にグッと強めに押し付けてきて、腰がピタリとくっつく。
「ハァ、全部入ったぞ…大丈夫か?」
「ん、あッ、は…ッ、やんッ」
「ああ、大丈夫そうだな…」
 イスが乳首を舐めながら陰核をグリグリいじめてくるから、ビョルンの問いかけに答えられない。ビョルンはクスリと笑うと、小刻みに腰を動かしながらもう片方の胸を揉んでくる。
「あッ、あッ、ひぁぁ…ッ」
「体勢を変えるか?このままがいいか?」
「んん…ッ、この、ままぁ…ッ、あぁ…ッ」
「ああ、は…ッ、わかった」
 ビョルンも荒い息をつきながら、徐々に動きが大きくなってくる。グッグッと腰を押し付けられるたび、体が揺さぶられて声が上がる。挿入まではゆっくりだったけど、その分我慢して限界だったのかな。ビョルンの目に、余裕がなくなっている。海のように深い青色に、ギラついた光が宿る。ちょっと怖い。大きな獣に、容赦なく食べつくされてしまいそう。でも構わない。あなたなら。腰に絡めた足に、力を込める。私を喰らいつくして。私を全部、貴方のものにして。
「うッ、うぅッ、ん、あッ、あぁ…ッ!」
 イスが時々、するりとお腹を撫でる。ほんの少し、多分ビョルンに影響のないくらい、私のお腹に魔力を送り込んでくる。それが熱を持って痛みを和らげて、快感を引き出してくれる。
 ああ、気持ちいい。お腹の中を蹂躙する男根と、優しく慈しむような魔力。全部が私の快感の渦に巻きこんで、高みに押し上げていく。
「ビョルン、ビョルン…ッ!あッ、あぁッ、もうダメ、もうイッちゃう!」
 眉間に皺を寄せたビョルンは、私の頬を撫でて頷く。
「ああ、いいぞ。先に、好きなだけ、イってくれ…ッ」
 ひぃ、ビョルンまだイけないの?私が先にイッちゃうと、敏感になったところに容赦なく突きこまれるから辛いんだけど!まぁだいたいいつも先にイかされるんだけど!
「やだ、やだぁッ!ビョルンも、イってぇ…!」
「あー……、すまん」
「やだぁッ!あッ、あッ!」
 この遅漏め!もっと手で頑張っておけばよかったー!!
 後悔するけど、どうしようもない。ふたりの男は私に遠慮することなく、私の体を弄ぶ。
 イスが乳首をチュウっと強く吸って、陰核を激しく擦る。
 ビョルンが歯を食いしばって、グチュグチュと激しい水音を立てながら、容赦なく奥を穿つ。
 ああ、ダメ、ダメ、もう、耐えられない…!
「あッ、あぁッ!イくッ!いやッ、ぃやあああぁッッ!」f
 体を精一杯反らせて、シーツを握りしめて、体を震わせて。深い深い、絶頂を味わう。
「…ッ」
 ナカをギュウギュウ締め付けているからか、ビョルンが息を飲むけれど。収縮する隘路をこじ開けて、お構いなしにピストンされる。
「あぁッ!あッ!あーッ!!」
 獣のような声を上げて、頭を振って。理性なんてどこかへ行ったんだと思う。
 体が勝手に痙攣して、ビクビクして、何度も絶頂の波がきて。
「…っく、はぁ…!」
 ビョルンが短く呻きながら、グリグリっと腰を押しつけてくる。中に熱いものを吐き出されて、魔法陣が反応したけれど。意識が朦朧としていて私は、掠れた嬌声を上げながら体を震わせる事しかできなかった。
 …それから、夜更けまで。少しの休憩を挟んだけれど、イスとビョルンに1回ずつ中に出されて。私は数え切れないくらい絶頂して、いつの間にか意識を手放していた。
 …あー、つっかれた。


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