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中東系エルフ魔術師編
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「そう…」
少し、動機が見えてきたかもしれない。
「でも、手段もわからないのよね?」
「私たちが調査した限りでは。ならば、魔術師以外の視点が必要だ。それでお前たちに依頼をした」
「なるほどね…」
容疑者は、魔術師でもあるけれど、ヒューマンであり附術も使える。なまじ魔術に頼ってしまう生粋の魔術師よりも、打つ手が多いとも言える。
「ま、現場100回よね。イス、現場に案内してくれる?そこでしっかり調査しましょう」
「わかった。ではこれを着てくれるか」
そう言ってイスが差し出して来たのは、サークル所属の魔術師達がよく着ている、黒地に金糸の装飾が施されたフード付きのローブだった。
「やだ、カッコいい!魔術師になったみたい!」
「認識阻害の附術が施されている。…お前が持ち込んだデザインじゃなかったか?」
「そうだけど、私が着る事はないでしょ?」
認識阻害の附術は、魔術師たちを潜入させる作戦があった時にイスと一緒に開発したのよね。どうせならってカッコいいデザインのローブを、懇意にしている服屋さんに頼んで作ってもらったら、知らない間にそのままサークルの制服に本採用されてたっていう。服屋さんがめっちゃ喜んで、後から高級菓子折り持ってきたもんね。あと未だに服買いに行くと割引してくれる。ありがたや。
早速イスから渡されたローブを着こむと、いっぱしの魔術師になった気分だ。
「フード被るとそれっぽいよね!楽しー!ビョルンはどう…っと、アララ」
振り向くと、ビョルンも羽織ってはいたものの…体が大きすぎて、丈も短いし前も閉じないようだった。
「すまない。一番大きなサイズを持って来たんだが」
「いや、仕方がない…。こらシャーラ、笑うんじゃない」
必死に笑いを堪えてるんだけど、ビョルンにはバレバレだった。
「でも確か、羽織ってさえいれば効果は発揮できたわよね?」
「ああ、問題ない」
「だって、ビョルン。我慢してね?」
「仕方ないな…」
認識阻害の範囲は大きめに設定してあるから、ビョルンの体格でもカバーはできるはず。でも大きな声を出したりすると効果がなくなるから、笑いを堪えながら5番街へ向かった。
普通は5番街に、私たちのようなそれなりに見栄えのいい服を着た人間が出入りしたら、すぐ絡まれたり掏摸にあったりするものだけど。認識阻害のローブはしっかり仕事をしてくれて、トラブルなく屋敷に辿り着くことができた。
5番街の奥の方まで行くとかなり無法地帯になるんだけど、件の屋敷があるのは4番街寄りで荒廃具合がまだ少ない場所なのも幸いしたかな。外壁寄りにひっそりと建っている屋敷で、周囲の家に比べるとだいぶ大きい。もちろん、貴族が住む屋敷ほど大きくはないんだけど、5番街の中では立派な部類だと思う。人が住んでいないとは思えないほど綺麗に保たれているから、定期的に人の手が入っているのよね。
「屋敷を隠している方法、教えてくれる?」
「このローブと同じだ。認識阻害の術を使用している。認識するためのキーは塔長自身であり、塔長と共に来るのでなければ屋敷を認識することはできない。医療の塔の副塔長は、管理に訪れる時だけ、フローラ殿から認識できるための魔術を施されるそうだ」
「その認識できる魔術を、ドゥーロ君が知る可能性は?」
「ないな。私ですら知らない。それに、彼は魔力がそれほど多くない。複雑なものは紡げないだろう」
「ふぅん。一度ここに来た場合でも、認識はできないのよね?」
「ああ、そうだ。この屋敷を含む区画は全てサークルが管理している。区画全体に認識阻害や方向感覚を狂わせるような仕組みがしてあるから、通常は屋敷に辿り着くことすらできないようになっている」
あ、なるほど。そりゃトラブルなく辿り着けるわ。この区画全体に、人がいないってことだもんね。
「認識阻害以外には、何かあるのか?」
「ドアには鍵と、窓は目張りがしてある」
「俺は魔術についてはわからんが、家全体に侵入を防止するような魔術は掛けないのか?」
「そうだな。初期は周囲に魔術師を配置してかなり大掛かりな結界も編んだようだが、今ではその程度だ。魔術は魔力で紡ぐものだ。魔力なしで効果を維持する事はできない。無機物に魔術の効果を刻むのは、附術の領域だ。区画全体に施された術も、実は附術を使用している」
「ふむ…」
「サークルの管理するところで、附術に頼って大丈夫なの?」
純血のエルフ種の人たちが、文句言いそうだけれども。
「文句を言うのなら、この区画に住んで自ら魔術を編み続ければいい。原理主義を謳うのは構わないが、それを他者に強制する年寄りにはうんざりだ。進化と発展を阻害する」
「ぐぅの音も出ねぇわ」
イスさん、魔道具に附術を持ち込んで発展させた人だもんね。エルフ至上主義の人たちからきっと色々言われて、フラストレーションが溜まってるのかもね。お疲れお疲れ。ポンポンと背中を叩くと、フゥとため息をついてイスが口を開いた。
「話を戻そう。屋敷には魔術は掛けていないが、施錠はしてある。点検はしたが、どこも鍵が壊された跡はない。だが、中で保管されていたホムンクルスは損壊しているのだから、どこからか侵入したはずなんだ」
「外から魔術を編んで、屋内に干渉することはできない?」
「できるが、彼には無理だろうな。そこまで複雑な術を編めるほど、魔力が高くない。できたとしても魔力の残照が必ず残る。今回はそれが見当たらない。だから何かしらの附術によるものかもしれないと…」
イスの返答に、私はビョルンと目を合わせた。
「これ、ロルフがいたら早かったね」
「ああ…侵入経路を見つけるのは得意だからなぁ」
ロルフって、なんでかそういう「隙」を見つけるのが得意なのよね。それも理詰めじゃなくて勘みたいだけど。
「どういうことだ?」
「イス、魔術師の悪いクセだよ。なまじ魔術で何でもできるから、他の手段を忘れちゃうの。附術を使わなくても、人間には器用なふたつの手があるでしょ?」
私は両手をイスに向かって開いて、ワキワキと握ってみせる。ビョルンが先に屋敷に近づいて行って、ドアを調べ始める。鍵穴をじっと眺めて指先で触れて、「ピッキングの跡はないなぁ」と呟いている。
「魔術や附術じゃなきゃ物理。多分、どこからか窓かドアをこじ開けて侵入しているはずよ」
少し、動機が見えてきたかもしれない。
「でも、手段もわからないのよね?」
「私たちが調査した限りでは。ならば、魔術師以外の視点が必要だ。それでお前たちに依頼をした」
「なるほどね…」
容疑者は、魔術師でもあるけれど、ヒューマンであり附術も使える。なまじ魔術に頼ってしまう生粋の魔術師よりも、打つ手が多いとも言える。
「ま、現場100回よね。イス、現場に案内してくれる?そこでしっかり調査しましょう」
「わかった。ではこれを着てくれるか」
そう言ってイスが差し出して来たのは、サークル所属の魔術師達がよく着ている、黒地に金糸の装飾が施されたフード付きのローブだった。
「やだ、カッコいい!魔術師になったみたい!」
「認識阻害の附術が施されている。…お前が持ち込んだデザインじゃなかったか?」
「そうだけど、私が着る事はないでしょ?」
認識阻害の附術は、魔術師たちを潜入させる作戦があった時にイスと一緒に開発したのよね。どうせならってカッコいいデザインのローブを、懇意にしている服屋さんに頼んで作ってもらったら、知らない間にそのままサークルの制服に本採用されてたっていう。服屋さんがめっちゃ喜んで、後から高級菓子折り持ってきたもんね。あと未だに服買いに行くと割引してくれる。ありがたや。
早速イスから渡されたローブを着こむと、いっぱしの魔術師になった気分だ。
「フード被るとそれっぽいよね!楽しー!ビョルンはどう…っと、アララ」
振り向くと、ビョルンも羽織ってはいたものの…体が大きすぎて、丈も短いし前も閉じないようだった。
「すまない。一番大きなサイズを持って来たんだが」
「いや、仕方がない…。こらシャーラ、笑うんじゃない」
必死に笑いを堪えてるんだけど、ビョルンにはバレバレだった。
「でも確か、羽織ってさえいれば効果は発揮できたわよね?」
「ああ、問題ない」
「だって、ビョルン。我慢してね?」
「仕方ないな…」
認識阻害の範囲は大きめに設定してあるから、ビョルンの体格でもカバーはできるはず。でも大きな声を出したりすると効果がなくなるから、笑いを堪えながら5番街へ向かった。
普通は5番街に、私たちのようなそれなりに見栄えのいい服を着た人間が出入りしたら、すぐ絡まれたり掏摸にあったりするものだけど。認識阻害のローブはしっかり仕事をしてくれて、トラブルなく屋敷に辿り着くことができた。
5番街の奥の方まで行くとかなり無法地帯になるんだけど、件の屋敷があるのは4番街寄りで荒廃具合がまだ少ない場所なのも幸いしたかな。外壁寄りにひっそりと建っている屋敷で、周囲の家に比べるとだいぶ大きい。もちろん、貴族が住む屋敷ほど大きくはないんだけど、5番街の中では立派な部類だと思う。人が住んでいないとは思えないほど綺麗に保たれているから、定期的に人の手が入っているのよね。
「屋敷を隠している方法、教えてくれる?」
「このローブと同じだ。認識阻害の術を使用している。認識するためのキーは塔長自身であり、塔長と共に来るのでなければ屋敷を認識することはできない。医療の塔の副塔長は、管理に訪れる時だけ、フローラ殿から認識できるための魔術を施されるそうだ」
「その認識できる魔術を、ドゥーロ君が知る可能性は?」
「ないな。私ですら知らない。それに、彼は魔力がそれほど多くない。複雑なものは紡げないだろう」
「ふぅん。一度ここに来た場合でも、認識はできないのよね?」
「ああ、そうだ。この屋敷を含む区画は全てサークルが管理している。区画全体に認識阻害や方向感覚を狂わせるような仕組みがしてあるから、通常は屋敷に辿り着くことすらできないようになっている」
あ、なるほど。そりゃトラブルなく辿り着けるわ。この区画全体に、人がいないってことだもんね。
「認識阻害以外には、何かあるのか?」
「ドアには鍵と、窓は目張りがしてある」
「俺は魔術についてはわからんが、家全体に侵入を防止するような魔術は掛けないのか?」
「そうだな。初期は周囲に魔術師を配置してかなり大掛かりな結界も編んだようだが、今ではその程度だ。魔術は魔力で紡ぐものだ。魔力なしで効果を維持する事はできない。無機物に魔術の効果を刻むのは、附術の領域だ。区画全体に施された術も、実は附術を使用している」
「ふむ…」
「サークルの管理するところで、附術に頼って大丈夫なの?」
純血のエルフ種の人たちが、文句言いそうだけれども。
「文句を言うのなら、この区画に住んで自ら魔術を編み続ければいい。原理主義を謳うのは構わないが、それを他者に強制する年寄りにはうんざりだ。進化と発展を阻害する」
「ぐぅの音も出ねぇわ」
イスさん、魔道具に附術を持ち込んで発展させた人だもんね。エルフ至上主義の人たちからきっと色々言われて、フラストレーションが溜まってるのかもね。お疲れお疲れ。ポンポンと背中を叩くと、フゥとため息をついてイスが口を開いた。
「話を戻そう。屋敷には魔術は掛けていないが、施錠はしてある。点検はしたが、どこも鍵が壊された跡はない。だが、中で保管されていたホムンクルスは損壊しているのだから、どこからか侵入したはずなんだ」
「外から魔術を編んで、屋内に干渉することはできない?」
「できるが、彼には無理だろうな。そこまで複雑な術を編めるほど、魔力が高くない。できたとしても魔力の残照が必ず残る。今回はそれが見当たらない。だから何かしらの附術によるものかもしれないと…」
イスの返答に、私はビョルンと目を合わせた。
「これ、ロルフがいたら早かったね」
「ああ…侵入経路を見つけるのは得意だからなぁ」
ロルフって、なんでかそういう「隙」を見つけるのが得意なのよね。それも理詰めじゃなくて勘みたいだけど。
「どういうことだ?」
「イス、魔術師の悪いクセだよ。なまじ魔術で何でもできるから、他の手段を忘れちゃうの。附術を使わなくても、人間には器用なふたつの手があるでしょ?」
私は両手をイスに向かって開いて、ワキワキと握ってみせる。ビョルンが先に屋敷に近づいて行って、ドアを調べ始める。鍵穴をじっと眺めて指先で触れて、「ピッキングの跡はないなぁ」と呟いている。
「魔術や附術じゃなきゃ物理。多分、どこからか窓かドアをこじ開けて侵入しているはずよ」
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