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中東系エルフ魔術師編
34※
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ふと差し込んだ暗い気持ちを、強い刺激が吹き飛ばす。
「あはぁ…ッ」
ビョルンがグチュっと指を挿し込んできて、ロルフの指が代わりに陰核をするりと撫でる。恥骨の裏の辺り、ビョルンが楽しんで開発したところを、トントンと優しくノックしてくる。ここ、最初はわからなかったけど、ホントに気持ちいい。陰核は刺激が鋭くてすぐイっちゃうけど、ここはじんわり高められて何度もイってしまう感じ。でもロルフの指じゃ無理で、ビョルンの指じゃないと気持ちよくない。不思議。ビョルンも自分だけのって思ってるのか、ロルフにコツ教えろって言われてたけど、絶対に教えることはしない。それもまた、彼の独占欲のようで可愛い。
「あッ、あッ、ビョルン、気持ちい…!」
優しく、でも止まることなく刺激を受けて、体が高まっていく。ロルフも合わせて陰核を刺激してくるから、留まることもできずに押し上げられる。そして、何かが出てしまいそうな感覚。
「あ、待って!ビョルン、やだ、出ちゃうぅ…ッ!」
「ああ、大丈夫だ。ちゃんと見てるから…」
何が大丈夫か!見られる方が嫌だわ!!
でもビョルンの指がすりすりと中を擦って、ロルフがタイミングよくパッと手を放して。
「や、あぁぁッ!!」
深く深く絶頂しながら、ピュッと勢いよく潮を吹いてしまった。
「ハハ、射精してんじゃねぇか」
ぎゃー、サイテーな言い方!
「可愛かったよ、シャーラ」
ビョルンがキスをしながらも、スリスリ指を動かしてきて、また絶頂の波が来る。
「ん、ふぅ…ッ!」
「あー、たまんねぇ。なぁ兄貴、そろそろヤらせてくれよ」
「悪いが、ロルフ。しばらく挿入はダメだ」
「あぁ?!」
一気にロルフの機嫌が悪くなって、私は言い訳しようとするけど、ビョルンの指が止まらなくてまたイく。
「ひぃん…ッ」
ピクピクと体が震えて、二人の声が遠くなる。ビョルンが何かを説明して、ロルフが苛立った声を上げているけど、よく聞こえない。聞こえるようになったと思っても、またイかされて遠くなる。
「やぁぁ、あ、あ…ッ!」
もうやだ、気持ちいい、気持ちよすぎて、何もわかんない…!
何回も何回も絶頂を味わって、ようやくビョルンの指が抜かれて。荒い息を吐きながら、涙で滲んだ視界でぼんやり天井を見上げる。そうして快感が薄れていくのを待っていたところで、いきなり頬っぺたを挟まれてゴチンとおでこに衝撃が走った。
「痛い!」
「あ~~~ッ、クソッ!マジかよ、耐えらんねぇ!」
グリグリと自分のおでこを私に押し付けて、ロルフが喚く。視界の外で、ビョルンがやれやれ、とため息をついているのが聞こえる。
「あー、えっと?どうなったの?」
たしかビョルンが、ロルフを説得してくれてたのよね?
「ギリギリで外に出すんじゃダメなのか?!それもホントは嫌だけどよぉ!」
そこまで嫌なんかい。思えば、ロルフは特にだけど、ビョルンも中に出したいってけっこう拘ってたよね。これ他のお姉さま方と雑(猥)談しててわかったんだけど、やっぱり配偶者じゃなきゃ、女性は相手に中出しは許さないんだって。もちろん男性も一緒で、結婚を決めた相手以外で中に出すとかはありえないらしい。(お構いなしのクズも、一定数いるらしいけど)理由は単純、気まぐれな女神が、子どもを授けてしまうと困るから。ちなみに中出しキメなくても妊娠した人はいるんじゃないの?って聞いたら、都市伝説レベルではあるらしい。友達の知り合いが…、とかそんなレベル。まぁ女神もミスすることはあるのよって言ってた。
とにかく「中に出したい」って欲求は、ただのセックスの相手じゃなくて、結婚相手として認めて欲しいって気持ちが強いのかもね?と言われて、ちょっと納得がいった。最初は脅しからはじまった関係だものね。確たる証が欲しかったのかなぁって思えば、わからなくもない。
「ロルフ、ロルフ。あのね、中に出されるのが嫌ってわけないじゃないの。ただ、もしそのままして、ロルフとの子どもができて、その子が殺されてしまったらと思うと、嫌でしょ?」
「俺はガキなんざ…!!」
おっと聞き方が悪かった。それ以上言わせないようにキスで唇を塞ぐ。
「私が、嫌なの。私が苦しむところ、あなた見たい?」
「ぐ……ッ」
灰色の瞳をじっと見つめながら、説得する。だんだんわかって来た。この人は、私にだけは甘い。いつかビョルンが言ってたけど、ロルフがビョルンに従うのは『自分より強い』って認めているからで、それは狼が群れのリーダーに従うような感覚で、家族愛や兄弟愛なんてものはないらしい。ロルフには、ロルフの世界には、自分と私しかいないんだって。
だから彼を説得するのに有効なのは、『私』をダシにすることだ。
「クソ…ッ!!」
ロルフは悪態をついて、バッと私から離れる。ベッドの周りをウロウロしながら、ガリっと爪を噛んで、自分のイライラを逃がそうとしている。
「ごめんね、ロルフ」
「お前のせいじゃねぇ!」
うん、そうだね。でも私が望むから、いつもロルフに我慢をさせてしまっている。
「ね、ロルフ」
「なんだ!」
「お口でしよっか?」
「…?!」
「あはぁ…ッ」
ビョルンがグチュっと指を挿し込んできて、ロルフの指が代わりに陰核をするりと撫でる。恥骨の裏の辺り、ビョルンが楽しんで開発したところを、トントンと優しくノックしてくる。ここ、最初はわからなかったけど、ホントに気持ちいい。陰核は刺激が鋭くてすぐイっちゃうけど、ここはじんわり高められて何度もイってしまう感じ。でもロルフの指じゃ無理で、ビョルンの指じゃないと気持ちよくない。不思議。ビョルンも自分だけのって思ってるのか、ロルフにコツ教えろって言われてたけど、絶対に教えることはしない。それもまた、彼の独占欲のようで可愛い。
「あッ、あッ、ビョルン、気持ちい…!」
優しく、でも止まることなく刺激を受けて、体が高まっていく。ロルフも合わせて陰核を刺激してくるから、留まることもできずに押し上げられる。そして、何かが出てしまいそうな感覚。
「あ、待って!ビョルン、やだ、出ちゃうぅ…ッ!」
「ああ、大丈夫だ。ちゃんと見てるから…」
何が大丈夫か!見られる方が嫌だわ!!
でもビョルンの指がすりすりと中を擦って、ロルフがタイミングよくパッと手を放して。
「や、あぁぁッ!!」
深く深く絶頂しながら、ピュッと勢いよく潮を吹いてしまった。
「ハハ、射精してんじゃねぇか」
ぎゃー、サイテーな言い方!
「可愛かったよ、シャーラ」
ビョルンがキスをしながらも、スリスリ指を動かしてきて、また絶頂の波が来る。
「ん、ふぅ…ッ!」
「あー、たまんねぇ。なぁ兄貴、そろそろヤらせてくれよ」
「悪いが、ロルフ。しばらく挿入はダメだ」
「あぁ?!」
一気にロルフの機嫌が悪くなって、私は言い訳しようとするけど、ビョルンの指が止まらなくてまたイく。
「ひぃん…ッ」
ピクピクと体が震えて、二人の声が遠くなる。ビョルンが何かを説明して、ロルフが苛立った声を上げているけど、よく聞こえない。聞こえるようになったと思っても、またイかされて遠くなる。
「やぁぁ、あ、あ…ッ!」
もうやだ、気持ちいい、気持ちよすぎて、何もわかんない…!
何回も何回も絶頂を味わって、ようやくビョルンの指が抜かれて。荒い息を吐きながら、涙で滲んだ視界でぼんやり天井を見上げる。そうして快感が薄れていくのを待っていたところで、いきなり頬っぺたを挟まれてゴチンとおでこに衝撃が走った。
「痛い!」
「あ~~~ッ、クソッ!マジかよ、耐えらんねぇ!」
グリグリと自分のおでこを私に押し付けて、ロルフが喚く。視界の外で、ビョルンがやれやれ、とため息をついているのが聞こえる。
「あー、えっと?どうなったの?」
たしかビョルンが、ロルフを説得してくれてたのよね?
「ギリギリで外に出すんじゃダメなのか?!それもホントは嫌だけどよぉ!」
そこまで嫌なんかい。思えば、ロルフは特にだけど、ビョルンも中に出したいってけっこう拘ってたよね。これ他のお姉さま方と雑(猥)談しててわかったんだけど、やっぱり配偶者じゃなきゃ、女性は相手に中出しは許さないんだって。もちろん男性も一緒で、結婚を決めた相手以外で中に出すとかはありえないらしい。(お構いなしのクズも、一定数いるらしいけど)理由は単純、気まぐれな女神が、子どもを授けてしまうと困るから。ちなみに中出しキメなくても妊娠した人はいるんじゃないの?って聞いたら、都市伝説レベルではあるらしい。友達の知り合いが…、とかそんなレベル。まぁ女神もミスすることはあるのよって言ってた。
とにかく「中に出したい」って欲求は、ただのセックスの相手じゃなくて、結婚相手として認めて欲しいって気持ちが強いのかもね?と言われて、ちょっと納得がいった。最初は脅しからはじまった関係だものね。確たる証が欲しかったのかなぁって思えば、わからなくもない。
「ロルフ、ロルフ。あのね、中に出されるのが嫌ってわけないじゃないの。ただ、もしそのままして、ロルフとの子どもができて、その子が殺されてしまったらと思うと、嫌でしょ?」
「俺はガキなんざ…!!」
おっと聞き方が悪かった。それ以上言わせないようにキスで唇を塞ぐ。
「私が、嫌なの。私が苦しむところ、あなた見たい?」
「ぐ……ッ」
灰色の瞳をじっと見つめながら、説得する。だんだんわかって来た。この人は、私にだけは甘い。いつかビョルンが言ってたけど、ロルフがビョルンに従うのは『自分より強い』って認めているからで、それは狼が群れのリーダーに従うような感覚で、家族愛や兄弟愛なんてものはないらしい。ロルフには、ロルフの世界には、自分と私しかいないんだって。
だから彼を説得するのに有効なのは、『私』をダシにすることだ。
「クソ…ッ!!」
ロルフは悪態をついて、バッと私から離れる。ベッドの周りをウロウロしながら、ガリっと爪を噛んで、自分のイライラを逃がそうとしている。
「ごめんね、ロルフ」
「お前のせいじゃねぇ!」
うん、そうだね。でも私が望むから、いつもロルフに我慢をさせてしまっている。
「ね、ロルフ」
「なんだ!」
「お口でしよっか?」
「…?!」
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