50 / 198
中東系エルフ魔術師編
22※
しおりを挟む
「う…ッ、あ、あぁ、シャーラ…お前はなんて素晴らしいんだ。こんな夜を過ごせるなんて…」
「まだ夕方だけど」
時刻を知らせる鐘の音なんて全然聞いてなかったけど、窓から見える空が薄っすら赤く染まっている。
「うーん、そうだった」
髪をかき上げながら苦笑して、ビョルンはチュ、チュッと何度もキスを落としてきた。
「こんな小さな体で、俺を受け入れて、気持ちよくなってくれて、ありがとう。お前のような妻を持てて…いや、妻になると言ってくれて、俺は幸せ者だ」
そう言って、すごく嬉しそうに笑う。もー、結局この笑顔に弱いのよねぇ。惚れた弱みかしら。
「そりゃあ気持ちよかったけど、何回もって大変なんだからね!すっごい疲れたし、お腹空いた」
「そうか、頑張ってくれてありがとう。晩飯を買ってくるよ。何がいい?」
「お肉入ってて美味しければなんでもいいー」
「わかった。食べやすそうなものを何か買ってくるよ。ロルフもいいか?」
壁にもたれかかっていたロルフが、持っていたカップをちょっと上げて答える。
「いいよ」
「わかった」
ビョルンが私にキスをして、ズルリと抜けていった。
「ん…」
大きいモノが出て行くと、喪失感があって少し寂しい。でも中にいっぱい出してもらって、満たされた気持ちもある。
服を着て出て行くビョルンを見送って、うーん、と伸びをする。今日はすごかったわー。イスの診察で乱されたお腹の中もさっきので落ち着いたし、空腹だけどお腹いっぱいって感じ。
ビョルンが帰って来るまで寝よっかなー、なんてのんきに思ってると、コン、とサイドテーブルにカップが置かれた。
ロルフだ。
「水飲むか?」
「やだ、ロルフったら気が利くようになって!」
「うるせぇな、いるのかいらねぇのか」
「いる!」
自分でカップを取ろうとするけど、ひょいとロルフが横取りして、自分が口をつける。え?と不思議に思って見ていると、ニヤッと笑って口付けてきた。
あ、そういう。
素直に口を開けて、流し込まれる水を受け入れる。ぬるっ!まぁでも、喉は潤う。舌を入れてきて、絡め合う。しばらくお互いの舌を味わって、そっと離れる。ふふ、と思わず笑ってしまう。
「なんだよ」
「キスもお酒の味がする」
「ヘッ、嫌いか?」
「今日の味は、好き。私を想って選んでくれたんでしょ?ありがと」
「…ああ」
またキスをして、ロルフがそのままのしかかって来る。すり、と太ももに硬くなってるモノを擦り付けて来て、おいおい待て待て!
「はいストップ!私は疲労している!休憩を要求する!」
「あぁ?テメェさっき掻き出した分、入れるんじゃねぇのかよ」
言ったっけ?…あぁ~、言ったねぇ!
「やー、ビョルンにいっぱいされたから、お腹いっぱいかなぁって…」
「テメェふざけんな。兄貴とヤるのに手伝ってやったろーが。その恩を返せ。今すぐにだ」
「借金の取り立てが厳しいわー、もー」
こうなったら止まらないよねぇ。どうしようかな。
「ロルフとするの、疲れるんだよねぇ」
「…なんだと?」
空気がピリっとする。でも怯まずに続ける。
「…だって、気持ち良すぎるんだもの」
自分で言っといて恥ずかしッッ!でもその甲斐はあったようで、ピリついた空気が霧散する。ロルフの口がモニョモニョっと動く。照れてるのかな?
「…お前、それで逃げられると思ってんのか?」
「逃げないけど、休憩はちょうだい?…いっぱいキスして、抱きしめて。それからゆっくり、私のこと可愛がってね」
おねだりすると、悪い気はしなかったらしい。しょーがねぇな、と呟くと私の隣にゴロリと横たわった。うむ、私もロルフの扱いが上手くなってきたね!
「せめぇな」
ちゅ、と軽くキスをして、ロルフが私の髪に触れながら言った。
「シングルだからねぇ。客間せっかく整えてもらったのに、こんなことしてごめんなさいだわ」
「別にいーだろ、客間だろうが自分ちだ」
「そうだけどさー。あ、シーツは明日の朝イチで洗濯するからね!ちゃんと起きてよ」
「へいへい」
いろいろグチャグチャになったシーツは、流石にハウスキーパーさんにお任せしたくないからね。ちなみに下着も自分で洗うようにしてますよ。服の洗濯はお願いして、あと週2の掃除と平日の晩御飯はハウスキーパーさんにお願いしてる。うーん、私、全然家事してないな。ガッツリ働いてはいるけれども。
そう思うと日本のお母さんてホントすごいよね。家事に育児に仕事までして、挙句に無理解な奴らに「テレビやゲームばっかさせないで子供の面倒みろ!」とか「ご飯くらい手作りしろ!」とか「掃除くらいきちんとしろ!」とか言われるんだもの。そんなにたくさん、分裂でもしなきゃこなせんわ。結婚して子供もいた元の世界の友人は、「旦那はいらねー、嫁が欲しい」って愚痴ってたわ。「一億総活躍社会じゃねーよ、女を社会で活躍させたいならまず男を家庭で活躍させろ!」とも言ってたな。男性には男性の意見があるだろうけど、私は女性の立場だから、友人の意見に大賛成です。日本はお母さんという存在に頼りすぎだと思うよ。家事も育児も労働なのに、それを無償で引き受けてるんだからね。不景気でお父さんの稼ぎが減ったからお母さんも働きましょう、でも家事や育児はこれからもお母さんの仕事です。とか頭沸いてんのかって思うわ。だいたいお母さんに余裕がないと、子供に被害が行くんだからな。そこんとこ頭に入れて、お母さんを追い詰めないでほしいと思うけどね。
「まだ夕方だけど」
時刻を知らせる鐘の音なんて全然聞いてなかったけど、窓から見える空が薄っすら赤く染まっている。
「うーん、そうだった」
髪をかき上げながら苦笑して、ビョルンはチュ、チュッと何度もキスを落としてきた。
「こんな小さな体で、俺を受け入れて、気持ちよくなってくれて、ありがとう。お前のような妻を持てて…いや、妻になると言ってくれて、俺は幸せ者だ」
そう言って、すごく嬉しそうに笑う。もー、結局この笑顔に弱いのよねぇ。惚れた弱みかしら。
「そりゃあ気持ちよかったけど、何回もって大変なんだからね!すっごい疲れたし、お腹空いた」
「そうか、頑張ってくれてありがとう。晩飯を買ってくるよ。何がいい?」
「お肉入ってて美味しければなんでもいいー」
「わかった。食べやすそうなものを何か買ってくるよ。ロルフもいいか?」
壁にもたれかかっていたロルフが、持っていたカップをちょっと上げて答える。
「いいよ」
「わかった」
ビョルンが私にキスをして、ズルリと抜けていった。
「ん…」
大きいモノが出て行くと、喪失感があって少し寂しい。でも中にいっぱい出してもらって、満たされた気持ちもある。
服を着て出て行くビョルンを見送って、うーん、と伸びをする。今日はすごかったわー。イスの診察で乱されたお腹の中もさっきので落ち着いたし、空腹だけどお腹いっぱいって感じ。
ビョルンが帰って来るまで寝よっかなー、なんてのんきに思ってると、コン、とサイドテーブルにカップが置かれた。
ロルフだ。
「水飲むか?」
「やだ、ロルフったら気が利くようになって!」
「うるせぇな、いるのかいらねぇのか」
「いる!」
自分でカップを取ろうとするけど、ひょいとロルフが横取りして、自分が口をつける。え?と不思議に思って見ていると、ニヤッと笑って口付けてきた。
あ、そういう。
素直に口を開けて、流し込まれる水を受け入れる。ぬるっ!まぁでも、喉は潤う。舌を入れてきて、絡め合う。しばらくお互いの舌を味わって、そっと離れる。ふふ、と思わず笑ってしまう。
「なんだよ」
「キスもお酒の味がする」
「ヘッ、嫌いか?」
「今日の味は、好き。私を想って選んでくれたんでしょ?ありがと」
「…ああ」
またキスをして、ロルフがそのままのしかかって来る。すり、と太ももに硬くなってるモノを擦り付けて来て、おいおい待て待て!
「はいストップ!私は疲労している!休憩を要求する!」
「あぁ?テメェさっき掻き出した分、入れるんじゃねぇのかよ」
言ったっけ?…あぁ~、言ったねぇ!
「やー、ビョルンにいっぱいされたから、お腹いっぱいかなぁって…」
「テメェふざけんな。兄貴とヤるのに手伝ってやったろーが。その恩を返せ。今すぐにだ」
「借金の取り立てが厳しいわー、もー」
こうなったら止まらないよねぇ。どうしようかな。
「ロルフとするの、疲れるんだよねぇ」
「…なんだと?」
空気がピリっとする。でも怯まずに続ける。
「…だって、気持ち良すぎるんだもの」
自分で言っといて恥ずかしッッ!でもその甲斐はあったようで、ピリついた空気が霧散する。ロルフの口がモニョモニョっと動く。照れてるのかな?
「…お前、それで逃げられると思ってんのか?」
「逃げないけど、休憩はちょうだい?…いっぱいキスして、抱きしめて。それからゆっくり、私のこと可愛がってね」
おねだりすると、悪い気はしなかったらしい。しょーがねぇな、と呟くと私の隣にゴロリと横たわった。うむ、私もロルフの扱いが上手くなってきたね!
「せめぇな」
ちゅ、と軽くキスをして、ロルフが私の髪に触れながら言った。
「シングルだからねぇ。客間せっかく整えてもらったのに、こんなことしてごめんなさいだわ」
「別にいーだろ、客間だろうが自分ちだ」
「そうだけどさー。あ、シーツは明日の朝イチで洗濯するからね!ちゃんと起きてよ」
「へいへい」
いろいろグチャグチャになったシーツは、流石にハウスキーパーさんにお任せしたくないからね。ちなみに下着も自分で洗うようにしてますよ。服の洗濯はお願いして、あと週2の掃除と平日の晩御飯はハウスキーパーさんにお願いしてる。うーん、私、全然家事してないな。ガッツリ働いてはいるけれども。
そう思うと日本のお母さんてホントすごいよね。家事に育児に仕事までして、挙句に無理解な奴らに「テレビやゲームばっかさせないで子供の面倒みろ!」とか「ご飯くらい手作りしろ!」とか「掃除くらいきちんとしろ!」とか言われるんだもの。そんなにたくさん、分裂でもしなきゃこなせんわ。結婚して子供もいた元の世界の友人は、「旦那はいらねー、嫁が欲しい」って愚痴ってたわ。「一億総活躍社会じゃねーよ、女を社会で活躍させたいならまず男を家庭で活躍させろ!」とも言ってたな。男性には男性の意見があるだろうけど、私は女性の立場だから、友人の意見に大賛成です。日本はお母さんという存在に頼りすぎだと思うよ。家事も育児も労働なのに、それを無償で引き受けてるんだからね。不景気でお父さんの稼ぎが減ったからお母さんも働きましょう、でも家事や育児はこれからもお母さんの仕事です。とか頭沸いてんのかって思うわ。だいたいお母さんに余裕がないと、子供に被害が行くんだからな。そこんとこ頭に入れて、お母さんを追い詰めないでほしいと思うけどね。
3
お気に入りに追加
1,029
あなたにおすすめの小説
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】
阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。
三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。
雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。
今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?
◇◇◆◇◇
イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。
タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新)
※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。
それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。
※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。
5人の旦那様と365日の蜜日【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる!
そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。
ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。
対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。
※♡が付く話はHシーンです
最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~
ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。
ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。
一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。
目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!?
「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
【R18】義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました
春瀬湖子
恋愛
伯爵令嬢でありながら魔法研究室の研究員として日々魔道具を作っていたフラヴィの集大成。
大きく反り返り、凶悪なサイズと浮き出る血管。全てが想像以上だったその魔道具、名付けて『大好き義弟パトリスの魔道ディルド』を作り上げたフラヴィは、早速その魔道具でうきうきと処女を散らした。
――ことがディルドの大元、義弟のパトリスにバレちゃった!?
「その男のどこがいいんですか」
「どこって……おちんちん、かしら」
(だって貴方のモノだもの)
そんな会話をした晩、フラヴィの寝室へパトリスが夜這いにやってきて――!?
拗らせ義弟と魔道具で義弟のディルドを作って楽しんでいた義姉の両片想いラブコメです。
※他サイト様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる