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中東系エルフ魔術師編
22※
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「う…ッ、あ、あぁ、シャーラ…お前はなんて素晴らしいんだ。こんな夜を過ごせるなんて…」
「まだ夕方だけど」
時刻を知らせる鐘の音なんて全然聞いてなかったけど、窓から見える空が薄っすら赤く染まっている。
「うーん、そうだった」
髪をかき上げながら苦笑して、ビョルンはチュ、チュッと何度もキスを落としてきた。
「こんな小さな体で、俺を受け入れて、気持ちよくなってくれて、ありがとう。お前のような妻を持てて…いや、妻になると言ってくれて、俺は幸せ者だ」
そう言って、すごく嬉しそうに笑う。もー、結局この笑顔に弱いのよねぇ。惚れた弱みかしら。
「そりゃあ気持ちよかったけど、何回もって大変なんだからね!すっごい疲れたし、お腹空いた」
「そうか、頑張ってくれてありがとう。晩飯を買ってくるよ。何がいい?」
「お肉入ってて美味しければなんでもいいー」
「わかった。食べやすそうなものを何か買ってくるよ。ロルフもいいか?」
壁にもたれかかっていたロルフが、持っていたカップをちょっと上げて答える。
「いいよ」
「わかった」
ビョルンが私にキスをして、ズルリと抜けていった。
「ん…」
大きいモノが出て行くと、喪失感があって少し寂しい。でも中にいっぱい出してもらって、満たされた気持ちもある。
服を着て出て行くビョルンを見送って、うーん、と伸びをする。今日はすごかったわー。イスの診察で乱されたお腹の中もさっきので落ち着いたし、空腹だけどお腹いっぱいって感じ。
ビョルンが帰って来るまで寝よっかなー、なんてのんきに思ってると、コン、とサイドテーブルにカップが置かれた。
ロルフだ。
「水飲むか?」
「やだ、ロルフったら気が利くようになって!」
「うるせぇな、いるのかいらねぇのか」
「いる!」
自分でカップを取ろうとするけど、ひょいとロルフが横取りして、自分が口をつける。え?と不思議に思って見ていると、ニヤッと笑って口付けてきた。
あ、そういう。
素直に口を開けて、流し込まれる水を受け入れる。ぬるっ!まぁでも、喉は潤う。舌を入れてきて、絡め合う。しばらくお互いの舌を味わって、そっと離れる。ふふ、と思わず笑ってしまう。
「なんだよ」
「キスもお酒の味がする」
「ヘッ、嫌いか?」
「今日の味は、好き。私を想って選んでくれたんでしょ?ありがと」
「…ああ」
またキスをして、ロルフがそのままのしかかって来る。すり、と太ももに硬くなってるモノを擦り付けて来て、おいおい待て待て!
「はいストップ!私は疲労している!休憩を要求する!」
「あぁ?テメェさっき掻き出した分、入れるんじゃねぇのかよ」
言ったっけ?…あぁ~、言ったねぇ!
「やー、ビョルンにいっぱいされたから、お腹いっぱいかなぁって…」
「テメェふざけんな。兄貴とヤるのに手伝ってやったろーが。その恩を返せ。今すぐにだ」
「借金の取り立てが厳しいわー、もー」
こうなったら止まらないよねぇ。どうしようかな。
「ロルフとするの、疲れるんだよねぇ」
「…なんだと?」
空気がピリっとする。でも怯まずに続ける。
「…だって、気持ち良すぎるんだもの」
自分で言っといて恥ずかしッッ!でもその甲斐はあったようで、ピリついた空気が霧散する。ロルフの口がモニョモニョっと動く。照れてるのかな?
「…お前、それで逃げられると思ってんのか?」
「逃げないけど、休憩はちょうだい?…いっぱいキスして、抱きしめて。それからゆっくり、私のこと可愛がってね」
おねだりすると、悪い気はしなかったらしい。しょーがねぇな、と呟くと私の隣にゴロリと横たわった。うむ、私もロルフの扱いが上手くなってきたね!
「せめぇな」
ちゅ、と軽くキスをして、ロルフが私の髪に触れながら言った。
「シングルだからねぇ。客間せっかく整えてもらったのに、こんなことしてごめんなさいだわ」
「別にいーだろ、客間だろうが自分ちだ」
「そうだけどさー。あ、シーツは明日の朝イチで洗濯するからね!ちゃんと起きてよ」
「へいへい」
いろいろグチャグチャになったシーツは、流石にハウスキーパーさんにお任せしたくないからね。ちなみに下着も自分で洗うようにしてますよ。服の洗濯はお願いして、あと週2の掃除と平日の晩御飯はハウスキーパーさんにお願いしてる。うーん、私、全然家事してないな。ガッツリ働いてはいるけれども。
そう思うと日本のお母さんてホントすごいよね。家事に育児に仕事までして、挙句に無理解な奴らに「テレビやゲームばっかさせないで子供の面倒みろ!」とか「ご飯くらい手作りしろ!」とか「掃除くらいきちんとしろ!」とか言われるんだもの。そんなにたくさん、分裂でもしなきゃこなせんわ。結婚して子供もいた元の世界の友人は、「旦那はいらねー、嫁が欲しい」って愚痴ってたわ。「一億総活躍社会じゃねーよ、女を社会で活躍させたいならまず男を家庭で活躍させろ!」とも言ってたな。男性には男性の意見があるだろうけど、私は女性の立場だから、友人の意見に大賛成です。日本はお母さんという存在に頼りすぎだと思うよ。家事も育児も労働なのに、それを無償で引き受けてるんだからね。不景気でお父さんの稼ぎが減ったからお母さんも働きましょう、でも家事や育児はこれからもお母さんの仕事です。とか頭沸いてんのかって思うわ。だいたいお母さんに余裕がないと、子供に被害が行くんだからな。そこんとこ頭に入れて、お母さんを追い詰めないでほしいと思うけどね。
「まだ夕方だけど」
時刻を知らせる鐘の音なんて全然聞いてなかったけど、窓から見える空が薄っすら赤く染まっている。
「うーん、そうだった」
髪をかき上げながら苦笑して、ビョルンはチュ、チュッと何度もキスを落としてきた。
「こんな小さな体で、俺を受け入れて、気持ちよくなってくれて、ありがとう。お前のような妻を持てて…いや、妻になると言ってくれて、俺は幸せ者だ」
そう言って、すごく嬉しそうに笑う。もー、結局この笑顔に弱いのよねぇ。惚れた弱みかしら。
「そりゃあ気持ちよかったけど、何回もって大変なんだからね!すっごい疲れたし、お腹空いた」
「そうか、頑張ってくれてありがとう。晩飯を買ってくるよ。何がいい?」
「お肉入ってて美味しければなんでもいいー」
「わかった。食べやすそうなものを何か買ってくるよ。ロルフもいいか?」
壁にもたれかかっていたロルフが、持っていたカップをちょっと上げて答える。
「いいよ」
「わかった」
ビョルンが私にキスをして、ズルリと抜けていった。
「ん…」
大きいモノが出て行くと、喪失感があって少し寂しい。でも中にいっぱい出してもらって、満たされた気持ちもある。
服を着て出て行くビョルンを見送って、うーん、と伸びをする。今日はすごかったわー。イスの診察で乱されたお腹の中もさっきので落ち着いたし、空腹だけどお腹いっぱいって感じ。
ビョルンが帰って来るまで寝よっかなー、なんてのんきに思ってると、コン、とサイドテーブルにカップが置かれた。
ロルフだ。
「水飲むか?」
「やだ、ロルフったら気が利くようになって!」
「うるせぇな、いるのかいらねぇのか」
「いる!」
自分でカップを取ろうとするけど、ひょいとロルフが横取りして、自分が口をつける。え?と不思議に思って見ていると、ニヤッと笑って口付けてきた。
あ、そういう。
素直に口を開けて、流し込まれる水を受け入れる。ぬるっ!まぁでも、喉は潤う。舌を入れてきて、絡め合う。しばらくお互いの舌を味わって、そっと離れる。ふふ、と思わず笑ってしまう。
「なんだよ」
「キスもお酒の味がする」
「ヘッ、嫌いか?」
「今日の味は、好き。私を想って選んでくれたんでしょ?ありがと」
「…ああ」
またキスをして、ロルフがそのままのしかかって来る。すり、と太ももに硬くなってるモノを擦り付けて来て、おいおい待て待て!
「はいストップ!私は疲労している!休憩を要求する!」
「あぁ?テメェさっき掻き出した分、入れるんじゃねぇのかよ」
言ったっけ?…あぁ~、言ったねぇ!
「やー、ビョルンにいっぱいされたから、お腹いっぱいかなぁって…」
「テメェふざけんな。兄貴とヤるのに手伝ってやったろーが。その恩を返せ。今すぐにだ」
「借金の取り立てが厳しいわー、もー」
こうなったら止まらないよねぇ。どうしようかな。
「ロルフとするの、疲れるんだよねぇ」
「…なんだと?」
空気がピリっとする。でも怯まずに続ける。
「…だって、気持ち良すぎるんだもの」
自分で言っといて恥ずかしッッ!でもその甲斐はあったようで、ピリついた空気が霧散する。ロルフの口がモニョモニョっと動く。照れてるのかな?
「…お前、それで逃げられると思ってんのか?」
「逃げないけど、休憩はちょうだい?…いっぱいキスして、抱きしめて。それからゆっくり、私のこと可愛がってね」
おねだりすると、悪い気はしなかったらしい。しょーがねぇな、と呟くと私の隣にゴロリと横たわった。うむ、私もロルフの扱いが上手くなってきたね!
「せめぇな」
ちゅ、と軽くキスをして、ロルフが私の髪に触れながら言った。
「シングルだからねぇ。客間せっかく整えてもらったのに、こんなことしてごめんなさいだわ」
「別にいーだろ、客間だろうが自分ちだ」
「そうだけどさー。あ、シーツは明日の朝イチで洗濯するからね!ちゃんと起きてよ」
「へいへい」
いろいろグチャグチャになったシーツは、流石にハウスキーパーさんにお任せしたくないからね。ちなみに下着も自分で洗うようにしてますよ。服の洗濯はお願いして、あと週2の掃除と平日の晩御飯はハウスキーパーさんにお願いしてる。うーん、私、全然家事してないな。ガッツリ働いてはいるけれども。
そう思うと日本のお母さんてホントすごいよね。家事に育児に仕事までして、挙句に無理解な奴らに「テレビやゲームばっかさせないで子供の面倒みろ!」とか「ご飯くらい手作りしろ!」とか「掃除くらいきちんとしろ!」とか言われるんだもの。そんなにたくさん、分裂でもしなきゃこなせんわ。結婚して子供もいた元の世界の友人は、「旦那はいらねー、嫁が欲しい」って愚痴ってたわ。「一億総活躍社会じゃねーよ、女を社会で活躍させたいならまず男を家庭で活躍させろ!」とも言ってたな。男性には男性の意見があるだろうけど、私は女性の立場だから、友人の意見に大賛成です。日本はお母さんという存在に頼りすぎだと思うよ。家事も育児も労働なのに、それを無償で引き受けてるんだからね。不景気でお父さんの稼ぎが減ったからお母さんも働きましょう、でも家事や育児はこれからもお母さんの仕事です。とか頭沸いてんのかって思うわ。だいたいお母さんに余裕がないと、子供に被害が行くんだからな。そこんとこ頭に入れて、お母さんを追い詰めないでほしいと思うけどね。
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