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中東系エルフ魔術師編
08
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今日はもう、疲れたなー。体がっていうより、精神的に。掃除したかったけど、やる気がゼロだ。まぁ掃除っていってもハウスキーパーさんを雇ってるから、寝室とか私室とか、プライベートな所しか自分でやってないんだけどね。
とりあえずロルフとくっついて、ソファで転がってダラダラする。
「ロルフ~…」
「何だよ」
「このままダラダラするのと、帝都の外に出て魔獣狩り行くのとどっちがいい?」
「極端だなオイ」
いやメンタル疲れた時って、動いて体疲れさせた方がスッキリしたりしない?だけど全く体を動かさずに、ボケっと読書するのも捨てがたい。
「そりゃあお前がいいなら、俺は狩りに行く方がいい」
そうよねー、ロルフは消化不良よね。私もここんとこ事務仕事ばっかで現場に出てないし、たまには思いっきり動きたくなって来た!
「よーし、久しぶりに魔獣狩り行こ!あ、言っとくけど私相当弱くなってるからね。足手纏いにはならないつもりだけど、あんま強いのがいるとこは行かないでよ」
「わーってるよ」
そこからロルフと計画を立てて、ランチを買ってから危険度Cランク程度の魔獣が出る森に行くことにした。Cランクってのは、中堅の冒険者チームなら危なげなく倒せる程度の強さかな。ロルフは単独でAランクの魔獣を倒せる化け物級の戦士なので、Cランクくらいならハイキング気分よね。
と、思ってたら何故かBランクの魔獣に遭遇しちゃって、ロルフが嬉々として倒していた。せっかくなので討伐証明と素材もしっかり採って、帰ってから換金所に持ち込んだ。たった2人…正確にはほぼロルフ単独…でBランクの素材を持ち込んだ私たちに、換金所のおじさんはドン引きしていた。甘いぞおじさん、この男、本気出せばAランクすら倒すからな。まぁトラブルはあったけれども、ランチに食べたサンドイッチも美味しかったし、久々に体も動かせたし、思わぬ臨時収入も得たし、概ね満足な1日だった。
汗をかいたから夜にやってるお風呂屋さんに寄って、さっぱりしてから家に帰った。そのまま気持ちよく寝れそうだったけど、ロルフが服を剥いてきて、セックスに突入した。でも昨日みたいな乱暴だったり激しいのじゃなくて、優しくてゆっくりしたセックスだった。ロルフもこんな抱き方ができるのね。たくさんキスをして、快楽よりも心地よさを感じながら達して。ロルフの熱と優しさを抱きしめながら、幸福な気持ちで眠りについた。
それから1週間後の休日の朝。ノッカーが鳴ってドアを開けると、そこに立っていたのは予想通りの人物だった。サークルオブメイジの塔長、イスハークだ。
年は確か、30歳半ばくらいだったかな。
黒くて長い髪をターバンで覆っていて、三つ編みにして飾りをつけた髪を一房、顔の右側からターバンの外に垂らしている。エルフ達には髪に魔力が宿るという伝承があるらしく、余計な魔力が外に漏れ出さないようターバンで覆っているのだそうだ。
瞳は濃いめのアンバー。こういう色の瞳をウルフアイとも言うらしいけど、イス自身はそんな凶暴さとは無縁の性格だ。だからといって弱いわけじゃないけどね。『対するもの(コントラ)』の魔術師タイプの敵と、対等に渡り合ってたし。
身長はロルフより少し低くて、私の身長がイスの口元に届くくらい。それでも充分高いよね。体格は戦士職の連中と比べれば細身だけど、フィールドワークもこなすアグレッシブ魔術師だから、充分鍛えられて引き締まった体つきをしている。普段はゆったりとしたローブを着ているから、外からはよくわからないけどね。
そして顔よ、顔。インパクト強いのは。私の勝手なイメージではエルフって美人系…いうなればロルフみたいな顔立ちなんだけど、そのイメージぶち壊される勢いで顔が濃い。めっちゃ彫りが深い。肌は褐色で、中東系イケメンって感じなのよね。ただエルフがみんな中東系なわけではなくて、ヒューマン種と一緒で出身地で顔立ちは変わるそうだ。そりゃそうか。研究に夢中になってるときは中東の方ですねわかります!って感じにヒゲが伸びちゃってるけど、今はキレイに剃ってらっしゃる。あと耳は尖ってるよ!ファンタジー万歳!
「久しいな、ラフィク」
イスから発せられた、艶やかな声で我に返る。よしよし、体調はよくなってるみたいだね。
「ホントねー。さ、入って入って!」
休日の朝から訪ねて来てくれた彼を、さっそく家に招き入れる。住所を教えてちゃんと辿り着いたよ凄いな。一度でいいから方向音痴じゃない人生を歩んでみたいわ。
とりあえずロルフとくっついて、ソファで転がってダラダラする。
「ロルフ~…」
「何だよ」
「このままダラダラするのと、帝都の外に出て魔獣狩り行くのとどっちがいい?」
「極端だなオイ」
いやメンタル疲れた時って、動いて体疲れさせた方がスッキリしたりしない?だけど全く体を動かさずに、ボケっと読書するのも捨てがたい。
「そりゃあお前がいいなら、俺は狩りに行く方がいい」
そうよねー、ロルフは消化不良よね。私もここんとこ事務仕事ばっかで現場に出てないし、たまには思いっきり動きたくなって来た!
「よーし、久しぶりに魔獣狩り行こ!あ、言っとくけど私相当弱くなってるからね。足手纏いにはならないつもりだけど、あんま強いのがいるとこは行かないでよ」
「わーってるよ」
そこからロルフと計画を立てて、ランチを買ってから危険度Cランク程度の魔獣が出る森に行くことにした。Cランクってのは、中堅の冒険者チームなら危なげなく倒せる程度の強さかな。ロルフは単独でAランクの魔獣を倒せる化け物級の戦士なので、Cランクくらいならハイキング気分よね。
と、思ってたら何故かBランクの魔獣に遭遇しちゃって、ロルフが嬉々として倒していた。せっかくなので討伐証明と素材もしっかり採って、帰ってから換金所に持ち込んだ。たった2人…正確にはほぼロルフ単独…でBランクの素材を持ち込んだ私たちに、換金所のおじさんはドン引きしていた。甘いぞおじさん、この男、本気出せばAランクすら倒すからな。まぁトラブルはあったけれども、ランチに食べたサンドイッチも美味しかったし、久々に体も動かせたし、思わぬ臨時収入も得たし、概ね満足な1日だった。
汗をかいたから夜にやってるお風呂屋さんに寄って、さっぱりしてから家に帰った。そのまま気持ちよく寝れそうだったけど、ロルフが服を剥いてきて、セックスに突入した。でも昨日みたいな乱暴だったり激しいのじゃなくて、優しくてゆっくりしたセックスだった。ロルフもこんな抱き方ができるのね。たくさんキスをして、快楽よりも心地よさを感じながら達して。ロルフの熱と優しさを抱きしめながら、幸福な気持ちで眠りについた。
それから1週間後の休日の朝。ノッカーが鳴ってドアを開けると、そこに立っていたのは予想通りの人物だった。サークルオブメイジの塔長、イスハークだ。
年は確か、30歳半ばくらいだったかな。
黒くて長い髪をターバンで覆っていて、三つ編みにして飾りをつけた髪を一房、顔の右側からターバンの外に垂らしている。エルフ達には髪に魔力が宿るという伝承があるらしく、余計な魔力が外に漏れ出さないようターバンで覆っているのだそうだ。
瞳は濃いめのアンバー。こういう色の瞳をウルフアイとも言うらしいけど、イス自身はそんな凶暴さとは無縁の性格だ。だからといって弱いわけじゃないけどね。『対するもの(コントラ)』の魔術師タイプの敵と、対等に渡り合ってたし。
身長はロルフより少し低くて、私の身長がイスの口元に届くくらい。それでも充分高いよね。体格は戦士職の連中と比べれば細身だけど、フィールドワークもこなすアグレッシブ魔術師だから、充分鍛えられて引き締まった体つきをしている。普段はゆったりとしたローブを着ているから、外からはよくわからないけどね。
そして顔よ、顔。インパクト強いのは。私の勝手なイメージではエルフって美人系…いうなればロルフみたいな顔立ちなんだけど、そのイメージぶち壊される勢いで顔が濃い。めっちゃ彫りが深い。肌は褐色で、中東系イケメンって感じなのよね。ただエルフがみんな中東系なわけではなくて、ヒューマン種と一緒で出身地で顔立ちは変わるそうだ。そりゃそうか。研究に夢中になってるときは中東の方ですねわかります!って感じにヒゲが伸びちゃってるけど、今はキレイに剃ってらっしゃる。あと耳は尖ってるよ!ファンタジー万歳!
「久しいな、ラフィク」
イスから発せられた、艶やかな声で我に返る。よしよし、体調はよくなってるみたいだね。
「ホントねー。さ、入って入って!」
休日の朝から訪ねて来てくれた彼を、さっそく家に招き入れる。住所を教えてちゃんと辿り着いたよ凄いな。一度でいいから方向音痴じゃない人生を歩んでみたいわ。
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