異世界チートで世界を救った後、待っていたのは逆ハーレムでした。

北欧系戦士兄弟編

２６

　そこからがまた、大変だった。ロルフが１回、ビョルンが１回ずつ中に出すまでしたけれど、二人がかりで責め立てるもんだから、その間に私は数えきれないくらいイかされている。へとへとだったけど、途中ロルフが「やっぱケツ開発しようぜ」とか言ってお尻に触って来た時は全力で殴っておいた。全然効いてなかったけど、止まってはくれた。でもぜったい諦めてないし、なんならビョルンも乗り気だったから、いずれお尻の貞操も危機を迎えるかもしれない。お尻を守る附術の開発をしなければならないようだ。
　それでも一応は二人とも満足してくれて、私は念願のお風呂にゆっくり浸かって、美味しい夕食をいただいて、夜は私を真ん中にして３人で抱き合って寝た。疲労困憊してたのもあるし、人肌を感じて寝るなんて久しぶりだったから、この世界に来てから今までで一番ぐっすり眠れた気がする。ちなみに部屋を不在にしている間にシーツは変えてくれてあった。高級宿万歳！
　そういえば寝る前に、何故かロルフが私の左耳にあるピアスに興味を示した。「コイツはどんぐらい録音できるんだ？」と聞かれたから、だいたい４刻くらいと答えておいた。録音のみの附術だともっと録音時間伸びるんだけどね。今つけてるのは録音＆イヤホン再生機能付きなのでそのぐらいだ。説明するとそのピアスを強請られたので「新しいの作ってプレゼントするよ？」って言ったけど、「コレがいい」と譲らないのでそのままあげた。さっそく自分のトラガスとつけ替えて、再生の仕方だけ聞かれた。…嫌な予感がするのは気のせいだろうか。


　お休み２日目。
　お出かけしたかったけど、童貞卒業で完全に盛ってしまったロルフが外に出してくれなかった。トイレとご飯とお風呂以外はずっとベッドとオトモダチ状態で、ロルフかビョルンに組み伏せられていた。


　お休み３日目。
　午前は２日目と同じ状態だったけど、昼頃にはロルフも落ち着いてきて、ビョルンと３人で外でランチをすることができた。このまま日常生活に戻っていきたい。ていうか戻らなきゃヤバい。私の休みは明日までよ！
　ビョルンと相談して、そのまま３人で住める物件を探しに行くことにした。じゃないと傭兵団本部内にある団長室で、ロルフがことに及びそうだと気づいたから！そんなことされたら恥ずか死ぬ。幸い即入居できるいい感じの物件が見つかったので、家賃３カ月分前払いで押さえてきた。不動産屋さんは張り切って入居前の準備をすると言ってくれた。３人とも高給取りの上、何気に有名人だしね、私たち。２番街の端っこにある一軒家でお家賃そこそこかかるけど、信用問題も即クリアだし支払いも余裕だった。職場のある３番街も近いし、いい物件に出会えてよかった。お仕事またがんばろ。
　ちなみにこの日まで宿のお部屋は取ってあったので、最後のお風呂を楽しんで、夜にまた１回ずつセックスした。ビョルンの大きさにも、だいぶ慣れてきた。人体ってすごい。


　お休み４日目。
　とりあえず新しい家で暮らせるように、各自必要な物を準備した。ビョルンとロルフは元々持ち物が少ないようで、あっという間に荷物をまとめて今まで住んでいた部屋を引き払ってきた。私は幸い部屋を引き払う必要がないので、これから仕事終わりに少しずつ荷物を持ち帰るつもりだ。
　夕方には荷ほどきも落ち着いて…まぁほぼ私の物なんだけど…よく行く３番街の食堂に顔を出した。ここは前団長の奥さんがオーナーをしている食堂で、前団長が亡くなった後も私を娘のように可愛がってくれている。結婚することを報告するとすごく喜んでくれて、ビョルンと私をずっとお似合いだと思っていたと伝えてくれた。そこでロルフも一緒に結婚すると伝えると、ビックリした後に涙を流していた。前団長はロルフの先のことを心配していたけど、あなたが一緒ならきっと安心しているわ、と涙を拭いながら教えてくれた。前団長は豪快で無茶なこともたくさんしたけど、仲間想いで優しい人だった。彼にも喜んでもらえるなら、嬉しい。そこで美味しい夕食をごちそうになった。今まで友人が結婚したとき、お披露目の食事会をやることが多かった気がするけど、私たちのお披露目はここでできるといいな。
　夜は新しい家に帰って、不動産屋さんに用意してもらった、３人で寝ても余裕のあるサイズのベッドにウヒョーと寝転がって…セックスに突入した。そのまま寝かせてはもらえなかった。無念。それぞれ２回ずつして、ビョルンに入れられたまま初めてイッた。人体ってすごい。


　休み明けの５日目。
　ビョルンとロルフと一緒に出勤すると、できる秘書シウから驚愕の事実を知らされた。詳細はここでは省くけど、婚姻手続きがすぐにできない事情ができてしまったのだ。ロルフが荒れるかと思ったけど、意外なほど落ち着いていた。「紙っきれの婚姻誓約書なんぞより、レーデルの約定の方が信頼できる」と言い切ったのだ。私が一生一緒にいると言ったのだから、それを信じる。公的な手続きはどちらでもいいのだそうだ。先行きの不透明さにショックを受けていたビョルンと私も、ロルフの言葉に気づかされた。そうだね、大事なのは私たち自身の気持ちと、どう行動していくかだ。あと、何をするにも契約書ありきの考えだった自分がちょっと恥ずかしくなった。傭兵団という組織を運営する上では、大事なことだけれど、ロルフみたいに無条件に信じるってのも、素敵だよね。とりあえずは事実を受け入れて、やれることをやるしかない。