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北欧系戦士兄弟編
13※
しおりを挟む少しの間、意識が飛んでたかもしれない。ぼんやりとした頭の中で思考を紡ごうとするけれど、さざなみのような快感に押し流されてほどけていく。ビョルンはもう止まってくれなかった。3本の指で私の中をさらにほぐしてくる。反対の手で、自分自身を慰めながら。
そしてようやく大丈夫と思ったのか、ずるりと指が引き抜かれた。
「んッ、はぁ、ビョルン…」
やっと、やっと挿れてくれる?
ビョルンは肩で息をしている。「あぁ…クソッ」とやり切れないように呟いて、私のおへそ辺りにグリグリと額を押し付けたあと、ようやっと顔を上げた。
「シャーラ。挿れるのは、ロルフが先だ」
ここまで来て?!
ビックリしていると、私の胸を好きに弄んでいたロルフが、ボソっと呟いた。
「デカすぎんのも考えモンだな…」
そんなにデカいの?!てかいい加減おっぱい弄るのストップ!
ロルフにビシっとチョップをくらわせて止めた後、ビョルンの下半身に目をやる。さっきは、自分でしごいてるなってのはわかったけれど、モノは見えなかった。
「その、赤子の頭よりは小さいんだから…ゆっくりすれば、いつかは入る」
いや産んだことねーわ。赤子よりデカくてたまるか。いつかっていつ?
一度に3つくらいツッコミが浮かんできたけど、口には出さずに飲み込む。ビョルンの眉毛が、可哀想なくらいヘニョリと下がっていたから。
「ね、私、ビョルンにも気持ちよくなってほしい。手か、その、く…口でしよっか…?」
ぶっちゃけ、フェラなんて経験ないんですけどね。でもビョルンのためなら頑張るよ!下手でも許して!
恥ずかしいけどビョルンに提案すると、彼は少し驚いた顔をした後、照れ臭そうに微笑んだ。
「ありがとうシャーラ、嬉しいよ。なら少し、我儘を聞いてもらえるか?」
「うん、もちろ…ん…?」
ビョルンが身を起こして、その下腹部が目に入る。ズボンの前が寛げられて、頭の部分がこんにちはしている。
…ん?なにあれ、え?
見間違い?と思いながら見守っていると、ビョルンがズボンを下ろし、ブルンっ!と元気よく飛び出してきたのは。
「…ペットボトル?」
よりは流石に少し小さい気がするけど、でも500mmペットボトルを想起させる大きさのモノだった。
…いや、もう、これ以上の言葉が出てこない。
ロルフのも大きい!って思ったけど、ビョルンのは規格外というかなんというか…さらにひと回り大きい感じ。でもそりゃそうよね。体が大きいんだから、コッチだってそれに見合った大きさになるわよね。いやはや、よく育ちました。
ビックリ通り越して感心してると、ビョルンがビッグビョルンさんを私の内ももにスリっと擦り付けてきた。
「お前が嫌じゃなければ、ここでコイツを可愛がってくれないか…?」
私の両膝を持ち上げ、膝頭にチュッとキスを落とし、私の太ももで自身のモノを挟む。
期待に満ちたワンコ…いや熊のような目でビョルンが提案してきたのは、なんか特殊なプレイだった。
グチュッグチュッグチュッグチュッ
「ひあッ、あッ、あッ、あぁッ!」
擦り合わせているところから、すごい音が響いている。
私は背中をロルフの胸に預けて、太ももをピッタリ合わせた状態でビョルンに膝を抱えられていた。閉じた太ももと股の隙間に、ビョルンの陽根が激しく突き込まれている。提案された時は「ほう、これが素股というやつか…」とか余裕ぶっこいてたけど、これ多分違うなんか違う!
だって出し入れされるたび陰核がグリグリいじめられたり擦られたりするし、膣口には時々入りそうなくらいグリっと押し付けてくるくせに、結局入らず擦るだけだし。あとロルフはおっぱいが気に入ったらしく、好き放題に弄ってくるし。お尻に硬くてヌルヌルしてるの当たってるし!
気持ちいいけど、とにかく焦ったい。挿れてほしい、埋められたい、満たされたいって気持ちが募っていく。本当は向き合って、ビョルンのを受け入れて、キスをしながら普通のセックスがしたい。心も体も気持ち良くなりたい。でも私のためを思って我慢してる彼に、おねだりもしたくない。ただただ、体の快楽だけが積み重なって、少し悲しくなる。
でも。
「ビョルン…ビョルン…っ!あッ、気持ちいい…?気持ち、んッ、よくなってる…?」
「ああ、シャーラ…!いいよ、もう、出そうだ…!」
嬉しい。ビョルンが気持ちいいなら、それでいい。
グチュグチュグチュグチュ!
音が激しく響く。擦られているところが熱い。
「っく、はぁ、シャーラ、シャーラ、愛してる…!許してくれるなら、中に、少しでも出したい…!」
「うん、いい、いいよ、中に、ほしい…!」
中に、という言葉にしがみつく。お腹の奥がきゅんきゅん切なくて、中に刺激が欲しくて。
ビョルンが急に私の足を割り開いた。胸につくくらい膝を曲げられ、亀頭をグリっと膣口に押しつけてくる。来て、お願い、満たして。
私の穴をどうか埋めて。
だけどビョルンは、奥まで入れるつもりはなかったようだ。先っぽだけ押し付けて、自分で乱暴にしごいて。『少しでも』の意味を知る。
「ぐぅ…ッ!」
ビョルンが低く呻いて、吐精した。びゅうびゅうとすごい勢いで熱いモノが膣口に叩きつけられる。
「んッ、熱…」
ほとんどは外に溢れてた気がするけど、少しくらいは中に入ったかな?入ってるといいな。そっと自分の秘部に手を伸ばして、ビョルンの精液に触れてみる。ヌルヌルしててあったかい。
「シャーラ…」
ビョルンが荒い息を吐いて、乱れた髪をかき上げて、気だるげに微笑んだ。うわー、めちゃくちゃ色っぽいんだけど。
ちゅ、ちゅ、と軽いキスをして。ビョルンの目線がふと下がる。
「ん…」
私が自分の指で、ビョルンの精液を膣内に押し込んでることに気づいたらしい。あまり深く考えずにしてしまったんだけど。
ビョルンは私の肩口にグリっと額を押し付けて、ぐうと唸った。
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