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第39話 コングラチュレーション
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後で聞いた話だ。
三人でかたまって積み木遊びをする娘たちを眺めて芹香さんはにこにこ笑っていた。
うまく積み上げる度に弥生ちゃんが妹たちの頭をよしよしと撫でる姿の愛らしさに悶絶しそうな感動を覚えている。
「うふふーお姉ちゃんぶってる弥生ちゃんが可愛いー。妹でこれだから弟だったら取り合いになっちゃうね」
今の私たちみたいに。
嬉しそうに付け加えて笑えないなーと口の端を上げる。
撫でられている二人の妹が見せる反応は少し違う。
睦月ちゃんは、なんというかお姉ちゃんぶる弥生ちゃんに「やれやれ仕方がないな、好きにさせておくか」みたいなクールな反応。
「ミニ一華先輩だ……」
芹香さんは呆れてベッドで寝ている一華姉と見比べてしまう。
葉月ちゃんは「別にあんたに誉められるためにやってるんじゃないし」と、嬉しいのを認めないような態度を見せる。
「うふふー詩もちっちゃい時はこんなんだったよねー」
ベッドで寝ている妹を懐かしく思う。
川の字状態で、姉二人に挟まれてよく眠る俺を見てほんわかしていた。
それから夕食の準備を始めて、その合間に日が暮れて赤くなり始めた外の畑の状態を確認して、乾いている所の水やりに何度か家を出入りしたらしい。
子供達は遊び疲れたのかうとうとしていた。
夕飯の下準備が終わってからシャワーを浴びたそうだ。
「真くんのが髪にかかっちゃってたから20分くらいかな」
浴室から出て髪を乾かす前に寝ている子供達をベッドに移動させようとしてふたりしかいないことに気付いた。
「あれ? 睦月ちゃん?」
すくすくと成長した娘達はとてとてと歩いて移動する。
子供の好奇心は止められない。
「睦月ちゃん、どこいったのかなー?」
クールな睦月ちゃんがかくれんぼとか他のふたりが寝ている内のレアな姿かもとワクワクしながら家中を探す。
だが、どれだけ探しても睦月ちゃんは見付からなかった。
それほど広い家ではない。隠れるところなど多くない。
「嘘……嘘……」
もう芹香さんは半狂乱だった。
知らず知らずのうちに口から金切り声が溢れ出た。
劇的に反応を返したのは一華姉だけだった。
ベッドで体を起こしてすぐに状況を確認する。
家の中だ。敵の姿はない。
悲鳴を上げてオロオロとしている芹香さんを確認して、ベッドで目を擦っている俺と詩の姿も確認できた。
残るのは。
芹香さんは慌ててベッドに駆け寄る。
「一華先輩! 睦月ちゃんが! 睦月ちゃんがいなくなっちゃったんです!」
芹香さんが一華姉の胸ぐらを掴んでいる。
制服姿の一華姉に顔を近付けている芹香さんはバスタオルを一枚体に巻き付けただけの無防備な格好をしていた。
「どこいったの!」
「落ち着け芹香、状況を話せ」
辿々しく前後のつながりがおかしい脈絡のない状況説明をまとめると、芹香さんがシャワーを浴びている間に睦月ちゃんがいなくなってしまったということらしい。
「睦月ちゃん、睦月ちゃん……どこ?」
「真二、タブレットのGPS情報を確認しろ!」
悲鳴で飛び起きて、寝惚けている頭の中に入ってきた芹香さんの語る抜き差しならない状況を吟味する前に被せられた一華姉のものすごい剣幕の声で完全に覚醒する。
「ちょ、一華先生、声大きいって」
芹香さんの狂乱ぶりに驚いて目を覚まし、一華姉の怒鳴り声ですでに泣きそうになっている娘二人を「なんでもないし、いつものことだからね」と詩が優しく撫でていた。
「む。すまん」
一華姉は興奮を抑えるように胸元を押さえて1秒だけ息を整えた。
感情のコントロールを失う一華姉の姿が切迫した状況を物語っている。
状況を汲んで頭をフル回転させる。
反射的に手に掴んだタブレットを操作してマップを表示させる。
青く光る点は四つのみだ。
この世界で新たに生まれた子供たちは居場所を示す印を付けられていない。
もちろん一華姉も承知しているだろう。
生身の体に位置情報発信機能なんてついていない方が常識だが、この際はデタラメ性能の不甲斐なさが煩わしい。どうせ着けるならなら全員着けとけよと苦言を呈したい。だが愚痴るのは後だ。
「家の近くに敵影なし」
一華姉が知りたいのはこのことだろうと中りをつけて報告した。
睦月ちゃんが家の中で見付かったのなら良し。
だが、考え難いが外に迷い出たとしたらまず警戒しなくてはならないのが危害を加えようとする敵の存在だ。
幼児の足ではそう遠くへ行っていない筈だから喫緊の危機的状況でないことが確認できた。
一華姉は目で頷くが眉を寄せたしかめ面だ。
問題が解決したわけではないからな。
「範囲を広げろ」
マップを縮小して範囲を広げると赤い点がふたつ点った。
場所的にひとつはトーヘンボクだ。
それよりも家に近い位置にもうひとつ。
距離は100メートル程だ。
「約100メートルに、ひとつ」
一華姉が刀を手にして立ち上がる。
「え? 外ですか、一華先輩」
こくりと頷く一華姉の表情は芯まで凍りそうな凄惨さだった。本気で怒っている時の顔に身震いをしてしまう。
「それしか考えられまい」
「だって……睦月ちゃんは……たしかに歩けるけど、扉だって閉まってます」
芹香さんとしては最も考えたくない、考えつかない状況だろう。
俺だって半信半疑だ。幼児が勝手に扉を開けて外に出るなんて不可能と思いたい。
だが現実問題、家の中にいなければ家の外しか居場所はない。
「何度か出入りしている時に閉め忘れた可能性はある。外開きだから押せば開く。外は見ていないんだな? 芹香」
「はい。まさか外に出たなんて考えられなくて……」
「そうでもないぞ?」
実際に聞いた話がある。
一緒に寝ていた筈のハイハイをする赤ん坊が部屋の扉を押して廊下に行き、そのまま扉を押して閉めてしまい戻れなくなって泣いていたという話を。
昔の俺のことだ。
慌てて芹香さんが扉を開ける。
近くに泣き叫ぶような声は聞こえない。
暗い森に差し込んだ漏れた家の明かりが照らす範囲に睦月ちゃんの姿もない。
「無闇に声を上げるな芹香、敵が集まる」
芹香さんは、ぐっと口を押さえる。きっと睦月ちゃんの名前を喉が涸れるくらいに叫びそうだったのだろう。
俺だって同じだ。
せめて暗がりに目をこらす。
不思議と夜行性で芋を食べにくる猪もいない。
何故か寒気がした。嫌な予感という奴だ。
猪たちがいない条件と言えば限られる。
「睦月ちゃんだとそう遠くへは行けないよ一華姉」
だから手分けして周囲を探索した方がいいと思う。夜の森だから早期発見が望ましい。一分一秒の遅れが取り返しのつかない未来を呼び寄せるかも知れないのだ。
「ふん。私の娘だぞ?」
なんて説得力のある言葉なんだ。
「真二、敵は近付いているのか? 遠ざかっているのか?」
「え? あ、動いていない」
赤い点はそのままだ。
いや、違う。
「あ、近付いてきたよ、一華姉」
外に出たために気付かれたのか赤い点はゆっくりと移動を始める。
トーヘンボクの仲間ではない速度だから猪か狼のどちらかだ。
俺たちの匂いに気付いたのか、それとも何かを見付けたのか?
一華姉と顔を見合わせる。きっと同じ事を考えている。
「芹香は家の中をもう一度探しておけ。外には出るなよ?」
「でも一華先輩……ううん、分かりました」
ここでヘタに芹香さんが出歩いて被害が拡大するのは得策じゃない。
捜索するにしてもこんな近距離に得体の知れない邪魔者がいる中では危険が大きい。無防備に背中から襲われる危険の芽は摘んでおかなければならないからな。
内心はどうあれ自分の娘が行方不明だというのに一華姉はブレる事がなく徹底している。
「ふん」
一華姉は刀を抜いて鞘を投げ捨てた。
「真二、明かりを持って着いてこい」
懐中電灯で足下を照らし、タブレットが示す方向に一華姉は足を進める。
肌寒い風がまとわりついてくる。
こんな場合じゃなかったらセーラー服姿で刀を振り回す一華姉の姿に感激をしているところだ。
月明かりが届く範囲で周囲を探る。足りない照度では無駄な足掻きだと理解していても止められない。
せめて不安で泣き声でもあげてくれれば居場所が知れる。
無事でいて欲しい。無事なはずだ。
懐中電灯を持つ手が汗ばんで照らす光りが揺れた。
落ち着けよ俺。セルフコントロールだ。
数分もしない内に気配を感じ取ったのか慎重に一華姉は足を止めた。
すっと刀を上げて構えを取る。
がさりと音を立てた先に光を当てると、体長1メートルを超えている狼がぬっと姿を現した。
懐中電灯の光を反射させたような一対の目が光る。
青黒い体毛、頭には白い突起物。
そして。
口元には、見覚えのあるベビー服がぶらさがっていた。
服だけじゃない、だらりと垂れ下がった小さな手と足が見える。
間違いない、睦月ちゃんだ。
「一華姉」
瞬間、目の前が真っ赤に染まる程の怒りが湧いた。
光を当てられて狼は足を止めている。
一華姉の速度なら一刀のもとに切り伏せられる距離だ。
警戒した様子で狼はこちらを窺う。
不用意に動けば逃げられる。
この森を全力で駆けられれば追いつく術はない。
息も出来ないような緊迫した睨み合いになった。
だが、狼は思いもよらない行動に出た。
一華姉からは凄まじいまでの殺気が放たれているはずだ。
それを裏切るように狼は一歩一歩様子を窺いながら距離を詰めてきた。
おいおい。その行動はおかしくないか? どうして前に出るんだ?
何か策でもあるのか? タブレットに映る他の赤い点はない。
罠の警戒を一華姉に伝えるために体を寄せようとした俺を一華姉が手で制する。
動きに反応した狼が足を止めた。
「不用意に動いて無闇に興奮させるな」
「だって一華姉、あいつの動きはおかしいだろ?」
しばらくしてこちらに動きがないことを悟ると狼がまたゆっくりと足を進める。
近付いてくる狼の圧迫感が凄い。緊張感が半端ない。
残り1メートルというところで狼は足を止めた。
ぶらりと睦月ちゃんが揺れる。
対峙していた一華姉が動く。
え?
斬り付けるための予備動作かと思ったら予想外の体勢になった。
ゆっくりと一華姉は膝をついて屈み込んだのだ。
足下に刀が落とされる。
緊張で目眩でも起こしたのか? 一華姉が?
いや考えられない、やっぱり何かの罠だ!
狼のぐるぐるとい喉を鳴らす音が間近で聞こえ、獣臭さが微かに漂う。
何か武器を。
そうだ、一華姉が落とした刀を拾って斬り付ける事が出来れば。
だがそれすら制するように一華姉がそっと両手を前に差し出す。
それは何かを受け取ろうとしているような仕草だった。
狼はそろりそろりと更に近付いて咥えていた睦月ちゃんをその上にそっと乗せた。
えーと? あれ?
さっきまであったシリアスで緊迫した雰囲気はなんだったの?
近くで見ると狼の顔はつぶらな瞳で愛らしく、困ったような表情が大変可愛らしかった。
「まったく……この馬鹿娘が。変な所ばかり愚弟に似おって」
一華姉が睦月ちゃんを抱きしめる。
狼が同情したようにくうんと鳴いた。
え? 悪いの俺なの?
覚えはないけど勝手に部屋を出て扉を閉めてしまって閉め出されて泣き叫んでいたところを一華姉に保護されたらしいけど関係なくない?
「あの、一華姉……睦月ちゃんは?」
「ああ、眠っているだけのようだな。大方歩き疲れて力尽きたのだろう」
「この狼はもしかして」
「ふむ。見付けて拾って届けてくれたようだな」
なんだそりゃ! そんな人騒がせな話ってあるか?
どう考えても今までの展開なら最悪の場面だったよね?
いや無事で良かったんだけどさ本当に。
ご都合主義でも何でも助かったから良かったと思うよ。
ただ、物凄く納得出来ないんだけど!
「世話をかけたようだな」
一華姉が待機している狼に手を伸ばす。
狼がべろりと赤い舌で一華姉の手を舐めた。
一華姉は一瞬目を丸くして、それから堪えきれないように笑い声をあげた。
「ふふ、そうか。お前、あの時のチビか。ふふ、立派に育ったようだな」
狼はバウッと嬉しそうに吠えると盛大に尻尾を振りながら伏せの体勢になる。
なんか物凄く可愛い。
一華姉は慈しむようにその頭を撫でた。
それでようやく思い出した。
信じられないくらい成長しているが、これは過日一華姉が森で助けたあの死にかけていた子供狼だ。
いや面影とか残ってるのかと言われても分からないんだけど。
睦月ちゃんについていた一華姉の匂いに気付いて保護してくれたのか。
あの時助けた命が巡り巡って睦月ちゃんを助けてくれたというオチなのか。
情けは人のためならずとはまさにこの事なのだろう。
「ふむ。大義だったなチビすけ。真二、何かこいつに礼をやってくれ」
「いや、礼って言われても……」
突然の無茶ぶりに顔が引きつるのが分かる。
「早くしろ。長居するわけにはいかんぞ?」
それはまあ、寒空で寝ていた睦月ちゃんの様態も気にかかるし、芹香さんや詩が心配しているだろうし、新たな脅威が近付いてくるかも知れないけどさ。
渋々タブレットを操作する。
でも狼が喜びそうな物ってなんだよ。
吟味する時間も限られている中で一華姉に急かされてようやく選び出した物を購入する。
一華姉は呆れた顔で俺を睨み付けていた。
「……なんだ、それは」
「文句があるなら自分で探してくれ」
容器も一緒に購入して、袋を空けて中味を移すと、狼は近付けた鼻をヒクヒクと動かして次の瞬間物凄い勢いで顔を突っ込んで食べ始めた。
音がしそうなくらいに盛大に尻尾を振っているから喜んでいるに違いない。
一華姉の視線が痛いけど、気に入ってくれたみたいで何よりだ。
後日の事だ。
「すっかり居着いちゃったね-」
洗濯物を干しながら芹香さんがうふふーと笑う。
今日も清楚な義姉の柔らかい視線の先ではモフモフした獣と戯れている3人娘がうきゃうきゃと嬉しそうにはしゃいでいた。
好奇心旺盛の3人の幼子に群がられている事も気にせずに狼はゴロリと寝転がり青黒い体毛の毛繕いをしている。尻尾が振られているから迷惑ではないみたいだ。
あれがあの凶悪な狼なのかと疑うほどの穏やかさだ。
「餌付されてんだから獣としては当然の反応だけど、野生の根性がなくなっちゃうんじゃないの?」
ばりばりとポテチを食べながら草むらに敷いたブルーシートの上でゴロゴロとしている詩が興味なさそうに呟く。
立派な護衛が出来た事で外出も下着解禁となった詩の任務は子供達の監視役だ。
対象が飽きもせずに狼と遊んでいるから暇になったのか側で一緒に寝転がっているだけだからやっていることはいつもと変わらないが。
観察していると一華姉の匂いをたっぷりとつけている睦月ちゃんが一番狼に懐かれている。たまにベロベロと舐められてクールだけど喜んでいる姿がとても可愛らしい。後遺症とかはない様子なので一安心だ。
睦月ちゃんが行方不明になった日、無事帰還した睦月ちゃんを緊急稼働させたおませさんに看てもらったが手足についた擦過傷以外の怪我もなく全員がホッと胸をなで下ろした。
責任を感じていたのだろう芹香さんは無事帰った睦月ちゃんをもうこれでもかと抱きしめて離さないので一華姉にゲンコツをお見舞いされていた。
それでも涙目でごめんねごめんねと頬ずりを続ける姿は初々しい女子大生みたいな見た目だが立派な母親の顔をしていた。
「まさか、狼にドックフードを与えるとはな……」
一華姉が腕組みをして草むらに寝転がる俺を睥睨する。
仕方ないだろ。時間が無かったんだから。
「真くん、狼さんのプライドは守ってあげるべきだったと思うよ」
その犬より狼の方が上位種みたいな考えはどうかと思います。
「馬鹿じゃないの?」
あ? 狼が気にいってたんだから問題ないだろ?
あの日から近くでウロウロしていた狼にねだられている気がしたからドッグフードを何度かあげている内に居着くようになってしまった。
だいたい世間様では狼フードなんてニッチな食べ物は売ってないんだよ。
「ペットフードから離れて、高級な牛肉とかにすれば良かったじゃん」
冷静に考えればな。
食文化の違いから生肉とか候補に挙がらなかったんだよ。
「もふもふー」
「ぷにぷにー」
「ふさふさー」
子供達の新しいおもちゃにしてしまって大変申し訳ない。
森の匂いがする陽気の中、微笑ましい我が娘達を姉達と眺めるささやかな日常だ。
今日くらい探索をさぼっても罰は当たらないよな。
≪おめでとうございます≫
は? いや何もめでたいことなんかないんだけど?
≪帰還条件を達成しました。現時刻をもちまして脱出ゲームはクリアされました。これより1時間後にプレイヤーは元世界に転送されます≫
タブレットから、無機質な声が鳴り響いた。
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