【R18】static禁断関係game

あらいん

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第27話 幕間 一華の挑戦 

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 027

 芹香の妊娠騒動と愚弟の不能疑惑で大騒ぎした日から二ヶ月が経過した。

 私は二度目の生理を迎えたが、詩の二度目は未だ訪れていないらしい。
 芹香が妄想勘違いの類いではなく確実に妊娠したため体調の優れない日が続き、献身的に姉の代わりに真二との務めを果たした結果だろう。

 姉が身籠もったことによる真二の精神的摩耗を危ぶみ、出した答が自らの妊娠とはまったく畏れいる。
 いや、意味が分からん。
 義理の姉という立場の姉妹が揃って弟の子を孕むとは逆効果ではないのか?
 賛同しかねる詩の思惑に対して我ながら情けないが腰が引けてしまい、結果として先を越されてしまった事は確かに悔やまれるが。

 なにしろ、効率を考えればポイントチャージは芹香に一任してしまう事こそが正解だ。
 腹がでかくなっては脱出ゲーム攻略に悪影響しかないのだからな。

 ふむ。つまり詩は正確に真二の心を捉えていると言うことか?
 芹香にはない洞察力と認めてもいいだろう。

 妊娠中のセックスに対する抵抗感は精神的なものがほとんどだ。
 体調が優れない日は無理をせず、体の負担を減らすように営みを行えば妊娠前と同じ頻度でも問題は無い。
 これはつまり例え妊娠してもセックスは可能であり日常生活の糧を失わう恐れはないという意味になる。

 産後はさすがに自重が必要だろうが一月分も貯蓄しておけば大丈夫だろう。
 無駄遣いの多い芹香に言っておかねばな。
 獲得ポイントは目減りするがセックス以外でも僅かながら手に入るのだ。飢える心配は無い。
 生きていく上でのデメリットとはなり得ない。

 だとすれば問題はふたつだ。

 攻略の遅延と真二の精神的負担。
 ふむ。攻略の遅延は今に始まったことではないから横に置くとしよう。

 残るのは、兄の嫁と友也の彼女という立場のふたりを孕ませたという重圧が愚弟にどう影響するのかだ。
 あのバカは芹香の妊娠で数時間とはいえEDを発症させてしまう脆弱さだから油断は禁物だろう。

 とすれば詩の軽挙妄動とも呼べる行動はどうだ?
 果たして狙いは何だ?

 猪突猛進とも言える献身的行動を得意とする詩が望んだ真二との子作りの意味に疑問しか感じないのは私の浅慮なのかもしれない。
 弟のためにすべてを差し出す覚悟のあると自負する姉である私が遅れを取ったのか? それともただの勇み足か?

 思考は同じ所をぐるぐると回るだけで鈍っていく。
 これ以上、不覚を取るわけにはいかんというのにな。
 弟に対する献身で詩の後塵を拝するのは気分が悪い。

 ベッドの上で女二人を乗せた真二の体がびくりと跳ねて我に返る。

 真二の顔にまたがっている芹香が「うふふー」と甘い声をあげた。
 絶頂した真二が強く吸い付いたのだろう。

 鼻にかかった嬌声に近い声を発する顔は上気して赤く淫靡な顔だ。
 わざわざ真二の顔に擦り付けるためにポイントまで使用して整えた――いや、処理をした女の尤も柔らかい部分から滲み出させた淫液を塗布するように淫らに腰をくねらせている。

「真くん、そんなに吸っちゃダメ……気持ちよくなっちゃうから……」

 あるべきものがないすべすべとした柔肌がお気に入りなのか、真二はお務めの際に好んで芹香を顔に乗せる。唇を尖らせながら最初は遠慮がちに女の最も恥ずかしい場所を間近で見られる体勢をとる芹香だがすぐに我を忘れて腰を振り出すから始末が悪い。

「まったく……性技に卓越した女だな」
「違います! って、わざとですか一華先輩? あーそれとも、先に私が真くんの子供を作っちゃったから拗ねてるんですか?」

 何を言っているのだこの色狂いは。
 どうして私が芹香に対して羨望せねばならんというのだ?
 姉の存在を揺るがす存在に出し抜かれた格好の詩に対してならまだしも。

「もっともセックス回数が多かった芹香が妊娠したのは確率的に妥当ではないか?」
「いえあの、回数は一華先輩の方が多かったと思うんですけど」
「謙遜をするな。それとも回数は少ないが男を逃さない一撃必中の受精精度であるという自慢か?」
「なんですか、人を盛りのついた動物みたいに言わないでください」

 年中盛っている奴に言われては動物も赤面してしまうだろう。

 どくんどくんと逸物を震わせていた真二の放出が治まったらしい。
 背中を向けて股間に跨がっていた詩がくにゃりと体を倒す。
 汗びっしょりの白い背中が僅かに痙攣していた。

「あ、真くん終わったの?」

 舌の動きが弱まったのか、芹香が真二の髪を優しくなでつける。
 しかし顔に乗せた柔肉を緩めるどころか押し付ける始末だ。
 女の匂いを擦り付けるような仕草は確かにマーキングをする獣じみている。

「ちょ、やだっ、おっきくするなし!」

 慌てた詩のくぐもった声がしたが真二の腰は静かに上下に動き出して、幼い詩の穴を出し入れ始めた。
 白い粘液がこびりついた逸物が逞しくそそり立っている。
 一度くらいでは萎えることのない若さだな。
 詩は逸物が抜けないように角度を変えて応じている。

「出したばっか……んはっ……だめっ……うーごーくーなーし」

 しかし拒絶しきれていない詩の声は甘い。じゅっと蜜を垂らせて敏感な体をヒクヒクと震わせていた。

「うふふー、真くんまだまだ元気なんだね。いいよ、お姉ちゃんのこといっぱい食べちゃって」

 芹香の声に反応したのか、真二は水に飢えた野性動物がついに巡りあったオアシスで汚ならしくベロベロと舌を伸ばして貪り飲むように、芹香の蜜で喉をうるわしている。
 その姿は歓喜といっても過言ではないな。
 我が弟ながら浅ましいことだ。

 見えかくれする顔がテラテラと光っているところを見ると、真二の口程度では抑えきれない程止め処なく芹香は蜜を溢れさせているのだろう。
 芹香は長いスカートをたくしあげて下着だけをおろした格好なので手が自由に動かせず悶えていた。
 真二の舌が這いずり回り気持ちがいいのだろう。

 亭主持ちだというのに弟に興奮している淫乱な義妹に溜息が漏れるな。
 子供ができたのだからもう少し落ち着きが出てもいい頃だというのに弟を翻弄する悪戯好きの姉の如くだ。義理とは言えこの女が妹だと思うと頭が痛い。

「はぁ……んん、一華先輩は参加しないんですか?」
「ふむ。よしておこう。満員のようだしな」

 ルールが改正されてからは順番など無くなった。
 真二の体力を考慮して休息日は設けているが気が付いたら誰かがどこかで交わっている状況に教師としては規律を求めたい。言っても詮無いことではあるがな。

 それに考えたいこともある。

 真二の拙い腰の動きにまだまだ若々しい尻の肉を震わせる詩を眺める。
 答は見付かりそうになかった。

 後日のことだ。

 森の中に建てられた四つ目のロッジの中には男女の濃密な匂いが充満していた。
 拠点に用意した厚めのマットレスの上に四つん這いの体勢で息を整える。
 たっぷりと真二から搾り取った精液が太ももを伝い垂れていく感触がある。
 暗がりのロッジの中で真二の相手をするのも定番になった物だ。

 真二は私を後ろから好んで犯す。
 尻を力強く掴み肉を激しくぶつけて音を鳴らしながら雄々しく逸物を突っ込みやがて堪えきれずに情けない声を出す弟の健気さに胸は昂ぶるので好きにさせている。

 まるで大国に挑むテロリストだ。
 色々と敵わない私を支配した気分に浸れる後ろからのセックスが好きなんですよと芹香から聞かされたことがある。そういうものらしい。しっかりと鍛えねばな。
 正面から姉と対峙して屈服させるような男らしい弟に育って貰いたいものだ。

 師を求める真二には私という姉を女にしたいという欲求でもあるのだろうか? 望めばいくらでも女になどなってやると言うのにな。しかし実力を持って私を鳴かせたいのであれば精進することだ。お手並みは拝見させて貰おう。

「真二、少し聞いていいか?」

 情けなくマットの上に座り込んで肩で息をしている真二が「何?」と気概のない返事を返してくる。この程度で情けない奴。
 格好は四つん這いのままだ。
 どうせ一度くらいでは満足せずに何度でも挑んでくるのは明白なので後始末も後回しにする。足の間から垂れて堕ちる自ら放った物に興奮する傾向があるからサービスしておいてやろう。

 終わった後もそのままで扇情的に弟を誘惑するとか姉として如何なものなんですか?
 家で同じようなことをしていたら芹香に言われたことがあるな。
 だがお前だけには言われたくない。
 終わっても抱きしめて真二を離そうとしないで詩と喧嘩になる弟バカにはな。

「芹香に続いて詩も妊娠して、お前は平気なのか?」

 最早詩の生理の遅れは決定的だった。間違いなく子を成したのだろう。
 今回はしっかりと覚悟を決めていたのか卒倒するような軟弱なところは見せなかった真二だが、心は目に映らない。
 詩の行った行為がどんな風に弟に届いているのか、どれだけ心に問いかけても答は遂に出なかった。

「平気……とはいえないかな」
「で、あろうな」
「けど、踏ん切りは付いたよ一華姉」
「何? む?」

 ゆっくりと体を起こす気配がする。

「誰か一人だけを妊娠させたで終わるのはダメなんだ」

 近付いた真二に腰を掴まれる。
 熱い手だ。

「芹香さんを妊娠させた時はさすがにびっくりしたけど、そこで止まったら芹香さんだけが不幸になるからさ」

 逸物がまだ乾いてもいない穴に突き刺さり、股間から背筋にかけて電気が走ったような快楽と衝撃があった。

「誰かの不幸って誰かの幸福だろ?」

 ごりごりと膣壁が擦られて心地よく体が熱を持ち始める。
 弟の逸物を体内に受け入れて喜びで蜜を吹き出し始めるのが粘ついた水音で分かる。

「このくそったれなゲームで誰も幸せになれないのなら、せめて全員が不幸にならないと、報われないよ」

 子宮がきゅうと心地よく締め付けられるような気持ちよさがあった。
 まだまだ未熟な愚弟のくせにそんなことを考えていたのか。
 確かに、元の世界に戻れたとして、芹香だけが子持ちになっていれば義妹の思惑はともかく向けられる世間の目は厳しくなるだろう。
 比較すると子供を作らなかった者は幸福となるか、面白いことを考える弟だ。

 その状況に真二が罪悪感を覚えないはずはない。
 だが、全員が子供を作っていればどうだ?
 不幸を皆で分け与えることでならしてしまう、か。

 奥へ、奥へと逸物がアタックを繰り返す。
 もっと奥に、子宮に、その先に届けと言わんばかりの勢いだ。
 子を孕んだ二人を不幸にしないために私も妊娠させるつもりという算段。

 今までに感じたことがない弟の男の部分に触れたのか一気に膣内の気持ちよさが膨れ上がった。
 素直に陶酔する。
 なるほど、これがセックスの気持ちよさというやつか。

 小童に感じさせられるとは私もヤキが回ったな。
 だが、まだまだ。
 詩のように狂乱するほどではない。

 私の意志の強さを挫いてしまうような快楽ではないぞ、愚弟。
 女を満足させずとも子供は出来るが、その程度で姉を超えたと思われてはコトだな。力強く内部を締め付ける。

 真二は慌てた声を上げた。
 力強いストロークは、しかし急に止めることは出来ず、翻弄されて、暴発する。熱い弟の精液が内部にぶちまけられた。

 ふふ、馬鹿め。姉を舐めるなよ?

 背中に覆い被さってくる真二の情けない声がして少し気が晴れた。

 しかし、だ。
 詩は、それを促したというのか?
 真二に決心をさせるためにその身を犠牲にして悟らせたというのか?

「一華姉っ……一華姉っ」

 ぶるぶると体を震わせて放出を続ける真二の心地よい痙攣を感じながら歯噛みをする。
 やはり、恐ろしい義妹だ。

 ふふ、この私にここまで闘志を煮えたぎらせるとはな。
 不本意だが、私も真二の子供を宿しさらなる上を目指すとしよう。
 姉の道は険しい。

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