【R18】貧乳の国、豊胸の森

あらいん

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第10話 おっぱいの告白

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 010 

 ぐいっと僕に体重をかけた受付嬢は、ほぅ……という色っぽい息をゆっくり吐いて幸せそうに顔を綻ばせた。

「……馴染んできました、まるでケイスくんとひとつになったみたいですぅ」

 バッチリ身体は繋がっているので、文字通りひとつになってるけどね!

「じゃあ、このままだとケイスくんには生殺しですから、少し痛みますけど我慢してゆっくり動きますねぇ」

 確かに温かい受付嬢の中は気持ち良くもどかしいのは事実だけど、どうしてわざわざ僕の心に痛みを与えてくる言葉をチョイスするの?
 今し方、女になった受付嬢だけど性根は変わらないみたいだった。

 おっぱいを支えていた受付嬢の手が下りてくると、そっと僕の胸に置かれる。
 撫でるように動く手の感触にぞくぞくする。触り方がエロ過ぎたよ。

「ん……」

 にちゃっと卑猥な音がして受付嬢の腰がゆっくりと上がっていく。
 首を伸ばして接触部分を見てみると、勃起したペニスが受付嬢の中から現れていた。
 ベットリと愛液が糸を引いている。
 女性の身体にペニスが突き刺さっている場面を目の当たりにして興奮してきて、ペニスが固くなった気がする。
 これが、セックスなんだ。

「はぁ……くっ」

 受付嬢が腰を沈めていくと、ザラザラした中の壁にやんわりと擦られる。
 ぬるっとした感触と優しく締め付けてくる蠕動に、ペニスは歓喜して存分に甘美な信号を伝えてくるので身体が熱い。

 もちろん膣内の感触も素晴らしいけど、冒険者ギルドのカウンターに座る顔見知りの受付嬢と身体の関係を持ったという精神的な高揚感の方が遙かに大きいものだった。
 顔見知りがエロ動画に出ていたらこんな感じなんだろうな。

「こうしてケイスくんの上に跨っていると、支配しているみたいできゅんきゅんしますねぇ」

 受付嬢らしい性癖だよ!

 女が上に来る騎乗位という体勢はとにかくエロい。
 うっとりと睥睨してくる受付嬢の表情はいつもと違う色気があって、どんと並んだおっぱいも下から見上げると迫力満点。密着している股間には陰毛がチラチラ。

 なにより女性が自ら腰を動かして男を気持ちよくして、自分も気持ちよくなるという淫らさが好ましい。

 清楚で恥ずかしがり屋の女子なら尚萌えるのに。

「んっ……もっと情なく鳴いていいんですよぉ?」

 男を支配する受付嬢の言葉からはそんな萌えは期待できないけれど、身体を上下に揺するたびにおっぱいが、おっぱいが!
 たゆんと揺れて波打って、おいでおいでと誘ってくる。

 何も知らない少年を性の道に導くお姉さんというシチュエーションだ。

「あん、えっちですねぇ」

 弾力のあるおっぱいに手を触れると受付嬢は目を細めた。
 なんという沈み込むやわらかさ!
 反発してくる弾力は一級品!
 いやいや、おっぱいに一級も二級もない、全てが特級品!

 コツを掴んだのか受付嬢の腰の動きがリズミカルになってきた。
 その分だけ気持ちよさもアップデートする。

「うはぁ……ここがいいですねぇ」

 時折腰をぐりぐりと押し付けては身体を震わせる仕草が艶めいて色っぽい。
 気持ちいい所に当たっているらしい。

「んっ……どうですか? 初物を散らした感想は?」

 罪悪感を招くような言い方は止めてください。散らされたのはお互い様だから!

「さあ、ディアナさんもよく見てください」

 そういえば、ディアナという観客の存在を失念していた。
 顔を横に向けてギョッとする。
 ディアナは半身を起こし浴衣を乱した格好で、ボロボロと大粒の涙を両目から流して泣いていた。

「ディアナ……」

 受付嬢と僕のセックスを目の当たりにしてディアナが悲しむ原因なんてたった1つ。
 僕の童貞喪失がそんなにショックだったのか。

「ディアナ、心配しないで! 何度も説明したけど、童貞の精液に豊胸効果なんてないからね? ただの迷信だから、悲しまないで!」

 ディアナは居住まいを正し首を傾げる。

「どうした少年、別に私は悲しんでいないが? むしろ今までのことは感謝している。少年は猛り狂う性欲を抑えて童貞を守ってくれていたのだからな」

 そんな性豪じゃないよ!
 ……別に守ってたわけじゃないし。
 ……機会がなかっただけだし。

 受付嬢の口元が嫌味に綻んいでいてなんか悔しい。そうなんですねぇ、今まで大事に守っていた童貞を奪ってしまって本当に申し訳ないですぅ。なんて考えている口元だ。

 何か気の利いた言い訳を考えたいのに、元気よく受付嬢が腰を振るから集中できない。

 キモチイイ。油断したらすぐに出ちゃいそう。膣圧でペニスが圧迫されてツブツブした壁で撫でられるたびに気持ちよさが爆発する。

「そのような立派な胸の女を前にして、我慢が利かなくなっても仕方があるまい」

 僕から迫った事実は欠片もないです。
 どちらかというと我慢できなかったのは受付嬢の方だから。

「じゃあ……どうして……泣いているんですかぁ? ……ケイスくんと私がセックス……しちゃってるところを見て、どうして、そんなに悲しそうな……顔をしてるんですかぁ?」

 腰を上下しながら途切れ途切れに受付嬢の指摘は続く。

「なに……? 私は泣いているのか?」

 自分の目元に指を当てて「だとしたら」と続ける。
 自嘲するように唇を歪める。

「だとしたら、私の胸の成長もここで止まってしまうのかと思う残念な気持ちだけだ」

 だから、それはただの都市伝説で……迷信だとしても心の拠り所にしているのなら重ねて否定して希望の藁を引きちぎる真似も無粋なのかな?

 腰をぐりぐりと押し付けて、んくっと悩ましい声を出した受付嬢の動きが止まる。

「あらあらディアナさん、世の中に童貞なんて掃いて捨てるほどにいらっしゃいますよぉ?」

 いや、いると思うけど掃いて捨てないでほしい。
 やりたい盛りの童貞相手だったら、お金を払ってでも協力してくれる可能性はあると思うけど。
 微妙に心がざわつく。
 落ち着け。これは多分、他の男の精液でディアナの慎ましい胸が成長したなんて目の当たりにしたら、おっぱい信仰の信者としては非科学的だとしても看過できないからだ、きっとそう。

「それがな、受付嬢……このような貧相な胸の女が何を戯言をほざいているのかと思われるかもしれないが、私は少年以外の男の一物を口にしたり、あまつさえ精液を飲むのは嫌だと思っているのだ」

 贅沢だとは理解している。そう呟く。

「…………」
「…………」

 ちょっと待って、恥ずかしくて顔が熱くなるから! 思わせぶりなことは言わないでほしい。
 照れている僕に抗議するように受付嬢の中がギュッと締め付けてくる。
 童貞を奪われている最中に、別の女性からの擬似的な告白!?

「……やっぱりディアナさんはケイスくんに恋しちゃってるんですねぇ?」
「恋? 何を馬鹿な……」

 ディアナは笑う。
 でも、涙は伝う。まるで好きな男が目の前で他の女とイチャイチャしている事が辛いみたいに。

「自信のない胸を褒められてぇ、女として見られない身体を求められて、エッチなことまでして、それで恋しないって言う方がおかしいですねぇ」

 順番はどうかと思うけど要素はたしかにあった。
 女を意識させるような事ばかりが旅路では続いていたけど他意ははない。
 僕は純粋におっぱいを見ていただけだ!

「いや、しかし……私にそんな気持ちは」

 ディアナは膨らみ始めた胸を押さえる。その仕草はとても可愛い。

「ないんですかぁ? でもですねぇ、身体は正直ですよ?」
「なに? 身体だと?」

 ディアナは顔を上げて群青色の瞳を見開く。

「だってぇ、ディアナさんは恋をしたから胸がおっきくなったんじゃないですかぁ」
「なん……だと……」

 なんてことを言うんだこの性悪女は!

「胸なんて、恋したらおっきくなるんですぅ!」

 馬鹿な。いや、恋バナや胸がキュンとするような精神的な働きが女性ホルモンの活性化に一役買うという話は一応ある。
 あるから一概に否定は出来ないけれど、それは1つの要因でしかない。
 女性の恋する気持ちがおっぱいの成長に影響する神秘はひとつの研究に値するかもしれないけれど、それは決して数値化できない神の領域、まるでお伽噺だ。
 恋して胸が膨らむならこの世の貧乳なんてとっくに絶滅している。

「恋が、胸を……」

 ころっと騙されてるし!
 この世間知らずで純粋な女を世に放つのは危険かもしれない。

「私が保証します。だって私だって……豊胸の森を目指した女なんですからぁ」

「え?」
「おい!」

 思わず、本当に思わず声を荒らげてしまうと、ディアナはビクリと身体を震わせて、受付嬢は肩をすくめた。

「受付嬢……いいのか?」

 それは口外法度の内容だぞ?

「いいんですよケイスくん、私が話してるんですから」

 女の価値は胸の大きさで語られる、そんな世間の常識の中で、もがき苦しむ女性の中でも地位のある女にとってはより風当たりが強くなる。

 身分が高いのに、身分の高さの象徴である胸部が慎ましいことは矛盾しているから。

 1年前、僕は素性を隠した受付嬢を豊胸の森まで連れて行く護衛の一人として雇われた。
 その過程で、様々な豊胸の心得を説いた。

 豊胸の森に到着する頃には、随分と立派に胸は育っていた……と思う。言い切れないのは、ジロジロと見せて貰えるような間柄じゃなかったからだけど、現に立派な胸部を誇らしげに僕に跨がって揺らしているのだから説得力がある。

 受付嬢の貧乳時代という黒歴史は口外せず、墓まで持っていくという契約だったのに。

「わざわざコネを利用してまで冒険者ギルドに入り込んで僕を監視までしていたのに、そんなにあっさりと口を割るの?」
「あはは、そういう所は変わりませんね、ケイスくんはぁ」

 受付嬢は、そんな風に見られていたんですねぇと悲しげに目を伏せる。

「そんな理由で冒険者ギルドに来たわけじゃないですよぉ?」
「……少年、お前はもう少し女心を知った方がいいのではないか?」

 ディアナにまでつっこまれた!? 理不尽すぎない?

「つまり、受付嬢も恋をしてそのような立派な胸になったのだな?」
「ええ、間違いないです。私の胸もディアナさんよりホンの少しだけ大きかった程度ですから、豊胸の森に向かう中でゆっくりと恋と胸を育てたんですぅ」

 受付嬢が、恋を育てて胸も育てたって?
 あの悲壮なお顔にすべてを諦めたような暗い目で、ただ黙々と歩き続けていた受付嬢に、キャッキャウフフな恋愛譚がどこに転がっていたんだよ。

「嘘だろ? だってそんな素振りは一度だって……今更聞いても仕方が無いけど、相手はいったい……」
「ケイスくん……ぶん殴りますよぉ?」

 話の流れだと、受付嬢の恋のお相手が僕ということになっちゃうんだけど?

「いや少年、それくらいにしておけ。お前の鈍さは相当だぞ?」

 自分の恋心にすら気づいていないディアナだけには言われたくない。というか、本当にディアナが僕に恋をしているのかも疑問なんだけど。

 受付嬢の恋の話が本当だったとしても、いやいや、まだ僕が相手だと決まったわけじゃ……。
 身体を合体させている状態で言うと超絶無責任な男みたいで情けなくなる。

「じゃあ、受付嬢が冒険者ギルドで働き出した理由は……」

 僕に会うため? なにそれめっちゃ勘違いしていた自分が恥ずかしい!

「なにやらギルド内では、私がギルド幹部の娘だって噂が流れてますけどぉ、私の実家は冒険者ギルドの責任者より遥かに上ですからぁ」

 上って、ギルド長の上って、貴族か王族しかいないよ?
 え? 待って待って。
 つまり僕はもしかして、尊き血筋のご令嬢の処女を奪っちゃったの!?

 受付嬢が今まで見せてきた信じられないほどの数々の横暴と横やりも、すべて謎が解ける。
 財力的にも権力的にも可能な立場の貴人だったというわけか。

 待て落ち着け。考えろ!
 じゃあ、恋とか愛とかそんなヌルい理由の筈がない。

 あまり積極的に想像をしたくないけど、受付嬢の黒歴史を知る男を合法的に抹殺するために、身体の関係を迫った策略じゃないよね? レイプ犯として吊し上げ、目撃者は……ディアナ。
 あり得る。これまで僕をからかい倒して弄り倒してきた受付嬢ならやりかねない。
 元気に中で喜んでいたペニスがしなしなと力を失う。

「はぁもう……ケイスくんには、お仕置きです!」

 胸の上に置かれていた受付嬢の手が乳首をぎゅうっと摘まれた!

「いたたたたた! なんのお仕置きなんだよ!」
「なにか失礼なことを考えたお仕置きですぅ!」

「おい受付嬢、私の雇い主を虐めるのはそれくらいにして欲しい」

 ディアナはすっと立ち上がって近付いてくる。火花が飛び散るような受付嬢と睨み合いになった。

「はいはい、分かりましたぁ」

 受付嬢の手が離れる。
 ディアナは僕たちに真剣な表情の顔を近付けた。

「受付嬢、ひとつだけ、聞かせて欲しい」
「なんですかぁ?」
「受付嬢は豊胸の森を目指しているときに、少年の精液を摂取したのか?」

 それ、今聞く必要ある!?

「……してませんけどぉ?」
「……そうか」

 ディアナが少しだけ安堵したような表情になると、受付嬢は眉を逆立てた。

「でもぉ、ケイスくんのを舐めたのも、飲んだのも私が先ですよぉ? 童貞だって、たったいま頂きましたしぃ」

 なにをそんなに初めてに拘っているんだよ。

「それでもそのような立派な胸になったのだな。少年に恋をして、少年に見せたくて、胸を大きくしたのだな?」
「……、……」

 ずばり、斬り込んできた。決定的なことを口にした。
 見上げた見た受付嬢が、あの受付嬢が、顔を真っ赤にさせていた。
 うわ……そのギャップ、たまりません。

「……もう、いいから動きます。ケイスくんはさっさとぴゅっぴゅって情けなく出しちゃってください!」

 受付嬢は赤面を誤魔化すように唇を尖らせると身体をバウンドするくらいの勢いで腰を振りはじめた。

「うわっ、ちょ、すごい」

 すごい気持ち良さに襲われる。
 動きが速くなった分だけ擦られる刺激が倍増した。
 ちゅくちゅくという音も卑猥に、次第に受付嬢の腰は上がり、ガニ股のスパイダー騎乗位めいてきた。

「さあ、出してください、無責任に中で出しちゃってください! もう我慢なんてできないですよねぇ?」

「待って受付嬢、そんなことをしたら、子供が出来ちゃうよ!?」
「ケイスくんなんて、私を孕ませて後戻りできなくなっちゃえばいいんですぅ!」

 なにその逆プロポーズ!
 自分の言葉に酔ったのか興奮したのか、膣圧が急上昇して吸引力も上がりまくる。
 童貞は急に止まれない。

「うわっ、出るから、早くどいて!」

 受付嬢は動きを止めることなく逆に身体を密着させてきた。

 中で、どぴゅっと精液が噴き出す。
 それすらも潤滑剤となって少しだけ残っていた隙間に入り込み、更に中の真空度が上がった気がする。
 どくどくと体中を振るわせながら腰を突き出して受付嬢の奥へ欲望を解き放つ。

 中はきっとすごいことになっている。
 受付嬢の膣内は蠕動を繰り返して精液を吸い上げようと乱れまくった。

「すっごい……お腹いっぱいですぅ」

 息を荒らげて、身体中を汗で光らせた受付嬢が嗤う。何かを成し遂げたような達成感に満ちた会心の笑みだった。

 出してしまった。最後の最後で気持ち良さに負けてしまった。
 あろうことか無責任にも中にたっぷりと出してしまった。
 責任の重さに押しつぶされそうな人生初めての息苦しさまで感じる賢者タイムだった。

「ふぅ……ごちそうさまでしたぁ。それでは、次にディアナさんの除膜式をおこないますねぇ?」

 息を整える暇もないな!
 何を突然言い始めやがる。

「いや……ちょっと待って」

 頼むから、受付嬢は常識と緩急のなんたるかを学んでくれ!
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