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第2部

第39話 ある日の夜の王妃様

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 039

「若様、どちらへ行かれるのですか?」

 濡れた髪でメイド服を湿らせないように髪を結んだビビィが、前を歩く僕の進行方向に対して首を傾げる。
 王妃様からの呼び出しだけど、軽く汗を流すつもり。

「ちょっとお風呂」
「え? でも若様……」

 シーラに、おじいちゃんお風呂はさっき入ったでしょ? みたいな目をされた。

 時間稼ぎの意図もあるけど、夜の王妃様の呼び出しだから、万が一に備えて息子としては色々と清潔にしておきたい。男の娘心のエチケットです。

 お風呂に一緒に入ろうとするメイドズを制して手早く体を洗う。
 そんな恨めしそうなお顔で覗かないで!
 一緒に入っちゃうとお風呂だけでは済まないのが側付メイドクオリティだから。

 王妃様の寝室の扉をノックをしようとするビビィを止める。
 就寝時間も間近だし、王妃様付きのメイドは隣の部屋で待機中だ。

「ビビィ、ちょっと待って。少し遅れちゃったから王妃様はもうお休みかも知れない」
「え? はい……あり得ますが」

 異世界の夜は早い。

「もし寝ていたらノックで起こしちゃうのも申し訳ないから、こっそり開けよう」
「……ご容赦ください、若様。そのような無作法では、若様の案内も満足に出来ないのかとビビィが叱られてしまいます」
「そうですクロ様。女性の部屋にノックもしないで入るのは、クロ様でも叱られちゃいます」

 メイドズの意見を無視して、そっと扉に耳を当てる。
 さすが、王妃様の寝室だけあって防音はバッチリだった。
 もちろん、正直には伝えない。

「む。何か聞こえる。王妃様の寝息かも」

 メイドズは顔を見合わせる。本当に寝ているなら起こすのは憚れる。

 しめしめ。では、少しだけ失礼して。
 扉をそっと開く、指が入るくらいの隙間だけ。

「あ……若様」
「……あけちゃいました」

 息を殺して中の気配を確認する。隙間から覗かせた目を集中させる。
 薄暗い室内の真ん中に王妃様用のベッドがあり、サイドテーブルで灯りが頼りなく灯っていた。

「あの……若様は、なにをなさっておいでなのですか?」
「ピーピングトム」

 はい? とビビィは可愛らしく首を傾げる。
 専門用語でごめんなさい、ただの覗きです。

 確かに息づかいは聞こえてくる。
 この時点で怒鳴り声とか雷が落ちてこないと言うことは、寝ている可能性が少しだけ上昇。
 さらに扉を開く。

「ん……はぁ……ん、だめよ、クロがもうすぐ……ンッ、来ちゃうのに……」

 おや?
 聞こえてきたのは期待していた寝息じゃなくて艶声でした。
 王妃様、人を呼び出しておいて何をしてるの?
 明らかに、自分で自分を慰めているような息づかいとセリフだった。
 というか、他人が聞いたらいけない内容だった。

 声の正体に気づいたのか、僕に合わせて扉の前で屈んでいたビビィとシーラが気まずそうに僕を見ている。

 どうするんですか!?
 無表情だけど目はそう非難している。
 僕だって想定外だよ!
 
 激務で疲れたお身体を休めるように寝落ちしていたら、そのまま退散しようと企んだのに、お疲れどころか欲求不満の身体を持て余しているとか!
 時間稼ぎで遅れたけど、呼ばれたのは僕なんだし、呼んだのは王妃様。

 でも、これはこれで誤魔化せそう!

 ハンドサインでシーラとビビィを黙らせて、後で入ってきてと伝える。
 
 扉の隙間をさらに広げて身を屈めたまま侵入する。簡単に王妃様の寝室に入れちゃったけど、これでいいのか王族のセキュリティ。

 長い足の絨毯だから音を殺せる。王妃様は気付かずに甘いと息と甘いセリフで昂ぶっている。
 悩ましくくねらせる豊満な身体を受け止めて、ギシッとたまに音を立てるベッドに到着。
 王妃様の甘い匂いで胸がいっぱい。
 生々しい音と一緒に女の匂いも漂っている。

 くちゅくちゅといやらしい粘ついた音が部屋に響く。
 待たせたから焦らされたのか、王妃様は自慰行為に及んでいた。
 あー、つまり呼び出した理由はお説教じゃなくて夜のお誘い?

「気持ち……いい……あっ、だめよ、クロ……そんな所……はぁ、だめ」

 王妃様の自慰行為のおかずは第3王子みたい!
 とっても滾ります!

「若様……このような行為は……」
「クロ様、王妃様がお可哀そうです」

 四つん這いで侵入したメイドズが後に続く。
 ノリがいいなぁ。アンだとこうは行かない。

 ベッドの上に顔だけ出す。足の方だから気付かれる心配はないけど慎重に。
 王妃様の長い脚は大胆に大きく開かれて、むっちりとしたふとももの裏まで丸見え状態。
 その付け根では忙しなく指が割れ目を円を書くように蠢いていた。

 乏しい灯りだけだからよく見えない。それが想像力をかき立てる。
 ニチャニチャという湿った音が聞こえてくる。
 きっと、たっぷりと割れ目を濡らした蜜で大洪水。
 腟口に指を当てると、くちゅっという可愛らしい音がする。
 焦らすように指は中に入れず、蜜をすくうと敏感なクリトリス辺りに移動させる。

「あ、だめ……い、いけない、クロじゃないと、クロの指、クロに噛まれたり、い、入れられないと、いけない、ああっ、こんなに、切ないのに……いけない……はやく、早く来て、クロ……」

 オナニーだと、気持ちよくなれないのかな?
 王妃様は胸もはだけて、脚に下着をまとわりつかせて、たまに軽く身体をひくひくと震わせる。
 だけど大きな絶頂は迎えていない。

 これはノックをしていたら大変だったな。匂いだって誤魔化しきれない。

 広げた足を突っ張って、腰を上に上げるブリッジみたいな卑猥な格好で突きだすけど、潮噴きまでしちゃうような深い快感は味わえないみたい。

 なるほど、夜の王妃様は被虐体質でアブノーマル。
 普通の刺激では物足りないお身体になってしまわれたのですね。
 そんないやらしい身体に仕込んだのが息子代わりとか燃えてくる。

 せっかくだから、もう少し焦らします。

「……いきたい……いきたいの、クロ、行かせて欲しいの!」

 おっぱいが変形するくらいの力で揉みしだいている。
 指は小刻みに敏感なお豆を擦る。
 身体は時折震える、甘酸っぱい汗の匂いでクラクラする。

 でも、最高の絶頂感は程遠い。

「いやっ、いやっ、いかせて! お願い! いかせてぇっ……」

 王妃様は癇癪を起こして身震いを繰り返す。

「すごい……」
「はげしい……」

 顔色までは分からないけど、ビビィもシーラも気不味そうに俯いている。
 女性の自慰行為なんて、見る機会はないからね。

 ガクガク身体を震わせた王妃様は、力尽きたのかぐったりとベッドに沈む。
 指は名残惜しそうにくちゅくちゅと動いている。

 んー、そろそろいいかな。
 こっそりベッドの側を這って移動する。
 王妃様は、まぶたを落とした苦悶のお顔。

 横になっているというのに凶悪に盛り上がっているおっぱいがふるふると揺れている。その先は、片方だけ固く乳首が尖り、もう片方は陥没したまま。

 ゆっくりとベッドに乗ると王妃様のお顔をまたぐ。
 王妃様は、え? と目を開いたけど自慰行為の名残で頭が回らないのか呆けていた。

「王妃様、立っちゃったから、舐めて」

 王妃様の痴態を見て、大興奮で膨張してガチガチになったペニスをぐい突き出す。鼻の頭に触れて、我慢汁が糸を引く。

「え? ……ク、クロ!? ひっ」

 眼の前のペニスに釘付けになった王妃様は、無意識に後退ろうとした。
 でも逃がさない。細い腰を捕まえる。

「あ……あ……そんな……クロの、おちん○んが……だめ……だ、あぶっ」

 王妃様はほんの一瞬だけ躊躇ったあと、少しだけ顔を突き出して震える唇を丸くすると鬼頭を口に含んだ。

 おう! すごく熱い。
 唾液が絡まった舌がペニスを這い回る。唇を窄めて吸い付いてくる。
 甘えるように鼻を鳴らす。

 こ、腰が抜けちゃう! この体勢って凄い。
 そんな根本まで口にいれちゃうものなの!?

 訪れない絶頂を求めている内に、自分で身体も心も追い込んだ王妃様は、歯止めが効かずに大暴走。

 あぶっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ぶぶっ、と、生娘のシーラとビビィが耳にしたら泣き出しそうな下品な音を出す。
 喉の奥までペニスを飲み込み、きゅっと締めつけて淫らな音を鳴らし続ける。

 口からとめどなく涎がたれているような、じゅぶじゅふという音がしてペニスは気持ちよくさせられた。
 紅潮させたお顔を激しく前後して、ペニスをしゃぶり粘膜で擦ってくる。

「王妃様、見ててあげるから、自分で慰めて」
「ひぃ……そ、ごん、なは……」

 ペニスを口に入れたまま嫌々と首を振る。
 だけど、割れ目に当てていた指は、ゆっくりと動き出す。

 とことんマゾ体質な夜の王妃はブタになってる。

「ひっ……じゅごい……じゅごいのぉ……おちん○んのあじぃ……固いのぉ……しゅごいのぉ」

 さっきまでの幼稚なオナニーと違って、2本の指をいきなり女の穴に吸い込ませた。
 ぐちゅぐちゅと息子代わりが見ている前で、割れ目を広げて指で気持ちよくなろうと必死に蠢かせる。

 男が上のシックスナイン。
 下の王妃様はペニスを必死に咥えながら、足を広げてよく見えるように自慰行為。
 シーラとビビイも移動してきて、母息子おやこ同然の2人の禁断な相姦に目が釘付けだった。

「シーラとビビィも、自分で気持ちよくして、僕に見せて」

 どうせ見えない所でするつもりでしょ?

「か、かしこまりました……」
「う……はい、クロ様」

 ビビィとシーラも顔を赤く染めたお顔をベッドの上にのせる、下はきっとスカートの中に手をいれている。

 王妃様はペニスと自慰に必死で気付いていない。
 こんな光景で長持ちなんて無理すぎた。
 ドンと下から突き上げてくるような重みで腰が疼きまくった。
 うわぁ……すごい、我慢できない!

「あっ、あっ、王妃様! 出るよ、出ちゃう、吸って、もっと強く」

 王妃様の口を犯すみたいに腰が勝手に動く。
 喉の奥を突く度に、王妃様が呻いて嬉しそうに身体を震わせる。
 その度に、びしゃっと潮が飛び散ってシーツに染みを広げていく。

 びゅーっ、と、王妃様の口の奥に放出する。

「ん! んぐぅぅ! んぐっ……!」

 熱いマグマのような塊が王妃様の胃に落ちていく。
 喉の奥で出した精液が喉に流し込まれて王妃様は痙攣した。

「ひぐぅっっ! ひぐぅぅぅっ! ふごいの、ぐるぅぅぅぅ!」

 息が詰まる様な激しい射精に、王妃様は体を固くすると、ぶしゃっと潮を噴き出した。 
 どくどくと続けざまに射精を繰り返している中、王妃様は絶頂した。

 あ、ちゃんといけたね、王妃様。
 こくりと喉を鳴らすたびに締まった喉がペニスを圧迫する。

「はうう、いっぱい、出たよ、王妃様」
「……ぐほっ、んぐっ……んぐぅぅ!」

 でもペニスは少しだけ固さを緩めただけでまだまだ現役。
 王妃様苦しそうにペニスを吐き出して、軽く咳き込む。
 お腹を激しく上下させて、直接注がれた精液が逆流してきたのか口を押さえる。
 目は白目。意識が飛んでしまったような恍惚した表情で、王妃様はぶるりと震えた。

「げぼぉっ、い……いっ、いっぐぅぅぅぅぅ!」

 またはげしく潮を派手に噴いた王妃様は、喉の奥に張り付いた精液の違和感で咳き込んで、また、絶頂して、ガクガク痙攣して、やがて、ひゅーひゅーとくるしそうな呼吸をしながら口から精液をごぼっと吐き出した。

 うわ……すごいエロい。赤い唇から流れ出る泡だった精液がゆっくりとシーツに垂れる。
 あまりに卑猥が過ぎて、ペニスが治る暇がない。

 王妃様は激しく胸を上下させている。

「王妃様、王妃様にこのまま入れちゃうよ? よく舐め取っておかないとに妊娠しちゃうよ?」

 精液と唾液まみれのペニスからたらりと滴が垂れる。
 
「そ、それは……げほっ、んぐっ……だめ……んっちゅ」

 唇にペニスを当てると、王妃様は反射的に口を開いて、ゆっくりとペニスを口に飲みこんだ。
 妊娠は一大事だから、王妃様は一生懸命に精液を削ぎ落とすように舐めて、口に溜まった精液をごくりと嬉しそうに飲みこんだ。
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